カナックス劇的勝利の裏側!新星レッケリマキが見せた圧巻の冷静さ

アイスホッケー名勝負

はじめに

 バンクーバー・カナックスは、敵地でのアナハイム・ダックス戦で第3ピリオド中盤まで1-4と厳しいビハインドを背負っていました。泥沼の10連敗が確実視される絶体絶命の状況でしたが、GKを下げた6人攻撃 🏒 から試合の流れが劇的に変化します。

 チームの危機を救った若手有望株の活躍により、この一戦は大きな転換点となりました。

参照記事:The Athletic「Jonathan Lekkerimäki arrives as Canucks snap 10-game winless streak」

🏒 カナックスが泥沼の10連敗を脱出!22歳若手ヨナタン・レッケリマキが劇的同点弾&大逆転劇の立役者に!✨

 火曜日の夜、敵地オレンジカウンティに乗り込んだバンクーバー・カナックスは、泥沼の11連敗へ一直線に突き進んでいるかに見えました。

 第3ピリオド中盤、スコアは4-1。アナハイム・ダックスに主導権を奪われ、第2ピリオドには怒涛の3連取を許す展開で、勝負を決定づけられたかのような失点が重なっていました。バンクーバーにとってはまたしても消し去りたい敗戦が増えるだけかと思われたその時、ドラマが動き出します。

【讃岐猫😾の深堀りコラム】カナックス10連敗の深層――守備崩壊とマルホトラの勝負手

 2026年10月27日、バンクーバー・カナックスはアナハイム・ダックスに6対5で逆転勝利し、泥沼の10連敗に終止符を打った。とはいえ、連敗中のカナックスは、守備の不安定さに加え、試合の流れを維持できないという問題を抱えている。

 『The Hockey News』も、好調な時間帯を作りながら、それを試合終了まで維持できない点を課題として指摘していた。ミネソタ・ワイルド戦では、第2ピリオドのシュート数がわずか7本にとどまり、試合後半には相手の攻勢を許した。攻撃力が完全に失われていたというよりも、相手に主導権を握られた際、流れを取り戻す手段が乏しかったのである。

🛡️ 守備の崩壊はGKだけの責任ではない

 ダックス戦前、カナックスの1試合平均失点は4.62でリーグ31位、ペナルティキル成功率は64.4%で最下位だった。相手のパワープレーを止められないだけでなく、通常の5対5でも守備を安定させる必要があった。

 問題は、相手にシュートを許し続け、ゴール前でリバウンドを処理できなければ、最初のシュートを止めても失点の危険は残る。ダックス戦でも、第2ピリオドに3失点を喫し、試合の主導権を失った。

 正GKサッチャー・デムコの不在も痛手である。デムコは2026年1月に両股関節の手術を受け、2026-27シーズンの開幕にも間に合わなかった。マルホトラHCは10月19日時点で、復帰が今季中に実現しないことを懸念しているわけではないと説明した一方、回復を急がせない姿勢を示していた。

 ただし、守備陣が相手の攻撃を十分に抑えられなければ、GKに過大な負担がかかる。チーム全体で被シュートを減らし、ゴール前の守備を改善することが不可欠である。

🏒 マルホトラHCの6人攻撃はなぜ機能したのか

 ダックス戦の第3ピリオド、カナックスは5対2とリードを許していた。そこでマルホトラHCは、残り約4分でGKを下げ、6人攻撃に踏み切った。この決断の本質は、失点の危険を承知でパックを保持し、相手に守備を強いる展開を作ろうとした点にある。

 実際、ダックスのサム・コランジェロには無人のゴールを狙う機会があった。それでもカナックスは攻撃を継続し、相手のクリアを阻止してアイシングを誘発した。相手に守備を整える時間を与えず、攻撃を途切れさせなかったことが反撃につながったのである。

 もちろん、劣勢でGKを下げること自体は珍しい戦術ではない。評価すべきなのは、マルホトラHCが残り時間と得点差を踏まえてリスクを取り、選手たちもパック保持と積極的なプレッシャーで応えた点である。

 さらに、カナックスはゴール前に選手を集めるだけの単調な攻撃に終始しなかった。ヨナタン・レッケリマキは、ジェイク・ドゥブラスクがGKの視界を遮る瞬間を見極め、遠い側のポストを正確に射抜いた。同点ゴールでもスクリーンを巧みに利用している。人数を増やすだけでなく、GKの視界を奪い、シュートの質を高めたことが逆転への道を開いたのである。

