はじめに
2026年アッパーデックNHLドラフトを控える今週、バッファローのキー・バンク・センターとLECOMハーバーセンターで「スカウティングコンバイン」が開催されました。チームがトッププロスペクトの能力や面談を通じて健康状態を評価する、運命の1週間です。
1位指名権を持つメープルリーフスの動向や、最先端の新テスト、注目選手のドラマまで、プロのライター目線で現地の熱狂を徹底解剖します!🏒
参照記事:NHL公式サイト「10 things learned from 2026 NHL Scouting Combine」
運命の1位指名へ:メープルリーフスGMが動くマッケナ獲得への布石
今週開催されたコンバインに招待されたプロスペクトは90名。その中で最も精力的に動いたのがトロント・メープルリーフスであり、なんと65名以上との面談を敢行しました。
今週開催されたコンバイン(2026 NHL Scouting Combine)
2026年6月第1週にアメリカ・ニューヨーク州バッファローのキー・バンク・センターおよびLECOMハーバーセンターで開催された、NHLドラフト対象選手のための合同評価会(スカウティングコンバイン)を指す。
2026年6月26日・27日に控えるドラフトに向け、各球団が指名候補プロスペクト(若手有望選手)の実質的な最終見極めを行う極めて重要な1週間である。
会場では、各球団のGMやスカウト陣による最大120項目に及ぶ詳細な面談(インタビュー)が連日行われるほか、最先端の科学的測定を取り入れた身体能力テストや徹底的な医療チェック(メディカル検査)が実施される。
特に2026年のテストからは、従来の重りを使用せずモーター駆動の抵抗システムを用いて安全かつ精密に下半身の爆発力を測定する「アイソキネティックスクワットテスト」や、トップスピードではなく最初の一歩の加速力に特化した「10メートルスプリント」といった2つの革新的な新テストが追加され、スカウティングの精度がさらに高められた。
招待されるのは、NHL中央スカウト局(NHL Central Scouting)の最終ランキングなどで上位に評価された世界トップクラスの精鋭90名のみである。
指名権を持つチームにとっては、試合中のスタッツや映像だけでは見えてこない選手の精神性、人間性、そして現在の正確な肉体コンディションを直接解剖できる、ドラフト戦略上の最重要イベントとして位置づけられている。
チームは3月30日にブラッド・トレリヴィングGMを解任後、5月3日にジョン・チャイカGM、そしてホッケー運営担当シニアエグゼクティブアドバイザーのマッツ・スンダインを新たに採用。
さらに5月5日のドラフト・ロッタリーで見事に1位指名権を獲得したため、最初の指名をどう行うか大きな決断を迫られているのです。
チャイカGMは6日間のイベントを前に、1位指名候補と予想されているペンシルベニア州立大学の左ウイング、ギャビン・マッケナ(身長180cm、体重77kg)のユーコン準州ホワイトホースにある自宅を訪問し、彼や家族と面会しました。
「伝統や歴史、卓越性への期待があるトロントで1位指名を行うことは非常にユニーク」と語るGMは、人里離れた美しい小さな町で育ちながらも、自身のキャリアに強い意志を持つマッケナを高く評価しています。
【讃岐猫😺の深堀りコラム】「プレッシャーは特権である」――新生リーフスが仕掛ける1位指名面談の舞台裏
バッファローで開催された2026年NHLスカウティングコンバインは、若手の体力測定の場だけではなく、トロント・メープルリーフスの新フロントオフィスによる大規模な「品定め」の舞台と化した。
5月3日にGMへと就任したジョン・チャイカ、そしてホッケー運営担当シニアエグゼクティブアドバイザーのマッツ・スンダインのコンビは、90名中65名以上という異例の規模でプロスペクトとの面談を敢行。
この猛烈な動きについて北米の主要メディアや評論家は、フロントの刷新とポストシーズンを逃した直後のチーム再建に向けた「徹底的なデューデリジェンス(適正評価手続き)」であると一斉に分析している。
チャイカGM自身、この超過密な面談スケジュールを「スピードデート(集団お見合い)」に例えつつも、選手個々のバックグラウンドや人間性を深く掘り下げ、今後数年間にわたる貴重なデータベースを構築するための必須プロセスであると断言した。
メディアの解説によると、特に注目されているのは、コンバインに先立って、ユーコン準州ホワイトホースの自宅まで、GM自らが足を運んだペンシルベニア州立大学の左ウイング、ギャビン・マッケナへのアプローチである。
