カナディアンズが本命!?NHL2026-27の優勝候補7選

アイスホッケー名勝負

はじめに

 NHLファンのみなさん、こんにちは!✨ 9月29日の開幕を控え、32チームが優勝を目指す熱いシーズンが始まります。まだどのチームも無敗のこの時期は、期待とワクワク感でいっぱいですよね 🏒

 今回は、NHL.comのダン・ローゼン氏が厳選した「スタンレーカップ優勝候補7チーム」をご紹介します!🏆 1993年以来の快挙を狙う本命から巻き返しを狙う強豪まで、注目の战力と見所をチェックしていきましょう!🔥

参照記事:NHL公式サイト「Stanley Cup contenders for 2026-27 season, according to NHL.com’s Dan Rosen

🏆 2026-27シーズン開幕!NHL.comのダン・ローゼンが選ぶスタンレーカップ優勝候補7チーム 🏒

 今回は、NHL.comのシニアライターを務めるダン・ローゼンが選出した「今シーズンのスタンレーカップ優勝候補7チーム」をピックアップします。彼が毎週お届けする名物企画の中から、注目の戦力分析や見所をたっぷりとお伝えしていきましょう✨

 この時期のNHLは、楽観的な空気に満ちあふれています。トレーニングキャンプが始まり、32チームすべてがスタンレーカップ制覇について「なぜ自分たちではダメなんだ?」と考えているからです。シーズン開幕は9月29日に迫っており、まだどのチームも試合に負けていないため、すべてのチームにチャンスが存在します。

 それを踏まえ、今シーズンにスタンレーカップを制する可能性が最も高い7チームを見ていきましょう。まずは史上最多の優勝回数を誇り、最有力と評価されたチームからスタートします!

1. モントリオール・カナディアンズ 🏒

本命視される理由と1993年以来の悲願

 カナディアンズを単なる優勝候補の一角ではなく、優勝の本命と見ることに驚く必要はありません。プレシーズンの予想でリーグ最高のチームに挙げられることはないかもしれませんが、1993年以来となるスタンレーカップ優勝を果たせる条件はすべて整っています。それ以来、カナダのチームは一度も優勝を果たせていません🏆

 現在のカナディアンズには確かなプレーオフ経験が存在します。2025年の1回戦でワシントン・キャピタルズに敗れ、昨シーズンのイースタン・カンファレンス決勝でカロライナ・ハリケーンズに敗れたことで、チームは厳しい教訓を学びました。

 思い出してみましょう。昨シーズン、カナディアンズはタンパベイ・ライトニングとバッファロー・セイバーズとの7試合制シリーズを2つ連続で勝ち抜き、カンファレンス決勝まで進出しました。第7戦の勝利はいずれも敵地でのものであり、そこから得られた経験値は絶大です。

【讃岐猫😿の深堀りコラム】再建完了の証明:メディアがカナディアンズを「王座の本命」と評する構造的理由

 北米のメディアが、モントリオール・カナディアンズを、1993年以来のスタンレーカップ奪還を狙える本命に挙げる背景には、精神論ではなく、綿密なデータとロスター構造の進化が存在する。

 メディア分析の核心は、攻撃陣を牽引するコア・タレントの著しい成熟だ。昨シーズンにキャリアハイとなる51ゴールを記録し、リーグ屈指のスナイパーへと脱皮した25歳のコール・コーフィールド、そして100ポイントの大台に到達しセルケ賞(最優秀守備的フォワード)を獲得した主将ニック・スズキの2軸は、攻守双方でリーグ最高峰の安定感をもたらしている。

 ここにパワーフォワードとして本格覚醒したユライ・スラフコフスキーや、新人王級のインパクトを残したイワン・デミドフが加わったことで、トップラインの破壊力と層の厚さは対戦相手にとって脅威となっている。

 ブルーラインとゴーリーの急成長も専門家が高く評価するポイントだ。若手ディフェンスマンのレーン・ハトソンは、驚異的なポゼッション能力でノリス賞候補に名を連ねる存在へと躍進した。守護神争いではヤクブ・ドベシュが確固たる正ゴーリーの座を射止めただけでなく、21歳の天才プロスペクト、ジェイコブ・ファウラーが控えるバックアップ体制が構築され、ゴールテンディングの懸念事項は完全に解消された。