📉 10連敗を招いた「60分間戦えない」問題

 連敗の根本には、試合の流れを維持できないという問題があった。

 相手に主導権を握られた際、無理なパスや個人技に頼れば、パックを失う機会が増え、守備の負担も大きくなる。攻撃が停滞すれば守備に追われ、守備が崩れれば攻撃の機会も失われる。この悪循環に陥ると、選手はミスを恐れ、チームとして立て直す余裕を失いやすい。

 カナックスに必要なのは、相手の攻撃を一度で終わらせ、パックを奪った後は落ち着いて攻撃へ移り、悪い時間帯を最小限の失点で乗り切ることだ。こうした地道なプレーの積み重ねこそ、60分間の安定性を支える。

 ダックス戦では、劣勢でも攻撃の形を作り、最後まで戦い続ける力が示された。一方で、5失点を喫した事実も変わらない。劇的な逆転劇と守備の改善は、分けて評価する必要がある。

🔍 連敗脱出は再建の転機になるのか

 10連敗の終わりは、勝ち点以上の意味を持つ。敗戦が続けば、選手はプレーの選択に迷い、チーム全体の自信も損なわれる。マルホトラHC自身も、連敗によってロッカールームの雰囲気が重くなり、士気が低下していたと認めている。3点差を覆した勝利は、チームが自信を取り戻すきっかけになり得る。

 しかし、正GKデムコの復帰時期が確定していないうえ、フィリップ・チティルも肩の負傷で離脱していた。主力の健康状態が安定しなければ、ライン編成や選手の役割を継続的に固定することも難しい。

 今後の焦点は、5対5で相手に与える得点機会を減らせるか、ペナルティキルを改善できるか、そして試合中盤に崩れる悪癖を克服できるかという3点である。

出典リスト

1. Sportsnet、Courtney Jacobsen「Canucks Takeaways: Lekkerimaki leads third-period comeback to end skid」2026年10月28日。
連敗脱出の試合分析。レッケリマキの終盤の活躍と、チームが勝利を必要としていた背景を確認できる。
Sportsnetの記事

2. Reuters「Canucks, Ducks set out to reverse recent trajectories」2026年10月27日。
ダックス戦前の状況を分析。ワイルド戦でのシュート数の落ち込みなど、カナックスが試合の流れを維持できなかった問題を確認できる。
Reutersの記事

3. The Hockey News、Izzy Cheung「Vancouver Canucks Gameday Preview #14: An Attempt At Ending The Losing Streak Against Anaheim」2026年10月27日。
連敗中のチーム状況とライン編成の変更を扱った試合前分析。
The Hockey Newsの記事

4. NHL.com、Dan Arritt「Canucks rally with three goals late, top Ducks in OT to end slide at 10」2026年10月28日。
NHL公式サイト掲載の試合レポート。6対5の逆転劇、終盤の2得点、延長戦の決勝ゴールなど、試合経過の確認に使用した。
NHL.comの記事

5. Sportsnet「Canucks’ Manny Malholtra says no concern Thatcher Demko misses season」2026年10月19日。
デムコの股関節手術からの回復状況と、マルホトラHCによる復帰見通しの説明を扱った記事。
Sportsnetの記事

6. Vancouver Canucks公式サイト「Game Notes: Canucks at Ducks」2026年10月27日。
ダックス戦前のチーム成績を掲載。平均失点4.62、ペナルティキル成功率64.4%などの数値を確認するために使用した。
カナックス公式サイトの記事

⏱️ 第1・第2ピリオド:暗雲立ち込める泥沼の展開

  • 絶望的なビハインド:第3ピリオド中盤の時点でスコアは4-1。エリアス・ペターソンがハイ・スティッキングで2分間のマイナーペナルティを科され、ペナルティボックスへ向かう姿には焦りと敗北感が色濃くじみ出ていました。
  • 相次ぐ失点:第3ピリオドにブロック・ベサーとジェイミー・オレクシアクがゴールを奪うも、ベサーのゴールが場内にアナウンスされている最中にダックスに5点目を奪われ、依然として2点ビハインドの苦しい状況が続いていました。

 ここで、カナックスのマニー・マルホトラHC(ヘッドコーチ)が見事な采配と果敢な攻めを見せます。残り約4分でGKリーヴィ・メリライネンを下げ、6人攻撃(エクストラアタッカー)を決断。ダックスのサム・コランジェロによる無人ゴールを狙ったロングシュートが、あわやという場面もありましたが、カナックスはプレッシャーをかけ続け、泥臭くアイシングを誘い出しました。

