フィラデルフィアとシカゴの再建〜2024-25シーズンの展望

現役スター選手紹介

はじめに

 コロンバス・ブルージャケッツのスター、パトリック・レインのモントリオール・カナディアンズ移籍が決まり、移籍市場がやや動きつつあります。先日お伝えしたエドモントン・オイラーズの若手2選手も、セントルイス・ブルースのオファーシート大作戦で移籍決定となりました。

 とはいえ、大部分のチームは10月開幕の新シーズンに向けて、ほぼ陣容を固めています。2023-24シーズン、異なる困難に直面したフィラデルフィア・フライヤーズとシカゴ・ブラックホークスもそうです。

 フライヤーズはシーズン終盤に崩壊しプレーオフを逃した一方、ブラックホークスは低迷を続けましたが、今オフシーズンに幾つかの重要な補強が行われました。この記事では、両チームのベテラン選手たちが新シーズンに与える影響を探り、どの選手がチームの再建に寄与する可能性があるのかを考察します。

讃岐猫
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引用元:clutchpoints.com(CLUTCH POINTS)「2 sneaky Flyers veterans who could be game-changers in 2024-25

2024-25シーズン、注目すべきフライヤーズのベテラン選手

 2023-24シーズンのフィラデルフィア・フライヤーズはシーズン終盤に崩壊しました。フィラデルフィアはシーズンのほとんどの期間、スタンレーカップ・プレーオフの出場権を維持してい他のです。

 実際、ワイルドカード枠を争うのではなく、ディビジョン内での出場権を確保していました。残念ながら、チームはそのペースを維持できず、完全にプレーオフ進出を逃してしまったのです。

 監督のジョン・トルトレラは、今シーズンも「兄弟愛の街(フィラデルフィアの別名)」で指揮を執ります。これが正しい選択であるかどうかは、確かにまだわかりません。

 しかし、このベテラン監督は現在の選手たちを信じていて、チームには2025年のポストシーズン進出を狙うだけの才能があります。

 フライヤーズには間違いなく有望な若手選手が揃っています。しかし、これからのシーズンでは、ベテラン選手たちの大きな活躍が必要です。これを踏まえて、2024-25シーズンに本当に影響を与えられるフライヤーズのベテラン選手を2人挙げてみましょう。

ニック・シーラー:シュートブロックとチェックで価値を証明

ニック・シーラーは守備の要

 ニック・シーラーは数年前まで比較的無名の選手でしたが、2022-23シーズンにフライヤーズのロースター入りを果たし、その後ブルーラインに欠かせないピースへと進化しました。シーラーはディフェンシブ・ディフェンスマンであり、彼の守備スタイルはブラック&ブルータイプ1です。

 シーラーはNHLで最も積極的なシュートブロッカーの一人です。実際、Hockey Reference2によれば、2023-24シーズンのフライヤーズ選手の中で最も多くシュートをブロックしたのは、31歳のミネソタ出身のシーラーで、ブロック数は205でした。

 また、フィラデルフィアの選手の中でヒット数が5番目に多い132回を記録しました。

 もちろん、彼のゲームにはシュートブロックやチェックだけでなく、他にも多くの要素があります。シーラーは氷上にいるときにゴールを守るのも得意です。

 Evolving Hockey3によると、2023-24シーズンのフライヤーズディフェンダーの中で、シーラーは60分あたりの失点数(2.79)が2番目に低く、またフィラデルフィアのブルーラインの中で最高のオンアイスセーブ率(.904)を記録しました。

 ニック・シーラーは非常に価値のあるボトムペアリング・ディフェンスマン4です。彼の活躍により、フライヤーズからは4年の高額契約延長を受けました。ベテランのディフェンスマンは「兄弟愛の街」で居場所を見つけたようです。

