はじめに
年明け早々に国内で災害、事故が相次ぎ、胸を痛めながら毎日を過ごしています。連休中に遅い里帰りをしますが、道中に気をつけると同時に、故郷の身内や親戚縁者と防災の大切さを再確認したいと思っています。またブログ更新が滞る可能性がありますので、その際はごめんなさい。
年末年始にテレビでよく見られる番組として、「2024年を占う!」「大予言!」なんてのがあります。そんな記事がNHL関連サイトにも見られる中、公式サイトがフィラデルフィア・フライヤーズとアリゾナ・コヨーテズを良い内容で予言しているので、今回ピックアップしてみました。
全項目をアップすると長い記事になるので、個人的に気になったものだけにさせていただきました。
おいらも大予言してみるにゃ!ニューヨーク・レンジャーズと
バンクーバー・カナックスがスタンレー・カップ決勝で対戦し、
経験値の高いニューヨークがカップを掲げる!
これ結構現実味あると思うんだけどなぁ。
引用元:NHL.com「Flyers, Coyotes making playoffs among bold predictions for 2024」。
2023-24シーズン前半を振り返る
NHLの2023年は荒れ模様でした。
多くの興味深いストーリーが展開される中、2024年はどのような年になるのでしょうか?
エドモントン・オイラーズはスロースタートを克服し1、スタンレーカップ・プレーオフに戻ることができますか?カップ・チャンピオンの2ゴールデンナイツは、まだホッケーで最高のチームのままですか?
今年は、オイラーズのコナー・マクデイビッドが3、ハート・トロフィー(シーズン最優秀選手)とアート・ロス・トロフィー(シーズン最多ポイント獲得選手に贈られる賞)の話題に出てこないシーズンになりますか?マクデイビッドでなければ、誰が?
ワシントン・キャピタルズのアレックス・オベチキンは4、シーズン後半に熱くなり、ウェイン・グレツキーのゴール記録を追いかけ続けることができるでしょうか?
これらのプロット、そしてその他多くのプロットの答えは、今後6ヶ月間のシーズン展開の中で明らかになるでしょう。
しかし、その間にNHL.comの9人のスタッフに(占い用の)水晶玉を見つめてもらい、2024年の大胆な予想をしてもらいました。その答えをご紹介します。
冷徹な監督と相性がピッタンコ!
フライヤーズがプレーオフに進出する
再建中のシーズンですが、2020年以来で言えば、フィラデルフィア・フライヤーズは初めてスタンレーカップ・プレーオフに進出すると思います。選手達はジョン・トルトレラ監督のアプローチに賛同しています。
怪我のために2022-23シーズン全体を欠場したフォワードのショーン・クチュリエ(センター、31歳)とキャム・アトキンソン(右ウィング、34歳)の復帰は、若いラインナップに厚みとベテランのリーダーシップが加わりました。
ディフェンスマンのトラヴィス・サンハイム(27歳)とフォワードのトラヴィス・コネクニー(右ウィング、26歳)はプレーを強化し、カーター・ハート(25歳)とサミュエル・アーソン(24歳)はしっかりゴールを守っています。フィラデルフィアは、イースタン・カンファレンスのプレーオフ争いにおいて、接戦の真っ只中にいます。
彼らは他のチームほど才能はありませんが、フライヤーズはプレーオフ進出を確実にするために、十分な意欲と自信を持っていると思います。 — ウィリアム・ダグラス、スタッフライター
※1月2日(日本時間では3日)、最新の試合結果を見ると、アウェイのエドモントン戦は2-5で敗戦。昨年末・12月29日から3連敗となっている。メトロポリタン・ディビジョン2位の座を維持していたが、4位に転落。
フィラデルフィアには、大きな連勝が少ないんだよにゃ。連敗はするけど…。
で、「このまま落っこちるかもなぁ」と思わせといて、
ギリギリでプレーオフ圏内に留まれるように、ちょっと連勝するんだな、これが。
アリゾナの奇跡を起こしそうな予感がするぜ!