 過去33年で最年少のカンファレンスファイナリストとなった若さと勢い、そして敵地での第7戦を連勝して勝ち上がったタフネスは、チームに「勝者のマインド」を植え付けた。指揮官マーティン・セントルイスのもとで培われた育成スタイルと内部成長のシナジーが、今やカナディアンズを「期待の若手集団」から「完成された優勝候補」へと押し上げている。

出典:

主力選手と若手の台頭

 チームにはセルケ・トロフィー受賞者であるニック・スズキが控えています。カップ優勝に必須ではないものの、リーグ最高クラスの双方向センターがいる事実はプレーオフで大きな意味を持ちます🔥

 さらに、以下の若手タレント陣が全盛期を迎えつつあります。

  • コール・コーフィールド:25歳にして50ゴールを記録するスコアラー。
  • レーン・ハトソン:22歳のノリス・トロフィー級ディフェンスマン。
  • イワン・デミドフ:素晴らしいルーキーシーズンを終えたリーグ屈指のロシア人フォワード。
  • ユライ・スラフコフスキー:トップクラスのパワーフォワードとして期待に応える存在。

チームの厚みと名将の采配

 ヤクブ・ドベシュは真の正ゴールテンダーとして台頭し、プレーオフ経験も積んだことでチームの大きな疑問が解消されました👍

 あらゆるポジションに厚みがあり、4つのフォワードラインと3組のディフェンスペアを難なく回せます。さらに、月曜日に新契約を結んだNHL屈指のコーチ、マーティン・セントルイスが指揮を執ります。次のステップはスタンレーカップ・ファイナルへの進出です。モントリオールには、あと1ラウンド勝ち進んで頂点に立つためのパーツが揃っています。

【讃岐猫😿の深堀りコラム】戦術家への変貌と人間性の融和:マーティン・セントルイスが魅せる指導力の真価

 マーティン・セントルイスが2022年に就任した当初、北米の評論家やマスコミの間には一定の懸念が存在していた。殿堂入り選手としての輝かしい現役実績と指導者としての手腕は別物であり、指導歴がジュニア層に限られていた彼が、再建期にある名門モントリオール・カナディアンズを統率できるか未知数だったためである。

 しかし、2026年9月に締結された2029-30シーズンまでの長期契約延長は、彼に対するメディアの評価が「情熱的な育成型コーチ」から「リーグ屈指の勝利を導く戦略家」へと完全に脱皮したことを物語っている。

 最も高く評価されているのは、その「圧倒的な戦術的インテリジェンス」と「選手目線に立った共感力」の融合である。中立地帯(ニュートラルゾーン)での細かなトランジション戦略やオフェンス面での概念的アプローチにおいて、従来の型にはまったシステムではなく、選手の直感と判断力を引き出す高度な戦術的ディテールを注入していると評価されている。

 実際に、昨シーズン獲得された選手たちからも、「これまでに見たことのないレベルで細部にこだわり、相手に合わせた戦術的修正を加える知性がある」と絶賛の声が上がっている。

 また、育成段階から「勝利を義務付ける段階」への変革を自らの姿勢で示した点も評価を跳ね上げた。かつて課題とされた守備陣の甘さや規律の乱れに対して自ら責任を認めつつも、チーム全体に高い問責性(Accountability)を求めたことが転機となり、若手の急成長に結びついた。

 ニック・スズキの最優秀守備的フォワード(セルケ・トロフィー)獲得や、コール・コーフィールドの50ゴール大台達成、レーン・ハトソンらの台頭は、彼の個別対話を軸とした育成理論の成果と見なされている。

 2024-2025シーズンの最優秀監督賞(ジャック・アダムス賞)ファイナリスト選出に続き、昨シーズンにはタンパベイ・ライトニングやバッファロー・セイバーズとの激闘を制して、カンファレンス決勝までチームを引き上げた。この実績により、地元モントリオールのメディアみならず全米の評論家からも「若手のポテンシャルを引き出しつつ、プレーオフのプレッシャー下で的確なゲームプランを提示できる完成された名将」としての地位を確立したと言える。

