スキナー&ニュージェント=ホプキンスのプレーオフ戦いぶり

現役スター選手紹介

はじめに

 エドモントン・オイラーズの快進撃を支える2人のキープレイヤーに注目!🧤🛠️今回は記事2つ分ですよ✨派手さはなくても、いぶし銀の魅力を放つライアン・ニュージェント=ホプキンスとスチュアート・スキナーを特集します。

 プレーオフで光る“職人たち”の活躍をわかりやすくご紹介します😊

参照記事:CTVNews.ca1‘Swiss Army Knife’ Nugent-Hopkins once again shining for Oilers in post-season

チームを支える“スイスアーミーナイフ”🛠️

 エドモントン・オイラーズのベテラン、ライアン・ニュージェント=ホプキンスが、プレーオフでも圧倒的な存在感を放っています。彼は攻守にわたって大活躍。まさに“スイスアーミーナイフ2”のように、どんな場面でもチームに貢献できる万能プレーヤーです。

 5月25日・日曜日の試合で、ニュージェント=ホプキンスはパックを拾い、攻撃ゾーンに進入すると、エバン・ブシャールに完璧なパスを通し、オイラーズの先制点をアシスト。エドモントンのロスターで最も在籍期間の長い(2011-12シーズンから)彼は、すぐ後にも再び存在感を示しました。

 コナー・マクデイビッドへ絶妙なパスを通し、3対1の状況からの華麗なゴールにつなげて2-0のリードを広げています。

先制点からわずか36秒後の2点目。どちらにもニュージェント=ホプキンスが絡んでいます。

 そして第3ピリオドには、スターズの必死の猛攻をしのいだあとに、自陣が押される中でもニュージェント=ホプキンスは冷静さを保ち、ザック・ハイマンへのロングパスでダメ押しのゴール(スコアは4-1)をアシスト!揺れるロジャーズ・プレイス内に安堵の空気をもたらし、場内は大歓声に包まれました👏

ハイマンのゴール。ニュージェント=ホプキンスのロング・パスは映像だと分かりづらいのですが、実況はちゃんと伝えています。

チームメイトからの信頼も抜群✨

 チームメイトの評価も非常に高いニュージェント=ホプキンス。昨シーズン、レオン・ドライザイトルは冗談交じりに万能なベテランである彼のことを「ヘッドコーチのお気に入り」と言い、6-1で快勝したNHL西カンファレンス決勝第3戦の後、キャプテンのマクデイビッドは彼を「スイスアーミーナイフ」と称賛しています🔧

オイラーズ監督の記者会見。マクデイビッド同様、「万能選手」と評しています。

 その理由は明白です。日曜日の3アシストで、彼はこの7戦4勝方式のシリーズ3試合で計7ポイント(アシスト中心)を記録し、過去30年間のカンファレンス決勝最初の3試合で3番目に多いポイント数に並んでいます。最初の3試合でこれだけの活躍をした選手はほんのわずかです。

 さらに、エドモントンの第一パワープレイユニットの常連であり、ペナルティキルでも最前線に立つ。マクデイビッドのラインではウィンガーを務め、終盤には相手のキープレイヤーを止めるためにセンターへ。どんな役割にも対応できる彼の存在は、まさにチームの心臓部です❤️

 「柔軟性のある選手が欲しいと思うものだ…ライアンはまさにそういうタイプの選手」とノブラウヘッドコーチは語りました。「これだけ多くのことをこなせる選手がいると、コーチとして本当に感謝の気持ちでいっぱいになるよ」。

 マクデイビッドは、ニュージェント=ホプキンスの存在価値は過小評価できないと語りました。

「彼は毎晩、すべてを任されている」と、オイラーズのキャプテンは話します。「今日もアシストを3つ決めたけれど、それ以上に全体的に本当に安定しているんだ」。

苦しい時代を乗り越えてきた男🔥

 現在32歳のニュージェント=ホプキンスは、2011年のドラフトで全体1位に指名された逸材。でも、そのキャリアの始まりは決して順風満帆ではありませんでした。プロ入り後、チームは5年連続でプレーオフ進出を逃し、エドモントン・オイラーズは暗黒時代を過ごしました。