コヨーテズはポスト・シーズンの資格を得る
アリゾナ・コヨーテズは、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルに進出した2012年以来、1度だけポストシーズンに進出しています。それは2020年、エドモントンのバブル(パンデミック禍のため、変則ルールによる対戦形式)でコロラド・アバランチに1回戦で負けたときのことです。
コヨーテズが今シーズンのプレーオフに戻ってくると断言します。なぜでしょうか。まあ、私はマレット・アリーナの魔法を信じているからです。真面目な話、彼らは今シーズン、ホームで良いプレーをしています。でも、どこにいても、コヨーテズの見せてくれる情熱が好きです。
昨シーズン、クレイトン・ケラー(右ウィング、25歳)が82試合でキャリアハイの86ポイント(37ゴール、49アシスト)を記録したとき、好プレーを見せ、結果を出しているのは好感が持てます。セントラル・ディビジョンは今、かなりタイトな展開で、それが変わるとは思っていません。
コヨーテズはペースを維持しており、ウェスタン・カンファレンスのプレーオフ・スポットの1つを獲得できると信じています。 — トレイシー・マイヤーズ、スタッフライター
※1月2日(日本時間では3日)、最新の試合結果を見ると、ホームでフロリダ・パンサーズと対戦し、1-4で敗戦。昨年末・12月27日から2連勝でストップ。12月は8勝5敗とペースを上げており、1月もこのペースを維持できれば、現在ディビジョン5位であるが、プレーオフ圏内も夢ではない。
攻撃も守備も欠点無し!このままトップかも…
バンクーバーの崩壊なし
バンクーバーでは、車輪が外れるまではいかなくても、ぐらつくんじゃないかと誰もがドキドキハラハラし続けています。
昨シーズン、ウェスタン・カンファレンスにて、12ポイント差でプレーオフ進出を逃したカナックスは、クリスマス休暇前後で、NHLで最高の成績を収めることができるのでしょうか?(好成績を残すなんて)蜃気楼ですよね?いいえ!バンクーバーは良い監督を持つ良いチームです。
彼らはリック・トチェットの説く労働倫理を信じ、そのおかげで報われています。また、各ポジションにエリートが揃っていることも良いことです。ゴールキーパーのサッチャー・デムコ(28歳)は、ヴェジナ・トロフィー獲得候補の1人であり、久しぶりに怪我もなく好調です。
クイン・ヒューズ(ディフェンス、25歳)は、リーグ最高のディフェンスマンとしてノリス・トロフィーの有力な候補になっています。また、ヒューズとフォワードのJ.T.ミラー(センター、30歳)とエリアス・ペッターソン(センター、25歳)は、それぞれリーグのトップ15スコアラーに入っています。
彼らのハイエンドな生産性は、他のチームに真似できません。足りないものが何であれ、2024年のNHLトレード・デッドラインで、経営陣が新たな選手を手に入れようとする可能性は十分にあります。だから、カナックスが2024年の春も長く勝ち続けるでしょう。– ショーン・P・ローク、編集担当シニアディレクター
※1月2日(日本時間では3日)、最新の試合結果を見ると、ホームでオタワ・セネターズと対戦し、6-3で勝利。相変わらずの得点力が爆発した形である。12月は8勝4敗と白星を積み重ね、パシフィック・ディビジョンのトップである。得失点差+46は全32チーム中断然トップ。
開幕直後のエドモントン2連戦で連勝して、一気に弾みが付いた気がするにゃ。
ヒューズとペッターソンの評判がすこぶる良く、彼らがこのまま調子をキープすれば、
余裕で予測通りになると思う。
スタンレーカップ決勝に進むのは、1位チームと限りません
レンジャーズ、キングスがスタンレーカップ決勝で対戦
スタンレーカップ決勝で、ニューヨーク・レンジャーズがロサンゼルス・キングスを破るというプレシーズンの予想をした時、私はNHL.comの同僚に大笑いされました。しかし、今年も終わりに近づいてきて、今、笑っている人は誰かいますか?
