注目の若手3人がレッドウィングスでNHL初出場を飾る開幕戦

NHLチーム紹介

はじめに

 デトロイト・レッドウィングスに若手の新星が登場!🏒✨マイケル・ブランドセッグ=ニューゴード、エミット・フィニー、アクセル・サンディン=ペリッカの3人がそろって開幕ロースター入りを果たし、NHLデビューを飾りました😊。

 キャンプやプレシーズンで見せた安定感と個性あふれるプレーでチームに新たな活力をもたらす彼ら。創設100周年シーズン、レッドウィングスの躍進を期待させる注目のルーキーたちに目が離せません🔥

参照記事:NHL公式サイト「Yzerman says Red Wings’ rookie trio ‘exceeded our expectations’ this fall en route to earning 2025-26 Opening Night roster spots

🏒若手3人がデトロイト開幕ロースター入り!✨

 2025-26シーズンの開幕を迎えるデトロイト・レッドウィングスに、うれしいサプライズがありました😊。

 エグゼクティブ・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるスティーブ・アイザーマンが率いるチームに、3人の若手選手1――マイケル・ブランドセッグ=ニューゴード、エミット・フィニー、そしてアクセル・サンディン=ペリッカ――がそろって開幕ロースター入りを果たしたのです👏

 実はアイザーマンも、ここまでの結果は予想していなかったようです。オフシーズンの時点では、彼らはグランドラピッズ(AHL)でシーズンを始めるだろうと考えていたとのこと🏒。でも、キャンプ初日から見せた、ここ数週間の力強いプレーは圧巻でした。

 彼に「この才能あふれる若手トリオはシーズン開幕からNHLでプレーするに値する」と確信させたと言われるほどです。プロスペクトゲーム2、その後のトラバースシティ3での練習試合、グランドラピッズでの紅白戦、そしてプレシーズンの試合を通じて3人とも安定したパフォーマンスを発揮し、「これはチャンスを与えるべきだ」と首脳陣に思わせたのです😊。

 アイザーマンは「正直、期待以上の出来でしたね。3人とも昨シーズン終盤はグランドラピッズにいて、見た限り悪くなかった。だから当初、彼らを今季もあそこからスタートさせるつもりだったんだ。でも、毎年言っているように、キャンプに来るまでは何も決まっていないからね」と、木曜日にリトル・シーザーズ・アリーナで行われた開幕戦前に笑顔を見せました。

 「全員がこの機会をつかむにふさわしい活躍を見せた、レギュラーシーズンでもこの勢いを保てる」と評価しました。オフの段階では想定外の展開だっただけに、チームにとってもうれしい驚きになったようです😊

🎉3人が同時デビュー!2018-19以来の出来事✨

 3人の20歳の選手たち――ブランドセッグ=ニューゴード、フィニー、サンディン=ペリッカ――は、木曜日の夜に行われたモントリオール・カナディアンズとの開幕戦でそろってNHLデビューを果たしました😊!

カナディアンズ戦のハイライト映像。先制したものの、効率の良い点の取り方をしたカナディアンズが5-1と圧勝。3人はほろ苦いデビューとなった。

 同じ試合で3人以上の選手がNHLデビューを飾るのは、レッドウィングスにとって2018-19シーズン以来のことです🎉。

 その年は、フォワードのクリストファー・エーンとマイケル・ラスムッセン、そしてディフェンスマンのデニス・チョロウスキー、フィリップ・フロネク、リボル・スラックの5人4が、2018年10月4日にコロンバス・ブルージャケッツ戦でデビューしています。

 この歴史的な瞬間について、アイザマンは、若手選手をAHLに送って経験を積ませるか、あるいはトレーニングキャンプを経てNHLのロースター入りさせるか――その判断基準は毎年同じだと冷静に語りました。

 「毎年、開幕前には23人のロースターを提出しなければならない(今季は10月6日・月曜日)。もし若い選手がプレーする準備ができていて、実際に試合に出せると判断したなら、コーチ陣と話し合ってプランを立てる。もちろん、そのプランは日々変わるが、プレーできる状態で、出場機会を与えるだけの実力があるなら、喜んでチームに残す😊。」

 この言葉からも分かるように、アイザーマンは“年齢ではなく実力で判断する”方針を貫いています💪彼にとって重要なのは、「どれだけプレーできるか」「チームのために何ができるか」なのです。

🌟レイモンドの成功が示す「実力で道を切り開く力」

 アイザーマンは、若手選手の成長を語るうえで、ある成功例を挙げました。

 それがルーカス・レイモンドです。彼は2021-22シーズンの開幕ロースターに滑り込み、ルーキーイヤーで82試合に出場して57ポイント(23ゴール、34アシスト)を記録しました😊。

 「4年前の時点では、私たちは“彼は間違いなく今年はグランドラピッズでプレーするだろう”と思っていた」とアイザーマンは当時を振り返ります。「でもキャンプ初日から素晴らしい動きを見せて、そこから一度も後ろを振り返ることはなかったね🌟」。

