👀注目度アップで五輪全体が盛り上がる!
カナダのカーリング選手、ブレット・ギャラントは、スター選手の存在がふだんあまり競技を見ない「ライトなファン」にとっても大きな魅力になると考えています。
ブレット・ギャラント
ギャラントはカナダ・プリンスエドワードアイランド州チャールズタウン出身のトップカーラーで、国際大会で長年にわたって安定した成績を残し続けてきた実力者。幼い頃からカーリングを始め、ジュニア時代には2009年にカナダジュニア選手権で優勝し、その後に世界ジュニア銀メダルを獲得するなど、早い段階から高い競技力を発揮していた。
大学ではビジネス管理の学位を取得するなど学業との両立も果たし、PEI(プリンスエドワードアイランド)のスポーツ優秀選手として複数回表彰されている。(Sport PEI)
ガッシュ(Brad Gushue)率いるチームGushueに2012-13シーズンから参加して以降、ギャラントはセカンド(2番手)としてチームの中核を担い、カナダ国内最高位の大会「ブライア(The Brier)」で複数回優勝、2017年には世界選手権でカナダチームを優勝へ導いた。
彼が加わったチームはその後も国内外で多くのタイトルを積み重ね、2018年世界選手権でも銀メダルを獲得。さらに2021年のカナダ代表選考を勝ち抜き2022年北京冬季オリンピックのカーリング男子代表となったギャラントは、その大会で銅メダル獲得に貢献した。(Team Canada)
ギャラントの実績は男子競技だけにとどまらず、ミックスダブルスでも成功を収めていることが特徴的。パートナーのジョスリン・ペターマン(Jocelyn Peterman)とは夫婦でもあり、2016年・2019年と二度カナダミックスダブル選手権を制覇し、2019年には世界ミックスダブルス選手権で銀メダルを獲得した。
2025年のカナダオリンピックミックスダブルス予選でも優勝し、ミックスダブルスのカナダ代表として2026年ミラノ・コルティナ五輪出場権を得ている。
最近では、ギャラントは2022-23シーズン以降アルバータ州を拠点とするチームにも参加し、ブライアやグランドスラム大会でも上位に進出する活躍を見せている。2025年ブライアではチームJacobsの一員として優勝し、世界選手権でも銅メダルを獲得するなど、複数チームで成功を収めるユーティリティプレーヤーとしての評価も高まっている。
ギャラントがカーリング界でも珍しいデュアルディシプリン(4人制とミックスダブルス双方)で五輪に出場する可能性を持つなど、その経歴はますます多様性を増している。
ギャラントは単なる強豪チームの一員であるだけでなく、カナダ国内で数多くのスポーツ賞を受賞し、地域の若手選手の模範となる存在として評価されてきた。
プリンスエドワードアイランドのスポーツ界における代表的アスリートとして、競技場内外で影響力を持つ人物であり、2026年冬季五輪でもその経験と高い技術がカナダカーリングチームの競争力に大きく寄与すると期待されている。
「オリンピックへの注目度が高まり、大会について語られる機会が増えるのは素晴らしいことだよ」と、シャーロットタウン出身の彼は言います。自身もホッケーファンだという彼は、最高レベルの選手たちが激突する「ベスト・オブ・ベスト」の戦いが見られることに、一人のファンとしてワクワクしているようです。
また、フィギュアスケートのミショーは、NHL選手を目当てにチャンネルを合わせたライトな視聴者が、そのまま他の競技も見続けてくれるのではないかと期待しています。
「一度オリンピックを見始めたら、なかなか目が離せなくなるものだよ」と彼は話します。「きっかけがホッケーだったとしても、その後にフィギュアスケートを見てくれるかもしれない。そう考えると、やっぱりすごくいいことだと思うし、そうやってもっと多くの人が他競技も見るようになるんだ。とてもワクワクするよ」。
一方で、女子ホッケー界のスター、サラ・ナースは、すでにNHL復帰の影響が出始めていると指摘します。例えばリンクのサイズや会場建設の遅れといった裏側の問題も、NHL選手が来るということでなければ、ここまで大きな話題にはならなかっただろうと言うのです。
サラ・ナース
