NHLスター選手・ペターソン、昨季を反省し、今季は気分よく発進!

現役スター選手紹介

はじめに

 NHLは82試合と長丁場を戦う訳ですが、選手達の中には、開幕からいきなり絶好調の選手もいれば、なかなか波に乗れず、平均的な(あるいはそれ以下の)成績しか残せない選手も出てきます。どんなスポーツも大なり小なりありますよね。

 アイスホッケーの場合、「控え選手」の存在がないため、いつでも主力として臨戦態勢でいなければいけません。その分、緊張感はマシマシです。また、ラインメイトとの相性もあって、精神的にはかなりキツイものがあるでしょう。ケガの不安もつきまといます。

 今回は、バンクーバー・カナックスでプレーするエリアス・ペターソン選手を採り上げます。カナックスのトレーニングキャンプが近づくにつれて、頭の中をクリアにし、正しく集中することを心掛けているようです。昨シーズンのスロースタートを教訓にしながら。

  プレーを続けていく上で、ペターソンに様々な葛藤があったようです。屈強のNHL選手も人間ですからね。それをどう乗り越えていったのか、見てる我々の普段の生活に役立つかもしれません。

※本記事は、NHL.com「Pettersson in good headspace as training camp approaches for Canucks」などを参照して、編集・作成したものです。

ペターソン選手とは?

 エリアス・ペターソンは、スウェーデンのスンツバル出身、23歳。本来は「ペッテション」と読むべきですが、英語圏では「ペターソン」「ピーターソン」と呼んで間違いはなさそうです。

 2017年のNHLドラフト1巡目全体5位で指名されており、スター選手の座を約束されている選手です。背番号は40、ポジションはセンター。2018-19シーズンのカルダー・メモリアル・トロフィー(シーズン最優秀新人選手)を受賞。カナックスでは2人目。

 2019、2020年と2季連続でオールスターに選出。2020年に行われたハードショット・コンペティションでは、出場選手中、唯一の200ポンド未満(ペターソンは178ポンド、体重80キロ)にもかかわらず、スラップショット(小さくて力強いスウィング)で時速102.4マイル(時速約165キロ)を叩き出しています。

 2018年、デンマークで行われた世界選手権に、スウェーデン代表で出場。親指の骨折を抱えながら、金メダル獲得に貢献する活躍を見せました。

 2019−2020シーズンの映像ですが、ペターソンのスーパープレーを見てみましょう。

 不利な体勢から片手一本でパックを押し込んだり、キーパーにフェイントかけて、シュートを決めたりと上手さが光ります。バックパスのシーンなんかは、サッカー好きの方にも気に入ってもらえそうです。

昨シーズンのペターソンの成績

 昨シーズン、バンクーバー・カナックスでプレーを終えたエリアス・ペターソンは、前半戦と後半戦で、フォワードとしての自分が大きく変わったように思えた時があったが、今はそのような状態から回復しようとしています。

 23歳のペターソンは80試合でNHLキャリアハイの68ポイント(32ゴール、36アシスト)を記録したが、そのうち51ポイント(26ゴール、25アシスト)はカナックスの後半43試合で記録したものでした。

 「基本的に2つの異なる自分がいるようだったな」と、月曜日の夜遅くにスウェーデンから飛行機で戻ってきた後、火曜日にバンクーバーで、新シーズンになって初めてチームメイトとスケートをしたペターソンは言いました。 

讃岐猫
讃岐猫

シーズンの前半と後半で、

ガラッと人が変わるってのは、

よくある話だにゃ。

ペターソンによる昨シーズンの分析

 「昨シーズンは自分がやりたかったようなスタートではなかったし、そこから成長して、なぜそうなったのか、なぜ後半戦のような成績を修められたのか、なぜあのようなプレーができたのかを学んだ。

 後半は自信を持ってプレーしていましたが、そこ(前半戦の不調)からどうやって抜け出すことができたかを今わかっているので、理にかなっているものであれば、昨シーズンのような経験できたことはいくらかうれしく思っているよ」。

昨シーズンのスタートの悪さの理由は?

 昨シーズンのペターソンの出足の悪さには多くの理由があった。 

 2020-21シーズンの最後の30試合を欠場せざるを得なかった手首の怪我から回復後、ペターソンは、2021年10月3日、3年2205万ドル(年間平均735万ドル、日本円で約10億円)の契約を交渉しながらトレーニングキャンプを休みました。

 シーズンが始まると、オフシーズンにさまざまな曲がり角度を試したにもかかわらず、正しいスティックを見つけるのに苦労したことを認めました。 

 「昨シーズンはトレーニングキャンプがなかった上に、このチームに入った時、自分のプレーへの期待はさらに高くなるはずでしたが、私はただ自分自身に集中するのではなく、間違ったこと、例えば〈(ファンをはじめ)多くの人々が私の派手ですごいプレーを見たがっている〉、そんなことばかり集中して考えていました」 とペターソンは言いました。

讃岐猫
讃岐猫

とてもビッグな契約だにゃ。

そりゃ気分的にも落ち着かなくなるにゃ。

どうやって不振を克服したか。

 「なぜそうなったのか、正確な答えは分からないが、そこから学んだと思いたいですし、今シーズンに入ってずっと気分が良くなったと言えます」。

 精神的に負担のかかるシーズンであったにもかかわらず、このオフシーズン、ペターソンはスポーツ心理学者と仕事をせず、代わりに家族や親しい友人との会話に頼ったと述べました。 

 「どれだけ最初の数シーズンをうまくプレーしても、〈もっと自分を高めていきたい〉という気持ち、プレーへの飢えを持っていなければならないと学びました」 とペターソンは言いました。

 「昨シーズンもトレーニングに励んでいましたが、頭の中にいろんな雑事が入り込むのを許していたんだ。しかし、私はそこから学びましたし、まだ学びの途中です」。 

まとめ

 昨シーズンのカナックスは、プレイオフへ参戦できるワイルド・カード枠争いに加わったものの、順位的には可もなく不可もなしという感じでした。ペターソンが前半から好調だったら…、いや、「たられば」はやめておきましょう。

 ペターソンは2020−2021シーズンに26試合しか出ておらず、その分を取り返そうと(ビッグな契約延長もあったし)、やや気持ちが焦っている中で、2021−2022シーズンを迎えたのかもしれません。急いては事を仕損ずる、と昔の人はよく言ったものです。

 自分を見つめ直す機会を得てリフレッシュできたのも良かったのか、ペターソンは何かコツみたいなものを掴んだようです。まだ23歳の若武者、身体はますます動き回れるでしょうし、精神的に成長したのですから、鬼に金棒。ひと皮むけたペターソンの新シーズンのプレーに期待しましょう。

讃岐猫
讃岐猫

ペターソンは攻撃力のあるセンター、

アシストもゴールもできる万能選手。

面白い存在になりそうだにゃ!

ここまで読んでくれて、サンキュー、

じゃあね!

タイトルとURLをコピーしました