セネターズ開幕直前分析!ズブ負傷離脱とバサーソン契約の真相

NHLチーム紹介

はじめに

 2026-27シーズンの開幕に向けて、オタワ・セネターズは重要な局面を迎えています🏒 主力フォワードであるドレイク・バサーソンとの8年超大型契約締結や、新戦力ウィリアム・エクルンドの合流など明るい話題がある一方、守備の要であるアルテム・ズブの負傷離脱や若手の起用法など、解決すべき課題も残されています。

 ベテランDFベン・ハットンとのPTO契約も含め、チームの開幕に向けた最新動向と戦力分析を整理していきます📝

❓ セネターズが開幕戦までに決着をつけるべき5つの大きな疑問 🏒

参照記事:SenShot「5 questions the Senators need to answer before opening night

 2026-27シーズンの開幕が少しずつ近づくなか、オタワ・セネターズには開幕戦を迎える前に、答えを出しておく必要があるいくつかの疑問が存在します。

 ここでは、開幕初戦のパックが落とされるまでに解決すべき、最も大きな5つの疑問を取り上げていきましょう。

ウィリアム・エクルンドはこの攻撃陣にどうフィットするのか?

 以前の記事では、エクルンドを高く評価している理由について、詳しく触れました。彼は、セネターズが長い間必要としてきたタイプの選手そのものです。スピードがあり、シュート力に優れ、パスも上手いウイングと言えます。彼がこのチームで1stラインのシフトを担う姿が目に浮かぶのではないでしょうか。

 注目したいポイントは、彼のプレーがティム・シュテュツレとドレイク・バサーソンの2人とどのように噛み合うかという点です ⚡️。彼が加わることで、2人の攻撃力は向上するのでしょうか? 今、まさに問われているのはその部分です。そうなると期待できますが、実際のシナリオは今後の展開を見守る必要があります。

【讃岐猫😺の深堀りコラム】新トップライン解体か共鳴か:エクルンド加入がもたらす化学反応の真実

 2026年オフの大型トレードにより、サンノゼ・シャークスから移籍してきたウィリアム・エクルンドの加入は、オタワ・セネターズの攻撃陣に大きな地殻変動をもたらしている。現地で議論の的となっているのは、彼がティム・シュテュツレ、そして長期契約を結んだドレイク・バサーソンとのラインでどのような効果を生むかという点である。結論から言えば、エクルンドの存在は2人の攻撃力を引き上げる公算が極めて高い。

 指標面から見ても、エクルンドはゲームメイキング能力と2-wayでの高いホッケーIQを兼ね備えている。シュテュツレが持つ卓越したスピードとトラフィックを打開するドライブ力、そしてバサーソンの強烈なシュート力とパワープレーでの決定力に対し、エクルンドが精度の高いパスとリンクマンとしての動きを提供する形だ。

 これにより、これまでシュテュツレやバサーソンにかかっていたマークが分散され、シュートゾーンでの決定機が爆発的に増えるという見方が、現地メディアの主流である。

 一方で、開幕直前のトレーニングキャンプにおけるライン編成の論争も浮上している。一部のアナリストは、エクルンドとシュテュツレというパスファースト傾向のある2人を同じトップラインに配置すると、フォアチェックのフィジカル強度が不足するリスクを指摘する。

 そのため、シュテュツレとエクルンドのコンビにフォアチェッカーを配し、バサーソンをセカンドラインに回して得点源を2系統に散らす戦略を推す声もある。しかし、第1パワープレー(PP1)ユニットにおいて「エクルンド=シュテュツレ=バサーソン」の3名が揃い踏みすることは確実視されており、彼らのスキルが掛け合わさる場面での攻撃力が昨季以上に破壊力を増すことに疑いの余地はない。

出典:

ジャクソン・カバーの将来はどうなるのか?

 カバーは先週末、将来のスターを予感させる圧巻のプレーを見せました 🌟。プロスペクト・トーナメントで7ポイントを叩き出し、その中には自陣から敵陣まで一気に駆け上がって決めた、鮮やかな決勝ゴールも含まれています。

 2026年NHLドラフトにおいて全体32位で指名された存在ですが、パフォーマンス自体はトップ10指名の選手と見紛うほどでした。おそらく、彼は学業と成長を並行させるため、ペンシルベニア州立大学で1年間を過ごすことになるでしょう。

 その1年間の成長曲線によっては、私たちが予想していたタイミングよりも早く、NHLへやって来る可能性が出てきます。

カスパー・ハルトゥネンは今年、9試合の出場機会を得るのか?