レンジャーズは今シーズン、勝ち点51でNHLのトップに立つ強豪ですが、今シーズン、世界レベルのゴールキーパー、イゴール・シェスターキン(28歳)は少々苦戦しています。
キングスは現在パシフィック・ディビジョンで3位につけており、ウェスタン・カンファレンスを勝ち抜ける最有力候補ではないかもしれませんが、可能性がないわけではありません。
だから、来春のスタンレーカップ決勝の対戦カードはレンジャーズとキングスになり、2014年とは異なり、レンジャーズがカップを掲げるというプレシーズンの予想にこだわっています。— ビル・プライス、編集長
※ロスアンゼルスの12月は7勝7敗、ディビジョン3位・勝ち点45であるが、2位ベガスに勝ち点差4、首位バンクーバーとは6差を付けられている。12月にベガスと1度アウェイで対戦し、2-3で敗戦。1月には上位2チームとの対戦は無し。
2月29日にバンクーバーと1試合組まれており、それまでの間に、どれだけ差を縮められるかがロスアンゼルスのプレーオフ進出のカギとなるだろう。
エドモントンにやってきた「救世主」
リチャード・トロフィーに向けてハイマンの挑戦
2021年7月28日、ザック・ハイマンは、無制限のフリーエージェントからエドモントン・オイラーズと契約して以来、優れたゴールスコアラーとして成長しており、それは2024年まで続くと予測しています。
ハイマンはキャリアで初めて40ゴールの大台を突破する可能性が高く、このままいけば50ゴールに挑戦する可能性もあります。
トロント・メープルリーフスでの6シーズンで、ハイマンは1シーズンで41ポイント以上を獲得したことがなかったので、彼がオイラーズで高レベルのスコアラーとしてブレイクする、と予測した人はほとんどいませんでした。
コナー・マクデイビッドと組んだラインでプレーすることが好記録の助けになりますが、しかし、ハイマンは氷上で相手と闘うハードエリアへ行き、ゴールネット前でその代償を払うことで、エドモントンの攻撃パターンのほとんどを生み出しています。
ハイマンは20ゴールを決めており、今シーズン、自身初のNHLオールスターゲームに選ばれるべきであり、もしパックが彼の進む方向に弾み続ければ、ロケット・リチャード・トロフィーに挑戦できるでしょう。 — デレク・ヴァン・ディースト、スタッフライター
※1月2日(日本時間では3日)、最新の試合結果を見ると、エドモントンはホームでフィラデルフィアと対戦し、5-2で勝利。ハイマンは1ゴール・2アシストと、勢いは止まらず。
レオン・ドライサイトル(センター、28歳)、ライアン・ニュージェント=ホプキンス(センター、30歳)もゴールを決めており、エドモントンの攻撃の軸にエンジンがかかってきているようだ。
まとめ
ハイマンの活躍が無かったら、エドモントンは今の「ジワリ浮上」をできなかったと思います。マクデイビッド1人にかかる負担を軽減し、かつ2人の相性の良さから、ゴール量産ペースもマクデイビッド以上という選手を発見した、スカウトの手腕はもっと評価されてもいいでしょう。
応援チームであるフィラデルフィアとアリゾナの両方がプレーオフに進出!ってなるか…、うーん、確率的に「どっちか片方が行く」がトップで、「どっちもダメ」が2番手、「両方進出」が一番低いと思います。フィラデルフィアは絶好調レンジャーズと同じディビジョンにいて、対戦数も多く、勝ち目がなかなかないからです。
「上位食い」の確率が高いのはアリゾナの方で、これから本格化するであろうトレード戦略で、さらなる戦力の上積みがあれば、余裕でプレーオフ進出ラインを越えるかもしれません。昨シーズンオフに良い戦力整理のできたアリゾナ、トレードも上手くやりそうです。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 10月は2勝6敗、11月7勝7敗とパッとしない成績だったが、12月は9勝3敗と持ち直している。現在、パシフィック・ディビジョン5位、18勝15敗1延長負け。
4位のシアトル・クラーケンが15勝14敗9延長負けで、エドモントンより勝利数は少なくても上位なのは、勝ち点の取れる延長負け数が多いから。
ただし、エドモントンは他チームより試合消化数34で、2〜4試合少なく、この試合消化ペースが今後どうなるかで順位争いも変わってくる可能性もある。
↩︎ - 1月1日に行われたウィンター・クラシックで、ベガスは同じディビジョンのシアトルに0-3と完敗。12月は中旬の4連敗を含む7勝6敗と今一つの成績であり、攻撃力のあるバンクーバーに追いつくには、やや苦しい状況にある。
↩︎ - 現在、13ゴール・35アシスト。ゴールはトップと16差、アシストは26差となっており、やや引き離され気味であるが、チームの調子が上がっているので、ペースが上がっていくかもしれない。
↩︎ - 現在、7ゴール・14アシスト。通算829となっており、ウェイン・グレツキーの通算ゴール数894との差は65。今のペースでは、今シーズン中に大幅に差を縮めるのは難しい。 ↩︎