11月、スウェーデンで、4チームによるグローバル・シリーズ決定!

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はじめに 

 プレーオフ真っ盛りなのに、NHLは来シーズンの話題も提供してくれています。タイトルにあるように、今年11月、アイスホッケーの盛んな北欧、スウェーデンにて公式戦(2023-24シーズン)が開催されます。 

 同国出身の選手は多いですし、提携チームでのプレー経験のある選手もいますから、かなり盛り上がるのではないでしょうか。しかも4チームとなると、結構豪華です。 

 ネットの普及により、昔と比べて、試合に関する様々な情報が日本へすぐに入ってきますし、頑張れば(何を?)、試合そのものの生観戦も可能です。便利にはなりましたが、やはり生の試合を観戦したいのが人情ってものなのですが…。 

讃岐猫
讃岐猫

日本にも4回来たことあって、そのうち3回はレギュラー・シーズンの試合、

つまり、真剣勝負だったにゃ。2000年で途絶えてしまった…。

引用元:NHL.com「Red Wings, Wild, Senators, Maple Leafs to play in 2023 NHL Global Series」。

ストックホルムで、4チームが戦います!  

 NHLは、来シーズン、2023年のNHLグローバルシリーズで、ヨーロッパへ戻ることを決定しています。 

 スウェーデンのストックホルムで4日間、デトロイト・レッドウィングス、ミネソタ・ワイルド、オタワ・セネターズ、トロント・メープルリーフスが、レギュラー・シーズンの各試合を総当たりで行います。 

 レッドウィングスは、11月16日・木曜日にセネターズと対戦し、11月17日・金曜日にメープルリーフスと対戦します。 

 ザ・ワイルドは11月18日・土曜日にセネターズと対戦し、このシリーズは、11月19日・日曜日、ワイルドがメープルリーフスと対戦することで締めくくられます。 

 全試合、アヴィーチー・アリーナで行われます。 

アヴィーチー・アリーナ=かつてはストックホルム・グローブ・アリーナ、エリクソングローブと呼ばれていた。主にアイスホッケーに用いられるが、音楽関係での利用も多く、2021 年、2018年に亡くなった故スウェーデンのDJアヴィーチーに敬意を表して、現在の名前に変更。 

 それを記念して、ロイヤルストックホルムフィルハーモニー管弦楽団によって、アヴィーチーの曲「For a Better Day」が演奏された。スウェーデンとデンマークで共同開催される2025 IIHF世界選手権を開催することも視野に入れ、2024年にアリーナ改装が決定。 

 このシリーズには、世界的なファン参加のツアーと観戦パーティー、コーチングや審判のクリニック、コンサートやビジネス・サミットなどが行われる予定です。

いろんな会社が参加してくれています! 

 2023年のNHLグローバル・シリーズはLive Nation Swedenが宣伝を担当しており、オフィシャル・パートナーはCCM、Fastenal、SAP、Upper Deckとなっています。AftonbladetとViaplayがイベントの公式メディア・パートナーを務めます。 

Live Nation Sweden=スウェーデン最大のコンサート・プロモーターおよびブッキング・エージェンシーであり、毎年スウェーデンで2000以上のショーを主催し、多くのフェスティバルを運営している。 

 同社は、世界中で展開されているライブ・エンターテイメント企業であるLive Nation Entertainmentの一部である。 

CCM=別名CCM Hockey。本社はカナダ、ケベック州モントリオール。アイスホッケー用品メーカーで有名。以前、副業としてホッケー用品の生産を開始した自転車メーカー、Canada Cycle & Motor Co. Ltd.の頭文字を取って、現在の社名としている。 

Fastenal=1967年設立、本社は米国ミネソタ州ウィノナ。産業用および建設用製品を手広く販売し、それらの修理や顧客への相談窓口等、アフターケアも充実。残念ながら、日本には支社などがなく、中国、シンガポール、マレーシア、台湾で事業展開している。 

