はじめに
NHL.tvの2022-2023シーズン配信サービスの詳細がなかなか発表されず、ヤキモキしている今日この頃です。いろいろサイト情報を探ってみると、「開幕ギリギリになりそう」「前年度シーズン配信契約者は、そのまま延長できない⁉︎」となっています。
ガラッと内容が変わるのか、サービス料金が変わるのか、はたまた配信自体が無くなるのか。プレシーズン・マッチの中継無しで値上げとなると、それらも見られるNBAとは大きな差となり、ますますNHL人気の低下を呼びそうです。
優勝候補より、ワイルドカード争いに何とか出られるかも…みたいなチームに、より興味をそそられる自分としては、配信で全チームの試合を見たいところです。今回は、そんな「ワイルドカード争い・当落線上ギリギリチーム」の話題。
若手主体に切り替えたチームもあれば、大物を獲得し、その選手を中心にしたチーム作りを目指しているトコもあります。NHL.comは、それらのチームを独特な切り口で検証しています。
引用元:NHL.com「How eight Eastern Conference teams can get back into playoffs」。
※本来なら、全8チーム分、一気に紹介したいところですが、文章量がかなり多くなるので、今回は前半4チームに絞らせていただきました。
NHL.comによる2022-23シーズンのプレビュー
2022年のスタンレー・カップ・プレーオフを逃したイースタン・カンファレンスの8チームにとって、レギュラーシーズン終了後の目標は、スタンレーカップ・チャンピオンのコロラド・アバランチのように、どうやってシーズンを6月まで延ばすか(ポスト・シーズンまで戦うか)、と決めています。
では、これらのチームは、どうすれば次のステップに進むことができるのでしょうか。トレーニング・キャンプが続く中、NHL.comでは、8チームのファンが、プレーオフまで戦える理由を検証しています (チームはアルファベット順) 。
各チームのファンによるアピールってのが面白いにゃ。
リーグ公式HPにそれをアップするってのも。
バッファロー・セイバーズ
昨シーズン:32勝39敗11延長負け、75ポイント。
ワイルド・カード争い:出場権のある2位チームから25ポイント差の5位。
結果:セイバーズはシーズンを7勝7敗2延長負けでスタートしましたが、11月18日のカルガリー・フレイムズ戦に5‐0で負けたことで、1勝9敗2延長負けとチームが機能不全に陥り始め、プレーオフ出場ポイントから13ポイント差をつけられ、結局、11シーズン連続でポストシーズン進出を逃すことになりました。
オフシーズンでの最大の変化:7月13日、2年契約にサインしたディフェンスマンのイリヤ・リュブシュキン(28歳)は、オーウェン・パワー(19歳)とラスムス・ダーリン(22歳)という能力は高いが、経験不足のディフェンスマン達に、ベテランとしての助力をもたらすでしょう。
ゴールキーパーのエリック・コムリー(27歳)は、7月13日、クレイグ・アンダーソン(41歳!)や将来有望選手のウッコ・ペッカ・ルッコネン(23歳)達とプレータイムを争うべく、2年契約を結んだ。
ワイルドカード争いに参加できる理由:昨シーズン、フォワードのテイジ・トンプソン (24歳、38ゴール) とジェフ・スキナー (30歳、33ゴール) が、セイバーズのフォワード陣をリードする大きな一歩を踏み出しました。
また、フォワードのアレックス・タック(26歳)は、昨年11月4日にジャック・アイヒェルとのトレードでベガス・ゴールデンナイツから加入して以来、リーダーシップを発揮しています。
ダーリン、パワー、リュブシュキン、マティアス・サミュエルソン(22歳)のディフェンスのトップ4入り(ファースト&セカンド・ライン)の可能性があり、才能ある若手FWペイトン・クレブス(21歳)、ジャック・クイン(21歳)、JJぺテルカ(20歳)のアイス・タイムが増えたセイバーズは、今シーズン、上昇傾向にあり、ワイルドカードを争うチームになりつつあるように見えます。