この個別訪問と、コンバインの会場裏で約10名のスカウト陣を交えて行われたタフな面談の双方から、地元メディア『Editor in Leaf』などは「マッケナがトロントの1位指名選手となる確証は完全に固まった」と報じている。
北米ホッケー評論家たちの分析によれば、トロントというカナダ屈指の巨大かつ過酷な市場でプレーするためには、卓越したスキル以上に「精神的な堅牢性(メンタルタフネス)」が求められる。
かつてポストシーズンの重圧に苦しんだ一部の主力選手の例を引き合いに出し、マッケナがメディアからトロントの息苦しい市場環境について問われた際に放った「プレッシャーは特権である(Pressure is a privilege)」という伝説的なマントラ(座右の銘)を、評論家陣は一様に高く評価した。
人里離れた美しい小都市で育ち、13歳まで専門のコーチをつけずに純粋なホッケー愛だけで育ったマッケナの「強い意志とブレない精神構造」は、新生フロントが求める理想のリーダー像に完全に合致している。
さらに、マッケナはコンバインの体力測定でも圧倒的な数値を叩き出している。VO2 Max(最大酸素摂取量)テストで1位を獲得したほか、複数のフィットネス項目でトップ8に入る驚異的な身体能力を示し、実力論争に終止符を打った。
対抗馬とされるスウェーデンの至宝イヴァル・スタンバーグが、体調不良によりテストを回避したこともあり、TSNをはじめとする大手メディアは「マッケナの勢いは完全に止められないレベルに達した」と断定している。
チャイカGMは市場に対して「適切な価格であれば1位指名権のトレードもあり得る」という含みを持たせてはいるものの、評論家筋の確率は「自ら指名権を行使する」方に圧倒的に傾いている。
キャプテンのオーストン・マシューズとの面談も終え、新監督の選定作業と並行して進むこのドラフト戦略は、単に優秀なタレントを指名するだけでなく、チームの文化そのものを「常勝の集団」へと塗り替えるためのチャイカGMによる冷徹かつ緻密なグランドデザインの一環なのである。
出典:
Maple Leaf Hot Stove, “John Chayka on his meeting with Auston Matthews: ‘I saw a happy captain, someone who has a lot of pride in being the captain of the Leafs, someone who wants to win in Toronto’“, 2026年6月5日
Editor in Leaf, “Growing evidence suggests Gavin McKenna is the Maple Leafs’ pick at No. 1“, 2026年6月5日
TSN, “Impressive combine effort bolsters McKenna’s bid to go first overall“, 2026年6月6日
注目のドラフト1巡目は6月26日午後7時(ET= 6月27日 午前8時〈日本時間〉)からESPN、ESPN+、SN、TVASで生放送され、2~7巡目は6月27日午前11時(ET= 6月28日 午前0時〈日本時間〉)からNHLN、ESPN+、SNで放送。会場となるキー・バンク・センター(アメリカ合衆国ニューヨーク州バッファローのウォーターフロント地区に位置する多目的アリーナ)で彼らの未来が決まります。🍁
コンバインにおけるマッケナのダイジェスト映像。これだけ見ても相当キツそう。
聖地ベガスへ集う精鋭:スタンレーカップ決勝を体感するトッププロスペクトたち
コンバインの後、未来のNHLを担う若き逸材たちに特別な機会が待っています。1位指名候補のギャビン・マッケナを含む6人のトッププロスペクトが、西海岸へと向かうのです。
目的地は6月8日(現地時間)にラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われるスタンレーカップ決勝第4戦、ラスベガス・ゴールデンナイツ対カロライナ・ハリケーンズの激闘です。
同行するメンバーは、NHL中央スカウティングの最終ランキング上位を賑わせる超一級の精鋭ばかり。
オンタリオ州ソーセントマリー出身で北米スケーター2位のOHLのディフェンス、チェイス・リードをはじめ、ウェスタンホッケーリーグのプリンスジョージ出身で同3位のカーソン・カールズ、ノースダコタ大学(NCAA)で同4位のキートン・ヴェルホーフ、