SAP=1972年設立、本社はドイツ、バーデン=ヴュルテンベルク州。主にビジネス向けソフトウェアの開発を手掛ける大手ソフトウェア企業で、売上高は世界第4位。こちらは日本にも支社があり、また2015年には日産横浜F・マリノスと提携している。 

Upper Deck=今年2月に行われたNHLオールスターのイベント・スポンサーとなった、トレーディング・カードの製造会社。1988年設立、本社は米国カリフォルニア州カールスバッド。詳しくはこちら↓。 

Aftonbladet=スウェーデンのストックホルムで発行されているスウェーデンの日刊紙。北欧諸国で最大の日刊紙の1つとされる。スポーツ欄は、フットボール(サッカー)よりホッケーが真っ先に取り上げられている。 

Viaplay=スウェーデンのメディア企業Viaplay Groupが所有する、動画ストリーミング・サービス。オリジナル・コンテンツも豊富で、日本のWOWOWと提携しており、このサービスのドラマ等が視聴できる。 

讃岐猫
讃岐猫

今回も Upper Deck参加なんだにゃ。

アイスホッケーのトレカは、日本じゃ考えられないくらい人気なのだ!

チケット販売と放送媒体について 

 2023年NHLグローバル・シリーズ-スウェーデンのチケットおよびファンの観戦旅行パッケージは、5月3日・水曜日、午前10時(CET、中央ヨーロッパ標準時。日本時間で同日午後6時)よりLiveNation.se(セル・チケットのサイトのこと。告知はアップ済み。日本のBABYMETALの欄も)/NHLにて発売されます。 

 北米以外で行われたNHLのレギュラー・シーズン38試合のうち、32試合がヨーロッパで、12試合がストックホルムで行われました。 

北米以外で行われたNHLのレギュラー・シーズン38試合…=「1992 Chicago Blackhawks–Montreal Canadiens English games」(1992年9月12日、13日。ロンドン、ウェンブリー・アリーナ)が最初。それまでもヨーロッパ遠征はあるが、親善試合だった。 

 2023年のNHLグローバルシリーズ-スウェーデンは、リーグがヨーロッパに遠征して、レギュラー・シーズンの試合を行う10回目のシーズンとなります。 

 これらのゲームは、Nova(チェコの海外向けテレビ局)、MySports(スイスのテレビ放送局で、スポーツの有料テレビ・サービスを運営。国内ホッケー・リーグ全試合放送)、Sky Sports(イギリスの衛星放送事業者・スカイが運営するスポーツ専門チャンネル)、 

ProSieben(ドイツの無料放送テレビ・ネットワーク)、Viaplay(前述)、YLE(フィンランドの国営公共放送会社)などの国際放送やメディア・パートナー、NHLのストリーミング・サービスであるNHL.TVを通じて、欧州の忠実で情熱的なファンの方々にNHLのライブ・ゲームを楽しんでいただくことになります。 

 また、NHLの大スター選手たちは、数多くのソーシャル・メディアでも紹介されています、そして、NHL.comでは8カ国語に対応し、リーグの海外ファンに向けて情報発信しています。

これまでの海外での試合を振り返ろう! 

 NHLがストックホルムで最後に試合を行ったのは2019年11月で、バッファロー・セイバーズとタンパベイ・ライトニングが対戦しました。 

NHLがストックホルムで最後に…=最初は2008年10月4日、ペンギンズvs.セネタース戦。延長戦の末、4-3でペンギンズの勝利。それまでストックホルムで試合をすることはあったが、全て親善試合。 

ミネソタ・ワイルドの場合 

 今回のシリーズは、ワイルドにとって2度目の国際イベントとなります。2010年のコンピュウェア(米国ミシガン州デトロイトに本社、米国のソフトウェア会社)/NHLプレミアとNHLフェイスオフの一環として、 

ヘルシンキでのカロライナ・ハリケーンズとの2連戦(10月7日・8日、1勝1敗)で、ワイルドの2010-11年のレギュラーシーズンは開幕したのです。 

オタワ・セネターズの場合 

 2017年のSAP NHLグローバルシリーズの一環として、ここ(スウェーデン)でコロラド・アバランチと2度対戦(11月10日・11日、1勝1敗)したセネターズにとって、ストックホルムへの遠征はこれで3度目となります。 