 そして、ついに「ヨナタン・レッケリマキ・ショー」の幕が上がります。

🌟 苦難を乗り越えて台頭した若手スナイパー:ヨナタン・レッケリマキの背景

 レッケリマキは、苦境に喘ぐカナックスにとって一筋の希望として台頭した、2022年ドラフト1巡目指名の22歳ウインガーです。しかし、ここまでの歩みは決して順風満帆とは言い難いものでした。

  • 度重なる故障と病気:脳振盪や肩の手術、さらには長引く伝染性単核球症(キス病)に泣かされてきました。2025年のカルダーカップ・プレーオフ期間中には、歯科手術による感染症で数週間の離脱を余儀なくされ、体重が約4.5kg(10ポンド)も落ちたこともあります。
  • 評価と期待:AHLでは圧倒的なシュート力と積極性を誇る屈指のスナイパーとして君臨していましたが、最高峰のNHLにおいては、華奢な体格や小柄な攻撃型ウインガーとしてのスピード面に疑問視する声もありました。今季も肩の手術からのリハビリで、氷上トレーニングを本格再開できたのは7月初旬でした。
  • チーム内部の強い信頼:周囲の期待値や開幕ロースター入りの不安とは裏腹に、カナックスのライアン・ジョンソンGMはキャンプ前に「今季はフルタイムでNHLでプレーさせるから、住むアパートを探しておきなさい」と事前に伝えていました。開幕から大きなチャンスを与えられ、パワープレーのファーストユニット(PP1)にも即抜擢されています。
【注釈】ヨナサン・レッケリマキ(Jonathan Lekkerimäki)

 スウェーデン出身のプロアイスホッケー選手(ポジション:ライトウイング)。181cm、78kg。右打ち。卓越したシュート精度と得点能力を武器とする期待の若手FWである。

経歴と歩み

  • スウェーデン時代とドラフト指名(2022年) スウェーデン国内リーグ(SHL)のユールゴーデンIFの下部組織で頭角を現し、2022年のNHLドラフト1巡目(全体15位)でバンクーバー・カナックスから指名を受けた。同年のU18世界選手権ではスウェーデン代表の金メダル獲得に貢献し、大会MVPおよび得点王に輝くなど高い評価を得た。
  • 試練とスウェーデンでの覚醒(2022–2024年) 指名直後のシーズンは怪我や感染症(単核球症)に見舞われ、一時的な不振に陥るなど順風満帆とは言えない時期を過ごした。しかし、2023–24シーズンにオレブロHKへ移籍すると主力を務めて復活。2024年世界ジュニアアイスホッケー選手権(WJC)ではスウェーデン代表を銀メダルへ導き、大会MVPを獲得した。
  • 北米進出とNHLデビュー(2024年〜) 2023–24シーズン終盤に北米へ渡り、カナックス傘下のAHL(アボッツフォード・カナックス)へ合流。2024–25シーズンに待望のNHLデビューを果たし、チームの次世代を担う一角として着実に出場機会と実績を積み重ねている。
【注釈】伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)とは

 主にエプスタイン・バーウイルス(EBウイルス)と呼ばれる、ウイルスへの感染によって生じる急性感染症である。唾液を介して感染が拡大する特徴を持つことから、通称「キス病」とも呼ばれる。

1. 主な原因と感染経路

 原因ウイルスの約8割から9割はEBウイルスであるが、サイトメガロウイルスなど他のウイルスが原因となる場合もある。感染経路は主に唾液との接触である。Kissなどの直接的な接触のほか、コップや食器の共用、回し飲み、咳やくしゃみなどの飛沫感染によっても移る。潜伏期間は約4〜6週間と比較的長い。

 成人前の乳幼児期に感染した場合、無症状か軽微な風邪症状で済むことが多いが、思春期以降や成人が初めて感染すると発症しやすく、重い症状が出やすい傾向がある。

2. 主な症状と特徴

 発症すると、以下のような症状が数週間ほど継続する。

  • 高熱と激しい喉の痛み:38℃以上の発熱が1〜2週間ほど続く。喉や扁桃腺が強く腫れ、白く膿が付着することもある。
  • リンパ節の腫れ:特に首の周り(耳の下から横にかけて)のリンパ節が大きく腫れ上がり、押すと痛みを感じる。
  • 強い全身倦怠感:身体が重く、動くのも苦痛に感じるほどの極度のだるさ(倦怠感)が数か月ほど長引くケースも存在する。
  • 肝臓や脾臓の腫れ:肝炎に伴う肝機能数値の上昇や、脾臓(ひぞう)の腫大が観察される。脾臓が腫れている時期に強い衝撃を受けると破裂する危険性があるため、発症中はスポーツや激しい運動を避ける必要がある。

