スキナー完封&ヒンツ離脱、オイラーズが守備で魅せた第2戦

アイスホッケー名勝負

はじめに

 オイラーズが3-0で完封勝利!✨守備力を武器にシリーズをタイに戻し、「守れるチーム」への進化を見せつけました💪ヒーローは復活のスキナー🔥

 さらに、ダラスではヒンツが負傷退場し波紋も…😣守備の光とスターズの痛手――今回は見どころたっぷり、なんと記事2つ分ですよ!😉

参照記事:Bowen Island Undercurrent1High-scoring Oilers leaning into defence for third shutout in four playoff games

守れるオイラーズ、完封でシリーズタイに✨

 ゴールラッシュで知られるエドモントン・オイラーズが、守備力でも魅せてくれました!NHL西カンファレンス決勝の第2戦で、ダラス・スターズを相手に3-0の完封勝利を収め、シリーズを1勝1敗のタイに戻したのです。

 次戦は5月25日・日曜日(日本時間では翌日の午前中)のホームゲーム。勢いを持ち帰るには十分な内容でした。

 この試合、注目されたのはオフェンスではなくディフェンス。なんとオイラーズは直近4試合で3度目の完封を達成。第1戦の第3ピリオドで、5連続失点という苦しい悪夢のような展開を経験した直後とは思えない立ち直りでした。

第1戦については、こちらの記事をどうぞ。

 ポストシーズン最初の9試合では、39得点・34失点2と相手を上回る得点を重ねてきましたが、「スタンレーカップを勝ち取るには、毎試合4点以上取らなければならないのか?」という疑問がチーム周辺で話題になっていたようです。

 キャプテンのコナー・マクデイビッドも、カンファレンス決勝の開幕前にはこの疑問に眉をひそめていました。なぜなら、エドモントンは第2ラウンドの最後を2試合連続の完封(第4戦:3-0、第5戦:1-0〈延長戦〉)で締めくくり、ベガス・ゴールデンナイツを下していたからです。

 キャプテンのコナー・マクデイビッドも、金曜日に守備への自信を語りました。

 「僕たちは守れるチームになったんだ。ここ数年のチームとは違う。昔みたいにただの“打ち合いチーム”じゃない。フォワードも必死に体を張って戻ってくるし、みんなで体を張ってシュートをブロックに行ってる。今はそういう時期。それが勝つために必要なことだよ。

 こうして全員が守備に集中していれば、どこかで得点は取れるってわかっている。繰り返すけど、僕たちは守れるチームだ」。

スターズvs.オイラーズ、第2戦のダイジェスト映像です!

スキナー、奪い返した正守護神の座🔥

 この日のヒーローのひとりは、間違いなくゴールテンダーのスチュアート・スキナー。プレーオフの第1・第2ラウンドで6試合にわたってカルビン・ピカードに先発の座を譲り3、控えに回る試合もあった彼ですが、アメリカン・エアラインズ・センターで25セーブを決めて、今ポストシーズン3度目の堂々の完封勝利。頼れる正守護神として完全復活をアピールしました。

 スキナーは第1戦後、「スターズがゴール前に人数をかけてきたときには、もっと必死に対応する必要がある」と語っています。

 「正直、相手はさらにゴール前のプレッシャーを強めてきたと思う。でも、僕たちはシュートをブロックしたし、相手をうまくボックスアウト(ゴール前から遠ざける)できた。個人的には、競り合いの中でもっと集中して戦えたと思う。

 ゴール前の視界を遮るプレーは、どのゴールテンダーにとっても非常に厄介だ。でもチーム全体としては、より良い守備ができたと思う」とスキナーは語っています。

 「優勝するチームって、だいたいディフェンスが非常に固いんだ。僕たちは改善を重ねてきて、今も成長を続けている。なぜなら、僕たちもそういうチームになりたいからだ」と語るスキナー。その言葉通り、ダラスの激しいゴール前アタックにも冷静に対応。

 第3ピリオド終盤には、エサ・リンデルのシュートをスティックのかかとでかろうじて弾き出すというスーパーセーブも!

それがこのシーン!