ブランフォード出身センターで同6位のOHLのカレブ・マルホートラ、そして国際スケーター最終ランク2位であるドイツ・リーガのミュンヘン出身ディフェンス、アルベルツ・スミッツが集結しました。
同行する5人のトッププロスペクト詳細
チェイス・リード(Chase Reid)オンタリオ・ホッケー・リーグ(OHL)のソーセントマリーに所属するディフェンス。NHL中央スカウト局の北米スケーター最終ランキングで2位に評価されている、今ドラフト最注目の若手DFの一人である。
抜群の身体能力を誇り、2026年のスカウティングコンバインでは全プロスペクトの先陣を切って過酷なフィットネステストをすべて消化し、高いプロ意識と肉体的な完成度を証明した。
カーソン・カールズ(Carson Carels)ウェスタン・ホッケー・リーグ(WHL)のプリンスジョージに所属するディフェンス。北米スケーター最終ランキング3位に位置するエリートプロスペクトである。
リードと共に今ドラフトにおける上位指名確実視のディフェンス陣の一角を形成しており、攻守にわたる高いゲーム支配力がスカウト陣から評価されている。
キートン・ヴェルホーフ(Keaton Verhoeff)名門ノースダコタ大学(NCAA)に所属するディフェンスで、北米スケーター最終ランキングは4位。
前シーズンはWHLのビクトリアでプレーし、2025-26シーズンに進学したノースダコタ大学でのルーキーイヤーでは36試合に出場して20ポイント(6ゴール、14アシスト)を記録、高い適応力を見せた。コンバインでは18球団との面談をこなしている。
カレブ・マルホートラ(Caleb Malhotra)OHLのブランフォードに所属するレフトシュートのセンター。北米スケーター最終ランキングは6位。2026年6月1日にバンクーバー・カナックスの監督に就任した元NHL選手のマニー・マルホートラを父に持つ。
カナックスが今ドラフトの3位指名権を保有していることから、親子が同一チームで監督と選手になる可能性がメディアやファンの間で大きな注目を集めている。
アルベルツ・スミッツ(Alberts Smits)ドイツ最高峰リーグ(DEL)のミュンヘンに所属するディフェンス。NHL中央スカウト局の「国際(インターナショナル)スケーター」最終ランキングにおいて2位にランクインしている欧州屈指の逸材である。
北米のジュニアリーグや大学を経由しない海外組のDFとしてトップクラスの評価を受けており、大舞台での即戦力としての期待がかかる。
マッケナは「人生初のスタンレーカップの試合なので、ラスベガスで観戦できるのは素晴らしい経験です。キートンや仲間と一緒に体験できるのも楽しみです」と語り、興奮を隠せません。最高峰の熱気を吸い込み、彼らは夢の舞台への決意を新たにします。🇺🇸
苦渋のテスト見送り:ホッケーIQで勝負する北欧の至宝スタンバーグ
今回のスカウティングコンバインにおいて、最も大きな決断を迫られた一人が、国際スケーター最終ランキング1位に君臨するイヴァル・スタンバーグでした。
彼は過酷を極めたシーズンによる疲労と、最近の度重なる体調不良を真剣に考慮した結果、コンバインのメインイベントであるフィットネステストへの参加を泣く泣く見送るという苦渋の決断を下したのです。
「最近ずっと体調が悪かったんです」とスタンバーグは率直に明かします。「IIHF世界選手権が終了した後、代理人やオフアイスコーチと何度も綿密に相談を重ねました。その結果、今回のテストに無理して参加しない方が自分にとってはベストであるという判断に至ったのです」。
彼はコンバイン期間中に14ものチームと熱心に面談を行い、獲得を目指す各チームに対して自身の健康第一の姿勢を明確に示しました。「周りからの見た目はよくないかもしれませんが、病気の状態のまま過酷なテストを行うのは本当に危険です」と冷静に語ります。
しかし、長いシーズンで彼が残した圧倒的な実績が、その価値を雄弁に物語っています。スタンバーグは最高峰のスウェーデンリーグ(SHL)のドラフト対象選手として43試合に出場し、見事に33ポイント(11ゴール、22アシスト)という素晴らしい数値を記録。
自身のNHLで活かせる武器について問われると、「確実に自分のホッケーIQです」と自信を覗かせました。「これは自分の最大の強みであり、世界最高峰の舞台でも必ずチームの役に立つものです」と自負しています。🇸🇪
