NHLの未来を担うゴールテンダー予想ランキング2025→2030

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はじめに

 NHLの世界は、たった数年で大きく変わります。今のスターたちが引退し、新たな才能が氷上で輝く未来。この記事では、2030年にNHLの中心選手となるであろうゴールテンダーたちを大胆予想!将来の覇権を握るのは誰なのか、今のうちにチェックしておきましょう。

 5年後、誰がNHLのスーパースターになっているのか、予想するのも楽しいですね。そのためにもDAZNのNHL放送・日本語版は必須だ!これを機に未来のホッケーを一緒に覗いてみませんか?🧊🏒

参照記事:Daily Faceoff.com1NHL 2030: Projecting the league’s top 30 players in five years

🏒2030年のNHLを大胆予想!5年後のスター選手は誰だ!?🔮

 「ちょっと想像してみてください。今から5年後、NHLの世界はどうなっていると思いますか?」

 そんなワクワクする問いかけから始まる今回のテーマは、“2030年のNHLで輝いているであろうトップ選手たち”を大予想するもの。

 あのシドニー・クロスビー(ピッツバーグ・ペンギンズ)やアレックス・オベチキン(ワシントン・キャピタルズ)はすでに引退していて、パトリック・ケイン(デトロイト・レッドウィングス)、ドリュー・ドゥーティ(ロサンゼルス・キングス)、エリック・カールソン(ピッツバーグ・ペンギンズ)…といった名選手たちもすでに過去の存在で、もうリンクにはいません。

 そして、長年コミッショナーを務めたゲイリー・ベットマンも姿を消しています。

 ニキータ・クチェロフ(タンパベイ・ライトニング)とコナー・ヘレバック(ウィニペグ・ジェッツ)は37歳。ネイサン・マキノン(コロラド・アバランチ)とレオン・ドライサイトル(エドモントン・オイラーズ)は、2030年の秋に35歳を迎えます。

 NHLの人材構成は大きく様変わりしているでしょう。そして、私たちも皆、5歳年を取っています。時間の流れに逆らえる者はいません。

 5年前、NHLはちょうどパンデミックの影響を受けた後、夏のさなかに「バブル・プレーオフ2」を始めたばかりでした。これからの5年間は、ホッケーにとってもっと安定した時期になると仮定しましょう。

 では、代わりにどんな新しいスターたちが台頭してくるのでしょうか?2030年にNHLで最も優れた30人の選手は誰なのか?この記事では、リーグの未来を担う新たな、あるいはお馴染みの顔ぶれを予測し、ポジション別に未来のトップ選手たちをランキング形式で紹介していきます!

📊どうやって予想したの?ランキングの仕組み

 今回の予想ランキングは、ただの願望やファンの声だけではありません。この未来のトップ30プレーヤーランキングは、候補として約100人の選手をリストアップするところから始めました。

 17歳のギャビン・マッケナ3から、プロ17年目のベテラン、ヴィクター・ヘドマン(タンパベイ・ライトニング)までが含まれている候補選手たちのデータを細かく分析。

 各選手の最近の成績データを要約し、過去の名選手たち、「(サラリー)キャップ時代のスター選手」の成長曲線と照らし合わせて、それぞれの現実的な未来像を描きました。

 さらに、公のスカウティングレポートや、何年にもわたる選手分析に基づいた“直感”も大切な要素。冷静なデータと熱いフィーリング、両方をかけ合わせたハイブリッド方式で、バランスの取れたリストに仕上げています🔮。

 5年後を見通すには、柔軟な思考が必要です。たとえば、2030年に35歳のネイサン・マキノン(コロラド・アバランチ)と、24歳のイワン・デミドフ(モントリオール・カナディアンズ)――どちらがより優れた選手になっているでしょうか?キャリアがかなり進んだ選手なのか、あるいは始まりたての選手か、どちらがトップ30に食い込んでくるのか?

 そこが面白いところです。

 記事ではポジション別にトップ30をカウントダウンします――ゴールテンダー5人、ディフェンスマン10人、フォワード15人――という内訳となります。

 それぞれの選手には、現在の年齢から2030年の年齢に至るまでの「キャリア軌道の比較対象(選手)」が示されています。年齢はすべて、2030年10月7日時点(今シーズンの開幕からちょうど5年後)を基準とします。

🧤まずはゴールテンダーから!