 それでも、彼は諦めず地道に努力を続け、いまやチームの中心選手として輝いています。昨シーズンのスタンレーカップ決勝でも7ゴール・15アシストと大活躍しましたが、チームはフロリダ・パンサーズにあと一歩及びませんでした。

 今回のプレーオフでも既に14試合で16ポイント(5ゴール・11アシスト)を記録。また、カンファレンスファイナルまたは準決勝の最初の3試合すべてで複数ポイントを記録したのは、フランチャイズ史上ウェイン・グレツキーに次いで2人目の快挙を成し遂げるなど、その貢献度は計り知れません🏆

仲間にもファンにも愛される存在😊

 チームメイトのスチュアート・スキナーは、子どもの頃からニュージェント=ホプキンスに憧れていたそうです。彼のプレーに対する細かなこだわり、日々の努力、ロッカールームでの冷静な振る舞い…。そのすべてが、若手選手たちにとって大きな手本になっています。

 日曜日の試合では、第2ピリオドに惜しいチャンスもありましたが、それでも彼は常に前を向いてプレーし続けました。「それぞれが自分の役割を果たそうとしていて、与えられたチャンスを生かせたのは良かった。チャンスをしっかりと決められるのは気持ちいいね」と、ブリティッシュコロンビア州バーナビー3出身の彼は語ります。

 どのシフトでも、どの瞬間でも、彼はチームのために全力を尽くす。そんなニュージェント=ホプキンスの姿に、ファンも、チームメイトも、そしてコーチ陣も魅了され続けています🌟

讃岐猫
讃岐猫

参照記事:NHL公式サイト「Skinner bouncing back for Oilers after losing net earlier in playoffs

スチュアート・スキナー、信頼を背負う若き守護神🧤

 エドモントン・オイラーズのゴールテンダー、スチュアート・スキナーは、チーム加入4から5年が経った今もなお、自分が一流の先発ゴーリーであること、オイラーズをスタンレーカップに導ける選手であることを証明しようと戦い続けています。昨シーズン、スタンレーカップまであと1勝に迫るも、批判の声を完全にはかき消すことができませんでした。

 そして今季プレーオフの序盤でも、ロサンゼルス・キングスとの第1ラウンド第2戦後に調子を崩し、カルヴィン・ピカールに先発の座を譲る展開になったことで、外部の批判は一層強まりました。しかし、オイラーズのチーム内では常にスキナーへの信頼が揺らぐことはありませんでした。「彼なら戻ってこれる、本来のプレーを取り戻す」とチームは確信していたのです。

 第3戦で3アシストを記録したライアン・ニュージェント=ホプキンスはこう語ります。「守備のやり方がゴールテンダーに大きく影響する。僕たちが前でしっかり守って、彼がセーブしやすい環境を作らないといけない。そして時には、彼がビッグセーブをしなければならない場面もある。彼はそれをちゃんとやってくれてるんだ。

 お互いに支え合うことが大事。彼は本当に競争心が強くて、僕たちのためにベストを尽くそうとしてくれている。それが毎日の練習から伝わってくるよ」。

復活の手応えと積み重ねる自信🔥

 第2ラウンドの第3戦で復帰してからのスキナーは、別人のような安定感を見せています🧤。現在、オイラーズ加入以来最も集中した状態にあるのかもしれません。

 ベガス・ゴールデンナイツとの第2ラウンド第3戦以降、6試合で4勝2敗。平均失点率1.64、セーブ率.936、さらに3回の完封勝利を記録するなど、見事な成績を残しています。今季プレーオフ全体では4勝4敗、平均失点率2.66、セーブ率.902と、数字も上々です。

 「波があるのがゴールテンダーってものさ」とスキナー。「すぐに感覚をつかめるときもあれば、なかなかつかめないときもある。いつもいい感覚があればいいけど、それはなかなか難しいね。前の試合でいいプレーができたから、本当にいい感触があったし、あとはそれを続けるだけだよ」。