 「あのシュート、止めたのは分かったけど、どれだけギリギリだったかは分からなかったよ。スティックに当たったのは感じた。その瞬間は、とにかく神様に祈るしかなかったね。プレーが続いたから、うまくいった証拠だったよ。あれは完封に花を添える一幕だった」と、試合後に笑顔で語っていました😄

プレッシャーに打ち勝つ、オイラーズの「修正力」💪

 第1ピリオドにはライアン・ニュージェント=ホプキンスが先制点を挙げ、第2ピリオドにはディフェンスマンのブレット・クラクとコナー・ブラウンが追加点を決めています。

 今季のオイラーズが特に光っているのは、悪い流れからの立て直し力。これで3シリーズ連続となります。今回は、エドモントンが試合全体を支配していた中での「第1戦の1ピリオドのみ悪かった(第3ピリオドだけで5失点)」という程度ではありましたが、第2戦では完璧な試合運びを見せました。

 実はこれ、今回が初めてではありません。第1ラウンドではロスアンゼルス・キングスに大敗(第2戦で2-6)した翌試合で7得点を叩き出し(第3戦で7-4)、第2ラウンドでもラスト数秒で落とした試合(第3戦4-3)の後にベガスに完封勝利(第4戦で3-0)。そう、彼らは“やり返せるチーム”なんです!

 フォワードのザック・ハイマンも「それがプレーオフってもんだ。やられたらやり返さなきゃ」とコメント。その言葉通り、チーム全体が集中力を切らさず戦い抜きました。

 この日、第1戦で敗因となったスペシャルチームの出来4もバッチリ✨パワープレーでは5回のチャンスで1点を奪い、ダラスのチャンスは2回とも完封。オイラーズは全体的に規律あるプレーを見せましたが、唯一の例外はダーネル・ナースの反則(左脚をスラッシュ=スティックで叩く反則)で、スターズのフォワード、ルーペ・ヒンツが負傷退場した場面でした。

 ヒンツはその後試合を離れ、戻ってきませんでした。ナースの反則によるで失点はなく、第1戦では、ダラスにわずか6分の間に3つのパワープレー・ゴールを許していたのとはかなり違います。

 オイラーズとスターズは、昨年も同じく2試合を終えて1勝1敗でエドモントンに戻る展開でした。当時も西カンファレンス決勝で激突しており、エドモントンはその後、6試合でシリーズを制してスタンレーカップ決勝へ進出。しかし、フロリダ・パンサーズとの第7戦で敗れ、優勝はならなかったのです。

 シリーズはまだ序盤。でも、この1勝は大きい。「こういう敵地では、相手はタフな試合を強いてくる。1勝1敗でホームに戻れるなら、それは良い結果だよ」と、ニュージェント=ホプキンスも手応えを語っていました。

 この勢いを持って、エドモントンでの第3戦も注目ですね🔥

参照記事:Athlon Sports5Stars Coach Uses Connor McDavid in NHL Callout Over Controversial Play

スターズが苛立ちの3失点敗戦😣

 ウェスタン・カンファレンス決勝第2戦で、ダラス・スターズはエドモントン・オイラーズに3-0で敗れ、シリーズは1勝1敗のタイに。しかしそれだけでなく、試合中に起きたルーペ・ヒンツとオイラーズのディフェンス、ダーネル・ナースの接触プレーがスターズにとって大きな波紋を呼び、苛立ちを隠せませんでした。

 ヒンツは第3ピリオド早々にナースから左足の甲をスラッシングされ、そのまま試合を離脱。プレーは大きなペナルティの可能性もあって審査6されましたが、ナースには2分間のマイナーペナルティ(軽微な反則)が科されたに止まりました。誰の目にもヒンツの負傷は深刻に見えたのですが…。

いろんな映像がアップされていますが、これが一番分かりやすいかも。

 この時点でヒンツは12分少々の出場で、シュート3本を記録していましたが、左足に体重をかけられず、チームメイトの助けを借りてロッカールームへ向かったのです。

監督&キャプテンの疑問の声❓

 試合後、ダラス・スターズのピーター・デボア監督はこのプレーに対して、興味深いコメントと疑問を呈しました。

 「質問に質問で返すが、もしコナー・マクデイビッドがああやって担ぎ出されたら、誰もが5分間のメジャーペナルティになると思わないか?これが私の答えだ」とコメント。この発言は、判定の公平性に対する強い不満を表しています。