 ハルトゥネンもまた、先週末のトーナメントで強い印象を残しました 🎯。NHLで即座に通用する強烈なシュートを持っているものの、それ以外の要素についてはまだ完成途上に見受けられます。

 彼はまだ21歳という若さであるため、ベルビルでプレーしながら自身のゲームを磨くチャンスが残されています。AHLでさらに1年かけて熟成を進めた場合、彼のパフォーマンスはどこまで伸びるでしょうか。

 シーズン終盤近くには、NHLの舞台でプレーする機会を得られるほど成長を遂げている期待が膨らみます。

カスパー・ハルトゥネン(Kasper Halttunen)/9試合の出場機会(9-game trial / 9試合ルール)/ベルビル(ベルビル・セネターズ / Belleville Senators)

カスパー・ハルトゥネン(Kasper Halttunen)

 フィンランド出身のウイングで、2005年6月7日生まれ。2023年のNHLドラフト2巡目(全体36位)でサンノゼ・シャークスから指名を受け、3年間のルーキー契約(エントリーレベル・コントラクト)を締結した。

 強烈かつ精度が高いワンタイマーシュートを武器とするパワフルなアタッカーであり、ジュニアリーグ(OHL)では得点王やプレーオフMVP(マイク・ボッシー賞 / ウェイ・グレツキー賞)を獲得するなど頭角を現した。2026年6月にトレードでオタワ・セネターズへ移籍している。

9試合の出場機会(9-game trial / 9試合ルール)

 NHLの労使協定(CBA)に基づく「エントリーレベル・スライド(Entry-Level Slide)」と呼ばれるルールのこと。18歳または19歳でルーキー契約を結んだ選手が、シーズン中にNHLの公式戦に出場した試合数が「9試合以下」にとどまった場合、3年間のルーキー契約の消費が翌シーズンへ1年先送り(スライド)される。

 10試合以上出場すると契約の1年目が正式に消費されるため、チームが若い有望株の適性を見極めつつ、契約年数を無駄に消費しないために試用期間として適用される枠組みを指す。

ベルビル(ベルビル・セネターズ / Belleville Senators)

 カナダ・オンタリオ州ベルビルを本拠地とする、AHL所属のプロアイスホッケーチーム。オタワ・セネターズ傘下に位置するトップ昇格のための下部育成チームである。オタワに移籍したハルトゥネンが、NHLでの常時出場に向けたスキル磨きやフィジカル面の適応を行う開発拠点となる。

アルテム・ズブの負傷はシーズン序盤にどのような影響を与えるのか?

 今月初め、ズブが下半身の負傷からのリハビリに伴い、シーズン開幕時には欠場することが発表されました 🏥。

 ズブの存在は、セネターズが守備面で優れた数字を残していた大きな要因となっています。

 ジョーダン・スペンスがトップペアの出場時間を埋める展開が考えられるでしょう。彼は昨シーズン、負傷した他のディフェンダーの代役を務めた際に、その大役を果たせる実力を証明してみせました。

 マティンパロにとっても自分を証明する格好のチャンスが巡ってきます。ラインアップに安定した役割を与えられるに値することを示せるはずです。

 ズブ不在という難局のなかで、トラビス・グリーンがどう采配を振るうのか、実に興味深い要素と言えます。昨年、グリーンはディフェンダー4人で試合に勝利した実績もあるため、今回の課題にも問題なく対応できるでしょう。

【讃岐猫😺の深堀りコラム】ズブ不在で試されるグリーンの設計力――セネターズ守備陣に迫る「次の一手」

🏥 「開幕欠場」はどこまで確定したのか

 まず、最新情報によって記事の前提を整理しておきたい。アルテム・ズブは2026年4月のカロライナ・ハリケーンズとのプレーオフ1回戦で下半身を負傷し、リハビリを続けている。9月16日、トラビス・グリーンはズブがメインのトレーニングキャンプ初日に参加しないと発表した。9月17日付の『The Hockey News』も、ズブがキャンプ開始時点で欠場すると報じている。