 ポジション別に見ていく今回のランキング、最初はゴールテンダー部門です。全部で5人がランクイン!その中から注目の選手たちを紹介していきます🔮。

全体29位/30 ジェレミー・スウェイマン(5年後、31歳) ボストン・ブルーインズ

キャリア軌道比較対象選手:ユーセ・サロス(ナッシュビル・プレデターズ)

 「えっ、スウェイマンがトップ5ゴーリー!?」と驚いている人もいるかもしれません。なぜなら、正ゴールテンダーとしての初シーズンはかなり苦戦したからです。

 でも彼は、23~25歳の3年間で「GSAx4(セーブ期待値との差)」で+47という好成績を記録していた実力派。昨季の不調は、契約交渉の長期化で開幕が遅れたのが原因で、本人もチーム(ブルーインズ)も調子が上がらなかっただけ。

 今後はその反動で一気に復活して、8年契約の価値をしっかり証明してくれるはずです💪

24位 イーゴル・シェスターキン(34歳) ニューヨーク・レンジャーズ

キャリア軌道比較対象選手:セルゲイ・ボブロフスキー(フロリダ・パンサーズ)

 現在でも「エリートゴーリー」のひとりとして名高いシェスターキンは、2030年になってもその地位を維持していると予想されています。

 彼の同世代のライバルたち――コナー・ヘレバック(2030年には37歳)やアンドレイ・ヴァシレフスキー(同36歳、タンパベイ・ライトニング)は、すでにレギュラーシーズンとプレーオフを合わせて600試合以上もプレーしていて、かなりの“走行距離”を積んでいます。

 そんな中、闘争心にあふれるシェスターキンはまだまだ体力的にも余裕があり、技術も健在。同じくロシア出身のボブロフスキーのように、30代に入ってもヴェジーナ賞(最優秀ゴーリー)争いに絡んでくること間違いなしです✨

15位 ヤロスラフ・アスカロフ(28歳) サンノゼ・シャークス

キャリア軌道比較対象選手:アンドレイ・ヴァシレフスキー

 アスカロフは、まるで10年間ずっと「有望株」のまま5でいるかのような印象を受けますが、実は彼はまだ23歳になったばかりです。2020年にナッシュビルから全体11位で指名された実力者です。

 今季からはサンノゼで本格的にチャンスをもらえる見込みで、昨シーズンはAHLで圧倒的なセーブ率.923を叩き出していた彼にとっては、いよいよNHLの舞台で真価を発揮する時が来たと言えるでしょう🔥

 もちろん、あのヴァシレフスキーのようになるのは少々期待しすぎかもしれません。でも、彼の体格・反応速度・ポジショニングなどは、まさに「フランチャイズ・ゴールテンダー」の資質を十分に感じさせます。

たまにはAHLの映像も。ゴールテンダー(ゴールキーパー)、30番の選手です。新シーズンのスタートに波に乗れれば、そのまま行きそう。

13位 フィリップ・グスタフソン(32歳) ミネソタ・ワイルド

キャリア軌道比較対象選手:トゥッカ・ラスク6(元ボストン・ブルーインズ)

 グスタフソンはミネソタで順番を待たなければなりませんでした。ここ3シーズンで、ファンに愛されるベテラン、マーク=アンドレ・フルーリーから少しずつ先発の座を奪ってきたのです。

2024−25シーズンで引退したフルーリーについては、こちらをどうぞ。

 興味深いのは、ワイルドにはもう一人有望なスウェーデン人ゴーリー――22歳のイェスパー・ヴァルステッド――が控えており、少しずつチームに食い込んできていることです。2030年までにどちらがチームに残っているか、放出されるか、それは予想できません👀

 でも、グスタフソンはこれまでにも何度か「ブレイクの兆し」を見せていて、ポテンシャルの高さは折り紙付き。30代に突入しても、彼のピークはこれからかもしれません。

グスタフソン、ゴーリー(ゴールテンダー)・ゴールを決めた瞬間!氷上を滑っていったんじゃなくて、ちょっと空中に上がったんですね。

6位 ジェイク・オッティンガー(31歳) ダラス・スターズ

キャリア軌道比較対象選手:コナー・ヘレバック

 現代のNHLで、ゴールテンダーというポジションはスカウティングも予測も難しく、安定性を欠くことが多いと言われています。その中でも“計算が立つ選手”として高く評価されているのが、ダラスのオッティンガー。

 ダラスでの5シーズンを通じて、耐久性と信頼性を証明してきた26歳はスターズの過去・現在・未来のゴールテンダーであり、すでにレギュラーシーズンで149勝、プレーオフでも32勝を記録しています🎯