【讃岐猫😺の深堀りコラム】意思決定の裏に潜むリスク管理:スタンバーグが投じた「北米偏重主義」への一石
目前に迫ったNHLドラフトに向け、各チームのスカウティング部門は最終調整に追われている。
その渦中にあって、国際スケーター最終ランキング1位に君臨するイヴァル・スタンバーグが、NHLスカウティングコンバインのメインイベントであるフィットネステストを辞退したニュースは、今シーズンのドラフト前哨戦における最大の波紋を広げた。
フィットネステスト、特に悪名高いウィングゲート・テストや最大酸素摂取量(VO2max)計測は、過酷な運動負荷を強いることで知られ、スカウト陣が選手の「身体的限界値」を直接見極める絶対的な指標となってきたからである。
そこを回避したスタンバーグの選択は、一見するとドラフト指名順位を下げるリスクを孕む「回避行為」とも映る。しかし、北米の主要ホッケーメディアや辣腕のアナリストたちの分析は、極めて冷静かつ好意的な評価へと傾きつつある。
この「苦渋の決断」が持つ真の価値は、単なる体調不良による一時的なエスケープではなく、現代ホッケーにおける緻密なリスク管理の表れであると専門家は断定している。
ザ・ホッケーニュース(The Hockey News)の分析によると、スタンバーグはスウェーデン代表として2026年IIHF世界選手権のシニアの舞台を戦い抜き、チームトップクラスとなる8試合で8ポイントを記録するなど、すでに大人を相手にその実力を完全に証明している。
最高峰の国際舞台を消化した直後であり、過酷なシーズンによる疲労が極限に達している中で、あえてコンバインでの非氷上データに固執せず、自身の長期的なキャリアを守るために「ノー」と言える精神的成熟度こそが、むしろトッププロとしての資質を証明していると評されたのである。
病み上がりの状態で無理にテストに挑み、平凡な数値を出して評価を落とす、あるいは致命的な負傷を再発させるリスクを考慮すれば、この辞退はエージェントやオフアイスコーチを交えた極めて論理的な「戦略的撤退」であったと言える。
さらに、この決断の成否を決定づけたのが、彼がコンバイン期間中に敢行した14ものチームとの熱心な直接面談である。メディアの内部レポートや各球団の動向を鑑みると、面談に臨んだスカウトやGM陣の評価は一様に高い。
ヨーロッパのプロリーグ(SHL)での実績と世界選手権でのスタッツはすでに各チームの手元に十分揃っているため、いまさら非氷上のフィットネステストで数秒の数値を上乗せせずとも、彼の「即戦力としての実力」の評価は揺るがない。
むしろ面談を通じて、彼自身のコンディションを客観的に把握し言語化する能力、そして健康第一を貫くプロ意識の高さが明確に示されたことで、全体1位指名権を持つトロント・メープルリーフスや2位のサンノゼ・シャークス、さらには上位指名権を保有するシカゴ・ブラックホークスといったチームに対し、素材としての聡明さを強く印象付ける結果となった。
近年のNHLドラフトにおいて、ヨーロッパから参戦するエリートスケーターに対するスカウト陣の評価基準は、コンバインの体力測定値よりも「シニアのプロリーグでの適応力」に完全にシフトしている。
スタンバーグのフィットネステスト回避は、彼に対するスカウトたちの熱量を1ミリも下げておらず、依然として2026年ドラフトにおける確実な最上位指名候補である事実に変わりはない。
むしろ、メディアや評論家たちは、今回のスタンバーグの毅然とした決断が、過度に北米的な「コンバイン至上主義」に対して一石を投じ、今後の欧州出身トッププロスペクトたちのコンディション維持における新たな先例(モデルケース)になるであろうと、その先見性を高く評価しているのである。
出典リスト
NHL.com, “Stenberg fired up to show off skills at NHL Scouting Combine,” June 2, 2026.
The Hockey News, “2026 NHL Scouting Combine Results: McKenna Tops VO2 Max Aerobic Fitness Test,” June 6, 2026.
The Hockey News Chicago Blackhawks Site, ““I Want To Be Over Here”: Ivar Stenberg Sees Himself As A Day-One Player,” June 6, 2026.

