NHLチーム、ミネソタ・ワイルドに迫る!

NHLチーム紹介

「NHLにはどんなチームが加盟しているんだろう?」

「どのチームが強いのか、全然分かんない!」

「ユニフォームがカッコいいチームはどこかな?」

なんて思ってる方、多いのではないでしょうか。

 この記事を見たら、「あ、このチーム良さげかも」と興味が湧くと思います。

 NHL.comでは、8月8日から9月8日まで、32チームの詳細な分析をやってます。

 今回は、「緑のユニがイカしてる」ミネソタ・ワイルドの情報をお届けしましょう。このチームのユニはおススメ。僕も結構気に入ってます。

 NHL公式サイト内グッズ・ショップで、いろいろ見られます!→Go!

 昨シーズンは多くの勝ち星を重ね、今年はさらに上を目指している強豪です。強いチームを見れば、NHL沼にハマること間違いなしです!

※本記事はNHL.com「Inside look at Minnesota Wild」をベースに、作成したものです。

昨シーズンのミネソタの成績は?

 レギュラー・シーズン成績は53勝22敗7分け、スタンレー・カップのチャンピオン、コロラド・アバランチに次ぐセントラルディビジョン2位でした。貯金31なんで、悪くはないでしょう。

 113得点、53勝はチーム記録。

 プレイ・オフに入り、ウェスタン・カンファレンス第1ラウンドでセントルイス・ブルースに敗戦…。2015年以来のプレイ・オフ第2ラウンドに進出できず…。得点力を活かせなかったようです。

 フォワードのキリル・カプリゾフがチーム史上初の100ポイント超えを達成し、81試合出場で108ポイント(47得点、61アシスト)をマーク。ルーキー・シーズンに、カルダー・トロフィー(シーズン最優秀新人選手)を受賞しています。

 ゼネラル・マネージャーのビル・ゲリンの談話

「このチームには何か特別なものがあった。そして、私たちが望む方向にとてつもなく大きな一歩を踏み出した。私はもう3シーズンここにいる。

 経営陣もコーチも選手も、自分たちがやりたいと思ったとおりにできたのは、今シーズンが初めてだ。

 そして、私の中では正しい方向に大きな一歩を踏み出すことができたので、これから起こることに対して多くの希望と励みを与えてくれています。」

スター選手の移籍

ケビン・フィオラ(フォワード)の移籍

 昨シーズン82試合で85ポイント(33得点、52アシスト)、イーブン・ストレングス・ポイント(両チームの氷上プレーヤー数が同じ時のゴール)67点でチーム2位。

 6月29日、ロサンゼルス・キングスに移籍!

 DFブロック・フェイバーと2022年NHLドラフト19位指名権(リーアム・オーグレン)と交換。

 NBA同様、NHLもドラフト指名権もトレードの対象になります。日本のプロ・スポーツでもやればいいのに…。

 また、ゼネラル・マネージャーのビル・ゲリンの談話

「彼(フィオラ)にとって、素晴らしい1年だった。だが、我々は(NHLのサラリー)キャップ・スペースを持っていない。

 正直なところ、彼を引き留めるには、3人か2人をトレードして、チーム力をもっと消耗させなければならないだろう。そして翌年にはさらに多くの資金が必要になる。それはできない。

 何百万ドル、何千万ドルもかからない若い選手が必要なんだ。そういうふうにやっていくしかないんです。長期的な成功のためにも、プロスペクト・プール(将来有望な人材をストック)を増やし続けなければならないと思っている。」

新シーズンに向けての補強は?

フィオラの穴を埋める役に、マルコ・ロッシを指名。

  • 2020年NHLドラフト9位指名
  • 下部組織であるアメリカン・ホッケー・リーグ、アイオワに所属
  • レギュラーシーズン63試合でアシスト(35)、ポイント(53)1位タイ、ゴール(18)で4位。

リアム・オーグレン(左ウィング)=本来、キングスが2022年NHLドラフト19位指名権を所有。

  • ドラフト前は、スウェーデンのチームに在籍。
  • 7月16日、3年間のエントリー・レベル契約を結ぶ。

※エントリー・レベル契約とは?

 ナショナル・ホッケー・リーグ・プレーヤーズ・アソシエーション(NHLPA)とNHLフランチャイズの間でかわされたNHL労働協約中にある、契約形態の一つ。

 NHLチームとの最初の契約に署名した18〜24歳のプレーヤー適用され、契約期間と報酬を規制できる。

マーク・アンドレ・フルーリー(ゴールキーパー)、フル・シーズンの活躍を期待

  • 3月21日にシカゴ・ブラックホークスから獲得し、7月7日に2年延長契約を結んだ。
  • レギュラー・クラスのキャム・タルボットを、オタワ・セネタースにトレード。
  • セネタースからは、24歳の若手・フィリップ・グスタブソンをバックアップとして獲得。

ジェイコブ・ミドルトン(ディフェンダー)と再契約

  • 2014年、キングスがドラフト5巡目指名権で獲得。
  • 3月21日、カーポ・カフコネン(ゴールキーパー)とのトレードで、サンノゼ・シャークスから移籍。
  • 26歳と伸び盛り。レギュラーのディフェンダー、ベテランのジャレッド・スパージョンとペアでプレーする見込み。

キャンプ中のディーン・エバソン(コーチ)のインタビューから

「3回目のフル・シーズンを迎え、トレーニングキャンプではフェイス・オフの勝利が焦点!」

 ※昨シーズン、ワイルドはフェイスオフの勝率で32チーム中27位(47.6%)。

「初日からそれを強調してやっている、我々のフェイス・オフは良くなっている」

「(ジョエル・)エリクソン・エクは、ここに来て1年ごとに良くなっている。彼はもっと良くなってもらわなきゃ困る」

 ※エリクソン・エクはスウェーデン出身、センターの選手。ちなみに、フェイス・オフは大体センターの選手がやるもの。

「フェイス・オフ(サークル)の中でもっと良くなる必要がある。それは(センターだけでなく)全員」

 他の選手も即座に反応・連動しろ!って事でしょうか。コーチの激が聞こえてきそうです。

まとめ

 移籍状況とか見ると、若手主体のチームに切り替えようとしているようですね。同時に、フィオラの穴を埋めらるかどうかがカギになりそうです。

 下部リーグで試合経験を積んだロッシがどこまでやってくれるか、キリル・カプリゾフ(フォワード)が昨シーズン同様の活躍を見せてくれるか、攻撃陣の見どころは、この2人でしょう。

 フェイス・オフは、アイスホッケーの試合の主導権を握れるかどうか、重要なプレイです。キャンプでの成果も楽しみです。

 ワイルドは強豪チームですが、資金はあまり潤沢でないようです。若手育成にウェイトを置いているチームは、日本のプロ・スポーツでも好感持たれていますね。そういうチーム・カラーのお好きな方は、このチームに注目してみてはいかがでしょうか。

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