 ただし、ここで重要なのは「開幕時の欠場」と「長期離脱」は同義ではないという点である。Sportsnetによれば、ズブはすでにスケーティングを行っており、グリーンは1〜2週間以内のチーム練習復帰を見込んでいる。開幕戦は10月3日のトロント・メープルリーフス戦であるため、9月18日時点では開幕までに復帰できる可能性も残されている。

 この状況は、グリーンにとって「ズブなしの守備陣をシーズン全体にわたって構築する」という課題ではなく、「ズブが戻るまでの期間、チームの守備構造をどこまで崩さずに維持するか」という課題なのである。

🧠 30ポイントのDFを失う意味は、得点以上に大きい

 2025-26シーズンのズブは、81試合で5ゴール、25アシスト、30ポイント、プラス22を記録した。1試合平均20分48秒という出場時間も、彼が単なる守備要員ではなく、トップ4の重要な一角を担っていたことを示している。『NHL.com』は、プレーオフでズブが負傷した際、グリーンが「トップラインを相手にするため、誰かがその時間を担わなければならない」と語ったことを伝えている。

 しかし、ズブの価値を30ポイントという数字だけで捉えるのは不十分である。ディフェンダーの役割は、攻撃参加だけでなく、相手の攻撃をどのような位置から受け止めるかにある。ズブがトップペアで担ってきた役割を別の選手が引き受ける場合、単純に同じ20分48秒を割り当てれば済むわけではない。相手のトップラインに対する守備、ゾーン内での対応、パートナーとの連携まで含めて再構成する必要がある。

 ここでグリーンの采配が問われる。ズブ不在によって発生するのは、単純な「1人分の穴」ではなく、守備ペア全体の役割調整なのである。

🔄 スペンスの昇格は、トップペアの再構成を意味する

 記事ではジョーダン・スペンスがトップペアの出場時間を埋める可能性が示されている。これは十分に考えられる選択肢である。実際、2026年4月のプレーオフでズブが負傷した際、オタワはニコラス・マティンパロをジェイク・サンダーソンのパートナーに入れ、スペンスはタイラー・クレーヴェンと組んでいた。『NHL.com』の当時の報道は、負傷によって守備ペアが組み替えられたことを記録している。

 この点を踏まえると、スペンスの起用は「ズブの代わりにスペンスを入れる」という単純な置き換えではなく、グリーンが守備ペア全体をどう組み替えるかという問題になる。

 たとえば、スペンスをサンダーソンのパートナーとして起用する場合、サンダーソンの攻撃参加やパック運搬をどこまで維持できるかが焦点となる。一方で、サンダーソンと別のディフェンダーを組ませ、スペンスを中位ペアに置くなら、トップペアの役割そのものを調整する必要がある。いずれにしても、ズブの不在によって、グリーンは守備ペア間の役割分担を見直さざるを得ないのである。

🛡️ 昨季の「4人のDFで勝利」は、何を証明したのか

 記事は、グリーンが昨年、ディフェンダー4人で試合に勝利した実績を紹介している。この事実は、彼が負傷者の発生に対して柔軟に対応できることを示す材料である。ただし、それをそのまま「今回も問題なく対応できる」と結論づけるのは早計である。

 4人のディフェンダーで試合を終えることと、シーズン序盤から安定して4人で戦うことは異なる。試合中の緊急事態であれば、残った選手が出場時間を増やし、フォワードの守備参加を調整することで対応できる。しかし、ズブの復帰が遅れた場合、グリーンは複数試合にわたって守備の負荷を管理しなければならない。

 『NHL.com』が2026年3月に報じた内容では、オタワは負傷の影響で守備ペアを組み替え、グリーンは選手たちがそれぞれの仕事を続けることを評価していた。

 ここから読み取れるのは、グリーンが守備陣の負傷に対して、選手を固定することよりも、状況に応じて組み合わせを変える運用を行ってきたということである。ズブの離脱に際しても、その延長線上にある采配が予想される。