出典

  1. Daily Faceoff, “Canadiens sign head coach Martin St. Louis to multi-year extension”, 2026年9月14日 https://www.dailyfaceoff.com/news/montreal-canadiens-sign-head-coach-martin-st-louis-multi-year-contract-extension
  2. The Big Lead, “Montreal Canadiens make statement with coaching decision”, 2026年9月14日 https://www.thebiglead.com/montreal-canadiens-make-statement-coaching-decision/
  3. Sportsnet, “Canadiens coach Martin St. Louis at the heart of playoff run: ‘He’s phenomenal'”, 2026年5月11日 https://www.squamishchief.com/national-sports/canadiens-coach-martin-st-louis-at-the-heart-of-playoff-run-hes-phenomenal-12267136

2. コロラド・アバランチ ⛰️

悔しさを胸に目指す最強の座

 昨シーズンのウェスタン・カンファレンス決勝にて、ベガス・ゴールデンナイツにスイープされるという厳しく驚きの結末を迎えたことが、アバランチのモチベーションになるかもしれません。もっとも、彼らにはそうした発奮材料すら不要なほど戦力が充実しており、少なくともウェスタン・カンファレンス最高のチームになるはずです💪

 スター選手の存在感は圧倒的と言えます。フォワードのネイサン・マッキノンやマーティン・ネカス、そしてディフェンスマンのケイル・マカーが陣頭に立ちます。

選手層の入れ替えと充実した戦力

 前線の選手層は少し入れ替わったものの、コロラドの厚みは健在です。ロス・コルトン、ジャック・ドゥルーリー、ヴァレリ・ニチュシキンに代わり、ジェイデン・シュワルツ、ザカリー・ルオールー、フェドル・スベチコフが新たに加わりました。

 その他にも豪華なメンバーが名を連ねています!

  • デボン・トウズ
  • サム・マリンスキー
  • ジョシュ・マンソン
  • ブレント・バーンズ
  • ブレット・クラック
  • ナゼム・カドリ
  • ブロック・ネルソン
  • ガブリエル・ランデスコグ
  • アルトゥーリ・レフコネン

 ジャレッド・ベドナー監督の下では、今年も「スタンレーカップ獲得か、それ以外は失敗か」というシーズンを迎えます。コロラドが優勝候補になれない理由はなく、カンファレンスを勝ち抜く本命に挙げられるべきチームです。

3. フロリダ・パンサーズ 🐆

王者の復権と補強の成果

 王者パンサーズが戻ってきます!

 トレーニングキャンプ初日にアレクサンダル・バルコフを膝の負傷で失ったことも影響した、昨シーズンの不調は、南フロリダで二度と話題にする必要もないくらい一時的な出来事に過ぎません。2024年と2025年のスタンレーカップ王者であるパンサーズは、今シーズンもリーグで最も対戦するのが難しいチームになる可能性を秘めています🌟

 フロリダにマシュー・カチャックの弟であるブレイディ・カチャックが加わり、バルコフが健康な状態で復帰するのですから、手強くなるのは当然と言えます。

ゴールテンダー交代と王者としての誓い

 最大の疑問はゴールテンダーのポジションです。37歳のセルゲイ・ボブロフスキーに代わり、ジェイコブ・マークストロームが加入しました。ボブロフスキーはNHLで最悪のシーズンを終えたとも言えますが、チームの心と魂と言える存在でした。マークストロームには、その期待に応えるプレッシャーがかかります。

 それでもパンサーズは再び優勝争いに加わり、高いレベルで競い合いながら、スタンレーカップを目指して戦い抜くはずです🔥

【讃岐猫😿の深堀りコラム】王者復権へ向けた大型補強と、南フロリダに残された「守護神の壁」

 2024年・2025年とスタンレーカップ連覇を果たしながらも、昨シーズンは主将アレクサンダル・バルコフの長期離脱や度重なる怪我人に悩まされ、無念の不調を託されたフロリダ・パンサーズ。

 しかし、2026年9月現在の北米ホッケーメディアやブックメーカーの見解を総合すると、今シーズンのパンサーズは「再びリーグで最も恐ろしい存在」として王座奪還の本命に挙げられている。