 プレーオフでのパフォーマンスには波があるのは少し気になりますが、スターズという強力なチームに恵まれているワークホース型(地道に、そして力強く働き続けるタイプ)の彼のことを考えると、次の5年間は「NHL最高のゴーリー」の称号を受け継ぐ絶好のタイミングかもしれません。

👀惜しくもランク外!注目の若手たち🏅

 ランキング入りは逃したものの、今後が楽しみなゴーリーたちも紹介されています。

○ルーカス・ドシュタル(30歳、アナハイム・ダックス)

○ダスティン・ウルフ(29歳、カルガリー・フレームス)

○スペンサー・ナイト(29歳、シカゴ・ブラックホークス)

 彼らもこれからの5年間で大化けする可能性を秘めていて、将来のスター候補として注目です✨

まとめ

 今回は2030年に活躍が期待されるNHLのゴールテンダーたちを紹介しました。実績ある選手から、これからブレイクする若手まで、5年後の主役候補が勢ぞろい。ホッケーの未来を予測するのは難しいけれど、だからこそ面白い!

 お気に入りの選手が今後どう成長していくのか、これからも注目していきましょう✨

👉気になる選手を見つけたら、NHL公式サイトで今すぐチェックしてみてください!

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. NHLのファンやファンタジーホッケーのプレイヤーを対象としたオンライン情報ポータルサイト。

    主な特徴と提供コンテンツ
    最新NHLニュース:NHLに関する最新のニュース速報、専門家の分析、コラム記事を提供。特に、インサイダーとして知られるフランク・セラヴァッリ氏による情報発信が注目されている。
    ラインナップ情報:各チームの最新のラインナップ(フォワード、ディフェンス、パワープレー、ゴーリー)をリアルタイムで提供。これは、ファンタジーホッケーやスポーツベッティングを行う上で非常に重要な情報源となる。

    ファンタジーホッケー:ファンタジーホッケープレイヤー向けの分析やヒント、プレイヤーランキング、怪我の最新情報などを豊富に提供。
    ポッドキャストと番組:「Daily Faceoff Live」をはじめとする、専門家による議論や選手インタビューを含むポッドキャストや動画番組を配信。
    ドラフト情報:将来のNHLドラフトに関する展望や、トッププロスペクトのランキングなども掲載されている。

     Daily Faceoffは、特にファンタジーホッケーの分野で信頼性の高い情報源として知られており、最新のチーム情報や選手の詳細を追うことができるため、熱心なホッケーファンにとって不可欠なウェブサイトの一つとなっている。
    ↩︎
  2. 2020年のCOVID-19パンデミックにより、レギュラーシーズンが中断された後、安全にプレーオフを実施するために考案された特別な形式。

    概要
    目的:選手、コーチ、チーム関係者などをCOVID-19から守り、感染拡大を防ぐこと。
    場所:カナダの2都市が「ハブシティ(hub city)」として選ばれた。
    トロント(Scotiabank Arena):イースタン・カンファレンスの試合を開催
    エドモントン(Rogers Place):ウェスタン・カンファレンスの試合、そしてカンファレンスファイナルとスタンレーカップファイナルを開催
    仕組み:参加する全チームが指定されたホテル、アリーナ、練習施設など、外部と遮断された「バブル(泡)」の中に滞在。チーム関係者は、定期的な検査を受け、厳格なプロトコルに従うことが義務付けられた。
    期間:2020年8月1日から9月28日まで、無観客で開催。

    特徴
    無観客試合:感染リスクを避けるため、すべての試合は観客なし。
    24チーム制のプレーオフ:通常の16チームではなく、24チームが参加する特別なフォーマットが採用された。レギュラーシーズンは中断された時点での順位をもとに、予選ラウンドとラウンドロビンが行われた。
    成功した取り組み:このバブル・プレーオフは、陽性者を出さずにシーズンを完遂させることに成功し、他スポーツリーグも注目。

