【36種】NHL拡張チームユニフォーム案を徹底レビュー!

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はじめに

 今回はブログ初の試みとして、YouTubeチャンネル「Post 2 Post」のエピソードを基にブログ記事を作成します!

 記念すべき1800回目の放送で取り上げられたのは、NHL🏒に「もしも」12チームが拡張されたら?という夢の企画。コメンテーターのニール氏が、コミュニティデザイナー提案の計36種類に及ぶユニフォームのホーム、アウェイ、オルタネートデザインを徹底レビューします🔥。

 アリゾナ・コヨーテズ復活案からテキサス新チームの可能性、そして「宇宙」をテーマにした斬新なデザインまで、詳細な考察とともにユニフォームへの愛を語る、NHLファン必見の内容です👀✨!

※文章化してみたら、かなり長くなったので、少しずつカットしている事をお含みおきください。

YouTubeチャンネル「Post 2 Post」のエピソードはこちら。こちらを見ながら、記事を読んでくださいね。

🚨個性爆発!最初の5チームのユニフォームをチェック!

それでは、順番にチェックしていきますね!

1.アルバカーキ・アダムズ(Albuquerque Adams)🌵

 略称はファイル名で「ABQ」だったから、最初はピンと来なかったけど、アルバカーキ・アダムズね!

 実は私、アルバカーキ1に行ったことがあるんです。正直なところ、アメリカの都市の中では、私のお気に入りリストでは下の方かな😅周囲の景色は絶対的に美しいんですが…。だから、NHLチームができるのはどうかな?って正直思っちゃいました。

 でもね、ブランディングの可能性はめちゃくちゃある!最初の印象として、このユニフォームは良い例だと思う。

 この濃いレッド、オレンジ、イエローのトーンは、アルバカーキの周りの荒野の風景をすごく連想させてくれるんです🧡Zaraさん、カラーチョイスは完全に正解!💯右端のオルタネート(別案)は、ちょっとアグレッシブな感じがするけど、色自体は好き!

 ただ、一番気になったのは…ソックス!🧦ユニフォーム全体と全然マッチしてないように見えるんだよね。特にオルタネートは💦ホームとアウェイのソックスも、私だったら絶対に変えるかな。

 デザインは、NHLじゃないけど、昔のシカゴ・ウルブズのジャージにちょっと似てる気がするな(※写真は動画内参照)。でも、ユニフォームの色やブランディングの決定は、全体的にすごく良いと思います!

📌ロゴについて:後で気づいたんだけど、アダムズのロゴは、プライマリーとして前面にドーンと出すにはちょっとごちゃごちゃしすぎかな。むしろショルダーパッチとしての方が映えそうに見えるんだよね。

2.アトランタ・ファイアバーズ(Atlanta Firebirds)🔥

 アトランタは、過去にフレームス(現カルガリー・フレームス)とスラッシャーズ(現ウィニペグ・ジェッツ)がいたから、3度目の正直かな!今度はファイアバーズ!名前はカッコいい!👍ブランディングは、元のアトランタ・フレームスへのオマージュっぽい雰囲気があるから、それはOKだと思う。

 しかし!またしてもソックス問題が勃発!😂ホームとアウェイのソックスは、クラシックで伝統的な水平ストライプなのに、ジャージ本体は非常にモダンで、伝統的なNHLのストライプとは全然違う、アグレッシブなデザインなんです。パンツも含めて、上下でデザインの言語に一貫性がないのが惜しい!

 ジャージ自体は面白いけど、ホーム/アウェイにするにはちょっとアグレッシブすぎかな。スタジアムシリーズ用とか、大胆なオルタネートだったらすごくクールだと思う!