 最も注目されているのが、前線の圧倒的な戦力補強である。オタワ・セネターズからブレディ・カチャックを獲得したことで、マシュー・カチャックとの「カチャック兄弟」が同一チームでタッグを組むこととなった。

 物理的かつアグレッシブなプレーで相手を圧迫するブレイディの加入により、すでに屈強さを誇っていたパンサーズのフォワード陣は、リーグ屈指の「対戦したくない陣容」へと変貌を遂げている。ここに怪我から完全復活を果たす主将バルコフが加わり、サム・ラインハートやサム・ベネットら熟練の主力、そしてベテランのブラッド・マーシャンらが脇を固める層の厚さは他チームの脅威となっている。

 各ブックメーカーの2026-27シーズン優勝オッズで、パンサーズが最有力候補(+640〜+650前後)に推されている最大の要因は、この圧倒的なフォワード陣の破壊力にある。

 一方で、唯一にして最大の懸念材料として挙げられているのが、ゴールテンダーのポジションである。長年チームの精神的支柱として連覇を支えた37歳のセルゲイ・ボブロフスキーが退団し、パンサーズはトレードでニュージャージー・デビルズからヤコブ・マルクストロムを獲得した。

 しかし、36歳を迎えたマルクストロムは昨シーズン、セーブ率.883、平均失点3.07と苦しい成績に終わっており、コンディションの波や加齢による衰えが懸念されている。

 「攻撃陣とディフェンス陣の圧力がどれほど高くとも、プレーオフを勝ち抜くには守護神の安定したセービングが不可欠である」という見解は根強くある。ビル・ジトGMによる大型補強で、フィールド上の戦闘力は間違いなくリーグトップクラスとなったが、新守護神マルクストロムがボブロフスキーの穴を埋め、プレッシャーの中で跳ね起きられるかどうかが、パンサーズが再びスタンレーカップを掲げるための最後のピースにして最大の試練となる。

出典

・Covers, “Stanley Cup Odds 2027: Panthers Enter Preseason as Favorites”, 2026年9月17日(https://www.covers.com/nhl/stanley-cup/odds

・Sportsnet, “Panthers acquire goaltender Jacob Markstrom from Devils”, 2026年6月30日(https://www.sportsnet.ca/nhl/article/panthers-acquire-goaltender-jacob-markstrom-from-devils/

・Gino Hard, “Panthers Outlook 2026-27: Barkov Back, Tkachuk Brothers Together”, 2026年9月4日(https://www.ginohard.com/panthers-outlook-2026-27-barkov-tkachuk-brothers/

4. カロライナ・ハリケーンズ 🌪️

連覇に必要なすべての要素

 フロリダが2シーズン前、タンパベイ・ライトニングが2021年、ピッツバーグ・ペンギンズが2017年に成し遂げた連覇を実現するための要素が、ハリケーンズに揃っています。連覇は決して珍しいことではなく、ラインナップの継続性、コーチングスタッフ、プレースタイルを考えれば達成可能です。

守護神アンデルセンの離脱

 昨シーズンの重要メンバーの中で唯一、ゴールテンダーのフレデリック・アンデルセンがフリーエージェントとしてエドモントン・オイラーズと契約し、チームを去りました。この損失の大きさを過小評価してはいけません⚠️

 アンデルセンはロッド・ブリンダムール監督にとって心の支えであり、好調なプレーをもたらしてくれる絶対的な存在でした。昨シーズンのプレーオフでも、カップ・ファイナルの途中でブランドン・ブッシーが引き継ぐまで、カロライナを力強く支えていました。

正ゴールテンダー・ブッシーへの期待と疑問

 頼れるアンデルセンがいない今、ブッシーには正ゴールテンダーとして結果を出す重圧がかかります。ピョートル・コチェトコフがバックアップとして戻ってきますが、実績を踏まえればブッシーがより大きな仕事量を担う見込みです。