 ただし、昨季の一試合の成功を、今季の長期的な守備の安定性に直接結びつけることはできない。4人で勝利した経験は、グリーンの柔軟性を示す一つの実績であるが、今回の課題はその柔軟性を複数試合にわたって運用できるかという点にある。

出典リスト

The Hockey News「Senators Open Training Camp With A Pair Of Regulars Injured」2026年9月17日

Sportsnet「Senators’ Foegele and Zub sidelined to start training camp」2026年9月16日

NHL.com「Zub misses Senators 2OT loss in Game 2 with undisclosed injury」2026年4月21日

RotoWire「Artem Zub: News, Stats, Game Logs」2026年9月18日確認(契約延長協議・負傷状況)

カーター・ヤケムチュクは6人目のディフェンダーの座を勝ち取るのか?

 ヤケムチュクはベルビル・セネターズでプレーしていた期間中、非常に安定したパフォーマンスを維持してきました 💪。昨シーズンは54試合で40ポイントを記録した後、NHLに呼び戻された経緯を持ちます。

 オタワ・セネターズでは4試合に出場し、2ポイントを挙げました。

 さらにプレーオフでも1試合で2ポイントを記録し、出場するチャンスを掴み取りました。彼はラインアップに貢献できるだけでなく、大一番のプレーオフでも力を発揮できる証明を打ち立てています。

 ズブの負傷が重なったことで、プレシーズンを経て開幕時のラインアップに入るチャンスは十分に巡ってくるはずです。

アルテム・ズブの離脱に伴い開幕ラインアップ入りが期待される期待の若手DF、カーター・ヤケムチュク選手がNHLで記録した初ポイントのシーンです。

✍️ セネターズがベテランDFベン・ハットンとPTO契約

参照記事:Pro Hockey Rumors「Senators Sign Ben Hutton To PTO

 オタワ・セネターズは、2026-27シーズンのトレーニングキャンプを前に、ディフェンダーのベン・ハットンとプロフェッショナル・トライアウト契約(PTO)を結びました 📝。

 ブロックビル出身のハットンは、過去5シーズンをベガス・ゴールデンナイツで過ごしてきたベテランです。ゴールデンナイツではラインアップの中で出場枠を入れ替えながら起用される控えの役割を担い、スタンレーカップを1度制覇した経験を持ちます 🏆。

 その一方、ベガス在籍中は負傷に悩まされる場面も多く、2023-24シーズンと2024-25シーズンには故障者リスト(IR)入りを経験していました。

プロフェッショナル・トライアウト契約(PTO)

 プロフェッショナル・トライアウト契約(Professional Tryout Agreement / PTO)とは、NHLやその傘下であるAHLにおいて、チームが選手に対して提供する、無保証の短期的試験入団契約である。正式な年間契約(レギュラーコントラクト)を結ぶ前に、トレーニングキャンプやオープン戦(プレシーズンマッチ)の期間を利用して、選手の現在の実力やコンディションを見極める目的で用いられる。

主な特徴や仕組みは以下の通りである。

  • 契約の位置づけと補償
    • PTOは正式なNHL選手契約とは異なり、長期の年俸補償やチームの選手枠(最大50枠)を直接圧迫するものではない。
    • キャンプ期間中の日当や保険、滞在費などは支給されるが、チームへの残留(本契約の獲得)が約束されているわけではない。
  • 主な対象となる選手
    • ベテラン選手: 前シーズン終了後にフリーエージェントとなり、他チームとの正規契約が決まっていない実績のあるベテラン。
    • 怪我からの復帰を目指す選手: 長期離脱を経て、トップレベルでプレイできるコンディションに戻っているかを確認したい選手。
    • AHLからのステップアップを狙う中堅・若手: 下部リーグで実績を上げ、NHLへの昇格チャンスを掴みたい選手。
  • チーム側のメリット
    • ロースター(選手層)の競争活性化: 若手やレギュラー候補に緊張感を与え、キャンプ全体のレベルを引き上げる。
    • 怪我人発生への保険: 開幕前に主力に怪我人が出た際、即座に埋め合わせができる経験者を用意できる。
    • ヴェテラン枠ルールの充足: NHLのプレシーズンマッチでは、各試合で一定数の「規定を満たすベテラン選手」を出場させなければならないルールが存在する。若手を試す一方で、この規定数をクリアするためにPTOでベテランを召集するケースも多い。
  • 契約締結後の流れ
    • 正式契約(本契約)の獲得: キャンプやオープン戦で好成績を残し、チームのニーズに合致した場合は、開幕前に正式な1年契約(単年・最 低年俸など)を勝ち取ることができる。
    • 解雇(リリース): チームの基準に達しなかった場合、または選手枠の都合により、プレシーズン期間中や終了時に契約解除となる。解除された選手は無所属に戻り、他チームからのオファーを待つか、AHLチームと別途契約を結ぶ、あるいは欧州リーグ等へ移籍する道を探ることになる。

