はじめに
遂にNHL2022‐2023シーズンが、日本時間8日・午前3時(現地では午後8時かな)プラハにてグラーバル・シリーズとして、開幕カード=サンノゼ・シャークスvs.ナッシュビル・プレデターズからスタートしました。
早速、NHL.TVで試合を見ましたが、プレデターズの攻撃陣が強力で、このブログでも採り上げた開幕前の予想記事を裏切る形で仕上がっているようです。逆にシャークスは、パワー・プレーのチャンスもあまり活かせず、第2ピリオドでの2失点が戦意を削いだように思えました。
とはいえ、まだ始まったばかりですし、米国に戻って、本来の調子を取り戻す機会はいくらでもあります。
今回は、シャークスのマット・ベニング(28歳、ディフェンス。ナッシュビル・プレデターズから新加入)と、プレデターズのマーク・ボロヴィエキ(ディフェンス、33歳。昨シーズンまでベニングはチームメイト)の、開幕戦直後に公式HPへ寄稿したブログ記事をお届けします。勝敗が影響してか、ベニングの元気のなさと、ボロヴィエツキの意気揚々とした気持ちがモロに出ている内容になっています。
これから毎日ほぼリアルタイムで、NHLの試合に触れていられると思うと、本当にワクワクしますね!
オイラもワクワクしてるニャ!
日本時間だと、朝の時間帯の試合が多いけど、
見逃し配信があるからバッチリにゃ!
マット・ベニング(シャークス)のブログ
今週、サンノゼ・シャークスがヨーロッパにいる間、マット・ベニングはNHL.comのためにブログを書いています。
金曜日、シャークスは、プラハのO2アリーナで行われた2022NHLグローバル・シリーズで、ナッシュビル・プレデターズに4-1で敗れました。この試合よりレギュラーシーズンが開幕し、土曜日(東部標準時午後2時)再び同地で試合を行います。
引用元:NHL.com「Global Series blog: Matt Benning」。
試合以外でのプラハでの過ごし方
今日はいろいろありました。長い一日のように感じられます。まだタイムゾーンの変更に慣れようとしていますし、8時開始の試合は大変ですが、誰もが経験していることです。
木曜日の夜、僕達は夕食に出かけた後、ホテルに戻って、全てをシャットダウンしました。プラハにいますが、まだ仕事があります。
目を覚ますのはいつもより少し遅かった。何もかもが押し戻され、午後は退屈な時間が続いた。昼寝をする人もいれば、昼寝しない人もいますが、それでも時間はたっぷりある。だから、ただ寝そべっているだけではなく、脳を動かし続けなければなりません。
僕は大の昼寝好きです。毎試合2時間前に昼寝をしています。何人かの選手は30分くらいしか寝てないけどね。それがみんなの日課になっているだけで、何人かの選手は長く、何人かは短く、何人かは昼寝さえしません。
トミー・ハートルについて
みんながトミー・ハートル(プラハ出身、副キャプテン、センター、28歳。登録名は「トーマシュ・ハートル」)に声援を送ってくれて、特に彼が僕らのためにゴールを決めてくれたのは素晴らしいことでした。最高でした。彼にとって超幸せ。彼は私たちにとってリーダーです。
彼は正しいやり方でプレーしている。彼は戻ってきて、ディフェンス・ゾーンを助け、そして、前線を馬のように駆け回ります。ディフェンス・ゾーンの低い位置で相手との戦いに勝ち、良い場所でパックを奪い、相手ネットまで持っていったり、相手との駆け引きに勝ったり、難しい仕事をやっています。
誰もがそれを行えるわけではありません。彼の仕事はもっと評価されるべきだと思います。
故郷に錦を飾る、ってヤツだにゃ。
シャークスはこの1点しか取れなかったのが、
残念だニャ…。
試合会場全体の雰囲気や試合内容について
ここプラハでは確かにいつもと違う雰囲気でした。アリーナは違うし、ベンチも異なります。すべてがほんの少し違うだけです。選手にもよると思いますが、その氷の上に出た時、私は観客を完全に無視しました。私は彼らがそこにいることさえ知りません。
僕はただ自分のやるべきことに集中するだけです。ゲームにどれだけ真剣に取り組むかにもよるけど、人によってはもう少し緩い方が良いプレイをする人もいれば、真剣に取り組む人もいます。
試合については、誰もがシーズン開幕を楽しみにしていました。みんな元気で、飛び跳ねてるくらいさ。テンポの速いゲームだったね、第1ピリオドと第2ピリオドの出足がかなり良いと思いました。
相手にも、僕たちにもチャンスがありました。僕達の2本のシュートがポストとクロスバーを打ち、ジェームズ・ライマー(ゴールテンダー、34歳)がビッグ・セーブをいくつかして、2点分はセーブしていたね。他のゴールは彼には本当にチャンスがなかった。
試合内容は、実際の得点差より、お互いのチーム力はかなり近いものだったんじゃないかな。このチームには、間違いなく取り組まなきゃいけないことがあると思います。しかし、全体的に見ると、誇りにすべきところと、いくつか構成していかねばならない要素もあります。
マーク・ボロヴィエキ(プレデターズ)のブログ
今日の(公式HPにおける)4番目の記事で、ディフェンスマンはレギュラーシーズンのルーティンに戻り、勝利を得たことについて書いています。