3. 診断と治療

 血液検査にて白血球中の「異形リンパ球」の増加や、ウイルス抗体の有無を確認して確定診断を行う。

 原因となるウイルスに直接効く抗ウイルス薬や特効薬は存在しないため、基本的には安静を保ち、熱や痛みを抑える対症療法を行いながら自身の免疫で回復を待つ。通常は2〜4週間程度で改善するが、症状が重い場合やだるさが残る場合は、復帰までに1か月以上の長期休養を余儀なくされる。

 なお、風邪や溶連菌感染症と見分けがつきにくく、誤ってペニシリン系抗生剤を服用すると、全身に皮膚の強い発疹(薬疹)が出現するという独特の注意点がある。

🎯 第3ピリオド:驚異の追い上げとレッケリマキの「NHLトップクラスの武器」

 試合終了まで残り3分を切った場面、レッケリマキはNHLキャリアを象徴する最初のビッグモーメントを作り出します。

 ダックスのGKルーカス・ドスタルの右側ゴールライン付近でパックをキープし、相手チェッカー2人に囲まれながらもバックハンドでフェンス沿いにパスを供給。ペターソンと相手DFの攻防の末、こぼれたパックがハイスロットにいたレッケリマキのもとへ転がり込みました。

 レッケリマキが備える2つの「NHLトップクラスの武器」がここで光ります:

  1. 超高精度かつ高速のリストショット:セットした状態のGKを遠距離から打ち破る、稀有なシュート力。
  2. 卓越した戦況予測力(ホッケーIQ):陣形が整った局面で発揮される高いセンス。

 目の前にはジェイク・ドゥブラスクとパスコースを消すDFノア・ウォーレンがいましたが、レッケリマキは慌てず、右側から凄まじい勢いで攻め込んできたチティルを「囮」にしつつ、ドゥブラスクがGKドスタルの視界を完全に隠すコンマ数秒をじっと待ちました。そして、守護神の頭上を撃ち抜く見事なリストショットを決め、1点差に迫ります。

 さらに約1分後、GKを下げたままの怒涛の攻勢を継続。 レッケリマキが逆サイドへのパスを狙った後、ハイスロットのこぼれ球からDFフロネクのカバーへ回り、ペターソンからのパスを受けて再び縦へ仕掛けます。

 ドゥブラスクの完璧なスクリーン(目隠し)が機能し、レッケリマキが約15メートル(50フィート)の距離から叩き込んだシュートが再びポストを揺らし、ついに土壇場で5-5の同点に追いつきました!

「すべてはドゥブラスクの素晴らしいスクリーンのおかげだ。彼が2度も完璧な目隠しになってくれた。ドスタルはどちらのシュートも全く見えていなかったはずだ」 ―― ブロック・ベサー

⚔️ オーバータイム(延長戦):劇的な大逆転勝利!

 試合はオーバータイム(延長戦)へ突入。 ペナルティを誘発して迎えた試合終了間際、レッケリマキはペターソンからクロスアイスパスを受けます。ここでも焦らず、一度フロネクへ戻してベサーとのパス交換(ギブ・アンド・ゴー)を展開。最後はフロネクが強烈なワンタイマーを叩き込み、6-5という劇的な大逆転勝利を決めてみせました!

讃岐猫
讃岐猫

カナダのスポーツ専門局Sportsnetによる約10分間の公式ゲームハイライトです。

🎙️ 監督談話・まとめ

 試合後、マニー・マルホトラHCはチームの勝利とレッケリマキの活躍を次のように称えています。

「とにかく、言葉では言い表せないほど大きな1勝だ。負けが続くとロッカールーム全体に重苦しい雰囲気が染み付き、士気も落ちてしまう。単に勝ったというだけでなく、第3ピリオドからの大逆転劇だったという事実は、チームが再起するための大きな弾みになる」 ―― マニー・マルホトラHC

「シュートの振り抜きと、四隅を正確に射抜く技術は間違いなくエリート級だ。だがそれ以上に素晴らしいのは、あの局面で見せた彼の冷静さだ」 ―― マニー・マルホトラHC(レッケリマキについて)

 周囲の懐疑論や数々の試練を力に変え、カナックスの連敗を止めるとともに、自身の才能をNHLの最高峰で完全に開花させたヨナタン・レッケリマキ。チームの暗雲を払い去る価値ある白星とともに、新たなスターの誕生を告げる忘れられない一戦となりました!🎉✨

一夜にしてチームを救う大活躍を見せた22歳の若手FWヨナタン・レッケリマキ本人と、マニー・マルホトラHCの試合後会見を収めた公式動画です。

−なんという逆転劇でしょう。チームで見せた素晴らしい姿勢や努力について聞かせてください。

レッケリマキ(以下レ):ええ、最高の逆転劇でした。最後まで粘り強く戦い抜いて、ついに勝利を掴み取ることができました。本当に良かったです。

−チームにとって、この勝利はどれほど必要なものでしたか?

