2025年2月、4カ国対抗アメリカ代表の主な顔ぶれを予想しよう!

アイスホッケー各国代表情報

はじめに 

 来年2月にカナダで行われる、4カ国対抗戦(4 Nations Face-Off)を待望するファンも多いと思います。特に米国代表は北京冬季五輪に出場していませんから、NHL主催大会とはいえ、米国代表選手候補も国民も王座奪還に人一倍燃えているはずです。 

 毎回そうなんですけど、まず大会の数ヶ月前に代表メンバー6名が(今回は6月下旬)、残りの17名は大会直前にそれぞれ発表されます。この6名発表が号砲となるのか、代表メンバー予想合戦が開始されます。来る24-25シーズンの活躍も加味されるので難しいところです。 

 今回は、他の3カ国(カナダ、スウェーデン、フィンランド)以上に燃えている(と思われる)米国代表メンバー予想記事をお届けします。あえて大手の情報サイトではなく、中位のサイトを選んでみました。それくらい、いろんなサイトがあーでもない、こーでもないとやるのです。 

讃岐猫
讃岐猫

引用元:the Score.com「Projecting USA’s 4 Nations Face-Off roster

米国代表は久しぶりの優勝を目指す!

 NHLの4カ国対決(4ネイションズ・フェイスオフ)までまだ7ヶ月ありますが、2025年2月のイベントに出場する各国のロスターを予測するのに、オフシーズンの終わりほど良い時期はないと考えました。

以前、ブログで取り上げています!

 3回に渡ってお届けしているこのシリーズ1は、今回はアメリカ編となります。私たちの米国代表チームは、1996年のワールドカップ以来、最高の国際ホッケートーナメントで優勝していませんが、これまでで最も層の厚いタレントを起用することになりそうです。

 各代表チームは6月下旬に6人の選手を発表しました。これらの名前は、以下の表では太字で示されています。チームには20人のスケーターと3人のゴールキーパー、合計23人が所属します。

フォワードはかなり激戦

左ウィング ジェイソン・ロバートソン(ダラス・スターズ)、ブレイディ・トカチュク(オタワ・セネタース)、J.T.ミラー(バンクーバー・カナックス)、クリス・クライダー(ニューヨーク・レンジャース)、クレイトン・ケラー(ユタ・ホッケークラブ)
※名前の並び順は、the Score.comの選考時の優先順位。赤字は6月下旬に先行発表された選手。以下のポジションも同じ。

センター オーストン・マシューズ(トロント・メープルリーフス)、ジャック・ヒューズ(ニュージャージー・デビルズ)、ディラン・ラーキン(デトロイト・レッドウィングス)、ヴィンセント・トロチェック(ニューヨーク・レンジャース)

右ウィング ジャック・アイチェル(ベガス・ゴールデンナイツ)マシュー・トカチュク(フロリダ・パンサーズ)、ジェイク・ゲンツェル(タンパベイ・ライトニング)、テイジ・トンプソン(バッファロー・セイバーズ)

最も厳しい選考の末、漏れた選手:カイル・コナー(ウィニペグ・ジェッツ)、パトリック・ケイン(デトロイト・レッドウィングス)、マット・ボルディ(ミネソタ・ワイルド)、ブロック・ボーザー(バンクーバー・カナックス)、

アレックス・タック(バッファロー・セイバーズ)、アレックス・デブリンキャット(デトロイト・レッドウィングス)、コール・コーフィールド(モントリオール・カナディアンズ)

 私たちが簡単に選べたのは、(6月下旬に発表された)トップ6の選手に加えて、ミラーとゲンツェルでした。ラーキンとトンプソンも、かなり簡単にロスター入れやすかったです。

 その結果、3つの厳しい決断(クライダー、ケラー、トロチェックをチョイスした代わりに、何人かの選手を落とした)を余儀なくされましたが、私たちは、残りの各選手のプレーについて、多様で層の厚いフォワード・グループに加えてもいいと高く評価しています。

 クライダーは、ネットフロントでの存在感とリーダーシップをもたらします。ケラーは、巧妙なパックポゼッション・ゲーム(ポゼッション・サッカーを思い浮かべてください)を提供できます。

 そして、レンジャーズで驚異的なポストシーズンを終えたばかりのトロチェックは、あらゆる試合状況で、あらゆることを少しずつこなせるゲーマーです。トロチェックのような信頼できるセンターをもう一人、代表チームに入れることで、柔軟性がもたらされます。

地味にチームを支えて、最終的に「いてくれてよかった」と言われそう。

 米国は、アイチェルやヒューズのような世界クラスのプレイメーカーを、マシューズがラインに入った時、ウイングのポジションにシフト・チェンジさせることができます。

 ここには、非常に難しい選択から漏れた7人の選手がいます。ケインとコナーについて、コナーは自在に得点することができ、ケインは間違いなく史上最高のアメリカ人選手であることを考えると、除外するのが特に困難でした。

 コナーの守備に欠陥があるため、最終的にチームから取り残されたのでしょうか、そしてケインは彼の全盛期を過ぎていると見なされたのでしょうか、気になるところです。

注意点:ケインは、デトロイトでの最初のフルシーズン(来シーズン=24-25)で活躍することにより、どんな議論も終わらせることができます。

 昨シーズン(23-24)、レッドウィングスでの50試合で彼は輝きの閃光を放ち、手術した股関節でプレーすることに慣れてきたのは間違いありません。

選ばれたら、チームを引き締める役かな?