 本件のベン・ハットンのように、実積のある選手が2026-27シーズンの開幕前にPTOで参加するケースは、チームにとってリスクを抑えた実戦補強の手段であり、選手側にとってもNHL復帰や契約獲得に向けた重要なアピールの場となる。

ズブ負傷に伴う手当てとグリーンの体制

 セネターズのゼネラルマネージャーであるスティーブ・スタイオスは、『オタワ・シチズン』のブルース・ガリオック記者に対し、アルテム・ズブの負傷に関する懸念がトレーニングキャンプまで続く場合、チームはPTO契約を追求すると話していました。

 今回の補強は、まさにその狙い通りに動いた形と言えます。セネターズは現在、トラビス・グリーンが、バンクーバー・カナックスを率いていた時代(2017〜22年まで)に指導したディフェンダーを呼び寄せる格好となりました。

ベン・ハットンのキャリアとスタッツ評価

 ハットンは欠場していた期間を除くと、ゴールデンナイツで196試合に出場しました。その間に14ゴール、48ポイント、74分間のペナルティータイムを記録しています 📊。

 これを82試合換算に直すと、1シーズンあたり6ゴール、20ポイントという計算になります。平均アイスタイムが15分21秒だったディフェンダーとしては、非常に堅実な数値でしょう。

 ハットンが劇的なインパクトを残す可能性は低いかもしれません。彼のキャリア最高成績は、NHLルーキーイヤーだった2015-16シーズンに遡ります。当時はバンクーバー・カナックスで75試合に出場し、25ポイントを叩き出しました。

 その後、得点面でこの数字を超えることはできませんでしたが、それでもNHLで575試合、11シーズンという長いキャリアを積み重ねてきました。息の長い活躍を続けられる大きな理由は、落ち着いたプレーぶりと攻守両面における高い信頼性にあります。

 実際、ハットンはゴールデンナイツで過ごした5シーズンのうち4シーズンで、期待得点率(xGF%)が50%を上回る成績を納めました。HockeyStatsのデータによると、2023-24シーズンには55.7%を記録しています。

 キャリアを通じて見ても、彼が所属したチームの失点数は1試合平均2.41点に抑えられていました。これはリーグ平均とおおむね同等の水準であり、過去10年間の中では何度もこの数字を上回る守備力を見せています 🛡️。

【讃岐猫😺の深堀りコラム】ハットン加入は「ズブの代役」ではなく、選択肢の拡大

 ズブの負傷を受け、オタワはベン・ハットンとPTO契約を結んだ。『The Hockey News』によれば、ハットンは2026年9月のトレーニングキャンプに参加する予定であり、2025-26シーズンはベガス・ゴールデンナイツで55試合に出場し、6ゴール、9アシストを記録した。平均出場時間は14分35秒である。

 ハットンの加入は、ズブの役割をそのまま引き継ぐための補強ではない。彼はNHLで11シーズンを経験したベテランであり、若いディフェンダーが成長する間の控えとして機能する可能性がある。『The Hockey News』は、ハットンがグリーンのバンクーバー時代に指導を受けた選手であることにも触れている。

 この加入によって、グリーンは守備陣の負荷を分散させるための選択肢を得たことになる。スペンスやマティンパロを過度に起用するのか、それともハットンを含めて経験のある選手を組み込むのか。ズブの復帰時期が不透明なほど、こうした選択肢の価値は高まる。