ナースはカナダ・オンタリオ州ハミルトン出身のアイスホッケー選手で、現代女子ホッケー界を代表するフォワードのひとりとして国際的に知られている。幼少期にスケートを始め、7歳で初めてオリンピックをテレビ観戦した際にカナダ女子チームが金メダルを獲得する姿を見て強い憧れを抱き、将来自分もオリンピックで戦うことを目標に掲げた。
大学ではウィスコンシン大学でプレーし、NCAAのトップレベルで活躍しながら毎年の「Frozen Four」出場に貢献し、高い得点力を発揮してチームをけん引。
国際舞台では、ナースはカナダ代表として数々の栄誉に輝いてきた。2018年平昌五輪では銀メダル獲得に貢献し、2022年北京五輪では1大会で最多ポイント(18)・最多アシスト(13)の記録を打ち立て、チームを金メダルへ導く中心選手のひとりとなった。
この大会では、彼女はオリンピック史上初の黒人女性としてアイスホッケー金メダリストにもなっており、競技の歴史に名を刻んでいる。世界選手権でも複数の金・銀・銅メダルを獲得し、IIHF女子世界選手権での豊富な経験と安定した得点力でチームを支え続けている。 (thepwhl.com)
プロとしてもナースの影響力は大きく、女子プロホッケーの発展にも積極的に関与。カナダ女子ホッケーリーグ(CWHL)解散後、選手主体の組織PWHPA設立に関わり、最終的に2023年成立のプロ女子ホッケーリーグ(PWHL)においては創設メンバーとしてプレー。
リーグ初年度はトロント・セプトルズで活躍し、のちにバンクーバー・ゴールデンアイズにも移籍してチームを牽引。
ナースは競技外でも高い注目を浴びる存在であり、社会的な影響力も大きい選手。2020年にはバービー人形のモデルに起用され、若い女子選手のロールモデルとしてスポーツ界の外でも広く知られるようになった。また、EA Sportsの人気ビデオゲーム『NHL 23』では、女性選手として初めてカバーアスリートに選ばれるなど、女子ホッケーの認知向上に寄与する活動も行っている。
こうした実績は、競技力に加えて文化的影響力を持つ彼女の存在が、カナダ国内外で女子ホッケーの地位向上や若年層の競技参加促進に大きく貢献していることを示している。 (Team Canada)
「確かに興味深い現象だわ」とハミルトン出身の32歳のフォワードである彼女は語りますが、決して不満があるわけではありません。
「オリンピックには、表からは見えにくい、いろいろな要素が常に絡んでいるものだけど……氷の問題についても、もしNHL選手が来なかったら、誰も気にしなかったと思う。やっぱり、みんな最高レベルの戦いが見たいのよ。彼らが戻ってくるのは本当に素晴らしいことだわ」と、笑顔で付け加えてくれました。
ショートトラックのカナダ代表コーチであるマルク・ガニョンも、かつて1994年、1998年、2002年に選手として、NHL選手がいる大会といない大会の両方を経験している立場から、こう語ります。
「もし自分たちの競技でしっかり結果を出せば、注目度は変わらないはずだよ」。たとえホッケーの試合と時間が重なって多少の影響が出たとしても、カナダのメディアはどちらの競技も同じように大切に扱い、スポットライトを当ててくれると信頼を寄せているようです。📺💪
カナダのメディア
カナダにおける冬季オリンピック報道の中心は、公共放送であるCBC/Radio-Canadaであり、同局はオリンピックの放送権を2032年まで独占的に保持している。CBCはテレビ放送だけでなく、ストリーミングやデジタルプラットフォームも含めた幅広いメディアを通じて、国内の視聴者が大会全体を追える体制を整えている。
2022年北京大会では、CBCの冬季五輪報道が国内で最も視聴されたメディアとなり、70%以上のカナダ人が同局の放送を視聴。ライブ視聴はテレビとデジタルプラットフォームの両方で高く、CBCのGemストリーミングサービスでの視聴時間も前年大会を上回る記録を樹立した。こうした数字は、カナダ国内でオリンピックへの関心が非常に高いことを示している。(iPhone in Canada)
放送形態については、単にハイライトや結果を伝えるだけでなく、各種スポーツを包括的に扱う戦略が採られている。CBCは大会期間中、毎日20時間以上にわたる生中継や再放送を提供し、早朝の競技から夜のゴールデンタイムまでさまざまな時間帯で視聴者が注目すべき瞬間を見逃さないように編成。