 ブリヂストンNHLプレミア2008の一環として2008-09シーズンの開幕試合となり、ピッツバーグ・ペンギンズと2試合(10月4日・5日、1勝1敗)を行いました。

レッドウィングスとメープルリーフスの場合 

 レッドウィングスとメープルリーフスにとって、それぞれストックホルムを訪れるのは2回目となります。 

 2009-10年のレギュラー・シーズン、デトロイトはセントルイス・ブルースとの2試合(10月2日・3日、1勝1敗)で開幕しました。 

 2003年のNHLチャレンジで、トロントはユールゴーデン(9-2でトロントの勝利)とファルジェスタッド・カールスタッド(3-0でトロントの勝利)と対戦しています。 

 メープルリーフスは、フィンランドのヘルシンキでのジョケリット(5-3でトロントの勝利)との試合から、その遠征を始めました。 

 また、1993年9月、ロンドンでニューヨーク・レンジャーズと2連戦(11日・12日、1勝1敗)も行っています。

選手たちの反応 

 レッドウィングスのフォワード、デビッド・ペロン(左ウィング、34歳)は当時ブルースに在籍しており、今はスウェーデンへ戻ってくることに興奮していると語りました。 

 「まだほんの若造だったね。街を歩いていて、昔のストックホルムを知ることができて、かっこよかったのを覚えているよ」と彼は言っています。 

 「当時のことをいくつか思い出すと、確か街全体を回るスカベンジャー・ハント(借り物競争に近いもの。カードを配布し、参加者はそのカードに書かれているものを探す)したり、船に乗ったり、いろいろなことをしたね。なかなかクールだな、と思ったよ」。 

 ペロンによると、再び行くことの利点の1つは、試合の行われている時間帯だと言っています。 

 「11月は素晴らしいタイミングじゃないかな。いくつかのチームの絆も、グループとしてより緊密になっているはずだしね」と述べました。 

 メープルリーフスのディフェンスマン、ティモシー・リルジェグレン(23歳)はスウェーデンのクリスティアンスタッド(バルト海沿岸の港町、人口は3万人ほど)で生まれ、北米での彼のプレーをライブを見られない友人や家族に、その機会を与えることができると、彼は興奮気味に語っています。 

 「チケットなどを手に入れなければならない僕らスウェーデン人にとって、少し高くつくことは間違いないけど、楽しいことになるだろうね」とリルジェグレンは述べました。 

 「子供の頃、NHLのチームがスウェーデンに来ていたのを覚えているよ。多くの子供にとって、それは大きなことさ。子供たちがNHLを生で見られるのだから、試合をやることは良いんじゃないかな。スウェーデンではとてもホッケーが盛んなので、きっと楽しくなるだろう」。 

讃岐猫
讃岐猫

ベロン、結構遊んでたんだにゃ^^;。

スウェーデンで、このシリーズはかなり話題になっているんだけど、

シーズンオフの移籍などで陣容が確実に変わるから、

それがチケットの売り上げに影響するかも。

まとめ 

 メープルリーフスとワイルドは、現在、プレーオフに出場していますし、セネターズやレッドウィングスも若手の成長が著しく、来シーズンの飛躍は大いに期待できますから、好ゲーム連発となりそうです。まあ、この4チームに「ドラフトの超目玉」は加入しそうにないですが…。 

 ただ、11月は意外と微妙な時期で、ベロンの言うように、チームがまとまりを見せつつある半面、それでも成績が思うように上がらない場合もあります。あるいはチームはバラバラ、成績もダメダメで、チーム全体で焦りまくりな場合も考えられます。 

 そんな時のヨーロッパ遠征を、チームがどう捉えるか。リフレッシュと取るか、面等臭いと考えるか。チーム・マネジメントの行末を計る上でも、重要なシリーズになってきそうです。 

讃岐猫
讃岐猫

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

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