コロンブス・ブルージャケッツ
昨シーズン:37勝38敗7延長負け、81ポイント。
ワイルド・カード争い:出場権のある2位チームから19ポイント差の4位。
結果:ブルージャケッツは、ワイルド・カード争いで出場権のある2位狙いの中、1月に2ポイント獲得でスタートしましたが、それ以後3勝8敗とチームはあまり機能せず、1月26日までに18ポイント差を付けられ後退しました。
オフシーズンでの最大の変化:FWジョニー・ゴードローが7月13日に7年契約を結び、コロンブスにかつてないほどのエネルギーと興奮をもたらしました。彼は昨シーズン、カルガリー・フレイムズで115ポイント(40ゴール、75アシスト)をマークし、NHL全体2位の成績です。
同日、ゴードローの元チームメート(ゴードロー前所属フレイムズでのチームメイト)であるディフェンスマンのエリック・グドブランソン(30歳)と4年契約を結んだことで、ブルージャケッツはさらに強くなりました。
ワイルドカード争いに参加できる理由:パトリック・レイン(24歳)、ヤクブ・ヴォラチェク(33歳)、グスタフ・ナイキスト(副キャプテン、33歳)、ブーン・ジェンナー(キャプテン、29歳)、そして2021-22年に強力なルーキー・シーズンを過ごしたコール・シリンジャー(19歳)など、フォワード・グループの中心となるゴードローにとって、オフェンスは確かに問題ないはずです。
オフェンスの改善はパック・ポゼッションの増加につながり、昨シーズン、NHLで(アリゾナ・コヨーテス(35.5本)に次いで多かった35.2本のシュートを減らすことができるはずです。
ゴールキーパーのエルビス・メルズリキンズ(28歳)とジョナス・コルピサロ(28歳)へのサポートが増えれば、ブルー・ジャケッツはワイルドカード枠を狙うことができると思います。
このチームは、ゴードロー次第なんだろうにゃあ。
デトロイト・レッドウィングス
昨シーズン:32勝40敗10延長負け、74ポイント。
ワイルド・カード争い:出場権のある2位チームから26ポイント差の6位。
結果:レッドウィングスは昨年12月4日にプレーオフ出場圏内にいましたが、その後の22試合で15敗(7勝12敗3延長負け)し、6シーズン連続のポストシーズン不出場となりました。これは1971年から77年まで7シーズン連続不出場以来、最長のプレーオフの不出場となりました。
オフシーズンでの最大の変化:デトロイトのフォワード新加入は、アンドリュー・コップ(28歳、ニューヨーク・レンジャースから)、デビッド・ペロン(34歳、セントルイス・ブルースから)、ドミニク・クバリク(27歳、シカゴ・ブラックホークスから)となっています。
ディフェンスマン新加入は、ベン・チアロット(31歳、フロリダ・パンサーズから)、オッリ・マーター(28歳、ロスアンゼルス・キングスから)、マーク・ピシク(30歳、バッファロー・セイバーズから)、ロベルト・ヘッグ(27歳、フロリダ・パンサーズから)となっています。ラインアップ全体に厚みが加わっているのです。
また、セントルイス・ブルースとのトレードで、ゴールキーパーのヴィル・フッソ(27歳)を獲得しました。チームを率いるのは、ジェフ・ブラシル監督の後任として、6月30日に就任した1年生コーチのデレク・ラロンド(50歳)です。
ワイルドカード争いに参加できる理由:レッドウィングスは昨シーズン、フォワードのルーカス・レイモンド(20歳)とディフェンスマンのモリッツ・ザイダー(21歳)がルーキーでそれぞれ主導的役割を果たしました。フォワードのディラン・ラーキン(キャプテン、26歳)、タイラー・ベルトゥッツィ(27歳)と共にチームの中核を担いました。
彼らの進歩は、レッドウィングスがオフシーズン中に最も攻撃的なチームの一つになることを促し、新加入のペロンとコップがオフシーズン中に受けた治療から戻ってくれば、攻撃面でのサポート役が増すことを期待されています。
新加入のチアロットは守備の経験とフィジカルを提供し、フッソもアレックス・ネデリコビッチ(26歳)と組んで、レッドウィングスに手ごわいゴールテンディングをもたらします。