 このエピソードは、選手自身のプレーが未来を切り開くというチームの方針をよく表しています😊。チームは常に柔軟な考え方を保つようにしています、AHLで何年やる、何試合こなす――そんな決まりはありません。選手の実力がロースター入りのタイミングを決めるのです💫

 そして今季の3人も、そのチャンスをしっかりつかみ、彼らの登場によって、チーム全体が活気づいていると続けました。

 「プレシーズンの試合やテキサスでの2試合5を通して、彼らのプレーには本当に感心したよ」とアイザーマンは語ります。

 「フィニーのスケーティングの軽やかさ、アクセルの冷静さと賢さ、そして彼のパックさばき。さらにマイケルのシュートの鋭さとハードなプレースタイル――彼らにはそれぞれ強みがあり、チーム全体に新しいエネルギーをもたらしているね。私はロッカールームにいるわけではないが、チーム全体の雰囲気からワクワク感が伝わってくるんだ」。

 「プレシーズンで彼らを見てきたファンなら、彼らが才能ある若手だと感じているはずだ。この勢いがレギュラーシーズンにもつながることを期待している」とGMは笑顔で語りました😊

讃岐猫
讃岐猫

🔍シーズンを通じた評価とチームへの期待✨

 アイザーマンは、今後シーズンを通して3人の有望選手をどのように評価していくか、その方針を説明しています😊。

 「特別な扱いをするわけではない。ほかの選手と同じように評価する🔍」と語り、重要なのは「彼らがチームにどんな影響を与えているか」と説明しました。

 「彼らはウェーバー(放出手続き)なし6でグランドラピッズに送ることができるので、もし試合に出られず影響を与えられていなければ、すぐにAHLでプレーさせることもできる。重要なのは、コーチがどう彼らを使うか、そしてどれだけチームに貢献しているか、なんだよ。もちろん、ポジティブな影響を与え、自信を失わないようにしてほしいね💪」。

 この3人のルーキーが加わったことで、レッドウィングスは創設100周年を迎えるシーズンに大きな期待を寄せています😊。しかし、アイザーマンは、昨季からチームに残っている選手たちに対して「それを単なる期待で終わらせず、結果につなげること」が求められると強調しました。

 「チームの核となる存在としては、ディラン・ラーキンやアレックス・デブリンカットが筆頭格」と語り、「昨季好成績を残した選手たちにはさらなる成長を期待している。また、モーリッツ・サイダーやルーカス・レイモンドは今や5年目で、まさに全盛期に差し掛かる世代だね。

 マルコ(・キャスパー、フォワード)をそのグループに加え、サイモン(・エドヴィソン、ディフェンス)など若手たちにももう一段階ステップアップして、より重要な役割を担ってほしい」とのことです。

 「ジョン・ギブソンがゴールを守れば7チームはさらに強くなる✨。あとは若手たちがどれだけやれるか。シーズンの展開が楽しみだが、同時に昨年からいる選手たちにはより大きな成果を期待している」とアイザーマンは締めくくりました🏒✨

本日(10月14日)行われたトロント・メープルリーフス戦のハイライト映像。フィニーが決勝点のアシストを決め3-2で勝利!

まとめ

 ブランドセッグ=ニューゴード、フィニー、サンディン=ペリッカの3人は、アイザーマンも予想しなかったほどの活躍を見せています💪✨プレシーズンでの安定したプレーを武器に、レギュラーシーズンでもチームに貢献できるかが注目ポイント(追記:開幕からの3試合、3人とも連続して出場中)。

 既存の主力選手との融合次第で、レッドウィングスはさらに力強く、創設100周年シーズンを盛り上げる存在になりそうです😊。若手とベテランのバランスが鍵となる1年に期待が高まります🏒

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. Michael Brandsegg-Nygårdはオスロ出身のノルウェー生まれで、右利きのフォワード。16歳で母国リーグに出場し、その後スウェーデンのクラブで経験を積んだのち、スピードとシュート技術、成熟したゲーム理解を買われて2024年のNHLドラフトで1巡目指名を受けている。

     若いうちからプロレベルでの出場経験があり、ショットの精度と守備意識を兼ね備えた“現代型パワーフォワード”として評価されている選手。

     Emmitt Finnieはカナダ出身のセンタータイプで、ジュニアでの成長を経てドラフト後にプロ契約を結んだ有望株。身長は約183cmとサイズがあり、スケーティングと二方向の責任感を持つプレーヤーと評される。

     契約面ではエントリーレベル契約が報じられており(複数年の契約情報あり)、将来的に中核を担えるかが注目されている。開発段階での完成度を高めつつ、幅広い役割が期待される若手。

     Axel Sandin-Pellikkaはスウェーデン出身の攻撃的ディフェンスマンで、パワープレーでのビルドアップ能力やオフェンス志向のパックムーブが持ち味。身体的にはややスリムながらスピードに優れ、攻守両面での俊敏さを活かすタイプ。

     ジュニアや欧州でのプレー実績を経てドラフトで上位指名を受け、AHL等で経験を積みながらプロのディフェンスとしての幅を広げている選手。
    ↩︎
  2. “2025 NHL Prospect Games”とは、将来を期待される若手(プロスペクト)選手たちが、NHL開幕前に実力をアピールするために行われる短期トーナメント形式のイベント。