🔍 契約市場の動向から見る、ズブの位置づけ

 ズブの契約についても、2026年9月18日時点の情報を確認しておきたい。『RotoWire』は7月22日付の情報として、ズブとセネターズが契約延長について協議を始めたと報じている。一方、現時点で確認できるのは「協議開始」という段階であり、契約延長の合意や新契約の正式発表が確認できたわけではない。

 この点は、ズブの負傷とチームの守備設計を考えるうえで重要である。契約延長の協議が続いているとしても、現在の契約状況と将来の契約見通しは分けて考える必要がある。ズブの復帰を急ぐことが、チームの長期的な戦略にどのような影響を与えるかは、契約の動向だけでは判断できない。

 また、ハットンのPTO加入は、オタワがズブの負傷を軽視していないことを示す動きである。しかし、PTOは正式契約ではないため、ハットンが開幕ロスターに入ることや、長期的にチームに残ることまで決まったわけではない。『The Hockey News』の報道でも、ハットンはキャンプで競争する立場として扱われている。

🏒 グリーンの采配を左右する「ズブ復帰までの時間」

 現在、グリーンが直面している課題は、ズブの代役を1人選ぶことではない。ズブが不在の期間、守備ペアの役割をどう配分し、どの選手にどれだけの負荷を与え、チーム全体の守備構造をどう維持するかという問題である。

 スペンスをトップペアに置くのか、マティンパロを組み込むのか、ハットンの経験を活用するのか。さらに、ズブが復帰した際に、どのように元の役割へ戻すのか。これらはすべて、グリーンの采配に関わる要素である。

 昨季の4人のディフェンダーでの勝利は、グリーンが困難な状況に対応できることを示す実績である。しかし、今回の課題は、その経験をシーズン序盤の運用にどう落とし込むかという点にある。

 ズブの不在は、セネターズの守備陣にとって明確な試練である。だが、9月18日時点では復帰の可能性も残されている。したがって、グリーンの采配を評価するうえで最も重要なのは、ズブ不在の期間をどのように乗り切るか、そして復帰後に守備ペアをどのように再構成するかという二つの時間軸を分けて考えることである。

※出典は、前述「【讃岐猫😺の深堀りコラム】ズブ不在で試されるグリーンの設計力――セネターズ守備陣に迫る「次の一手」」と同じのため省略。

セネターズDF陣の現状とハットンの役割

 2025-26シーズン終盤、セネターズが勢いを維持しようと奮闘する裏で、相次ぐ負傷がブルーラインの足を引っ張る事態に陥りました。

 オタワは来シーズン、トッププロスペクトのカーター・ヤケムチュクをフルタイムの役割に昇格させる準備を整えつつある模様です。その一方で、ニコラス・マティンパロ、ジョリアン・ドノバン、トマス・ハマラ、ホイト・スタンリーの面々が、控えディフェンダーの座を巡って激しい争いを繰り広げる見込みとなっています。

 ハットンがもしキャンプで強いアピールを見せれば、ライバルたちの誰よりも上の位置に食い込むかもしれません。さらに、ヤケムチュクとタイラー・クレーヴェンの後ろを支える控えとしての役割も十分に期待できます。

 33歳を迎えたハットンは、10年以上にわたるNHL経験を備えています。若いディフェンダーたちがAHLで出場時間を得ながら成長を目指す間、チームに必要なピースをきっちり埋めてくれるはずです 🧩。

讃岐猫😺の深堀りコラム】世代交代の波と守備陣の再構築:ヤケムチュクに続くセネターズ若手ディフェンス陣の評価と課題

 2025-26シーズン終盤、オタワ・セネターズは相次ぐ主力ディフェンダーの離脱によって守備陣が悲鳴を上げ、プレーオフ争いおよび上位進出への足かせとなった。アルテム・ズブの下半身負傷による長期離脱など、手薄な層の厚さが露呈した中で急浮上したのが、期待の超大型若手ディフェンス陣の存在である。

 最注目株である2024年ドラフト1巡目(全体7位)指名の右打ちDFカーター・ヤケムチュクは、2025-26シーズンにAHLのベルビルで54試合40ポイントという突出した攻撃力を披露し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