NFLのドラフトだと、コンバインを欠席した選手は、軒並み指名順位を落としていたように感じたにゃ。確かに面接で人柄や普段の行い(ちゃんと勉強やってるかも含む)もチェックするんだけど、それ以上に体力テストのコンバインは重要で、ここで即戦力かどうかを見極めるチームも多い。スタンバーグはIIHF世界選手権での活躍があるから、何とかクリアするとは思う。だが、どう転ぶかわからないのがNHLドラフト、またもや見どころが増えたかな。
科学で解き明かす未来のスター:コンバインに導入された2つの革新的新テスト
今年のコンバインでは、下半身の強さと爆発力を正確に評価するため、新たに2つのテストが追加されました。最も注目されたのが「アイソキネティック・スクワット・テスト」です。
従来の重りを使用せず、モーター駆動の抵抗システムを使い、体重に応じた負荷をかけ安全に下半身の力を測定します。マシンは選手の踏み込みに応じて抵抗を変化させ、速度を制御する仕組みです。
プロフェッショナル・ホッケー・パフォーマンス協会(PHPO)の会長で、元ロサンゼルス・キングスのスポーツ・サイエンス・ディレクターであるマット・プライスは「下半身の強さはスケーティングやコーナーバトルで重要です。強く押すほど、出力される力も大きくなります」と語ります。
プロフェッショナル・ホッケー・パフォーマンス協会(Professional Hockey Performance Organization / PHPO)
プロアイスホッケー選手のアスレチックトレーニング、ストレングス&コンディショニング、およびスポーツ科学の向上と発展を目的とした専門職団体である。
もともとはプロホッケー・ストレングス&コンディショニング協会(SCAPH)として活動していたが、ホッケーパフォーマンスの進化に伴い、2026年5月に「PHPO」へと名称および組織が刷新された。
NHLをはじめとするプロチームのディレクターやヘッドコーチ、スポーツ科学の第一人者らが役員として名を連ねており、全米ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)などの主要なスポーツ科学団体とも強固なパートナーシップを結んでいる。
氷上・非氷上における最新のトレーニング理論の構築、コンディション管理技術の普及、および若手コーチの育成、コーチング基準の標準化において、現在の北米ホッケー界で中枢的な役割を担っている。
ここでオーウェン・サウンドのフォワード、ピアス・ムブイが82人のプロスペクト中でトップの記録を叩き出し、自身の体重の3.62倍の出力を示しました。
ピアス・ムブイ(Pierce Mbuyi)
オンタリオ・ホッケーリーグ(OHL)のオーウェン・サウンド・アタックに所属する左ウイング(LW)のフォワードである。2024-25シーズンに新人王(エムズ・ファミリー賞)を獲得し、ドラフト対象イヤーとなった2025-26シーズンには、チームの第30代キャプテンに就任。
同シーズンは68試合に出場して32ゴール、43アシスト、計75ポイントをマークし、チームのリーディングサイレンサー(スコアラー)として大きく躍進した。
身長約178cm、体重約74kgと体格的には決して大柄ではないが、執拗なフォアチェックと高い競争心を武器とする、攻守にタフな2ウェイフォワードとして評価されている。
2026年6月のNHLスカウティングコンバインでは、非氷上テストのベンチプレス(出力指標)やプルアップ(懸垂)などの項目でトップクラスの驚異的な身体能力数値を叩き出し、スカウト陣に大きなインパクトを与えた。
2026年NHLドラフトにおける上位指名候補プロスペクトの一人であり、将来的にはNCAA(大学ホッケー)のペンシルベニア州立大学(ペンステイト)への進学が内定している。
2つ目の新イベントは10メートルスプリントで、トップスピードではなく加速力に重点を置いたテストです。選手はトラッキングデバイスを装着して走り、一歩ごとのデータが記録され、チームは初動の素早さを詳細に把握できます。
プライスは「加速能力の評価です。このテストはより精密な評価データを提供します」と述べました。中央スカウティング・ディレクターのダン・マールはスクワットテストを特に評価し、「非常に安全なテストで、現時点の筋力レベルや将来の伸びしろを判断するのに役立つ」と語り、双方に好評でした。⚡
コンバインに今年から新たに導入された、「等速性スクワットテスト(isokinetic squat test)」のコア技術を解説した映像です。
キッチンテーブルから世界の頂点へ:映像が生んだスウェーデンの新星コマンド
今回のコンバインで注目を集める一人が、スウェーデンのストックホルム出身であるアレクサンダー・コマンドです。彼は幼少期から父親とキッチンテーブルに座り、学校へ行く前にNHLのハイライト映像を観ることからホッケーへの情熱を育みました。
「毎朝『NHL On The Fly』を観ていました。学校に行く前の45分間、朝食を取りながら試合のまとめやハイライトを見ていました」とコマンドは語ります。8~9歳頃に始まったこの毎日の習慣は、ティーンエイジャーになるまで続き、彼の成長の基盤となり、良い思い出として残っています。
『NHL On The Fly』