競技ごとに専門解説やニュース番組を設定し、図表や選手インタビューを交えながら、カーリング・フィギュアスケート・スピードスケート・ショートトラックといった多様な種目に公平に焦点を当てているのが特徴。
ハイライト中心とはいえ、大会全体の流れと各競技のストーリーをつなぐ番組展開が行われており、単一種目への偏った扱いではなく「全競技を総合的に楽しむ」姿勢が強調されている。(sportsvideo.org)
また、デジタル時代の視聴習慣に対応するため、CBCはテレビ放送に加えてオンラインでの同時配信、オンデマンド再生、競技速報や特集コンテンツの提供なども行っている。
視聴者は自分の興味やスケジュールに合わせて、好きな競技を選んで視聴することができるようになっており、短距離スピードスケート、アルペンスキー、バイアスロンなど多くの種目がライブストリーミングされている。
これにより、メダル獲得や大きな注目を集める競技だけでなく、「視聴者が関心を持つ可能性のあるすべての競技」を柔軟にカバーする体制が整えられている。(Channel Canada)
さらに、CBCは大会期間中に特別番組やSNS向けコンテンツも多数発信し、スポーツニュースだけでなく選手の人間ドラマや文化的背景を伝えることで、視聴者の関心を幅広い層へ拡げる努力をしている。
このような放送方針は、たとえメダル争いの中心となるホッケー競技と競合する時間帯があったとしても、他の競技や選手にもスポットライトを当てる柔軟で包括的な姿勢として評価されている。(sportsvideo.org)
🏔️離れていても心は一つ!再会への新たな決意
今回のオリンピックでは少し特殊な状況もあります。ホッケーやフィギュアスケート、スピードスケートはミラノで開催されますが、他の競技の選手たちは北イタリア各地に広がる5つの選手村に分かれて滞在することになるのです。
北イタリア各地に広がる5つの選手村
2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックは、これまでの五輪とは大きく異なる分散型モデルで実施されるため、選手たちの滞在場所も南北イタリア各地に点在している。大会全体の競技が北イタリアの広いエリアにまたがって開催されるため、主会場であるミラノとコルティナ・ダンペッツォを含めて6つの選手村(オリンピック村)が設けられている。
各村は競技会場へのアクセスを考慮した配置になっており、選手が移動時間を最小限に抑えられるよう工夫されている。(The NewsMarket)
ミラノの選手村は最大規模のもので、ポルタ・ロマーナ地区に新設された宿泊施設群は合計約1,500~1,700人を収容でき、大会後には学生住宅や地域コミュニティ空間に転用される予定。建物内には共同の食堂やウェルネスエリア、トレーニングエリアが設けられ、都市型の生活環境を生かした「都市型オリンピック村」として設計されている。
コルティナ・ダンペッツォの村は、アルプス山麓のフィアメス地区に約1,400人分の仮設住宅ユニットが並ぶ一時的な村として設けられている。ここはボブスレーやアルペンスキー、カーリングなど山岳競技の中心で、モジュール型の低層ユニットや共有スペースにより、選手同士の交流や準備活動がしやすい構造になっている。
そのほか、リヴィーニョ、ボルミオ、プレダッツォ、アンテルセルヴァといった山岳エリアにも、既存のホテルや施設を活用した村が設けられている。例えばリヴィーニョでは数軒の既存ホテルに約800床を用意し、フリースタイルやスノーボードの競技会場に近い立地を活かしている。
ボルミオでは歴史あるアルペン町のホテル群を利用し、アルペン種目へのアクセスを重視した配置になっている。プレダッツォではノルディック競技の中心となるバル・ディ・フィエンメ地域に近いため、ノルディックスキーやジャンプの選手が滞在しやすい環境。
またアンテルセルヴァでは既存ホテルを改修した約300床の施設が用意され、特にバイアスロン競技に近い立地として機能している。(ArchDaily)
2026年大会の選手村ネットワークは、新設・既存・仮設の多様な宿泊施設を組み合わせた点が特徴。広域開催によって選手たちは競技会場の近くに分散して滞在できるため、無駄な移動を削減しつつ、各地域の文化や自然環境と触れ合える五輪体験となっている。
