2025年NHLドラフトとロッシ獲得で狙うナッシュビルの再建策

NHLチーム紹介

はじめに

 2025年のNHLドラフトを目前に、ナッシュビル・プレデターズがどんな一手を打つのか注目が集まっています🔥

 今回は記事2つ分ですよ!注目の若手・マルコ・ロッシの移籍の可能性と、ドラフトでの有望株ジェームズ・ヘイゲンズの獲得候補としての動きに注目しました。プレデターズの戦力補強が中心です🏒

参照記事:Predlines.com1A power move proposal for the Nashville Predators to offer sheet Marco Rossi from Wild

センターの“スピード不足”に悩むナッシュビル・プレデターズ

 アメリカ・ナッシュビルを拠点にするアイスホッケーチーム、ナッシュビル・プレデターズ。NHLに所属するこのチームは、ここ数年“センター”と呼ばれるポジションに課題を抱えています。
センターは攻守の要。攻撃の起点にもなるし、守備でも中心的な役割を担います。

 数年前に主力センターだったマット・ドゥシェーン(現在、ダラス・スターズ在籍)とライアン・ヨハンセン(現在、フリーエージェント)がチームを離れてから、プレデターズはその穴を埋められずにいます。スター選手のライアン・オライリーやスティーブン・スタムコスを補強したものの、チーム全体の流れを変えるまでには至っていません。

 特に目立つのは、「スピードの欠如」です。スキルはあるけど、相手に追いつけない――それが今のプレデターズの悩みです😓

注目の若手、マルコ・ロッシにチャンスあり?

 そこで浮上しているのが、ミネソタ・ワイルドに所属する若きセンター、マルコ・ロッシの存在。オーストリア出身の23歳で、この若く将来有望なセンターは、今季82試合で60ポイント(24ゴール・36アシスト)を記録した期待の星✨さらにプレーオフ6試合で3ポイント(2ゴール、1アシスト)を挙げました。

 ところが、チーム内にフォワード(攻撃選手)が多すぎて、ロッシはなかなか十分な出場機会を得られていません。プレーオフでも起用が限られており、ベガス・ゴールデンナイツとの1回戦での敗退(2勝4敗)により、ロッシはミネソタでの最後の試合をすでに終えた可能性があります。

 ここ数週間、複数の情報筋によると、実はロッシ、シーズン初めに5年契約の延長オファーを断ったと報じられています。その背景には、「自分をもっと活かしてくれるチームに行きたい」という思いがあるのかもしれません。

ロッシはスピードもシュート力もトップレベル!

 このオフシーズンに向けて、プレデターズは「スピードの補強」に注力すべきです。そして、マルコ・ロッシはその条件にぴったり当てはまります。確かに、6月のドラフトではスター選手を指名できる可能性があります。

 しかし忘れてはならないのは、チームはすでにスタムコスやジョナサン・マーシャソーといったベテランと契約しており、今のうちに彼らを最大限に活用する必要があるということです。アナリストたちは、フィラデルフィア・フライヤーズやピッツバーグ・ペンギンズといったチームがロッシに対するオファーシート2を準備していると予想しています。

 もしゼネラルマネージャーのバリー・トロッツがNHLレベルですぐに活躍できる人材を求めているのであれば、ロッシの獲得に動くことは非常に有益な選択肢となるでしょう。

 マルコ・ロッシのような選手であれば、ほとんどのチームならすでに再契約していたことでしょう。彼のスキルは、どんなチームにとっても大きな戦力になります。しかし、フォワードの層が厚いミネソタでは、ロッシは序列をどんどん下げられており、出場機会も限られてきています。

 さらに、チャーリー・ストラメルやライリー・ハイトといった若手有望株の台頭も相まって、ロッシはアイスタイムを得るのに苦労する状況です。

 ロッシの魅力は、なんといってもそのスピード。NHL全体でもスケーティングスピード3でリーグ上位25%(75パーセンタイル4)、スケーティング距離5では上位11%(89パーセンタイル)に入る俊足ぶり🏃‍♂️💨

 オーストリア出身のロッシはまだ23歳にして、すでにリーグの80%以上の選手より速いのです。しかも、ただ速いだけじゃなく、シュートの正確さも抜群!シュート成功率では上位14%(86パーセンタイル)、ゴール数では上位15%(85パーセンタイル)にランクインし、数字がその実力を証明しています🎯

 「ロッシは大きな可能性を秘めている。彼をナッシュビルへ」、このようなチャンスが巡ってくることは、極めて稀です。ナッシュビル・プレデターズが彼を獲得すれば、スピードとスキルの両方を手に入れることができるんです!

フォースバーグやマーシェソーとの相性も抜群⁉

 もしロッシがプレデターズに来たら——「ファクター(=オライリー)」または「スタマー(=スタムコス)」のどちらかをロッシに置き換えることで、そのラインのスピードは確実に向上するでしょう。例えば、左にエースのフィリップ・フォースバーグ、右にジョナサン・マーシェソーかルーク・エヴァンジェリスタを組ませたらどうでしょう?