 彼がその役割を完遂できるかどうかが最大の疑問点であり、ハリケーンズがこのリストで4位、イースタン・カンファレンスで3位に甘んじている理由となっています。

新・守護神としてチームの命運を握るブランドン・ブッシー!ハリケーンズ連覇の鍵を握るビッグセーブ集です。

5. ミネソタ・ワイルド 🐺

主力の復帰とトップクラスのタレント陣

 昨シーズン、ジョエル=エリクソン・エクとヨナス・ブロディンが健康な状態だったなら、ワイルドはアバランチを2回戦で破っていたでしょうか?そしてカンファレンス決勝でゴールデンナイツを倒せていたでしょうか?その答えは誰にも分かりません。

 しかし今シーズン、ミネソタはセンターのエリクソン・エクとブルーラインのブロディンが万全の状態で戻ってきます✨

 さらに、チームには強力なタレントが揃っています。

  • クイン・ヒューズ & ブロック・フェイバー:リーグ最高とも評されるディフェンスペア。
  • イェスパー・ウォルステット & フィリップ・グスタフソン:屈指のゴールテンダー・タンデム。
  • キリル・カプリゾフ:常にリーグ得点王(アート・ロス・トロフィー)の有力候補となるフォワード。

選手層の厚みと課題

 エリクソン・エクは過小評価されているもののエリート級の双方向センターであり、ブロディンもリーグ屈指のディフェンダーです。ヒューズは世界最高クラスの選手であり、フェイバーの存在が彼をさらに輝かせます。スター性を持つウォルステットに加え、グスタフソンも他チームなら正ゴールテンダーを務められる逸材です。

 契約がまだ決まっていないヒューズの問題や、エリクソン・エクの控えとなるセンター層の厚みに疑問は残るものの、ワイルドがスタンレーカップの有力候補になる好材料は十分に揃っています👍

【讃岐猫😿の深堀りコラム】豪奢なロスターの裏に潜む「時間のタイムリミット」:クイン・ヒューズの保留がワイルドに与える暗雲

 2026-27シーズンの開幕を間近に控えたトレーニングキャンプ開幕直前、ミネソタ・ワイルドの周囲には大きな緊張感が漂っている。

 昨季途中バンクーバー・カナックスからの大型トレードで加入し、ブロック・フェイバーとの最強ディフェンスペアで、チームを11年ぶりのプレーオフ2回戦進出へと導いた超精鋭ディフェンスマン、クイン・ヒューズの契約延長問題である。

 ヒューズ自身は、メディアデーにて「期限に追われるつもりはない。自分のペースで慎重に決める」と静観の姿勢を崩しておらず、GMのビル・ゲリンも表向きは平静を装っているが、北米メディアの視線ははるかに厳しい。

 最大の懸念は、2026年9月16日をもって新たな労使協定(CBA)が発効し、自チーム残留時における最長契約期間が従来の8年から7年へと縮小した点だ。

 コロラド・アバランチのケイル・マカーが、直前に平均年俸2,000万ドル超えの超巨大な8年契約を結んで、市場の指標を設定した一方、ワイルドはヒューズに対し同等以上の年俸条件を提示したものの、8年契約を締結できる最大のタイムリミットをそのまま見送る形となった。

 これにより、ワイルドが他チームに対して持っていた唯一の強み(8年間の長期保証)は消滅し、2027年7月1日の完全フリーエージェント(UFA)に向けたリスクが一気に跳ね上がったのである。

 この「ヒューズの未署名問題」が悲観視されている最大の根拠は、トレードの代償として失った未来の大きさにある。ワイルドはヒューズ獲得のため、マルコ・ロッシやジーブ・ブイウムといった期待の若手と1巡目指名権を放出している。

 もしヒューズが契約を延長しない場合、フロントはシーズン途中にトレード放出か指をくわえて流出を眺めるかの決断を迫られ、その動揺は間違いなくキリル・カプリゾフらの最盛期にあるチームの雰囲気を冷やす。さらに、ニュージャージー・デビルズに所属する二人の弟と合流するのではないか、という移籍の噂も依然として絶えない。

 加えて、チームの構造的な欠陥も指摘されている。ワイルドはトップラインの火力こそリーグ随一だが、ジョエル=エリクソン・エクの背後を支える2番手・3番手センター陣の層が薄い。