📌ロゴについて:ロゴ自体はかなりクール!火の鳥(ファイアバード)のデザインは本当に気に入った!🔥攻撃性も感じられる。ただ、炎の表現がちょっと多すぎるかな?特に袖や裾、パンツにも炎のデザインが入るならね。

オルタネート:これはもう、オリジナルのアトランタ・フレームスのジャージそのものだね!懐かしい!でも、カルガリー・フレームスに近すぎるのが問題だよね。確かカルガリーがアトランタ・フレームスのデザインの著作権2を持っているはずだから、あの「A」のロゴ(カルガリーの副キャプテンのジャージにも使われてるよね)がそのまま使えるかは疑問です🤔

 もちろん、将来的にこのチームが誕生したら、カルガリーが権利を売却する可能性はあるから、論理的には最高のオルタネートなんだけど、現実的にはどうかな?って感じ。

3.オースティン・ローン・スターズ(Austin Lone Stars)🌟

 これは完全にダラス・スターズのライバルになるね!テキサス・ダービーだ!カラーリングは、ダラス・スターズがオルタネートでやるべきなんじゃないか?ってくらい、バッチリハマってると思う!

 ただ、私がすぐに気に入らなかったのは、ホームとアウェイでロゴのタイプが違うこと。アウェイが文字ロゴで、ホームが通常のロゴ。これってカロライナ・ハリケーンズっぽいスタイルなんだよね。ホームユニフォームは本当に素晴らしい!ジャージからパンツへの繋がりも綺麗で、プライマリーロゴもバッチリ!完璧だと思います、Zaraさん!👏

アウェイジャージ:白で見た目は良いけど、ロゴが好きじゃないな。文字ロゴが好きな人がいるのは理解できるけど、このロゴはレンジャーズっぽさも感じるし…。テキサスって文字が縦に走ってるデザインは、配色と相まって、似たようなジャージが多い中で目立たない気がするんだよね。だから、アウェイはミスの予感がするな。オルタネートはエクセレント!すごく良いです!好き!

名前について:同じ州に「スターズ」って名前のチームが2つもいるのは、絶対避けるべきでしょう。「ローン・スターズvs.スターズ」?ゴロが悪いし、ややこしい(笑)。名前は変えた方がいいと思うな。

ローンスターズのジャージを作成してみました。うーん、昔のダラス・スターズと同じになってしまった。

4.アリゾナ・コヨーテズ(Arizona Coyotes)🏜️

 お!これは初めて見るデザインだ!アリゾナ・コヨーテズ!なんて興味深いブランドとカラーなんでしょう!これは成功する可能性大だと思う!皆はどう思う?ホームとアウェイのロゴは、私が今まで見たことのないバージョンだけど、正直、ちょっとモダンな感じで私は好き!

 オルタネート:これはもう、オリジナルのコヨーテズのジャージ!議論の余地なし!ここで法律的な問題が…ユタ(・マンモス)がコヨーテズのロゴやブランディングの権利3を所有しているのか?これは調べる必要がありますね。

 でも、仮にユタが権利を持っておらず、元のオーナーがまだブランディング権を持っているとしましょう。そして、この仮想の世界で彼がチームを復活させたとしたら…このオルタネートは、極めて論理的な選択、つまり「ノウ・ブレイナー(考えるまでもない)」です!

讃岐猫
讃岐猫

5.カリフォルニア・シールズ(California Seals)💚💛

 次はカリフォルニア・シールズ!これもまた、初めて見るチームのコンセプト!皮肉なことに、カラーリングに関しては、これが正しい方向性なのは明白ですね!もしシールズが復活したら、この色以外は考えられないでしょう。しかし、そもそも彼らは復活するかな?多分ないでしょうね。

場所の問題:どこに置く?サンノゼ?シャークスがいるし、観客動員も良くない4からダメ。あの市場はもう手一杯になっていると思います。あの地域ではもっと人気のあるスポーツがあります。サンフランシスコ?まだベイエリアだし、ホッケーの集客は難しいのでは?オークランドもベイエリアだから同じ問題を抱えそう。LA、アナハイムはもうあるし…

 可能性があるとしたらサンディエゴくらいかな?サンディエゴにはアザラシがたくさんいるから、名前は合うけど、オリジナルのチームの意図からは外れるかもしれないね。デザインと色は文句なし!

ロゴ:プライマリーは何か変えるべき。今のロゴをショルダーパッチにして、前面にはアザラシの別のデザインを持ってくるとか。

オルタネート:またしてもソックス!😂ソックスがユニフォームのブランディングと合ってない!緑を入れないと!全体のマッチングが必要ですね。でも、シールズを復活させるというアイデア自体はすごくクールだ!

🐋懐かしのホッケーチームがモダンに蘇る?後半戦スタート!