レ:はい、僕たちにとって本当に大きな1勝でした。ここから弾みをつけていかなければいけませんね。

−ご自身のプレーについても少し教えてください。今夜は何がうまくいったのでしょうか?

レ:2つのゴールどちらの時も、素晴らしいスクリーン(目隠し)になってくれたJD(ジェイク・ドゥブラスク)に感謝しなければいけません。

−特に第3ピリオドでのゴールキーパーによる見事なセーブも光っていました。彼についてはどうですか?

レ:ええ、彼は本当に素晴らしいプレーをしてくれました。僕たちを試合にとどまらせてくれましたからね。本当に見事でした。

(監督インタビュー)

−マニー、あのような逆転劇を見せるにはチーム一丸の努力が必要ですが、特に第3ピリオドの戦いぶりについてはどう評価していますか?

監督(以下監): 選手の反撃・姿勢には本当に満足しています。これこそ、私たちがここしばらく求め続けていた戦いぶりでした。まさにあの粘り強いリアクションです。今夜の試合中、気持ちが切れて諦めてしまってもおかしくない場面が何度も存続していました。ですが、私たちはブレずに粘り強くプレッシャーをかけ続け、タイムリーなゴールを決めてくれました。

−ロッカールームや選手たち、ファン、そして全員にとって、この1勝はどれほど重要ですか?

監:とてつもなく大きいです。これだけ敗戦が続いてしまうと、ロッカールームにも暗い雰囲気が染み付き、当然ながら士気も低下してしまいます。 ですから、単に勝ったというだけでなく、第3ピリオドからの大きな逆転勝利となったことは、間違いなくここからチームを作り直していくための大きな弾みになります。

−5点目を奪われた時も、ベンチでは前向きな姿勢や声掛けが見られましたか?

監:ええ。試合を通して選手たちはお互いを非常によく支え合っていました。特に第3ピリオドでは、感情とエネルギーが高まっていくのを感じましたし、それがあのレベルのプレーを維持できた大きな要因だったと思います。

 レッケリマキのシュートに関して、NHLで通用するかどうかについては最初から疑いようがありませんでしたね。 素早く振り抜いて四隅を射抜く技術に関しては間違いなくエリート級です。

 しかしそれ以上に、ルーズパックをいくつか回収したり、落ち着いてプレーを整えて良い状況を作ってくれたりと、彼が見せた「落ち着き(冷静さ)」こそが素晴らしかったと思います。もちろんシュート自体も見事でしたが、ゴール前に泥臭く飛び込んで、2度のシュートで完璧なスクリーンになってくれたジェイク(・ドゥブラスク)の献身も大いに称賛されるべきですね。

−レッケリマキについては、スコアシート(得点記録)には載らない部分でも、パック回収やフェンス沿いでの強さなど良いプレーが見られました。

監:はい、彼の中で着実に掴みつつありますね。ゾーンから出させまいとする相手の大きくてフィジカルの強いディフェンス陣に対しても、彼はしっかり食らいついてパック争いに勝ち、苦しい局面から抜け出してくれました。彼の成長における新たな一歩と言えます。

−ポール・カーターが防具を脱ぎ切らずに延長戦に戻ってきたのには驚きましたか?

監:いえ(笑)、延長戦であのような形で戻ってきてくれたのは大歓迎でしたよ。一瞬彼のことを忘れかけていましたが(笑)。

−マニー、士気についてお話しいただきましたが、このような状況や第3ピリオドのような場面で「折れない心(不屈の精神)」を保つのはどれほど難しいことなのでしょうか?

監:ええ、ここ数週間の戦いぶりを振り返ると、途中で集中力が切れてしまうような場面もありました。そして決して諦めてしまうようなチームにはなりたくないわけです。ですから、自分たちの頭を冷やし、やるべきプロセスを貫き通してその報いを得られたということは、チームの士気にとって最高のことですし、グループにとっても素晴らしいことです。ここから前進していくための確固たる糧になります。

まとめ

 本試合は、連敗による重苦しい雰囲気に対し、若手の台頭がいかに打開するかを示す象徴的な一戦となりました。特にヨナタン・レッケリマキが見せた高いホッケーIQと、プレッシャー下での冷静なシュート技術 🎯 は極めて価値の高い分析対象です。緻密なチーム戦術と個人の才能が見事に融合した、完成度の高い逆転劇と言えます。

讃岐猫
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