ディフェンスは、意外な若手を起用?

左ディフェンス クイン・ヒューズ(バンクーバー・カナックス)、ジェイコブ・スラヴィン(カロライナ・ハリケーンズ)、ジェイク・サンダーソン(オタワ・セネタース)、ザック・ウェレンスキー(コロンバス・ブルージャケッツ)

右ディフェンス チャーリー・マカヴォイ(ボストン・ブルーインズ)アダム・フォックス(ニューヨーク・レンジャース)、ブロック・フェイバー(ミネソタ・ワイルド)

最も厳しい選考の末、漏れた選手:ルーク・ヒューズ(ニュージャージー・デビルズ)、ノア・ハニフィン(ベガス・ゴールデンナイツ)、セス・ジョーンズ(シカゴ・ブラックホークス)、ジョン・カールソン(ワシントン・キャピタルズ)

 米国のブルーラインはトーナメントの最高のものになり、クイン・ヒューズやフォックスのような攻撃的なダイナモは、ディフェンスの重鎮であるマカヴォイとスラビンを完璧に補完できる可能性があります。

 ヘッドコーチのマイク・サリバン(23-24シーズンまで、ピッツバーグ・ペンギンズ監督。2024年5月、NHL 4ネイションズ・フェイスオフと2026年冬季オリンピックで、チームUSAの監督就任)は、その可能性に歓喜しているに違いありません。

 ルーク・ヒューズが2024-25シーズン前半に大きな一歩を踏み出し、このチームに加わる可能性があります。しかし、今のところは彼を選考から落とし、代わりにサンダーソンとウェレンスキーを選びました

 - 彼らは成熟した試合運びのできる2人の左サイドのディフェンスマンです。サンダーソンの驚異的なスケーティングと長いリーチは、彼をウェレンスキーを上回りました。

サンダーソンねぇ…素直にルーク・ヒューズを選ぶなぁ、自分なら。

 フェイバーの加入に驚く人もいるかもしれませんが、21歳のこの選手は昨シーズン、ワイルドで1日平均25分プレーしながら大活躍しました。彼はカルダー・トロフィー(新人王)争いでコナー・ベダードに挑戦し、投票で2位に終わりました。

 そして、ミネソタのゼネラルマネージャーであるビル・ゲリン(2024年2月、NHL 4ネイションズ・フェイスオフと2026年冬季オリンピックで、チームUSAのGMに任命)が、このアメリカのチームを運営していることを忘れないでください。

讃岐猫
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ゴールキーパーはメンバー決まってるけど…

ゴールキーパー コナー・ヘレブイック(ウィニペグ・ジェッツ)、サッチャー・デムコ(バンクーバー・カナックス)、ジェレミー・スウェイマン(ボストン・ブルーインズ)

最も厳しい選考の末、漏れた選手:ジェイク・エッティンガー(ダラス・スターズ)

 ヘレブイックは2023-24シーズンのベジーナ・トロフィーを獲得し、デムコは2位となり、スウェイマンは投票で7位に終わりました(44試合にしか出場していないにもかかわらず)。3人とも先発にふさわしいのです。

 3人の中で最も多くの実績と経験を持つヘレブイックが、現時点で1位の座に就いています。

 2017年の1巡目指名選手で、未開拓の可能性を秘めたエッティンガーは、出場機会を狙っています。ホッケーで圧倒的な強さを見せたり、誰かが怪我をしたりすれば、その扉は開かれます。

彼かスウェイマンか、どちらかが落ちるかなぁ。

他国を脅かすもの:これらの米国のネットマインダー(ゴールキーパー)は比較的若いです。ヘレブイックは31、デムコは28、そして他の2人は25です。スウェイマンとエッティンガーが、2030年のオリンピックのパートナーになる可能性は十分にあります。

まとめ

 スウェイマンとエッティンガーのペアで、この4ネイションズを行く!ってパターンもあると思います。デムコは23-24シーズン同様、来シーズンも安定した働きをできるかどうか、これで予想もだいぶ変わってくると思います。彗星の如く若手が出てきても、上記4人は崩れないでしょう。

 監督がマイク・サリバンですからねぇ、ベテラン重視の人で、あまり冒険をしないような気もします。確実に勝利を計算できるメンバーをチョイスし、確実に4ネイションズを獲る!それで五輪へ弾みを付ける!って流れを選択してくると見ています。

 米国の弱点は、とにかくディフェンス!フォワードに二刀流=守備も攻撃もできる選手を2名は入れておくべき。前半のピリオドで大量得点をしておき、逃げ切りに守備固め… フォワードに人数偏り気味の米国ならば、この陣容を組める人材が居るはずですが。

讃岐猫
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【註釈】

  1. カナダ編はこちら→。スウェーデン、フィンランド編はこちら→↩︎
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