はじめに
ニューヨーク・アイランダースは、現地木曜日に本拠地UBSアリーナで、前年王者のカロライナ・ハリケーンズと対戦しました。
チームは2度のリードを許しながらも、執念で同点に追いつく粘りを見せました。しかし、第3ピリオドの終盤に痛恨の勝ち越し点を奪われ、3-5で惜しくも黒星を喫することとなりました。
あと一歩のところで勝ち点を逃してしまいましたが、随所に光るプレーが見られた一戦を振り返ります!✨
参照記事:「Takeaways: Islanders Fall Late to Carolina 5-3」
⚡ 激しい攻防戦!試合の行方を分けたピリオドごとの展開
第1ピリオド:王者ハリケーンズの猛攻に苦しむ立ち上がり
試合は立ち上がりから、王者ハリケーンズが主導権を握る展開となりました。
第1ピリオド開始わずか57秒、ローガン・スタンコーベンに今季11ゴール目を叩き込まれると、その2分23秒後にはイェスペリ・コトカニエミにも追加点を許し、早々と2点のリードを奪われてしまいます。
アイランダースも、シュート数(10対8)やフェイスオフ獲得率(82.4%)では相手を上回る健闘を見せました。しかし、相手の硬い守備に阻まれ、反撃の得点を奪うことができません。
第2ピリオド:激しい乱打戦!互いにゴールを奪い合う展開へ
迎えた第2ピリオド、反撃の狼煙を上げたのはミッチェル・チャフィーでした。
【注釈:ミッチェル・チャフィー(Mitchell Chaffee)】
ミッチェル・チャフィーは、アメリカ合衆国ミシガン州出身で、ポジションはライトウィング、右打ちである。
キャリアと経歴 NCAAのマサチューセッツ大学アマースト校(UMass)で頭角を現し、2018-19シーズンにはカンファレンスの得点王を獲得して、全米オールアメリカン第一チームに選出された。ドラフト外のフリーエージェントとして2020年にミネソタ・ワイルドと契約し、プロ入りを果たした。
プロ入り後の動向 2021-22シーズンにミネソタ・ワイルドでNHLデビューを果たしたのち、タンパベイ・ライトニングへ移籍。ライトニング在籍時の2024-25シーズンにはレギュラーシーズン66試合に出場し、12ゴール・6アシスト(計18ポイント)を記録してフォワードとしての存在感を示した。その後、2026年7月にニューヨーク・アイランダーズと1年契約を結び移籍している。
プレースタイル 身長約183cm、体重約89kgの体格を活かしたフィジカルプレイと、ゴール前での粘り強い得点能力が持ち味である。ボトムシックス(主に第3・第4ライン)としてのタフな仕事に加え、パワープレイでも適性を見せる。
チャフィー「このような悔しい結果に終わり落踏している。5対5の局面を含め、試合の大部分をコントロールできていただけに、ゴールを決めても勝てなかったのは本当に悔しい」
開始3分40秒、マシュー・シェーファーのアシストから、チャフィーが移籍後初となる待望のゴールを奪います。さらにその2分後、絶好調のブレイデン・シェンが鮮やかなラップアラウンド(ゴール裏からの流し込み)を決め、2-2の同点に追いつきました。
マシュー・シェーファーはチャフィーの得点をアシストし、今季11個目のアシストを記録。直近8試合で9ポイント(4G 5A)、直近12試合中10試合でポイントを挙げるなど極めて高い貢献度を見せています。
シェン「毎試合、勝機は作れている。ハードで正しい戦い方ができているし、キーパーも素晴らしい。お互いのために全力を尽くす最高のチームだし、今夜のゲーム内容も悪くなかった。勝ち点をもぎ取るにふさわしい戦いだっただけに、終盤にツキが無かったのが悔やまれる」
しかし、同点に追いついたわずか1分後、スヴェチニコフに勝ち越しゴールを許してしまいます。わずか3分4秒の間に、計3ゴールが飛び交う非常に激しい展開となりました。