6.ハートフォード・ホエーラーズ(Hartford Whalers)🟢🔵

 次はハートフォード・ホエーラーズです!ロゴに注目しましょう!👀最初は「おお、ロゴを現代風にアレンジしたのか、neat!」って思ったんです。デザインの調整で少しモダンな時代に取り込んでいるな、と。

 でもね、これを見てしまったらもうダメだ…。トランスフォーマーの、善側のリーダー、オプティマス・プライム5の顔や胸のロゴにそっくりに見えちゃったんですよ!🤖一度そう見えたら、もう元には戻せない…!😭というわけで、ロゴはノーです!ここはオリジナルのロゴをそのまま使ってほしいですね。

 ジャージのデザインに関しては、ホーム、アウェイ、オルタネート、完全に完璧に的を射ています!💯ソックス以外は本当に何も変える必要がないくらい。ソックスにはストライプを追加しないとね!

7.ヒューストン・ボイジャーズ(Houston Voyagers)🚀🌟

 おお、テキサス州に3チーム目!オースティン、ダラス、そしてヒューストンです!テキサス州でNHLチームができるとしたら、ヒューストンが最有力候補ですよね。オースティンがヒューストンよりも先にNHLチームを持つ可能性はゼロ6です。

 ただ、テキサスに2チームできるなら、オースティンとヒューストンになる可能性は高いでしょうね。

 さて、このヒューストンのユニフォームですが、航空ファン、天文学ファン、スペースオタクの私にとって、これは現時点での文句なしのトップ・フェイバリットです!🥇ただそれだけで(笑)。

 特にオルタネートジャージが本当に気に入っています!😍ジャージの裾とパンツに施された斑点状の星の表現が大好きで、これが上下のアイテム間の関係を非常によくつないでいます。腕のデザインも秀逸で、小さなシャトル打ち上げの様子がストライプと組み合わされています。

 水平のストライプが地平線を表していて、そこから白のシャトルが打ち上げられていく…という一つのシーンをジャージで表現しているんです!🌌そして、それがロゴともうまくマッチしていて、関係性がすごく良い!これは非常に、非常に良いデザインです!私はかなり気に入りました!

 ホームとアウェイのプライマリーカラーについても、まあ、許容範囲でかなり良いです。ロゴ自体も少し複雑ですが、悪くありません。私はこれらの宇宙をテーマにしたものには大賛成です!🚀

8.カンザスシティ・スカウツ(Kansas City Scouts)🧡🤎

 次はカンザスシティ・スカウツです。カラーリングは文句なしに良いですね!これはコーチェラ・バレー・ファイアバーズの配色に少し似ていますが、NHLでも通用すると思います。エドモントンやアイランダーズの要素も少し見えるけど、機能はするでしょう。ソックスはまたしても要変更です🙅‍♀️全然合ってないよ!

 ここでの私の一番の問題は名前ではなく、ロゴです。カンザスシティ・スカウツはなじみがある名前ですが、このロゴはオリジナルとは完全に異なるブランディングになっています。

 オルタネートは、90年代のフロリダ・パンサーズっぽい雰囲気(日時計のノッチとか、赤と青の配色)が少しありますね。デザイン自体は好きなんですが、論理的ではないというのが正直なところです。

9.ミルウォーキー・スピリッツ(Milwaukee Spirits)💜💖

 次はミルウォーキー・スピリッツ!これは全く予想していなかったチーム名です!ロゴは、少しシアトル・クラーケンの雰囲気がありますが、まあOKです。

 しかし、私が抱える最大の問題はカラーリングです。これは全く論理的ではないと思うな…。NHLにはもっと紫(パープル)が必要だし、もっとピンクが必要なのも間違いありません!絶対に必要です!