 昨季のアバランチ戦で露呈したように、過密日程のなかで上位ラインが対策された際、エリクソン・エク以外のセンターがゲームをコントロールしきれない問題は解決していない。ヒューズがゲームを支配して、ブルーラインから前線へ与える多大な攻撃的プラスが欠ければ、このセンター層の脆さは一気に露出することになる。

 氷上の戦力だけを見れば、ワイルドがスタンレーカップを掲げる力があるのは疑いようがない。しかし、2026-27シーズンを「優勝への挑戦の年」ではなく、「ヒューズを引き留めるためのラストチャンス」に変えてしまった契約交渉の停滞は、シーズンが深まるにつれてチームの大きな重荷となるはずだ。

出典:

・ClutchPoints、「Wild GM Bill Guerin declares ‘everything is fine’ despite Quinn Hughes rejecting bigger contract than Cale Makar」、2026年9月16日https://clutchpoints.com/nhl/minnesota-wild/wild-news-gm-bill-guerin-declares-everything-fine-despite-quinn-hughes-rejecting-bigger-contract-than-cale-makar

・Yardbarker (Daily Faceoff)、「Wild’s Quinn Hughes doesn’t feel ‘backed up against the wall’ to sign」、2026年9月10日https://www.yardbarker.com/nhl/articles/wilds_quinn_hughes_doesnt_feel_backed_up_against_the_wall_to_sign_before_training_camp/s1_16958_44284620

・NHL.com、「Quinn Hughes in no rush to sign new contract with Wild before camp」、2026年9月10日https://www.nhl.com/news/quinn-hughes-not-rushing-to-sign-new-deal-before-training-camp

6. ワシントン・キャピタルズ 🦅

新戦力の加入とチームのまとめ

 昨シーズンにプレーオフ進出を逃したチームから、フロリダに続いて選出されたのがワシントンです。ただし、チームがどのようにまとまるかについては疑問が残ります。

 チームにはインパクトのあるフォワード陣を含め、新しい顔がたくさん加わりました🆕

  • アレックス・タック
  • ジョーダン・キーロウ
  • ブーン・ジェンナー

 キャピタルズが全員同じ方向を向くには、トレーニングキャンプやプレシーズンを終えた後も、しばらく時間がかかるかもしれません。

【讃岐猫😿の深堀りコラム】融合の試練:再編されたキャピタルズが直面するケミストリーの壁

 2025-26シーズンにプレーオフ進出を逃したワシントン・キャピタルズは、このオフシーズンに前線の劇的な再編を断行した。アレックス・タック、ジョーダン・キーロウ、そしてブーン・ジェンナーという即戦力フォワードの相次ぐ獲得は、攻撃力の底上げを狙うフロントの強い執念の表れである。

 しかし、メディアの間では、この積極補強が即座に勝利へ結びつくかについて慎重な見方が広がっている。新戦力の個々の能力は折り紙付きであるものの、ラインの組み合わせや連携の構築には相応の時間を要するという見方が支配的だ。

 特に注目されているのが、フォワード陣における役割分担とトップ6のケミストリーである。実績あるウイングのアレックス・タックやジョーダン・キーロウに加え、キャプテン経験を持ちリーダーシップに長けたブーン・ジェンナーが加わったことで、スペンサー・カーベリーヘッドコーチのライン構成における選択肢は大幅に増えた。

 その一方で、チームの精神的支柱であるアレクサンドル・オベチキンやディラン・ストロームら既存の主力と、新加入選手たちが氷上でいかにスピードや戦術的意図を噛み合わせるか、が大きな焦点となっている。個々のスキルを戦術的な調和へと落とし込む作業は一朝一夕で進まず、トレーニングキャンプやプレシーズンのみならず、レギュラーシーズン序盤戦まで戦術の試行錯誤が続くとの見立てが多い。

 また、新加入の守備的ディフェンスマンであるヴィンセント・デーハーネイを含め、守備陣と攻撃陣の間でスムーズな連携を確立できるかも課題として挙げられている。

 経験豊富なベテランと新しい血が混ざり合う現在のワシントンは、噛み合った際の爆発力を秘めている反面、チーム全体が同じ方向を向くまでの「移行期」において、勝ち点を落とすリスクも指摘されている。新陣容が真の強豪としての集団的アイデンティティを確立できるか否か、評論家たちはそのプロセスを注視している。

出典

 しかし、ひとたびチームが噛み合えば大変強力です。チームのサイズ、スキル、経験、ゴールテンディング、優れたコーチングに加え、年齢を感じさせないアレックス・オベチキンがもう1シーズン戻ってくることで、一気にカップ優勝候補へ躍り出ます!