     この大会は通常、NHL加盟チームのドラフト指名選手、契約済み若手、トライアウト参加者らが所属クラブを代表して出場し、リーグ公式戦前の見せ場として位置づけられている。例えば、2025年版では、デトロイト・レッドウィングスとダラス・スターズの若手が、テキサス州フリスコのコメリカ・センターで9月13日・14日の2日間にわたって対戦するスケジュールが組まれていた。
    ↩︎
  3. Traverse City(ミシガン州)は、NHLのトレーニングキャンプやプロスペクト(有望若手選手)向けの試合会場として長年利用されてきた都市。レッドウィングスは、毎年この地でトレーニングキャンプを実施し、選手たちはCentre ICEアリーナで練習や模擬戦を行う。

     この施設にはWest Rinkを含むアリーナ群があり、地元の高校チームなども使用しているほか、トラバース・シティでのキャンプは選手・コーチ・メディア・ファンが近い距離で交流できる場として、ファン参加型の環境を提供してきた。

     近年ではプロスペクト向け大会としての「Traverse City」イベントが縮小または中止されつつあるという報道もあり、伝統ある設定が変化していることに対する惜別の声も挙がっている。
    ↩︎
  4. Christoffer Ehnはスウェーデン出身のフォワード/センターで、2014年ドラフトでデトロイト・レッドウィングスから全体106位指名を受けた。身長190cmを超える大型選手で、守備意識と両面に対応できるプレーが評価されている。NHLデビュー後は限られたアイスタイムながら守備的フォワードとして起用され、後にスウェーデンのSHL(スウェーデン・ホッケーリーグ)へ移籍。

     Michael Rasmussenはカナダ出身のフォワード(センター/ウィング兼任)で、2017年のドラフトでデトロイトから1巡目9位指名された。身長は198cm(6’6”)と非常に体格に恵まれ、パワーとポストプレー能力が強み。過去には82試合近く出場し、二桁ゴールを記録したシーズンもあり、契約面では2024年に4年・1,280万ドルの延長契約を結んでいる。

     Dennis Cholowskiはカナダ出身のディフェンスマンで、2016年ドラフトで第1巡目20位でレッドウィングスに指名された。NHLではディープなロースターでのポジショニングと攻守バランスをとる役割で起用されてきた。近年は複数のチームを移籍し、2025年にはニュージャージー・デビルズでプレーするなど、キャリアを重ねている。

     Filip Hronekはチェコ出身の攻撃型ディフェンスマンで、2016年のNHLドラフトでデトロイトから全体53位で指名された。彼はジュニア時代から国際大会でも活躍し、チェコ代表としてワールドジュニアや世界選手権にも出場。特に攻撃参加能力が高く、アシストや得点力を兼ね備えたオフェンシブなバックとして評価されている。

     Libor Šulákはチェコ出身のディフェンスマンで、ドラフトで指名されていないが、プロキャリアを積み、デトロイトなどヨーロッパおよび北米でプレー経験がある。身体能力と守備力を重視したプレーヤーで、代表としてチェコ代表にも選ばれたことがある。最近ではKHLなどでもプレーしており、豊富な国際経験を持つディフェンス陣の一員。
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  5. 2025年9月13日・14日、ダラス・スターズとレッドウィングスのプロスペクトチームによる2日間シリーズのこと。会場はテキサス州フリスコにあるコメリカ・センターで、両日ともプロスペクト(将来有望と見なされる若手選手)チームが顔を合わせた。

     最終的にこの2試合シリーズは、ダラス側が6-5で勝利している。
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  6. NHLには、選手をAHL(下部リーグ)に送る際に「ウェーバーを通す」必要があるかどうかを判断するルールがある。一定の年齢やプロ経験(NHL出場試合数や契約開始からの年数など)を超えると、選手はウェーバー対象となり、他チームに「クレーム(権利取得)」されるリスクがある。

     しかし、若手選手・契約期間が短い選手、特にエントリー・レベル契約(初期契約)を結んだばかりの選手などは、一定の条件下で「ウェーバー免除(waiver-exempt)」扱いとなる。こうした選手は、ウェーバーを通すことなく自由にNHL↔AHL間を行き来できる。

     たとえば、NHLと契約して間もない若手選手やプロ経験の浅い選手がこれに該当するケースが多く、チームはその選手をすぐにAHLへ送って出場機会を与えつつ、契約リスクを回避することが可能。
    ↩︎
  7. 2025年6月28日、NHLエントリードラフトの場で、ギブソンのレッドウィングスへのトレードが決定。彼は、同じゴールテンダーのペトル・ムラゼクと2つのドラフト指名権との交換により、ダックスでの12年間にわたる在籍が終わりを迎えた。

     記事にもある開幕のモントリオール戦、ギブソンは先発ゴーリーとして出場したが、5失点を喫し、次の試合からキャム・タルボットがゴールを守り、メープルリーフスに連勝している。 ↩︎
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