はじめに
NHL全32チーム中、勝ち星なく1つだけ沈み切っていたサンノゼ・シャークスが、事もあろうに、贔屓のフィラデルフィア・フライヤーズが初白星を献上…。それについて記事を書こうと思っていたら、覚醒したのか、サンノゼが2勝目を挙げてしまいました!
相手は、開幕前予想の優勝候補から一転、最下位争いから抜け出せないエドモントン・オイラーズ。エースであるコナー・マクデイビッドはゴール欠乏症に陥ってしまい、レオン・ドライザイトルとの2枚看板に頼り切っていたチーム戦術の破綻が、不調の原因の最たるものでしょう。
サンノゼは相変わらずサンドバック状態ですが、打たれ慣れてきたのか、それを切り抜ける術を覚えてきたようです(本当はそれじゃダメなんですけど)。同勝ち点で並ぶ両チーム、不調から抜け出すのはどちらか。意外と焦りのないサンノゼの方が上に行ってしまうかも…。
守備の要だったエリック・カールソン移籍の影響は、確かにサンノゼにあるんだにゃ。
彼の不在にまだ慣れ切っていないサンノゼ、その壁を超えるのはいつなのだろう。
引用元:tsn.ca「Oilers’ woes continue with loss to Sharks」。
打てども打てども点の入らないエドモントン…
トーマス・ハートル(センター、29歳)がゴールを決め、サンノゼ・シャークスが開幕から11連敗後の2連勝に貢献しました。11月9日(木曜日)の夜、不振のエドモントン・オイラーズに3-2で勝利したのです。
「今年最高の試合だった」 とハートルは言いました。「みんな本当によくやったと思う。1人の選手だけの力じゃなかったね。… タフな相手だった2チームに黒星をつけた、ウチのチームを誇りに思っているよ」。
今シーズン、NHLで最悪の2チームの対戦で、サンノゼよりも49回多くシュートを打ったにもかかわらず(Shots on Goalはエドモントン41、サンノゼ18)、負けたのはコナー・マクデイビッドとオイラーズでした。
FWレオン・ドライザイトル(センター、28歳)は 「何と言っていいか分からない」 と話しています。「シュート数では常に他チームを上回り、チャンスの数でも常に他チームを上回っているんだよ。我々はお互いにシンクロしていないみたいだ」。
ハートルは第1ピリオドで先制点を奪ったファビアン・ゼッタールンド(右ウィング、24歳)のゴールをアシストし、第2ピリオドの途中で幸運なバウンドを利用して得点しました。
2試合連続10失点していたチームとは思えない!
フィリップ・ザディナ(左ウィング、23歳)も得点し、サンノゼはオイラーズとの8連敗(2020年2月7日、6-3でサンノゼが勝利して以来)に終止符を打ったのです。
マッケンジー・ブラックウッド(ゴールテンダー、26歳。ニュージャージー・デビルズから新加入)は39セーブをあげています。
(エドモントンの)ライアン・ニュージェント・ホプキンス(センター、30歳)がゴールテンダーをゴールから引き出して得点を決めた後(スコアは3-2)、試合終盤、ゲームセットまでの残り時間2分26秒、ブラックウッドはエドモントンのパワープレーを止めるべく、大きく貢献しましました。
(最近)連敗中のここ2試合(バンクーバーとピッツバーグ戦)連続で10失点していたサンノゼは、前回の対戦相手(フィラデルフィア戦)を1失点に抑えています。
「先日の夜やったことを繰り返すのは気分がいいし、とてもいいことだよね」とデビッド・クイン監督は言いました。
ダーネル・ナース(ディフェンス、27歳)も、オイラーズで得点を決めています。
2試合連続10失点って、アイスホッケーのリーグ戦でありそうでなさそうな展開なんだにゃ。
試合の形になっていないわけで…。とにかくチーム全体で試合を作っていかないと。
高給取りゴールテンダーを左遷したが…
昨シーズン、64ゴールでNHLのトップだったマクデイビッドは、ここ7試合でノーゴールのままです。オイラーズは4連敗中で、ここ最近の9試合で1勝しか挙げていません。
チーム勝ち点5は、12試合終了時点で見るとフランチャイズ史上最少であり、1993-94シーズンのチームとタイ記録(このシーズンは2-9-1)であり、今シーズンで言えば、サンノゼと共に最少です。
「今は順位なんて気にしていられないよ」とニュージェント・ホプキンスは言いました。「僕らは自分自身を見つめ直し、自分たちの周りで起こっていることを気にしないようにしないとね」。
オイラーズは、高給取りのゴールキーパーであるジャック・キャンベル(ゴールテンダー、31歳)をAHL(ベーカーズフィールド・コンドルズ)に送り出しました(左遷?)。
(その件について)ジェイ・ウッドクロフト監督が苦戦しているチームへの「メッセージだ」と表現した後の最初の試合、(エドモントンの)スチュアート・スキナー(ゴールテンダー、25歳)は、エドモントンのために15セーブをしました。
(キャンベルの)移籍後、オイラーズが今シーズン最高の試合をすることを期待している、とウッドクロフトは述べましたが、それは実現しませんでした。ウッドクロフトは、自身の監督の座は現状のままかどうかについて心配していないと言っています。
「私は日々の仕事と日々のプロセスをこなし、選手たちに何か集中できるものを与えていくことについて、気を配り続けているんだ」と彼は言いました。「誰も今の状況に満足しちゃいないよ。我々は皆、それを理解している。我々はもっと良くなれるし、私の焦点はそこにある」。
シャークスの得点経過とハイライト映像を見よ!
このピリオド後半、ニキータ・オクティウク(ディフェンス、22歳)のパスが、ゼッターランド経由で、スロットへと開いていたハートルへと振られ、シャークスは反撃しました。ハートルはスキナーを破るシュートを放ち、今季2点目を決めています。
ザディナは、第3ピリオドにニコ・シュトゥルム(センター、28歳)のパスから、2on1(オフェンス2名に対してディフェンス1名になっている状況)のラッシュで追加点を挙げました。
これは、シーズン開幕から11連敗(PK戦を含む)でタイ記録となってしまった後、シャークスにシーズン2勝目をもたらしました。
次の試合
オイラーズ:土曜日の夜(日本時間で11月12日〈日曜日〉の朝)、シアトルと対戦。
シャークス:金曜日の夜(日本時間で11月11日〈土曜日〉の朝)、ラスベガスと対戦。
サンノゼは、どの試合もシュート数少ないんだにゃ。
ディフェンス強化も必要だけど、
攻撃の起点になるエース格センターの固定も早急にやらないといかんかもな。
まとめ
サンノゼのラスベガス戦は既に終了しており、残念ながら3連勝、昨シーズンのチャンピオン・チームから大金星となりませんでした。スコアは0-5…、相手の格が違うといえ、「ダメダメ・シャークス」に逆戻りです。ベガスはアナハイム戦の敗戦ショックから立ち直ったかも。
エドモントンに目を転じると、監督の危機意識の低さが気になります。しかも、主力ゴールテンダーをAHLに左遷するという荒療治というか、選手のせいにして、責任逃れをしたというか、あまりいい傾向ではありません。
伸びしろはサンノゼにあるような気がしますし、エドモントンのチームの雰囲気はますます悪くなりそう。でも、12月末くらいに、両チームの監督が交代している予想が大当たりかもしれません。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!