 両ウィングからスピードと創造力を備えたプレーが展開できます🔥

 もちろん、6月のドラフトが近づく中、プレデターズは3つの1巡目指名権のいずれかでスターセンターを指名する可能性が高いと考えるのが妥当です。でも、ロッシを獲得することで、即戦力として活躍してくれる選手を手に入れることができるのは大きな魅力。若手を育てながら、今いるベテラン選手たちを最大限に活かす——そんな未来が見えてきます👀

今シーズンも申し分ない活躍をしてたと思うんだが…。

讃岐猫
讃岐猫

参照記事:ProFootballNetwork.com62025 NHL Draft Rumors: Nashville Predators Predicted To Zero-In On NCAA Standout

プレデターズ、2025年ドラフトで注目選手を選出へ

 2025年のNHLドラフトに向けて、ナッシュビル・プレデターズは、大きなインパクトを与える選手を選ぶ準備が整っています。そして、すべての兆候が、ボストン・カレッジのスター選手ジェームズ・ヘイゲンズを選ぶ可能性を示唆しています。ナッシュビルは5番目の指名権を持っており、この位置はセンターのエリートタレントを補強するための絶好のチャンスです⚡️

ヘイゲンズについては、当ブログでもかつて触れました。

 プレデターズは今、最も重要なポジションであるセンターを強化する必要があります。ヘイゲンズはそのニーズにぴったりな選手で、すでに注目の若手として大きな話題になっています。彼はNCAA(アメリカ大学アイスホッケー)でフレッシュマン(1年生)として37試合に出場し、1試合1ポイントのペースで37ポイントを記録。

 さらに、2025年のIIHF世界ジュニア選手権7ではアメリカ代表の一員として金メダルを獲得するのに重要な役割を果たしました🏅また、ヘイゲンズはU18やU20の国際大会でもメダルを獲得しており、勝利の実績を誇る選手でもあります。

 今回のドラフトは、ナッシュビルにとって2014年以来の最高の指名権となります。その年、プレデターズは4位でディフェンスマンのセス・ジョーンズを指名しました。

 今シーズンは30勝44敗8分けという成績で不振に終わりましたが、今シーズンの不振を乗り越えるために必要な「エリートタレント」を手に入れる大きなチャンスです。ヘイゲンズは、ゼネラルマネージャーのバリー・トロッツが求めている「ハイスキル・ハイスピード」のフォワードにぴったりの選手です。

ヘイゲンズの注目ポイントとプレデターズにとってのメリット

 ヘイゲンズは、今回のドラフトクラスの中でも最も話題になっている選手の一人です。彼の評価は少し変動していますが、依然として注目の的となっています。一部の専門家は、最初に指名される選手としてヘイゲンズを予想していましたが、現在では5番目に指名される可能性が高いと考えられています。この5番目という位置は、ナッシュビルが選ぶ場所そのものです👀

 彼のプレースタイルには、いくつかの疑問もあります。たとえば、ペリメーター8(外周)でプレーすることが多く、インサイドゲーム9における強さが少し不安視されています。しかし、彼の最大の魅力は、プレーメイキング能力です。ヘイゲンズは、驚くべき視野の広さとホッケーIQ、そしてスケーティングにおいてトップレベルの能力を持っています。

 スカウトたちは、彼の冷静さや創造力、さらにラッシュ時のプレーでの能力を高く評価しています🎯 NHLセントラルスカウティングによると、彼は「NHLのベテラン選手のような冷静さでプレーをこなす」と評されています。

 さらに、ヘイゲンズがプレデターズの2024年2巡目指名選手であるテディ・スティガ10と共に、ボストン・カレッジやアメリカ代表チームでプレーしていたことです。彼らはチームメイトとしての強い絆があり、この経験がナッシュビルにとってプラスになる可能性もあります。

ナッシュビルが他の選択肢を考える可能性も 🤔

 ヘイゲンズが自然にナッシュビルにフィットするように見えますが、ドラフトの順番によって状況が変わる可能性もあります。ドラフトロッタリーで1位を獲得したニューヨーク・アイランダーズが、ヘイゲンズを指名することで周囲に驚きを与えるかもしれません 😲

 もしアイランダーズがヘイゲンズを選んだ場合、ナッシュビルはマイケル・ミサ、アントン・フロンデル、カレブ・デノワイエなど、他のトップセンターを選択肢として考えることになるでしょう ⚡️ これらの選手も早い段階で指名される可能性があります 🔥

 もう一つ注目される名前は、ポーター・マートンです。身長6フィート3インチ(約190cm)のフォワードで、今シーズンOHL(オンタリオ・ホッケー・リーグ)で57試合で98ポイントを記録しました 🏒 彼の大きさとオフェンシブな生産力は、プロスペクトプール11を強化したいチームにとって魅力的な存在です 💪

マートンについては、こちらで触れました。それ以外の選手もどちらかの記事で触れています。

 また、スーセントマリー・グレイハウンズのブレイディ・マーティン12も注目を集めており、競争心と闘志を持ち合わせた選手です 👊

マーティン、グイグイ来る選手と見た!