それでも、シェンからの絶妙なパスを受けたヴィクター・エクルンドが今季4ゴール目を沈め、再び3-3の同点へと持ち込みました。
この日、エクルンド、シェン、そしてアシストを記録したエミル・ハイネマンの第2ラインは計5ポイントを叩き出し、ピート・デボア ヘッドコーチ(HC)も「実質的にチームを引っ張るトップラインだった」と絶賛しました。
対するハリケーンズのGKブランドン・ブッシも見事なプレーを披露。アンソニー・デュクレアとの1対1のピンチを足元でシャットアウトし、ハイネマンの独走からのシュートも阻止しました。
第3ピリオド:終盤の失点で惜しくも力尽きる
3-3の同点のまま、勝負の第3ピリオドを迎えます。
アイランダースは、4度あったパワープレーの機会を活かすことができず、5対5の局面でもなかなか決定機を作れずに苦しむ時間が続きました。
シェン「今のリーグはディフェンスが果敢に前に出て圧力をかけ、ゴールから引き剥がそうとしてくる。良いプレーを繋げた後、フリーの味方を通す『最後のラストパス』の精度が足りない。相手のスティックに引っかかったりコースを見落としたりと、修正すべき点は多い」
そして試合終了まで残り5分8秒、ゴール前のこぼれ球をウィリアム・キャリアーに押し込まれ、痛恨の勝ち越し点を献上してしまいます。最後はエンプティネットを割られ、3-5で涙を呑む結果となりました。

さすが名将、昨シーズン最終盤から指揮を執るデボア監督が開幕からフル稼働すると、チームが変わるんだなと思った試合だにゃ。
しっかり勝負どころで攻められるようになったので、王者ハリケーンズを追い込む時間帯もあった。あとは、「勝てるチームとしてのスタミナ」でしょう。どの時間帯でも攻められるって感じ。
第3・第4ラインが安定してるので、これからの試合、アイランダースはそんなに落とさないと思う。
NHL公式チャンネルによる当日の試合ハイライト動画です。ヴィクター・エクルンドの同点弾までは、いい感じだったんですけどね。
🥅 守護神ヴァルラモフが圧巻の34セーブ!チームを救うビッグセーブを連発
この試合、敗れはしたものの、チームを最後まで救い続けたのはGKのセミヨン・ヴァルラモフでした。
【注釈:セミヨン・ヴァルラモフ(Semyon Varlamov)】
セミヨン・ヴァルラモフは、ロシア(旧ソビエト連邦)サマラ出身。ポジションはゴールキーパー(GK / ゴールテンダー)で、捕球は左利きである。
経歴と主な所属チーム 2006年のNHLドラフト1巡目(全体23位)でワシントン・キャピタルズから指名を受けて、プロ入りを果たした。キャピタルズで本格デビューを果たしたのち、コロラド・アバランチへ移籍して長年にわたり主力GKとして活躍した。
アバランチ在籍時の2013-14シーズンには41勝を挙げ、ヴェジーナ賞(最優秀GK賞)の最終候補に選出されるなど、リーグトップクラスの実力を証明した。2019年夏にフリーエージェントとしてニューヨーク・アイランダーズへ移籍し、ベテラン守護神としてチームを支え続けている。
プレースタイルと特徴 身長約188cm、体重約91kgの体格を備え、反射神経の素早さと抜群のポジショニングを武器とする。相手のワンタイマーショットや至近距離からのシューティングに対しても、ダイナミックに身体を伸ばして防ぐセーブスタイルが特徴である。
若手GKの育成面でも貢献し、同郷の後輩ゴールテンダーであるイリヤ・ソロキンとの強力なコンビでも知られる。
チームのGK最多出場記録で単独8位(通算178試合目)となったベテラン守護神は、今季最多となる34セーブを記録しました。ダイナミックに身体を伸ばして相手のワンタイマーを阻止するなど、ハリケーンズの猛攻を必死に食い止めました。
立ち上がりに2点を奪われたものの、ヴァルラモフがビッグセーブを重ねるたびに、会場のUBSアリーナには「バーリー!」の大声援が響き渡りました。この日の34セーブは、彼にとって2024年4月6日以来の最多記録です。