監督の記者会見映像。「リーグに対し適切な処置を取るよう要望する!」と強く訴えています。

 また、ダラスのキャプテン、ジェイミー・ベンも同じ意見を示しつつ、マクデイビッドの名前を引き合いに出しました。The Athleticのマーク・ラゼラスによると、「僕たちはあの判定が納得できなかった。もしあれがマクデイビッドだったら、どんな結果になっていたか見てみたい」と語りました。

讃岐猫
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ヒンツ離脱でスターズに痛手…次戦はエドモントンで🔥

 ヒンツはこのポストシーズンで14試合に出場し、5ゴール・6アシスト(合計11ポイント)とスターズのポストシーズンの攻撃の中心です。そんな彼の負傷離脱は、スターズにとって大きな痛手に。デボーア監督は試合後、ヒンツの容態について詳細は語りませんでしたが、チームにとって深刻な問題であることは間違いありません。

 この試合はエドモントンにとって大きな転換点となりました。第1戦の6-3の敗北から見事に立ち直り、ダラスを無得点に抑えたのです。シリーズ第3戦は5月25日・日曜日にエドモントンで午後3時(東部時間。日本時間では翌日26日・月曜日、午前5時)に開始予定。ホームでの巻き返しに期待が高まります!🔥

まとめ

 オイラーズは攻守のバランスが取れた試合運びで、プレーオフの鍵をしっかり握り始めています🧱🔥特に守備面での成長は、スタンレーカップを狙う上で大きな武器に。チーム全体で粘り強く戦う姿勢が光りました✨

 一方でスターズは、主力ヒンツの離脱という厳しい現実に直面。第3戦はさらに注目が集まります👀🏒

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. カナダ・ブリティッシュコロンビア州ボウエン島で発行されている地域密着型の週刊新聞。1975年に創刊され、地域ニュースやイベント情報、意見などを取り上げている。現在はGlacier Media社が所有し、紙媒体に加え、ウェブサイトでも情報を発信中。島民の生活に寄り添うメディアとして親しまれている。
    ↩︎
  2. ここまでのオイラーズの平均失点は3.08で、カンファレンス決勝進出4チームの中で最下位(他の3チームは2点台)。逆に平均得点は3.77で4チーム中2位。1位はカロライナ・ハリケーンズを寄せつけないフロリダ・パンサーズで4.07。
    ↩︎
  3. 数字的には、スキナーよりピカードの方がやや上である。ピカードは先発した6試合全てで勝利を収めており、スキナーは7試合で3勝4敗。平均失点はピカードが2.84に対し、スキナーは2.90。セーブ率は2人ともあまり芳しくなくピカード.888、スキナー.890。
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  4. オイラーズの弱点がここにあるのは間違いない。パワープレー成功率は25%でパンサーズと共に4チーム中3位タイ。ペナルティキル成功率はさらに悪く、他の3チームがプレーオフ進出16チーム中トップ3にいるのに対し(全チーム80%超え)、オイラーズは16チーム中15位(64.1%)。
    ↩︎
  5. 1967年に設立されたアメリカのスポーツメディアで、主にNFLや大学フットボール、MLBなどのプロ・カレッジスポーツに関する予測・分析・ニュースを提供している。シーズンごとの詳細なプレビューをまとめた専門誌や、オンライン記事、ポッドキャストなどを通じて幅広い情報発信を行っており、米国内では最大級のスポーツ年鑑発行数を誇る。

     公式サイトやオンラインストアでは、最新のプレビュー雑誌やアパレル商品も購入可能。
    ↩︎
  6. NHLでは、メジャーペナルティ(Major Penalty)と呼ばれる深刻な反則(例:危険なチェック、頭部への違法なチェックなど)がコールされた場合、ビデオレビューが行われることがある。これは、選手の安全確保と公平な試合運営を目的としている。

     審判はレビューの結果、以下の3つの判断を下すことができる。
    ・元のメジャーペナルティを確定(5分間の退場)
    ・より軽いペナルティに軽減(例:2分間のマイナーペナルティに変更)
    ・ペナルティを完全に無効にする

     特に、2022-23シーズンからは「ペナルティの完全な無効化」が可能になり、誤審による試合への影響を最小限に抑えるための重要な変更となった。これにより、より正確で公正な判定が目指されている。 ↩︎
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