ガツガツ当たっていく選手なんで、こういうシーンが多いです。

リストライネンの2023-24シーズンの状況と未来の展望

ラスムス・リストライネンは健康であれば活躍できる可能性がある

 ラスムス・リストライネンは2022-23シーズンに調子を取り戻したように見えました。ディフェンスマンはバッファロー・セイバーズからのトレード後、序盤からフライヤーズで苦しんでいました。

 しかし、チーム全体が不調だったにもかかわらず、フィラデルフィアにとっては少し明るい材料となっていきました。

 残念ながら、フライヤーズは2023-24シーズンの大部分をリストライネンを欠いたままで過ごしました。フィラデルフィアが希望を見せ始めた時期に、彼はわずか31試合しか出場できませんでした。

 チーム崩壊がもっと(シーズンの)後の時期に起こったとはいえ、リストライネンの欠場は確かに状況を悪化させました。

 リストライネンのアナリティクスは、2022-23シーズンの成績には及ばないことを示しています。しかし、彼が出場した試合ではしっかりとしたパフォーマンスを見せました。

 Evolving Hockeyによると、リストライネンは2023-24シーズンに2.4のディフェンシブ・ゴール・アボブ・リプレイスメント(DGAR)5を記録しました。参考までに、2022-23シーズンの彼のDGARは8.8でした。

 リストライネンは2024-25シーズンにフィラデルフィアのブルーラインで重要な役割を果たすことが予想されます。

 NHLフリーエージェンシーでエリック・ジョンソン(昨シーズン途中、バッファロー・セイバーズから加入。2006年ドラフト全体1位)と再契約しましたが、彼はチーム唯一の著名な守備的ディフェンスマンです。

 しかし、このスタンレーカップ優勝ディフェンスマン(コロラド・アバランチ在籍時・2022年)が、リストライネンの出場機会を奪う可能性は低いでしょう。

 リストライネンは、来シーズンも大きな貢献のできることを考えているに違いありません。健康を維持できれば、2025年のスタンレーカップ・プレーオフ進出を手助けすることができるでしょう。

リストライネンも結構激しいプレーヤーです…。

 この結果は、2023-24シーズンの悲痛なチーム崩壊の感覚を和らげるのに役立つに違いありません。

引用元:clutchpoints.com(CLUTCH POINTS)「3 sneaky Blackhawks veterans who could be game-changers in 2024-25

シカゴの再建計画と2024-25シーズンの期待選手

 シカゴ・ブラックホークスは2023-24シーズンにNHLで最悪のチームの一つでした。コナー・ベダードでさえ、このロースターをセントラル・ディビジョンの底から引き上げることはできなかったのです。

 昨シーズン、カルダー賞受賞者のベダードはプロとしての最初のシーズン68試合で61ポイントを記録するなど輝きを見せましたが、彼の存在を除けば厳しいシーズンでした。

 しかし、再建5年目を迎え、2020年以降プレーオフ出場がない中で、フロントオフィスはこのオフシーズンにいくつかの素晴らしい動きを見せています。

 前線のタイラー・ベルトゥッツィ(左ウィング、トロント・メープルリーフスから新加入)とテウボ・テラヴァイネン(左ウィング、カロライナ・ハリケーンズから再加入)のフリーエージェント契約、そして3度のスタンレーカップチャンピオン、アレック・マルティネス(ディフェンス、ベガス・ゴールデンナイツら新加入。ロサンゼルス・キングス時代に2回、ベガス時代に1回それぞれチャンピオンとなっている)の加入などが含まれます。

 これらの選手はすべてベテランですが、いずれも「隠れた」存在ではなく、来シーズンには大いに頼りにされるでしょう。

 しかし、チームが次のステップに進むためには、2024-25シーズンに戻ってくるべきいくつかの注目すべき選手がいます。その中の1人は昨シーズンのほとんどを怪我で欠場していた選手で、他の2人は環境を変える必要があった選手たちです。

 以下に、今シーズン、期待以上の活躍をすると思われる3人のベテラン選手を紹介します。

テイラー・ホールの復活に期待

ホークスは、テイラー・ホールの大復活を大歓迎!