ヘイゲンズが残っている場合、ナッシュビルは見逃せない 👀

 それでも、もしヘイゲンズが5番目の指名で残っていれば、ナッシュビルはそのチャンスを見逃すのが難しいでしょう 😌 彼が「世代を超えたタレント」とまでは言えませんが、ダイナミックなトップ6フォワードになるための素質を十分に持っています 🔝 再建を目指しているフランチャイズにとって、彼はまさに必要な選手かもしれません 🔄

まとめ

 これまでチプレデターズが苦しんできたセンター問題。そこに現れた、ロッシという才能あふれる若手選手。スピードもスキルも申し分なく、今のチームにぴったりのピースです🧩2025年ドラフトでのジェームズ・ヘイゲンズ指名も視野に入れ、センター強化に本腰を入れています🔥

 他チームもロッシに注目している中、ナッシュビルが一歩踏み出すなら今。プレデターズが再び上位争いに名を連ねるには、こうしたチャンスを活かすことが大切なのかもしれません🏒🌟

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. FanSidedネットワークが運営する、ナッシュビル・プレデターズのホッケーに関するブログ。ナッシュビル・プレデターズのニュース、噂、若手有望株の選手など、様々な情報を発信している。
    ↩︎
  2. 他チームの制限付きフリーエージェント(RFA)に対し、別のチームが契約を提示する制度。元のチームはオファーに合致して選手を保持するか、合致せずに選手を放出し、契約規模に応じたドラフト指名権を補償として得るかの二択を迫られる。サラリーキャップとドラフト指名権に余裕のあるチームのみが提示でき、成立は稀。
    ↩︎
  3. 試合中に選手が記録した最高速度のこと。NHLのトラッキングシステムによって計測され、選手の瞬発力や最高速度を示す指標として用いられる。ブレイクアウェイやチェイスなどの局面でのスピードを評価する際に重要となるデータである。
    ↩︎
  4. データ全体における特定の値の相対的な位置を示す指標。具体的には、「ある値以下のデータが全体の中で何パーセントを占めるか」を表す。例えば、80パーセンタイルであれば、その値以下のデータが全体の80%を占めることを意味し、上位20%に位置することを示唆する。

     データの分布を把握したり、順位付けを行ったりする際に有用で、単位に依存しないため異なるデータの比較にも適している。
    ↩︎
  5. 試合中に選手がスケートをした総距離のこと。NHLのトラッキングシステムによって計測され、選手の運動量やリンクをカバーする能力を示す指標となる。試合やシーズンを通しての選手の活動量を評価する際に用いられるデータである。
    ↩︎
  6. プロフットボールの主要な情報源。NFL、NBA、WNBA、NASCAR、WWE、UFCなど、スポーツ界の最新ニュースや噂、分析記事などを幅広く提供している。特にNFLドラフト、ファンタジーフットボール、カレッジフットボールに関する情報が充実している。
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  7. IIHF(国際アイスホッケー連盟)が主催する世界ジュニア選手権は、20歳以下の選手によるナショナルチームの国際大会。通常12月下旬から1月上旬に開催され、アイスホッケー強豪国を中心にトップディビジョンには10カ国が参加。ラウンドロビンと決勝トーナメントで争われる。将来のNHL選手が多く輩出されることで知られる。
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  8. アイスリンクの外周、すなわちフェンスやボードに囲まれたエリア全体を指す。攻撃時には、ペリメーターに沿ってパックを回すことで相手の守備を揺さぶったり、ペリメーターからシュートを放ったりすることがある。守備においては、ペリメーターでの相手の動きを抑えることが重要になる。
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  9. ゴールに近いエリア、特にクリース周辺での攻防を指し、ネット前のポジショニング、スクリーン、リバウンド、ショートレンジシュートなどが含まれる。このエリアでの優位性は得点に繋がりやすい。
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  10. USA Hockey National Team Development Program (NTDP)でプレーし、2024年のNHLドラフトでナッシュビル・プレデターズから全体55位で指名された。現在はボストンカレッジでプレー。

     2023-24シーズンには、U-18チームで61試合に出場し、36ゴール43アシストを記録した。また、2024年のIIHF U18世界選手権ではアメリカ代表として銀メダルを獲得。2025年の世界ジュニアアイスホッケー選手権大会では、フィンランド戦でオーバータイムの決勝ゴールを決め、金メダルを獲得した。
    ↩︎
  11. NHLなどのプロチームが保有する将来有望な若手選手の集団のこと。ドラフト指名選手や育成契約選手、有望なアマチュア選手が含まれ、チームの将来的な戦力を示す重要な指標となる。
    ↩︎
  12. カナダ出身のジュニアアイスホッケー選手で、ポジションはセンター。2023年のOHLドラフトでスーセントマリー・グレイハウンズから全体3位で指名され、同チームと契約した。

     ルーキーシーズンには、52試合に出場し、10ゴール・18アシストを記録。2024-25シーズンには、チームの副キャプテンに任命された。2025年のIIHF U18世界選手権ではカナダ代表として金メダルを獲得。 ↩︎
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