 でも、このデザインはアグレッシブすぎて、紫とピンクを組み合わせるのは無理があると感じます。ピンクを入れるなら、ターシャリーカラー(第三の色)として他の色と補完的に使うべき。紫もプライマリー、セカンダリー、ターシャリーと使えるけど、ピンクと合わせるのはちょっと…。

10.オーランド・シトロノーツ(Orlando Citronauts)🍊👨‍🚀

 次はまた宇宙ネタ!オーランド7シトロノーツ8!🔥興奮しますね!ジャージは素晴らしい!このカラーリングもかなり好きです。ホームとアウェイ。

 ロゴは、ちょっと漫画的すぎるかな…。ここは絶対に変えたいところですね。そして、ロゴの宇宙服のデザインが、ロシアのコスモノート(ロシア〈旧ソビエト連邦〉の宇宙飛行士)に見えるのが気になります。アストロノーツ(アメリカの宇宙飛行士)もオレンジを着るけど、このスーツの形はコスモノートっぽい。

 でも、私はこれが大好き!オーランドはケープカナベラル(宇宙センター)から車で50分ほどの距離!角度によってはロケットの打ち上げも見えます。だから、ブランディングの観点からは完璧に理にかなっているんです!🚀

 私、個人的に馴染みがある街なので(マイアミには行ったことないけど😂)、ちょっとバイアスもかかってるかもしれませんが、このデザインは好き!色の調整と、ロゴの漫画っぽさの修正は必要ですね。

11.ポートランド・スタッグス(Portland Stags)🦌

 次はポートランド・スタッグス(Stag=オレゴン州に多く生息する雄鹿)です。名前は悪くないですね。ホームジャージはかなりまともです。赤の分量がすごく良いアクセントになっていて、シアトルの「S」の赤のように、ジャージに生命感を与えています。

 シンプルな「P」のショルダーパッチもライトブルーとの相性が良くて気に入りました。アウェイも素敵ですが、またソックスは調整が必要ですね。

 オルタネートは…(またこの色か!)。サーモンピンクとピンクの組み合わせ(紫ではないけど)。これは…ちょっとナシかな。このオルタネートユニフォームは、私には合わないですね。

これまたNBAに似たようなロゴ使ってるチームがあるような…。何故か関係ない文字も入ってます💦。

12.ケベック・ノルディクス(Quebec Nordics)⚜️

 さあ、最後のチームはケベック・ノルディクスの復活案です!

 最初に気になったのは、アウェイユニフォームです。白いパンツはホッケーではあまり好まれないことが多いです。そして、ジャージの裾にある黒いストライプ。黒(または濃い青)のブランディング自体はロゴなどから良いけど、白いパンツとコントラストさせているのがぎこちない。そこの関係性は良くないと感じます。

 ホームユニフォームはとても良いですね!フルール・ド・リス9が入っていて、ケベックらしさがあります🇫🇷。オルタネートは、予想通り伝統的なノルディクスのロゴを採用していますが、ホームとアウェイのブランディングに合わせるためにジャージはデザインが異なっています。

 ロゴ自体はクールで好きなんだけど、遠目に見るとQというよりOに見えちゃうのが惜しい!髪の毛でQの形を作っているのはわかるけど、Oに見えないようにするには、髪の毛の色を青にして、黒を別の部分に使うなど、調整が必要かもしれない。

 でも、ケベック・ノルディクスのコンセプトを見られるのは、やっぱり嬉しいですね!

🏆ベスト・オブ・ザ・ベストはどれだ?

 さて、36種類のユニフォームコンセプトを見てきました。どれも素晴らしいアイデアでしたが、私が選ぶお気に入りを発表します!

 ドラムロール…🥁ドゥルルルルルル…🥇私のMVPは、ヒューストン・ボイジャーズです!🚀

 これは多分、私の個人的な宇宙好きバイアスがかかっているかもしれませんが(笑)。ホーム、アウェイ、オルタネートのすべてが非常に良く、全体のカラーリングも素晴らしい。ロゴもユニークで、斑点状の星の表現が生命感を与えています。

 正直、全体的にどのコンセプトも非常に、非常に良かったです!Zaraさんは、本当に素晴らしい仕事をしてくださいました!👏

まとめ🎉

 ニール氏が個人的な思い入れからMVPに選んだヒューストン・ボイジャーズの斬新さ、伝統とモダンの間で議論を呼んだホエーラーズやシールズのデザイン、そしてロゴやソックスにおける一貫性の重要性など、多くの発見がありました。

 この壮大な企画は、現行チームの枠を超えたホッケーデザインの可能性を示しています。もし「このチームのコンセプトが見たい」「自分ならこうデザインする」というアイデアがある方、デザインに挑戦したい方は、動画内で紹介されたテンプレートをチェックし、創作を始めてみてはいかがでしょう👏👏👏!