 昨シーズンのテイラー・ホールへの期待は非常に高かったものの、元ハート・トロフィー受賞者は致命的な怪我に見舞われ、シカゴでのシーズンのほとんどを失い、10試合のみ出場で終えることになりました。

 彼はベダードのNHL初体験をサポートする役割が期待されていましたが、実際にはほとんどをプレスボックスで観戦することに費やすこととなったのです。

 2024-25シーズンに向けて、ホールへの期待は確かに低くなっています。膝の手術から回復したばかりの32歳のホールは、確かにかつてのような選手ではないかもしれません。

 しかし、回復することができれば、大幅に改善されたフォワード陣の中で「隠れた」良さを発揮する可能性を秘めています。

 新シーズン開始時に、ベダードと共にプレーする可能性は低いと思われますが(ベルトゥッツィやテラヴァイネンがおそらく2年目のスター選手と最初に仕事をすることになるでしょう)、ホールはアンドレアス・アサナシウやフィリップ・クラシェフと共にトップ6に位置するべきです。

 クラシェフは昨シーズン、ベダードのウイングとして素晴らしいパフォーマンスを見せ、75試合で54ポイントを記録しました。

 シーズンが進行すると、トップ6のメンバーは入れ替わる可能性があり、ホールがベダードと共にトップラインでプレーし、さらに大幅に改善されたパワープレー・ユニットでの活躍が期待されます。

 もし71番がそのトップグループでプレーできれば、2021-22シーズン、ボストン・ブルーインズで81試合出場・61ポイントという素晴らしい成績を収めたシーズンに匹敵するか、またはそれを上回る成績を収める可能性が高いでしょう。

71番、ブルーインズ時代です。最近は出ていないんで、映像がない。

イリヤ・ミキエフの復活のチャンス〜シカゴ・ブラックホークスでの新たなスタート

イリヤ・ミキエフには環境の変化が必要

 もう一人、怪我のためにホッケー生活の多くを失ったもう一人の選手がイリヤ・ミキエフです。彼は2019-20シーズンにトロント・メープルリーフスで頭角を現し、ロシアから移籍後、39試合で23ポイントを記録しました。

 その後の数シーズンで攻撃面での成績はやや下降しましたが、彼は依然として堅実な守備的な存在であり続け、とリーグ全体で最も速い選手の1人と言われています。

 しかし、2022年7月、ミキエフがトロント・メープルリーフスを離れてバンクーバー・カナックスと契約した後、状況は一変しまったのです。その年の9月25日、プレシーズン初戦で前十字靭帯を断裂し、43試合出場後、手術を受けるためにシーズンを終了しました。

 2023-24シーズンに復帰したミキエフは以前のパフォーマンスを取り戻せず、78試合で31ポイントという成績にとどまっています。

 この結果、今夏初旬、カナックスのフロント・オフィスは29歳のミキエフをブラックホークスにトレードしました。今、新たな環境で、ミキエフは初期の成功が偶然でなかったことを証明する機会を得るでしょう。

 トロントやバンクーバーよりもメディアの注目が少ない市場でのプレーが、彼にとってプラスに働くかもしれません。

 期待値が比較的低い中、ミキエフはトップ6の座を争うことができるはずですが、シーズンのスタートはおそらくサードラインからになるでしょう。

 それでも、彼はNHLで成功する能力を証明した選手であり、トレーニングキャンプに向けて完全に健康な状態で臨もうとしているように見えます。

 カナックスがミキエフをトレードしたのはキャップスペースを確保するためでしたが、シカゴでの新たなスタートで驚くべき活躍を見せるかもしれません。

カナックスが放出するとは思わなかった…。

ブラックホークスの守備強化〜マルティネスとブロディの役割

TJブロディがブルーラインを安定させるか!?