引用元:「 Global Series blog: Mark Borowiecki 」。
試合以外でのプラハでの過ごし方
観光は終わりました。金曜日、レギュラー・シーズンのルーティンに戻ったのです。
スケジュールはかなり管理されています:朝のホテルでの朝食→リンクまでのバス→ミーティング→モーニング・スケート→各自やるべき練習など→ホテルへ戻るバスに乗る→食事→現地時間午後8時の試合開始までの余分な時間、各自の部屋で過ごす(要するに暇つぶし、ここでは昼寝?)。
33歳になりましたが、年をとるにつれて昼寝が少なくなり、20分くらい寝ていました。私の部屋で時間をつぶしたようなものです。ちょっと本を読んだかな、読書が好きです。
そして、そう、すぐに「ここ」に戻ってきました、試合のためにリンクに来たのです。とにかくすごい、プレデターズは素晴らしいチームになりました。いつものルーティンに戻れてよかったです。
それにしても、皆昼寝好きだニャ。
オイラも好きだけどな、ムニャムニャ。
第1ピリオドについて
第1ピリオドには、チーム内に大きなエネルギーがあった。この試合の早い段階で、僕達のほとんどが飛び込めていたのをみんな見たと思うよ。ほとんど僕たちのペースでプレーしてたね。
ペナルティは、その勢いを少し殺していたかな。それを取り戻すのには少し苦労したけど、あまり勢いのなかった時間帯を通して、GKのユース・サロス(27歳)が本当に(チームを)ステップアップしてくれていたんじゃないかな。
彼は何度かビッグ・セーブをして、我々が得点力を発揮できるのに必要なポジショニングを取らせてくれたんだ。すると、またペースが戻ってきたような気がしたよ。
第2ピリオドでのトラブルについて
第2ピリオド・1分24秒、エーリ・トルバネン(右ウィング、23歳)の得点で2-1とリードした後、シャークスのFWジョナ・ガジョビッチ(左ウィング、23歳)と乱闘になりました。トルバネンがあの大きなゴールを決めるまで、チームの勢いは本来のものではなかったし、僕は得点した勢いに便乗して盛り上げようと思ったのさ。
ガジョビッチが我慢強い選手で、本当にタフなヤツであるのは知っていながら、両手を振り上げてしまったんだ。それで彼に「戦おうぜ!」って言ったら、彼はそのために立ち上がってきたんだ。僕と同じように考えて振る舞う奴ってのは、そういうものさ。
チームには、おそらくそのために(チームを盛り上げるため?乱闘するため?)試合に出ようとしてる選手達がいて、それを適切な場面でやるか・やらないか選ぶことが問題なんだ。そうだね、(乱闘が終わったら)ただ中断していた状態から、試合再開となればいいだけさ。ヨーロッパのホッケーではそんなことないから、観客は慣れていないかもね。
うーん、乱闘を肯定してるような発言に読めるんだけど…。
「氷上の格闘技」とはいえ、やり過ぎはイカンにゃあ…。
試合内容と次の試合について
しかし、全体的には、パートナーのダンテ・ファブロ(ディフェンス、24歳)もいいプレーをしたと思います。僕達は役割を果たしました。(チームに課せられた)いくつかのペナルティも防ぎ切ったし、選手同士の距離感も素晴らしかった。オフェンス・ゾーンのシフトも良かったね。だから、(レギュラー・シーズンのルーティンに)戻ってきて本当に良かったと思うよ。
試合が終わったら、ただひっそりとやるだけ。ホテルに戻っておいしい食事をとり、心を落ち着けて、できるだけ8時間睡眠を取るようにするさ。明日は少し違うかもしれない。モーニング・スケートはないから、散歩に行こうかな。また父に会うかもしれないね。
ここまではいい旅でした。今、これを素晴らしい旅に変えるチャンスです。
安っぽく聞こえますが、本当です。(ここまで)2連勝(エキシビション・マッチとNHL開幕戦)でやってきて、自分についてかなり良い気分だ。チームとしては本当に貴重な旅になったと思います。みんないつもそう言っています。シーズンの早い時期にロードに出るのは、チームにとって良いことだし、このような特別な旅行はなおさらさ。今は仕事を片付けようとすることだけだね。
まとめ
本文中にも書きましたが、両チームのスケジュール中、「昼寝」がウェイトを占めているのにビックリしました。時差対策のようでもあり、「昼寝しない選手もいる」という発言があるので、毎日のルーティンに入っているようにも読めました。
ベニングの発言から分かるのは、シャークスの仕上がりがやや遅れ気味であること。開幕直後、次の試合まで間がある今のうちに、でき上がっていない部分を構築していかないといけないでしょう。ただ、米国に戻って、また時差対策とかやってると、なかなか進まないような気もします。
プレデターズは快勝だっただけに、ボロヴィエキの舌も滑らか。調整の難しいロードも選手達は苦にしてないと言い切るあたり、チームに絶対の自信があるのでしょう。昨シーズン末から攻撃力がアップし、イケイケ・ホッケーのプレデターズ、果たしてどこまで快進撃を続けていくのでしょうか。
ホントに明暗がはっきり分かれた開幕戦。
好事魔多し、と言うからにゃ。
プレデターズは気を付けなきゃ。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!