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. アメリカ合衆国ニューメキシコ州最大の都市。州の中央に位置し、有名なリオ・グランデ川が流れ、東にはサンディア山脈がそびえている。気球の祭典(インターナショナル・バルーン・フィエスタ)で世界的に有名だが、ホッケーのNHLチームは現在存在していない。
    ↩︎
  2. NHLチームが移転する際に、そのチームの歴史や意匠権も引き継ぐという慣例がある。現在カルガリーを本拠地とするカルガリー・フレームスは、1972年から1980年までジョージア州アトランタを拠点としていたアトランタ・フレームスがカナダに移転して誕生したチーム。

     そのため、チーム名(Flames)はもちろんのこと、アトランタ時代のチームカラーやロゴ、ユニフォームなどの意匠権、著作権、および歴史的な記録すべてを、カルガリー・フレームスが継承している。

     この結果、もしアトランタに再びNHLチーム(例えば記事で取り上げた「アトランタ・ファイアバーズ」)が誕生したとしても、オリジナルのアトランタ・フレームスが使用していた「A」を炎で囲んだロゴや、特徴的なストライプのユニフォームをそのまま使用することは、著作権上カルガリー・フレームスの許可なしには不可能となる。ただし、移転元のブランディングをオマージュしたり、権利を買い取ったりする可能性はゼロではない。
    ↩︎
  3. ブログ記事で触れられているアリゾナ・コヨーテズのブランド権利に関する疑問は、2024年にチームがユタ州ソルトレイクシティへ移転した際の異例の契約に起因する。

     通常、チームが移転する場合、そのフランチャイズの歴史、選手、そしてロゴやユニフォームなどの知的財産もすべて移転先に引き継がれる。しかし、コヨーテズのユタ移転は、一種の「拡張」と「休眠」を組み合わせたハイブリッドな形で行われた。

     当初、コヨーテズのオーナーだったアレックス・メルエロ氏は、チームの選手やドラフト権といったホッケー関連資産をユタ州の新規オーナーであるライアン・スミス氏のグループ(現ユタ・マンモス)に譲渡する際、コヨーテズのチーム名、ロゴ、およびすべてのブランド権を保持した。

     これは、メルエロ氏が5年以内にフェニックス都市圏に新しいNHLアリーナを建設した場合、NHLがアリゾナ・コヨーテズのフランチャイズを復活させる権利を保持するための条件だった。

     したがって、当初は新しく誕生したユタのチームは「コヨーテズ」のロゴやブランディングを一切使用できず、「ユタ・ホッケークラブ」(後にユタ・マンモスと改名)として全く新しいアイデンティティでスタートすることに。しかし、その後メルエロ氏がアリーナ建設の目処を立てられなかったため、彼は最終的にコヨーテズのブランド権をNHLに返上。
     結果として、ユタのチームがコヨーテズのロゴを使用することは現在もないが、ブランド権自体はユヨーテズを復活させたい旧オーナーの手元を離れ、NHLが管理する状態となっている。
    ↩︎
  4. この地域が他のプロスポーツチームの競争に直面しているため。特にMLBのジャイアンツ(サンフランシスコ)やアスレチックス(オークランド)、NFLの49ers(サンタクララ)、そしてNBAのゴールデンステート・ウォリアーズ(サンフランシスコ)といった人気チームが強力な基盤を持っている。

     これらのチームは、ホッケーよりも歴史的にも人気面でも優位に立っているため、ホッケーの集客は相対的に難しくなりがちである。

     シャークスは、1991年の創設以来、その熱心なファンベースを築いてきたが、近年はチーム成績の低迷やリーグ全体の関心度の地域的な偏りから、観客動員数や地元メディアの注目度が課題となることが増えている。