若い選手たちが成長を続け、ベテラン選手たちが彼らをサポートすることができれば、レッドウィングスは今シーズン、ワイルドカードに進出できると予想します。
それにしても移籍選手が多いニャア…。
まとめるのは大変だぞ〜。
モントリオール・カナディアンズ
昨シーズン:22勝49敗11延長負け、55ポイント。
ワイルド・カード争い:出場権のある2位チームから45ポイント差の10位(イースタン・ディヴジョンでは最下位)。
結果:カナディアンズは、1995-96シーズン以来初めてシーズン開幕からの5試合を失い、最終的にNHLで104シーズン戦ってきた同チームにとって、それは最悪の記録であり、過去3番目に悪いポイント率(.335)で終わりました。
オフシーズンでの最大の変化:左ウイングのジュラジ・スラフコフスキー(18歳)が2022年NHLドラフトで1位指名され、フォワードのニック・スズキ(キャプテン、23歳)、コール・コーフィールド(21歳)、カービィ・ダック(21歳)など、急成長中の若手中心メンバーに加わる可能性があります。
スラフコフスキーはすでにベテラン選手に勝てることを証明しています。17歳の時(トーナメントが終わって一ヶ月後の3月30日に、彼は18歳になった)に出場した2022年の北京五輪では、7試合で7ゴールを決めて最優秀選手に選ばれ、同年のIIHF世界選手権では8試合で9ポイント(3ゴール6アシスト)を決め、母国スロバキアをリードしました。
ワイルドカード争いに参加できる理由:マーティン・セントルイス監督(47歳)の下、カナディアンズが今シーズンを戦うことについて楽観的に見ています。
今年2月9日、セントルイスがドミニク・デュシャルムと交代して監督になって以降、チーム内の競争が激しくなり、コーフィールドやスズキのような若い主力選手のゴール数が増加し、同時にチーム内での重要な役割も増えました。
選手達の望んでいるのは、セントルイスが自分の戦術を選手に伝えるための完全なトレーニングキャンプであり、その基盤があってこそ新しいモントリオールのチーム像が構築できるのです。
スズキ、ダック、クリスチャン・ドヴォラック(26歳)がいるカナディアンズのセンター陣は充実しており、コーフィールド、マイク・ホフマン(32歳)、ジョシュ・アンダーソン(28歳)、ブレンダン・ギャラガー(副キャプテン、30歳)、そしておそらく加わるであろうスラフコフスキーと、ウィングにもしっかりとした「エネルギー」があります。
ディフェンスはバランスの取れたトップ4となっていて、ディフェンス志向のデビッド・サバード(31歳)とジョエル・エドマンドソン(副キャプテン、29歳)がフォロー役で入り、あと攻撃志向のマイク・マセソン(28歳)とジャスティン・バロン(20歳)が入るでしょう。
キャリー・プライス(35歳)がいない場合(膝の治療・再手術)、ジェイク・アレン(32歳)はNHLで再びナンバーワンのゴールキーパーになれることを証明しなければなりません。
カナディアンズにはより正しい方向に進めなければならないことがたくさんありますが、ワイルドカードを争うのに十分な才能を持っています。
まとめ
レッドウィングスの大量選手入れ替えが目を引きますね。移籍金のやりくりが相当大変だったのではないでしょうか。これが成功すれば、GMをはじめとするフロントの手柄とも言えますが、失敗したら、責任の擦り合いになるような気もします。
この4チームの中では、昨シーズン途中に監督交代をし、その監督の戦術を徹底的に若手へ浸透させようとしている、カナディアンズの方法論に好印象を持ちました。ブルージャケッツはゴードローに全てを託していくのでしょうね。
残り4チームの中には、このディヴィジョンで贔屓チームの一つフィラデルフィア・フライヤーズが入っているので、ファンの評価がいいのか悪いのか、とても気になっています!
フライヤーズの評価が気になるにゃあ。
特に厳しい新監督のこと…。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!