ブリティッシュコロンビア州ラングレー出身、男子カーリングのタイラー・ターディは、ミラノから車で5時間ほど離れたコルティナ・ダンペッツォに滞在する予定です。「ホッケーのような主要競技からこんなに離れた場所にいるなんて、ちょっと不思議な感じがするね」と彼は話します。
タイラー・ターディ
カナダ・ブリティッシュコロンビア州リッチモンド生まれのカーリング選手で、幼少期から競技に取り組み、8歳でカーリングを始め、11歳から大会に出場するなど早い段階から頭角を現してきた。
初めて国際的な大舞台に立ったのは2016年の冬季ユースオリンピックで、ミックスチームのサードとして出場したカナダ代表チームを無敗でゴールドメダルに導き、自身の最初の五輪タイトルを獲得。この成功は、世界ジュニア選手権でも続き、2018年と2019年に連続して世界ジュニアチャンピオンとして優勝を飾るなど、若くして国際ジュニア界のトップに立った。(Team Canada)
シニアレベルでは、ターディは2022-23シーズンからカナダのトップ選手ケビン・コー(Kevin Koe)率いるチームにサードとして加入し、国内最高峰大会(ブライア)やグランドスラム大会でも上位に進出するなど、男子競技で存在感を示している。
また、2025年にはブラッド・ジェイコブズ(Brad Jacobs)率いるチームのオルタネート(予備選手)として選ばれ、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックにもチームメンバーとして参加することが決定。このオリンピック出場は、ターディが世界トップレベルの男子カーラーとして評価されていることを象徴している。
ターディは競技以外にも活動の幅を広げており、SNSなどデジタルプラットフォーム上で「@TardiParty」という名前で情報発信をするなど、カーリングの戦略解説やユーモラスな動画で若いファン層を魅了。彼のこうした発信はカーリング競技そのものの認知拡大にも寄与しており、競技界における新しい注目の仕方を示している。(The Curling News)
私生活では、ターディはデザレイ・ホーズ(Dezaray Hawes)という同じカーラーと婚約関係にあり、現在はカルガリーを拠点に活動。彼はデザイン分野の教育を受けながら競技生活を送っており、競技成績と学業・生活との両立を図る若手アスリートの典型例としても注目されている。
家族にもカーリングの伝統があり、叔母は三度カナダチャンピオンとなったキャシー・ゴーティエといった親族が競技を支える環境も彼の成長に寄与している。
このように、ターディはユースオリンピックでの成功から世界ジュニアタイトル、シニア男子での五輪メンバー入りまで着実にキャリアを積み上げてきた選手であり、近年のカナダ男子カーリングを担う次世代の中心選手として期待される存在。
それでも、NHL選手が参加することへの喜びは変わりません。ターディにとって、2010年のバンクーバー大会でシドニー・クロスビーが決勝ゴールを決めて金メダルを獲得したシーンは、今でも最高の思い出なのだそうです。「今大会も、動向を追いかけるのが本当に楽しみだよ」と期待を寄せています。
そして、記事の冒頭でクロスビーを前に緊張してしまったブロンディンですが、今は少し違う気持ちでいます。もし今回、また彼と再会するチャンスがあれば、もっと積極的に交流したいと考えているようです。
「今度は絶対に自分から話しかけるわ!」と彼女は意気込みます。「今の私は、あの頃よりも自信があるし、もう恥ずかしがり屋でもないからね」。
12年ぶりにスターたちが揃う2026年大会。競技の枠を超えて、カナダ代表チーム全員がこの特別な瞬間を心待ちにしているようです。🇨🇦✨
まとめ
12年ぶりにNHLスターが帰還する2026年大会は、競技の垣根を越えてカナダ全体を一つにしています。一流選手同士の「ベスト・オブ・ベスト」の戦いは、他競技への関心も高める絶好のチャンスです。
この冬はホッケーを入り口に、情熱あふれる全アスリートたちの活躍を全力で応援しましょう!

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

