【NHL】フィラデルフィア・フライヤーズ、70年代の夢、再び⁉︎

NHLチーム紹介

はじめに

 NHL.comでは、毎週、Twitterでファンから寄せられた質問に答えるコーナーがあります。

 全米各地の放送局でやってるNHL関連番組、あるいはネット配信やニュースを見て、「僕の応援してるチーム、今の調子はどうなってるんだろ?専門家に聞いてみよう」と思ったら、すぐにTwitterで質問をぶつけられる環境が羨ましいです。

 チームの公式TwitterやFacebookはもう当たり前で、選手が独自にネットで情報発信しているわけですから、ファンからすれば、知らないことがなくなるくらいの無双状態です。自分もそうなりたいものです。

 さて、今回は4つの質問と答えの中から、気になる2つをピックアップしました。1つはダークホース的な存在になりそうなチームはどこか。そういうチームを応援したくなりますよね。

 もう1つは、選手の意識改革を断行しようとしている、フィラデルフィア・フライヤーズに関する質問です。フライヤーズは70年代に「ならず者チーム」と呼ばれ、そのプレースタイルを批難されたこともありました。昨シーズンの成績も芳しくなく、ジョン・トルトレラ新監督の元、どのように巻き返して来るのか、興味は尽きません。

 さあ、どんな回答が返って来るのでしょうか。

引用元:NHL.com「Mailbag: Canucks, Islanders under radar; Flyers’ plan without Couturier

讃岐猫
讃岐猫

フライヤーズと言えば、

東映…古すぎるにゃ。

もしかしたら、プレーオフに出てしまうかも⁉︎なチーム

問:まるでレーダーの下を飛んでいるかのように、プレーオフ進出の可能性を潜在的に秘めたチームはどこですか?各カンファレンスから1チームずつ教えてください。

答:ウェスタン・カンファレンスであれば、バンクーバー・カナックス。イースタン・カンファレンスであれば、ニューヨーク・アイランダーズ。

バンクーバー・カナックスの場合

 カナックスは、特にディフェンスの右サイドと、下位6人のフォワード・グループ(第3・第4ライン)に疑問符というか、穴があります。

 が、このチームはまた多くの明るい点を持っており、ブルース・ブードロー監督の下で昨シーズンの終え方が良かったので、チーム全体が良い気分で来ています(昨年12月6日にトラビス・グリーンから監督交代した後、32勝15敗10延長負け)。

 このチームには、エリアス・ペッターソン、J.T.ミラー(チームの副キャプテン)、ボー・ホーバット(チームのキャプテン)がロースターに組み込まれていて、彼らのセンターの人材はとても厚みのあるものであり、非常に好感が持てます。

 ミラーはウイングに移るかもしれませんが、トップ3(第1~第3)のラインそれぞれに強い存在感を持つ選手が必要であり、ペッターソン、ミラー、ホーバットがトップ3のセンターに入れば、存在感を発揮できるでしょう。

 ディフェンスの左サイドにはオリバー・エクマン=ラーション、クイン・ヒューズ、トラビス・ダーモットらがいます。ヒューズは必要に応じて右サイドに移動することができます(弱点である右サイドのフォロー)。

 サッチャー・デムコは、昨シーズン、NHL3位の64試合に出場し、働き者のNo.1ゴールキーパーであることを証明しましたが、カナックスは彼の仕事量を管理する必要があり、そのためにナンバー2になりそうなスペンサー・マーティンが、極めて重要な選手になっています。

 バンクーバーが力強いスタートを切らねばならない理由があります。昨シーズンのように、10月と11月に苦戦した場合、チームがすぐに調子の良い時期に戻れるほど、熟成度が高くはないと思うからです。

 彼らのゴールテンダー、センターの選手層の厚み、そしてパシフィック・ディビジョンでの力強いスタート・ダッシュがあれば、カルガリー・フレイムズとエドモントン・オイラーズに続き、カナックスがスタンレーカップ・プレーオフのチームになり得ると信じる理由になります。

ニューヨーク・アイランダーズの場合

 アイランダーズはフォワードのマシュー・バルザル(センター)、アンソニー・ボービリエ(左ウィング)、オリバー・ウォールストロム(右ウィング)、カイル・パルミエリ(センター)からもっとオフェンス力を引き出す必要があります(昨シーズンの総ゴール数は32チーム中23位)

 昨シーズン、上手くレギュラー・シーズンを勝ち進めなかった選手達がプレーオフに進出するには、各選手に10~15%の能力の増加があれば十分だと思います。

 昨シーズン、60ポイントを挙げられなかった(それぞれ59ポイント)バルザル(73試合15ゴール・44アシスト)とブロック・ネルソン(センター、72試合37ゴール・22アシスト)に期待しています。

 特にバルザルがフルシーズンをプレーすれば、80ポイントを挙げてチームのポイント王になるはずです。また、彼はスティックで自由自在にパックを操れる世界最高の選手の1人です。持ち前のシュートとプレーメイキング能力で、バルザルは確実に25ゴールをマークできる選手です。

 ボービリエは75試合で12ゴールを決めていますが(75試合12ゴール・22アシスト)、20台前半のゴール数を挙げられるくらい得点力があります。そして、パルミエリ(69試合15ゴール・18アシスト)はもっと一貫性を持たせたプレーをしなければなりません。

 アイランダーズのフォワードは全体的に大きなアップグレードをしていないので、名前を挙げた選手達はより良くなければならないし、充分に期待に応えてくれる選手達です。もしそうなれば、プレーオフ進出のチームになると思います。

讃岐猫
讃岐猫

フォワード、オフェンス力、

充分だと思うんだけどにゃあ…。

フィラデルフィア・フライヤーズ、70年代の夢、再び⁉︎

問:フィラデルフィア・フライヤーズのショーン・クチュリエ(センター。背中の椎間板ヘルニアが報告され、しばらくの間、彼はメンバーから外れる可能性がある)が再びケガをした今、チームの計画はどうなりますか?