キャピタルズ躍進のキーマン!新加入したトップフォワード、ジョーダン・キーロウのダイナミックなプレーに注目!このオフの移籍のうち、最も楽しみな選手。どんな化学反応を起こすだろう。

7. ベガス・ゴールデンナイツ ⚔️

10年目の節目と新監督の就任

 昨シーズン、2度目のスタンレーカップ優勝まであと2勝に迫ったゴールデンナイツ。10年目のシーズンを迎える彼らは、再びパシフィック・ディビジョン首位の有力候補であり、何としてでも優勝を目指す集団です🔥

 新監督にライアン・クレイグが就任しますが、移行は極めてスムーズに進む見込みとなっています。

 クレイグは組織で10年目を迎え、ゴールデンナイツのアシスタントコーチを6シーズン、直近3シーズンは傘下のAHLチームであるヘンダーソン・シルバーナイツで監督を務めていました。

※ライアン・クレイグ(Ryan Craig)

 1982年1月6日生まれ、カナダ・ブリティッシュコロンビア州出身のアイスホッケー指導者・元プロ選手(ポジションはセンター)である。


プロ選手としてのキャリア

  • ドラフト・NHL歴: 2002年のNHLドラフト8巡目(全体255位)でタンパベイ・ライトニングから指名を受けた。NHLではタンパベイ・ライトニング、ピッツバーグ・ペンギンズ、コロンバス・ブルーシャケッツなどで通算198試合に出場した。
  • AHLでの活躍: 下部リーグであるAHL(アメリカン・ホッケー・リーグ)では通算711試合に出場した。優れたリーダーシップを発揮し、在籍した複数のチームでキャプテンを担当した。2015-16シーズンにはレイクエイリー・モンスターズのキャプテンとして、チームを Calder Cup(AHL優勝)へと導いた。

指導者・組織としてのキャリア

  • ゴールデンナイツでのコーチ就任: 2017年に現役を引退すると同時に、NHL参入初年度であったベガス・ゴールデンナイツのアシスタントコーチに就任した。
  • スタンレーカップ制覇: ゴールデンナイツのアシスタントコーチとして6シーズン務め、2022-23シーズンにはチーム初のスタンレーカップ(NHL優勝)獲得に貢献した。
  • 傘下AHLチームの監督歴: 2023年6月にゴールデンナイツ傘下のAHLチームであるヘンダーソン・シルバーナイツのヘッドコーチ(監督)に就任し、3シーズンにわたり若手選手の育成と指揮を担った。
  • トップチーム監督就任: 2026年6月、ゴールデンナイツのヘッドコーチに昇格した。

組織の立ち上げから関わり続けている人物であり、選手・指導者の双方で実績を残してきた指導者である。

主力の高齢化とゴールテンディングの噂

 ベガスが今年も堅実な強さを発揮することに議論の余地はありません。

 しかし、主力選手の多くが30代に入っている点は気になるところです。また、カーター・ハートがカップ・ファイナルで振るわなかったため、ゴールテンディングには依然として懸念が残ります。トレードを要求したウィニペグ・ジェッツの守護神、コナー・ヘレバイクの獲得に動くのではないか、という噂も浮上しています👀

讃岐猫
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まとめ

 今シーズンの優勝候補7チームをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?😊 圧倒的な総合力を誇るカナディアンズやアバランチ、王者の意地を見せるパンサーズなど、どのチームも魅力たっぷりです 👏

 新戦力の融合や守護神の活躍など懸念点も存在しますが、それも含めて見逃せないポイントばかりですね 🏒 9月29日の開幕からどんなドラマが生まれるのか、大好きなチームを全力で応援していきましょう!✨

讃岐猫
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