試合後、デボアHCやシェンも、守護神の奮闘を次のように称賛しています。
デボアHC「彼は泥臭く最後まで全力を尽くしてくれた」
シェン「ハリケーンズは何でもゴールへ放ち泥臭く詰めてくるチーム。その中で彼がビッグセーブを連発してくれたおかげで、0-2の苦しい展開からでも勝機を残すことができた」
全32チーム、現在、ホームゲーム用ジャージのリミックスバージョンで戦ってるのですが、どのジャージも賛否両論。名解説者P.K.サバン氏は、とてもアイランダースのジャージを気に入ってるようです。
💥 第4ラインの躍動と次戦への意気込み
惜しくも敗れてしまったアイランダースですが、第4ラインの奮闘は今後の大きな収穫となりました。
相手のお株を奪うような激しいフォアチェックとフィジカルプレーを展開し、ヒット数で26対16と相手を圧倒しました。さらに、フェースオフ勝率も65.6%(61回中40回獲得)を記録し、しっかりと試合の主導権を引き寄せました。
デボアHC「今夜の彼らは実にしぶとく頼もしかった。今季はなかなか見られなかった形で主導権を手繰り寄せてくれた。しっかりパックへ寄り、やるべきフォアチェックを徹底してくれた」
シェンが試合後に指摘した「ラストパスの精度向上」など、修正すべき課題はいくつか残されています。しかし、チーム全体の結束力と粘り強さは、確実に高まってきています 💪
アイランダースの次戦は、土曜日に本拠地で行われるニュージャージー・デビルズ戦(ミリタリー・アプリシエーション・ナイト=退役軍人・現役軍人感謝デー)です。試合開始は現地時間午後7時の予定です。🏒✨
【注釈:ミリタリー・アプリシエーション・ナイト(Military Appreciation Night)】
ミリタリー・アプリシエーション・ナイト(退役軍人・現役軍人感謝デー)は、北米プロスポーツリーグにおいて、現役軍人、退役軍人(ベテラン)、ならびにその家族への敬意を表し、日頃の貢献や犠牲に感謝を捧げる目的で開催される特別なテーマナイトである。
概要と開催背景 NHLをはじめ、MLBやNFLなど主要プロスポーツリーグの多くのチームで、恒例イベントとして導入されている。特に11月11日の「退役軍人の日(Veterans Day:アメリカ)」および「戦没者追悼記念日(Remembrance Day:カナダ)」の前後に合わせて、企画・実施されることが多い。
主なイベント内容と演出 試合当日は、スタジアム全体が軍への感謝を込めた演出で彩られる。
- 始球式・公式儀式:軍関係者や功労者による儀礼的なパックドロップ(始球式に相当)や国歌斉唱、軍のカラーガード(旗衛隊)による入場が行われる。
- 限定テーマアイテム:選手たちが試合前の公式練習において、迷彩柄の限定ユニフォームや記念パッチを着用する例が多く見られる。
- 慈善・チャリティ活動:ウォームアップで使用された限定ユニフォームなどはオークションに出品され、その収益金や当日の慈善抽選会(50/50ラッフル)の売上の一部が、退役軍人支援団体や軍人家族を支える基金へ寄付される。
- 来場者還元・招待:現役軍人や退役軍人を試合へ無料・優待招待する取り組みのほか、ミリタリーID(軍人身分証)の提示による限定グッズや飲食の割引、カモフラージュ柄のキャップなどの限定ノベルティ配布が実施される。
まとめ
ニューヨーク・アイランダースは3-5で敗れたものの、第4ラインの圧倒的なフォアチェックや若手シェーファーの躍動など、チームに新たな活力を生む収穫も多い一戦となりました🏒✨次戦のデビルズ戦に向け、この日に見せたしぶとい戦い方を継続し、勝負どころでの結実につなげることが期待されます💪

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!