NHLネットワーク(NHL Network)が誇るシグネチャー(看板)生放送ハイライト・情報番組である。シーズン中の夜間に連日放送され、その日に開催されたすべての試合のゴールシーン、重要なプレー、詳細な試合サマリーを、専門家による冷徹かつ緻密な戦術分析や解説とともにお茶の間に届ける。
北米のみならず海外のアイスホッケーファンやプロを目指す若手選手達にとっても、世界最高峰のリーグのトレンドや技術を網羅的に効率よくインプットできる至高のバイブルとして広く定着している。
現在17歳のコマンドは、その興味を実際の才能に変えました。NHL中央スカウティングの国際スケーターランキングで11位に位置し、身長185cm、体重83kgのセンターとして、スウェーデンのアンダー20ナショネルリーグでオレブロJr.に所属しプレー。
30試合で44ポイント(17ゴール、27アシスト)を記録し、同時にオレブロの男子チームでも6試合に出場。2026-27シーズンからは男子チームにフルタイムで加入する見込みです。
【讃岐猫😺の深堀りコラム】北欧の冷徹なゲームメイカー、アレクサンダー・コマンドが秘める「1巡目中位」のポテンシャルと現代ホッケーの評価軸
6月下旬に控えるUpper Deck NHLドラフトにおいて、欧州の若き才能たちの評価は、例年以上に洗練された「シニアリーグ(プロ)での適応力」という物差しで測られている。
国際スケーターランキング11位に名を連ねるスウェーデン出身のセンター、アレクサンダー・コマンドは、まさにその現代的な評価軸において、スカウト陣から極めて高い注目を集める存在である。
アンダー20(J20ナショネル)での30試合44ポイントという驚異的なスタッツに加え、すでにトップリーグであるSHL(スウェーデン・ホッケー・リーグ)のオレブロ男子チームで6試合のプロ経験を積んでいるという事実は、彼が単なる「ジュニアレベルの点取り屋」ではないことを雄弁に物語っている。
北米の主要ホッケーメディアやアナリストたちの解説によると、コマンドの最大の武器は「サイズとホッケーIQの融合」である。185cm、83kgというセンターとして理想的なフレームを持ちながら、リンク全体を俯瞰するような卓越した視野と、ゲームのテンポを支配する冷静沈着なプレースタイルを兼ね備えている。
多くの評論家は、彼が2026-27シーズンからオレブロの男子チームに、フルタイムで加入することが確定している点を高く評価しており、これはドラフト指名後、すぐに過酷なプロの環境で肉体と戦術眼を磨き直せるという「育成上の確実性」を意味する。
怪我のリスクが少なく、コンディションが安定している点も、指名順位を確実に押し上げる要因となっている。
各チームのフロントオフィスやスカウト陣の評価に目を向けると、現在のトレンドである「インサイドの支配力」と「2ウェイ(攻守両面)の貢献度」を重視するチームにとって、コマンドは1巡目中位から後半にかけての「最も計算が立つ選択肢」と見なされている。
特に、若手センターの層を厚くしたいシカゴ・ブラックホークスや、組織的なゲームメイクを好む欧州系スカウトに強みを持つ球団の間で、彼の評価はランキングの11位という数字以上に強固である。
コンバインでの面談を経て、彼の持つ高い精神的成熟度やプロ意識も改めて証明された。幼少期から毎朝『NHL On The Fly』を観て培ったというホッケーへの深い理解と情熱は、面談を行ったGMたちに「即戦力としての知性」を強く印象付けている。
1巡目指名の可能性は極めて濃厚であり、2026年ドラフトにおける欧州トッププロスペクトの最右翼として、彼の名前がバッファローの地でコールされる瞬間は現実味を帯びている。
出典:TSN、「Impressive combine effort bolsters McKenna’s bid to go first overall」、2026年6月6日
The Hockey News Chicago Blackhawks Site、「“I Want To Be Over Here”: Ivar Stenberg Sees Himself As A Day-One Player」、2026年6月6日
Editor in Leaf、「Growing evidence suggests Gavin McKenna is the Maple Leafs’ pick at No. 1」、2026年6月5日
両親は歩き始めるとほぼ同時にスケートを教えました。「スウェーデンではスケートができるのは普通です」とコマンド。「両親は毎週末、家から150メートルほどのリンクに連れて行ってくれました。僕はそこでずっと滑り続けました」と振り返り、夢の舞台へ挑みます。🇸🇪
まとめ
2026年のコンバインは、最新テストの導入や各選手のドラマを映し出し幕を閉じました。1位指名権を持つメープルリーフスの戦略から未来のスターの動向まで、今年のドラフトが近年稀に見る激戦となることは確実です。
若き才能たちが最高峰の舞台でどんな輝きを放つのか、6月26日から始まる運命のドラフトを絶対に見逃せません!熱い戦いの幕開けに、今から期待が高まります!🏒

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