 メジャー昇格後のNHL初出場やプレーオフでの複数ポイント獲得など勝負強さを見せた一方で、AHLでのプラスマイナス評価が「-31」に留まるなど、スケーティングと自陣ゾーンでの守備面には課題が指摘されている。現地では、定位置確保に向けて「攻撃的才能は即戦力級だが、定着には守備の安定性が欠かせない」との冷静な分析が主流を占めている。

 ヤケムチュクの背中を追う控え・穴埋め候補の若手たちに対するメディアの評価も分かれている。フィンランド出身で27歳を迎えたニコラス・マティンパロは、身体を張った確実なディフェンススタイルで、定位置獲得に最も近い実常連組の対抗馬と目されている。

 一方、左利きのプレースタイルでプロの壁に挑むジョリアン・ドノバンやトマス・ハマラ、そして右利きのホイト・スタンリーといった20代前半のプロスペクト群は、AHLでのさらなる習熟と成長が必要というのが北米ホッケーアナリストらの一致した見解である。

 セネターズフロント陣がベテランのベン・ハットンとPTO(トライアウト)契約を結び、さらなる深度を確保した背景には、若手を性急にトップリーグの負荷に晒すリスクを回避し、AHLで十分な出場時間を確保させながら計画的に育成したいという明確な意図が透けて見える。

 2026-27シーズン開幕に向け、怪我で苦しんだブルーラインの再構築と若手の台頭が組み合わさるかどうかが、セネターズ躍進の大きな鍵を握っている。

出典リスト

💰 ドレイク・バサーソンが8年8600万ドルの超大型契約を締結!

参照記事:NHL公式サイト「Batherson signs 8-year, $86 million contract with Senators

 ドレイク・バサーソンは火曜日、オタワ・セネターズと8年8600万ドルの契約を結びました 契約。契約は来シーズンから始まり、平均年俸(AAV)は1075万ドルにのぼります。

 28歳のフォワードは、2021年9月3日に結んだ6年2985万ドルの契約(AAV 497万5000ドル)の最終シーズンを迎えている状況でした。

 契約決定を受け、バサーソン本人は以下のように語っています。

 「本当にうれしいです。もちろん、チームはほぼ夏の間ずっと交渉を続けてくれていました。トレーニングキャンプ前に契約がまとまったこともうれしいですし、これでリラックスしてホッケーに集中できます。昨シーズンを迎えるにあたって、当然ながら『市場に出てみたいのか、それともここに残りたいのか?』と考えますよね。

 そして、僕の気持ちはずっと、オタワで契約をまとめて、できる限り長くここでプレーしたい、というところに戻ってきました ✨

主力としての実績とGMからの評価

 バサーソンは昨シーズン、レギュラーシーズン79試合でゴール(33)とポイント(71)のNHLキャリア最高記録を更新しました 🚀。さらにスタンレーカップ・プレーオフでは4試合に出場し、4ポイント(3ゴール、1アシスト)を記録しています。

 ゼネラルマネージャーのスティーブ・スタイオスは、彼を高く評価しました。

 「ドレイクは、オタワ・セネターであるとはどういうことかを体現しています。彼は私たちの組織にドラフト指名され、育成されてきました。そして、長期的にオタワにいたいという意思を示してきました。私たちは彼をコアグループの重要な一員だと考えています 🔑」

 2020-21シーズンにNHLで初めてフルシーズンを過ごして以来、バサーソンはオタワでパワープレー・ポイント141(55ゴール)を記録してきました。この数字はティム・シュテュツレの145ポイントに次ぐチーム2位の記録となります。

 昨シーズンに限れば、パワープレーで30ポイント(13ゴール)を挙げ、セネターズのチームトップに立ちました。

讃岐猫😺の深堀りコラム】PPの司令塔バサーソン:卓越したホッケーIQとプレイメイクが支える絶対的役割

 オタワ・セネターズのパワープレー(PP)において、ドレイク・バサーソンがティム・シュテュツレに並ぶ絶対的な存在感を放ち続けている理由は、シュート技術の高さにとどまらない。現地で指摘されているのは、彼の優れた「ホッケーIQ」と、相手ディフェンスの隙を見逃さない圧倒的な視野の広さである。