     サンノゼはすでにベイエリア南部のホッケー市場を担っており、地理的に近いサンフランシスコに第2のNHLチームを設立することは、市場のパイを奪い合う形になり、成功の可能性が低いと見られている。そのため、ホッケーファンからは、既存のシャークスをサポートする市場が現状の限界に近いという認識が共有されている。
    ↩︎
  5. Optimus Primeは、変形ロボット「トランスフォーマー」シリーズに登場する、正義のサイバトロン(オートボット)軍団を率いる象徴的なリーダー。彼の最も有名な変形形態は赤と青を基調とした大型トラックで、胸部には歴代リーダーの知恵が詰まった「マトリクス・オブ・リーダーシップ」が格納されている。

     彼は、常に自己犠牲と勇気、慈悲の心を持ち、平和のために敵デストロン軍団のメガトロンと戦う、理想的なヒーロー像として世界中で知られている。
    ↩︎
  6. まず、市場規模という点で、ヒューストンはテキサス州で最大、全米でも第4位の都市圏人口を誇る巨大市場である。この巨大な人口基盤は、豊富なファンベース、チケット販売、そして大口の企業スポンサーシップ獲得の可能性を意味する。

     対照的に、オースティンは急速に成長しているものの、ヒューストンと比べると都市圏の規模が小さく、NHLのフランチャイズを支えるには市場規模が不足していると見なされている。

     次にインフラ面では、ヒューストンにはすでにNBAのロケッツが使用するトヨタセンターという最新鋭のアリーナがあり、NHLの試合開催基準を満たせる可能性が高い。一方でオースティンには、主要なプロスポーツリーグに対応できる規模のアリーナが不足しており、新たに建設する必要が生じる。

     さらに、ヒューストンはダラス・スターズという既存のチームにとって、地理的に近接しながらも巨大なライバル市場を構築するのに理想的な位置にある。テキサス州内で熱狂的なダービーマッチを生み出す経済的な魅力も、ヒューストンが優先される大きな理由となっている。
    ↩︎
  7. フロリダ州中部の大都市で、東海岸にあるアメリカ航空宇宙局(NASA)の主要な拠点である、ケープカナベラルおよびメリット・アイランドから地理的に非常に近い位置にある。

     この地域には、NASAの宇宙飛行管制やロケット打ち上げの中枢であるジョン・F・ケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center, KSC)や、アメリカ空軍・宇宙軍の打ち上げ施設であるケープカナベラル宇宙軍基地が存在している。オーランド市街地からこれらの施設までは、車で約1時間弱(50分程度)という距離感。

     この近接性から、オーランドは宇宙センターを訪れる観光客の主要な宿泊拠点となるほか、地域の住民はロケットの打ち上げを比較的容易に観測することができる。
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  8. Citronautsという名称は、オーランド近郊にあるセントラルフロリダ大学(UCF)の歴史的なマスコットに由来している。

     この名前は、フロリダ州の主要産業であった「Citrus(柑橘類)」と、近隣のケープカナベラルで発展していた「Astronaut(宇宙飛行士)」という、当時のセントラルフロリダを象徴する二大要素を組み合わせた造語。

     シトロノーツは、体がオレンジで頭が宇宙飛行士というユニークなキャラクターとして、1968年に同大学(旧フロリダ工科大学)の最初の学生ハンドブックの表紙に登場。当初は学生から不評だったが、近年は大学のレトロな遺産として再評価され、野球やフットボールの「スペース・ゲーム」用ユニフォームのモチーフとして復活し、人気を博している。
    ↩︎
  9. Fleur-de-lisは、フランス語で「ユリの花」を意味する意匠(デザインモチーフ)。これは単なる花の模様ではなく、古くからフランス王家の紋章として使われてきた非常に歴史的かつ文化的なシンボルである。純潔、名誉、権力、信仰などを象徴するとされ、ヨーロッパの紋章学において最も認識度の高いモチーフの一つ。

     フルール・ド・リスは、カナダ国内においてケベック州のアイデンティティを象徴する極めて重要なシンボルである。ケベック州は、フランスの植民地時代の歴史を強く継承しているため、州旗の中央にもこのフルール・ド・リスが描かれている。

     したがって、ケベック・ノルディクスのようなチームが復活する場合、彼らのユニフォームやブランディングにこのモチーフを取り入れることは、チームがフランス語圏であるケベックの誇りを背負っていることを示す、不可欠かつ論理的なデザイン要素となる。
    ↩︎
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