 ここ数試合でスキナーは自信を取り戻し、ピカールが下半身のケガで離脱している今、シーズン最後までゴールを任される見込みです。「ピカールが出てくれたことで、少し頭を整理できたし、自分の課題に集中する時間も取れた。とても感謝している。ずっと自信はあったし、今もそれは変わらないよ」と語る姿からは、どこか吹っ切れたような強さが感じられます💪

第3戦終了後のスキナー。かなりご満悦の様子。26歳に見えない貫禄!

完璧じゃなくても前へ進む⚡

 復帰後の初戦(4月23日、ロスアンゼルス・キングス戦)では4失点、そしてダラスとの第1戦(5月10日)では5失点と、決して完璧なスタートではなかったスキナー。それでも彼は立ち止まらず、今やオイラーズにとって欠かせない存在に💪。

 長いプレーオフの中で、常に完璧なプレーをするのは簡単ではありません。しかし、最近のスキナーのパフォーマンスは、オイラーズに再びスタンレーカップ決勝進出への希望を抱かせています。昨シーズンは、フロリダ・パンサーズとの第7戦で惜しくも2-1で敗れたその舞台です。

 「今の彼の集中力、そしてパフォーマンスは素晴らしい。できる限りのサポートは必要だけど、最終的には彼の肩にその重みが乗ることになる。だけど彼は、本当に見事な立ち直りを見せてくれている」とクリス・ノブラウヘッドコーチは語ります。

 「ピカールの出場で少し休めたことで、スキナーは見事な立ち直りを見せてくれた。彼はいつも立ち直るのが早い。去年のプレーオフもそうだったし、今季もそう。第1ラウンドの内容は、本人の期待通りではなかっただろうけど、戻ってきてからのプレーは本当に素晴らしいよ」。

 今のスキナーのプレーには「再びあの舞台へ」という強い意志がにじみ出ています。完璧じゃなくてもいい。大事なのは、何度でも立ち上がり、信頼を積み重ねていくこと。その姿勢こそが、今の彼を支えているのかもしれません✨

まとめ

 ライアン・ニュージェント=ホプキンスとスチュアート・スキナーは、派手さはなくともチームに欠かせない存在。🏒🔥毎試合全力でプレーし、困難を乗り越える姿はオイラーズの心強い柱です。今後の活躍にも期待大!一緒に応援しましょう😊✨

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. カナダの主要なニュース組織であるCTV Television Networkの公式ニュースウェブサイト。速報ニュース、動画、そして国内外の包括的なニュース報道を提供しており、カナダで最も視聴されているニュースソースの一つ。
    ↩︎
  2. ビクトリノックス社製の多機能な折りたたみナイフの総称。ナイフの他に栓抜き、ハサミ、ドライバーなど様々なツールがコンパクトに収納されており、「十徳ナイフ」や「マルチツール」とも呼ばれる。

     1884年にカール・エルズナーが創業したビクトリノックス社が始まりで、当初はスイス軍にナイフを供給していた。現在では、日常使いからアウトドア、DIYまで幅広いシーンで活躍する、世界中で愛される万能ツールとして知られている。
    ↩︎
  3. カナダのバンクーバーに隣接する同州で3番目に人口の多い都市。都市の利便性と豊かな自然が融合し、サイモンフレーザー大学やブリティッシュコロンビア工科大学といった教育機関も充実している。

     ブリティッシュコロンビア州最大のショッピングモール「メトロポリス・アット・メトロタウン」があり、バンクーバーのダウンタウンへもスカイトレインで約20~30分とアクセス良好。治安も良く、留学先としても人気がある。
    ↩︎
  4. スキナーがドラフト指名されたのは2017年。全体78位。その後WHLやAHL等でシーズンを過ごし、2020-21シーズンからトップ・チームに昇格。以降はトップ・チームに定着している。 ↩︎
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