 バックエンドでは、マルティネスと共に、もう一人の元メープルリーフスの選手が、昨シーズンひどかったブラックホークスの守備陣の改善に役立つはずです。

 TJブロディはカルガリー・フレームスでの数シーズンで驚異的なパフォーマンスを見せましたが、トロントでは彼のプレーが本格的に下降し始めました。彼は怪我にも悩まされ、オンタリオでの4シーズンのうち2シーズンでは約3分の1の試合を欠場しています。

 ブロディは現在34歳で、アレックス・ヴラシッチやケビン・コルチンスキーが次のステップを踏み出そうとしている中、第3のペアディフェンスとしての活躍が予想されます。

 しかし、マルティネスとの固定されたディフェンス・ペアを組めば、両ベテラン選手ともに優れたパフォーマンスを発揮する可能性があります。

 ブロディはメープルリーフスで時折トップコンビを組むことがありましたが、2024-25シーズンにそのような時間帯はおそらく期待されていません。

 マルティネスとブロディの両者はピーク時に素晴らしいディフェンシブ・ディフェンスマンであり、この2人を組み合わせることで、ブラックホークスにとって必要なサードペアリングを形成する可能性があります。

111試合ぶりのゴールだそうです…。

 若手選手たちを最大限に活用しようとするチームにとって、これは大きなプラスとなるかもしれません。

 紙の上では、ブラックホークスはまだウェスタン・カンファレンスでの正当なプレーオフ候補となるには数年かかるように見えます。

 しかし、ベダードとクラシェフは来シーズンさらに良いパフォーマンスを期待されており、ベルトゥッツィとテラヴァイネンという注目のフリーエージェントの大御所は、フォワードの中核を補強するでしょう。

 もしホールとミキエフが怪我から復活し、ブロディが決められた時間帯でキャリア初期のフォームを取り戻すことができれば、ブラックホークスが3年連続でセントラル・ディビジョンの下位に低迷せず、そこから脱出する可能性は大いにあります。

讃岐猫
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まとめ

 フライヤーズとブラックホークスは、それぞれ異なる挑戦に直面しながらも、2024-25シーズンに向けて有望な展望を見せています。フライヤーズのニック・シーラーとラスムス・リストライネンが健康を維持し、フルシーズンを通してパフォーマンスを発揮すれば、プレーオフ進出の可能性は高まるでしょう。

 一方、ブラックホークスはテイラー・ホールとイリヤ・ミキエフの復活、そしてTJブロディの加入によって、新たなスタートを切る準備が整っています。これらの選手たちが期待通りのパフォーマンスを見せれば、両チームは再び競争力を持つチームへと変貌するかもしれません。

 この記事に出てきた選手達は厳しい条件をクリアしなければ、往年の輝きを取り戻せない感じもしますが、アイスホッケーはラインの組合せの美学、周りの選手との兼ね合いで思わぬ復活劇を遂げるかもしれません。そこが面白いのです。

讃岐猫
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【註釈】

  1. 激しい守備や身体的なプレーを示すために使われる比喩的な表現。選手が試合中に多くのチェックを受けたり、体を張った守備をしたりして、「黒と青」のあざができるような状態になることから来ている。非常にフィジカルな守備スタイルのこと。

     このスタイルのディフェンスマンやプレイヤーは、相手選手に対して積極的にボディチェックを行い、相手の動きを封じ込めることが特徴。そうすることで、相手がプレーしにくくなり、ゲームの流れを自チームに有利に進めることができる。

     このようなプレー・スタイルは、試合を通じて選手にかなりの体力的な負担をかけることが多く、そのため、しばしば怪我や疲労といった問題に直面することがある。ニック・シーラーは、このスタイルの代表的な選手として知られている。
    ↩︎
  2. 詳細なデータと統計情報を提供するオンラインのリソース。選手やチームの統計データ、過去のシーズンの成績や記録、歴史的なイベントについての情報、選手のプロフィール、リーグ全体の統計リーダー(得点王、アシスト王など)やシーズン毎の統計リーダーを確認できる。

