アイランダーズのバーザル、NHLオールスターで抜群のスキルを披露!

現役スター選手紹介

はじめに

 これまで中心に見てきたNHLとスポーツ放送チャンネルESPNの各公式サイト以外のものについて、年明けから、このブログで取り上げるようになりました。まあ、いろんなサイトを集めてくれる、Googleのニュースサイトを利用するようになっただけなのですが。

 その中でユニークなサイトの一つが、ニューヨーク・アイランダーズのニュースのみを扱っているサイトです。下記引用元のリンクをクリックしていただくと、その全貌が明らかになりますが、取り敢えずざっとアイランダーズの情報を見たい方には重宝する感じになっています。

 今回は、上記サイトをベースに、そのアイランダーズからオールスターに選出され、「俺のテクニック凄いだろ」スキル・コンペティションに代理で出ちゃって、好成績を上げてしまったマット・バーザルに注目します。

讃岐猫
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引用元:eyesonisles .com「NY Islanders Mat Barzal puts on a show at the NHL Skills Competition but falls to Connor McDavid

代役で出場したのに、大活躍!

 マット・バーザルはNHLスキル・コンペティションに参加する第一候補ではありませんでしたが、負傷離脱中のジャック・ヒューズの代役として出場しました。

 100万ドル(約1億円)の賞金がかかったこの試合、NYアイランダーズのフォワードは、緊張の面持ちで試合に臨んだにもかかわらず、期待を裏切らない活躍をしています。「正直に言うと、同じフィールドにいる選手の何人かを見て、僕は少し緊張しているんだ」。

 この夜、最も期待された対戦の1つとして、バーザルとコナー・マクデイビッド(エドモントン・オイラーズ)は、最速スケーター競争でオッズの1番人気でした。バーザルは5人のスケーターの中で4番目に滑り、13秒519をマークしています。

 彼は14秒台をマークした最初の選手でしたが、1位になるにはマクデイビッドの失速が必要だったのです。NHL史上最高のスケーターの一人である理由を証明するかのように、マクデイビッドは13秒408のタイムでバーザルの記録を0.1秒上回りました。

最速スケーターは誰だ?

天才新人選手に、「もっといいパス出せよ」

 ワンタイマー(シュート)の競技1、これについては、ほとんどの人がバーザルが苦戦すると予想していたものです。新人の天才コナー・ベダード(シカゴ・ブラックホークス)からパスを受けたバーザルは、「ベダードはもっと完璧なパスを出してくれると思っていたよ」とジョークを飛ばしていました。

 「僕のスティックのストロング・ポイントにパスをくれなかったら、後でもっと大変なことになるぞと彼に言ってやったのさ」とバーザルは言っています。彼の17ポイントはトップ5入りには十分ではなく、この競技の順位によるポイントはゼロでした。

ベダードの緊張した表情に注目。

 バーザルの3つ目の種目は、彼の得意なスキルの中の一つである、パス・チャレンジ2です。まるで他のところに的があるかのように、外しまくっていたニキータ・クチェロフ(タンパベイ・ライトニング)と違って、努力を惜しまなかったバーザルは21ポイントで3位に入りました。

讃岐猫
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うーん、マクデイビッドの壁は高いな

 バーザルの得意分野であり、相性のいい競技がもうひとつあります。それがスティックハンドリング3であり、そこでも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて、そのおかげで、マクデイビッドに次いで2位となったのです。

それにしても、マクデイビッドばかりクローズ・アップされるなぁ。

 (各競技の順位に基づくポイントの)合計11ポイントで4試合を終えたバーザルは、ケール・マカーと並び、マクデイビッドに次ぐ成績で第1ラウンドを終えました。トップ8に進出したバーザルは、第2ラウンド、ワン・オン・ワン(1対1)のチャレンジに進んでいます。

アイランダーズの選手が、レンジャーズの選手を指名

 この競技では、選手たちが対戦相手となるゴールキーパーを選ぶことになっていて、もちろんバーザルはNYレンジャーズのネットマインダー、イゴール・シェスターキンを選びました。

 1分間のプレー時間で、バーザルはシェスターキンをかわして4本のパックを決めて6ポイントを獲得し、最後のシュートは(ゴールテンダーの)足の間を通りましたが、ポストを叩いています。

 「彼は(アイランダーズと同じNYをホームとしている)レンジャーズでプレーしているし、それよりも、ニューヨークの多くの人々が見ていることはわかっているからね」とバーザルは語っています。

 「彼は本当に(イリヤ・)ソローキン(アイランダーズのゴールテンダー、ロシア出身)といろいろあったヤツだし(同年代で、代表ゴールテンダー争い)、ニューヨークのファンのために(ライバル・チームの)彼を選んだら面白いと思ったのさ」。

讃岐猫
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最後に落とし穴が…

 (ワン・オン・ワンで)バーザルは、マクデイビッドを1.5ポイント上回る13.5ポイントで2位となり、最終競技である障害物コースに臨みました。

 ここでバーザルの歯車が外れてしまうのです。

 最初の障害物を飛び越えたバーザルは、バリアーを越えて小さなネットにパックを入れることができませんでした。彼が無事にコースを終えることができるよう、リンク上の裏方さんがもっと多くのパックを運んでくる必要があったからです。

裏方さんも頑張ってはいるのだが…。

 この夜、バーザルは5位に終わり、マクデイビッド(コースの設計を手伝った)が優勝と100万ドルの賞金を手にしました。

 今年はスキル・コンペティション刷新の初年度ということもあり、ほとんどの選手が激戦を繰り広げており、この傾向は今後も続くと思われます。

まとめ

 マクデイビッドの設計したコースを使うって、それ、彼にとって断然有利なのではないでしょうか。まあ、オールスターはお祭りだから、細かいことは言いっこなしですかね。それにしても、代理出場でトップに手の届く位置まで行ったバーザルはお見事でした。

 YouTubeには、他の年のスキル・コンペティションの映像もアップされているので、興味を持たれた方は、そちらもどうぞ。試合映像と違って、選手のテクニックの凄さが個人単位で、じっくり見られる利点がありますね。

 これから行われるNBAのスキル・コンペティションも凄いですが、スティックと選手が一体化していないとなかなか上手くいかない、NHLのそれにも、もっと注目してくださいね。 

讃岐猫
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【註釈】

  1. 決められた本数のパスを出してもらい、それをゴールに設置してある得点の描かれた的を狙って、トラップなしのワンタイマー・シュートを打ち込む競技。

     なお、コナー・ベダードは怪我のため、オールスターの競技に出場しないが、こういった形で「お手伝い」すると事前決定していた。
    ↩︎
  2. リンクを滑りながら、選手の反対サイドにある小さな的を狙って「パス」を出す競技。記事中にあるクチェロフは適当にパスを出していて、ほとんど的を狙っていない感じに見える。
    ↩︎
  3. リンク上に置かれた障害物を避けながら、パックを運び、ゴールにシュートを打ち込むまでの時間を競うもの。途中でパックがコースから大幅に離れると失格。 ↩︎
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