 右ウィングとしてTop PPユニットの半壁(ハーフウォール)に配置されるバサーソンは、卓越したパスセンスと素早いリリースを兼ね備え、自らシュートを叩き込むだけでなく、相手の守備陣形を崩すプレイメーカーとしての役割を完璧にこなしている。

 昨シーズン(2025-26)、彼がキャリア最高となる33ゴール・71ポイントを記録し、PPだけでチームトップの30ポイント(13ゴール)を叩き出した背景には、彼の得点効率の異常な高さとラインナップ上のシナジーが存在する。

 北米メディア『Last Word on Sports』の分析によれば、バサーソンはシュート本数自体を極端に増やさずとも、シュート成功率(Shooting Percentage)約19.8%という驚異的な決定力を発揮した。これは彼が無理な態勢から打つのではなく、ゴール前の混戦や相手ディフェンスの隙を的確に見極め、絶妙な位置取りから放つ「質」の高いシュートを選択できている証拠と言える。

 さらに、ファンタジー分析大手の『RotoWire』や現地コミュニティの解説でも触れられている通り、バサーソンはシュテュツレやブレイディ・カチャックといった強力なトップラインの相棒たちと絶妙な連携を保っている。相手守備陣がシュテュツレのスピードやカチャックのゴール前でのフィジカルに警戒を割く隙を突き、バサーソンは巧みなワンタイムシュートやピンポイントのパスで何度も相手ゴールを脅かしてきた。

 2026-27シーズン開幕を直前に控えた現在、8年間の超大型契約を結んだ彼は、名実ともにセネターズのオフェンスの核となった。今オフには新たな攻撃のピースとしてウィリアム・エクルンドらの加入もあり、バサーソンのPPにおける選択肢はさらに増える見込みだ。

 相手のマークがより厳しくなることは必至だが、スペースを作り出す巧みな技術と冷静沈着なプレイメイク力がある限り、セネターズのPPにおいて彼がスコアシートを賑わせ続ける展開は揺るぎないだろう。

出典

グリーンからの祝福と信頼

 トラビス・グリーンは水曜日、喜びの声を届けています 🗣️。

 「ドレイクは本当に素晴らしいホッケー選手です。うれしいです。まず何より、彼のためにうれしく思っています。彼はこれから長い、長い間、セネターであり続けることになります。選手たちが報われるときは、いつだってうれしいものです。私は彼ら全員にうまくいってほしいと思っていますし、彼にはそれに値するだけのものがあります。

 彼は私達にとって本当に良い選手です。そのことは、私たちが分かっていると思います。あのような契約を得られるのは、それだけの選手だからです」

8年超大型契約を結んだ主力フォワード、ドレイク・バサーソンの最新シーズンのプレーハイライト動画です。キャリア最高成績を達成した彼のゴールやアシストの大活躍!

これまでの歩みとチームへの愛着

 2017年NHLドラフト4巡目(全体121位)でオタワに指名されたバサーソンは、通算でレギュラーシーズン470試合に出場し、364ポイント(149ゴール、215アシスト)を記録する活躍を見せてきました。プレーオフでも10試合に出場して6ポイント(4ゴール、2アシスト)を挙げています。

 バサーソンは火曜日、チームへの強い愛着を言葉に込めました ❤️。

 「ここ数年、僕たちが築き上げてきたものは、これからますます良くなっていくと思います。そこに力を貸してくれる選手も何人か加わりました。ここにいる仲間たちは、私が大好きな選手たちです。ほかのどこにも行きたいとは思いませんでした」。

讃岐猫
讃岐猫

まとめ

 今季のオタワ・セネターズは、バサーソンを中心としたコアメンバーの長期確保に成功し、攻撃陣の強化が進む一方で、ズブの離脱に伴うディフェンス陣の再構築が開幕前の最優先事項となっています🏒 ヤケムチュクら若手有望株の台頭と、経験豊富なハットンによる補強策がどこまで機能するかが、序盤の戦績を左右する大きな要因です。

 攻守のバランスをどのように整えて開幕戦を迎えるのか、トラビス・グリーン監督の手腕と選手層の厚みが試されます。安定した守備体制の確立が今後の焦点であり、開幕に向けた速やかな調整が求められます👍

讃岐猫
讃岐猫
タイトルとURLをコピーしました