 チャック・フレッチャーGMは苦しい状況にあるのでしょうか?元スターズ、カナックスの左ウィング、アントワーヌ・ルーセルはPTO(プロフェッショナル・トライアウト)のリストに乗っていますが、獲得しなくていいですか?

 私たちは「ブロードストリートのいじめっ子」(70年代中期に制作されたフライヤーズのドキュメンタリー)の復活を見られますか?

答:まるで梱包をバラすように、質問一つ一つに答えるのは大変だ。クチュリエとフライヤーズのプランから始めましょう。

クチュリエのケガとフライヤーズのプラン

 クチュリエの上半身のケガについて、具体的な回復時期は分からないが、毎週チームから公式発表がなされる状況にあり、それほど重いものではないため、計画自体は変わりません。

 しかし、クチュリエは、ジョン・トルトレラ監督が望むチーム文化を構築できるベテランリーダーの一人であるため、不在となると、計画の実行はより困難になります。

 トルトレラ指揮下で最初のシーズンとなるフライヤーズは、昨シーズンよりも、優れたリーダーシップと、はるかに多くの(プレイに対する)説明責任を持つ、より緊密なチームになるという挑戦をすることになるでしょう。

 クチュリエが参加していなければ、その挑戦はもっと難しくなります。昨シーズン、ケガで彼が不在になってからチーム状態が崩れ、欠場した53試合で13勝34敗6延長負けでしたが、トルトレラの計画は、氷上で成功するために不可欠なものだと考えられるチーム文化を創り出すことです。

 トルトレラは、ロッカールームで起こっていることに関する彼の懸念について、かなり公然と話しており、何か他の事象が起こる前に、それは変更されるか、修正されなければならないと言いました。

 長期的に負傷したクチュリエとディフェンスのライアン・エリス(骨盤のケガ。現地ではキャリアに深刻な影響を及ぼす重傷との報道も…)がいないことにより、リザーブでシーズンを開始する可能性が高いため、短期的にトルトレラの計画実行は困難になるでしょう。

フレッチャーGMの運命や、いかに

 フレッチャーが苦境に立たされていることに関して言えば、次にチームに何が起こるかによって、フロントに判断されるため、彼は常に苦境に立たされていると言えます。

 例えば、ディフェンスマンのトニー・デアンジェロ(カロライナ・ハリケーンズから新加入)がチームの重要なパーツとなり、トルトレラのお気に入りで、氷の上でも外でもインパクト・プレーヤーであると分かった場合、フレッチャーが彼をトレードで獲得して、1000万ドルの2年契約に署名するという決定は素晴らしいものとなるでしょう。

 デアンジェロがトルトレラやフィラデルフィアとうまくかみ合わなければ、フレッチャーは非難を浴びるでしょう。フライヤーズは惨めな咋シーズンを終えて、チームにいくつかの重要な変更を加えました。そのチームの動きがうまくいかなければ、フレッチャー自らが難しい結果に直面することを知っています。

 「ブロード・ストリートのいじめっ子」の復活は考えられません。フライヤーズは、より対戦しにくいチームになろうとはしています。彼らは逆境を押し返すでしょう。

 しかし、フレッド・シェロ(70年代、優勝時の監督)やボビー・クラーク(優勝時のキャプテン)などの下、フライヤーズが70年代の強豪時代にやっていたようなやり方で、今日のNHLに生き残れるチームではありません。アイスホッケーのゲーム内容はこの50年間で劇的に変化したのです。

讃岐猫
讃岐猫

デアンジェロの実力には、

疑問符つくものなのかにゃ。

移籍を進めたGMとしちゃ、

活躍してもらわなきゃ困るんだろにゃ。

まとめ

 再述になりますが、フライヤーズの70年代についてのドキュメンタリーは興味深い内容ですし、日本ではほとんど紹介されていないと思います。「NHLには、このような歴史があるんですよ」って感じで、このブログで記事にできたらいいなぁ、なんて希望もあります。

 順序は逆になりましたが、NHL.comの記事にあるように、「アイランダーズのフォワード陣、そんなに弱いかなぁ」とか「カナックスのセンター3人、揃いすぎ!」みたいな感想も持ちました。こちらは、新シーズン開幕以降、配信を見て確認したいです。

 NHL.comをはじめとする情報サイトを見ていると、面白い記事が目白押しで、どれをブログで取り扱おうか、迷いに迷ってるという嬉しい悲鳴です。そろそろ「ブログ+アルファ」を考えなきゃいけないかな…。

讃岐猫
讃岐猫

このブログ、次の展開を考えなきゃにゃ。

ここまで読んでくれて、

サンキュー、じゃあね!

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