     検索機能の充実はもちろんのこと、複数の選手やチームの成績を比較することも可能。過去のシーズンや歴史的な記録を簡単に調べられるので、ホッケーの歴史を理解するのに役立つ。

     このサイトは、スポーツ統計データを提供する「Sports Reference」ネットワークの一部で、他のスポーツ(バスケットボール、野球、アメリカンフットボールなど)のデータも提供する姉妹サイトがある。基本無料で利用できるが、一部の機能や分析ツールを使う場合、有料となる。
    ↩︎
  3. データ分析と進化的な統計を提供するオンライン・リソース。伝統的なアイスホッケーの統計に加えて、進化的解析手法(CorsiやFenwick)を用いて選手やチームのパフォーマンスを評価する。

     選手のパフォーマンスを深く掘り下げ、ゴール期待値(xG)、アシスト期待値(xA)、ペナルティキルやパワープレーのパフォーマンスなど、詳細なデータを提供。選手の未来のパフォーマンスを予測するためのモデルやシミュレーションを行い、これにより、選手の進化や契約の価値も予測可能。

     チーム全体のパフォーマンスを評価し、特定の戦術やプレースタイルの効果を分析するためのデータを提供。選手の契約やトレードの評価に役立つデータを提供し、選手の市場価値や契約の妥当性を判断するための材料ともなる。

     サイトはほとんど無料で使用できるが、有料の詳細な分析ツールもある。一部のデータや分析ツールは、CSV形式でダウンロードできる。また分析や研究成果を記事やブログの形式で公開し、データ解析に関する考察もしている。
    ↩︎
  4. ディフェンスマンは通常、トップペア、ミッドペア、ボトムペアの3つのカテゴリに分けられ、ボトムペアリング・ディフェンスマンは、主に第3ペアや第4ペアとしてプレーし、トップやミッドペアに比べて出場時間が少ない。

     主な役割として、攻撃力は比較的控えめで、ディフェンスゾーンでの安定性や物理的なプレーが求められる。対処すべきプレーを予測し、効果的なチェックやブロックを行うことも求められる。また、ボディチェックやフィジカルなプレーを多く行うことが一般的で、試合中に相手選手に対して積極的にボディコンタクトを取り、プレーを中断させる役割を担う。

     トップペアに比べて攻撃的な役割が少ないものの、パワープレーやショートハンドの際、攻撃に関与することもある。むしろ、ペナルティキルの際に重要な役割を担うことが多い。

     ボトムペアがしっかりと守備を固めることで、トップペアやミッドペアがより攻撃的な役割に集中できるようになる。試合が接近した状況や激しい試合展開になると、ボトムペアの試合の流れを変え得るフィジカルなプレーによって貢献度が増す。

     このポジションには、経験豊富なベテランが入る場合もあれば、経験を積みながらトップペアへと成長させたい若手選手が入る場合もある。
    ↩︎
  5. Defensive Goals Above Replacementは、選手の守備パフォーマンスを評価するための統計指標。これは、選手の守備的な貢献度を測定し、チームに対する影響を定量化するための数値である。

     具体的には、選手が守備面でどれだけのゴールを防いだか、あるいは他の選手(リーグで平均的守備能力を持つ選手)と比べてどれだけ守備に貢献したかを数値化したものと言える。

     選手の守備パフォーマンスに関連するさまざまな統計データ(例:ブロックショット、ディフェンシブゾーンでのプレー、相手のシュートチャンスの防御など)を基に計算される。

     選手がどれだけのゴールを「防いでいるか」という点に重点を置き、守備の効率やプレーの質を、具体的なゴール数として表現する。例えば、選手がディフェンスゾーンでの貢献が高い場合、その選手のDGARはプラスの値になる。

     この数値は、ボトムペアリング・ディフェンスマンやディフェンシブ・ディフェンスマンなど、守備に特化した選手の評価に有効とされる。フォワードでも守備的な役割を担う選手(例:ペナルティキラーやディフェンシブなフォワード)のDGARも評価対象となる。 ↩︎
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