     このバブル・プレーオフは、パンデミック下でプロスポーツリーグがシーズンを継続するための画期的な試みとして、記憶に残る。最終的に、タンパベイ・ライトニングがダラス・スターズを破り、スタンレーカップを手にした。
    ↩︎
  3. カナダ・ユーコン準州出身、2007年12月生まれの若きスター候補。2026年NHLドラフトでの全体1位指名が有力視されている。現在は、ペンシルベニア州立大学に進学し、NCAAの強豪「Nittany Lions」に所属。
     マッケナは、ジュニアリーグであるWHL(ウェスタン・ホッケー・リーグ)のMedicine Hat Tigersにて圧倒的な実績を残し、一気にトッププロスペクトとしての地位を確立した。特に2023–24シーズンには、61試合で34ゴール・97ポイントという驚異的な成績を記録し、WHLのルーキー・オブ・ザ・イヤーやCHL全体の年間最優秀新人賞など数々の賞を獲得。

     さらに翌2024–25シーズンには、WHL史上21世紀最長となる40試合連続ポイント記録を打ち立て、最終的には56試合で129ポイント(41ゴール・88アシスト)という成績を収め、WHL MVP(Four Broncos Memorial Trophy)にも輝いている。
     プレーオフではチームを優勝に導き、CHLの年間最優秀選手(David Branch賞)にも選出されるなど、カナダのジュニアホッケー界で頭一つ抜けた存在。

     2024年のIIHF U18世界選手権(フィンランド)では、カナダ代表として出場し、7試合で20ポイント(10ゴール・10アシスト)を記録。準決勝では大会の得点記録に並ぶ16ポイントを達成。決勝ではハットトリックを含む4ポイントの大活躍を見せて金メダルに貢献した。
     2025年夏には、NCAAがCHL出身選手の受け入れを解禁したことを受けて、ペンシルベニア州立大学への進学を表明。「より大きな体格の選手と対戦することで、プロ入りへの準備をしたい」と語り、ホッケー界に大きなインパクトを与えた。

     一部報道では、NIL(名前・肖像権)契約を含めた進学パッケージの価値は最大70万ドル規模とも言われており、カナダからアメリカの大学へ進学する新たな流れを作った象徴的存在となっている。
     また、マッケナはカナダの先住民「Hän族」および「Tr’ondëk Hwëch’in ファースト・ネーション」にルーツを持ち、家族もホッケーに関わる中で育った。幼少期には父親が自宅前にリンクを作り、兄弟とともに日々スキルを磨いていたとのこと。

     なお、彼はシカゴ・ブラックホークスのスター選手コナー・ベダードと親戚関係(親族の結婚による)でもあることで知られている。
    ↩︎
  4. Goals Saved Above Expectedのこと。GSAx = 「期待失点(xGA)」-「実際の失点(GA)」
    ○「どれだけのゴールを防いだか」を、統計モデルが想定する「平均的ゴーリー」と比較して評価する指標。
    ○プラス値なら「平均より優れたセーブをしている」
    ○マイナス値なら「平均より劣るセーブ率」

    🧊 具体的にどうやって計算される?
    1. 各シュートごとに「xG(Expected Goals)」が算出される
    ○位置、速度、角度、プレッシャー、リバウンドかどうか、などが考慮されて「このシュートがゴールになる確率」が出る
    ○たとえば、スロット中央からのシュートなら「xG=0.35(35%の確率でゴール)」と判断される
    2. すべてのシュートの合計xG = xGA(期待失点)が算出される
    ○例:1試合でxGA=3.5なら、「平均的なゴーリーなら3.5点は取られていたはず」という意味
    3. それに対し、実際の失点が2点だった場合
       → GSAx = 3.5(xGA)- 2(GA) = +1.5
       → 「1.5点ぶん、期待以上のセーブをした」という評価

    📊 GSAxの目安(1シーズン)
    GSAx値
    +20以上 エリートクラスの活躍
    +10 前後非常に安定したセービング能力
    0    平均的なパフォーマンス
    -10以下 パフォーマンスが平均を下回っている
    -20以下 先発失格レベル/深刻な不振

    🎯 GSAxの長所と短所
    長所
    ○セーブ率(SV%)やGAA(平均失点)よりゴーリーの実力を正確に評価しやすい
    ○ディフェンスの影響を受けづらい(危険なシュートが多くても、それを防いでいれば評価される)
    短所
    ○ショットの「質」をどう評価するかはモデルによってブレがある
    ○チーム全体の守備傾向によっても数字は変動する(モデルが完全ではない)

    🧠 補足:よく比較される他の指標
    指標
    SV%(セーブ率)止めたショットの割合        シュートの難易度を考慮しない
    GAA(平均失点)60分あたりの失点         チームの守備力に左右されやすい
    GSAx     平均ゴーリーと比較して何点分止めたかモデル依存・ブレあり

    🔚 まとめ
     GSAxは「どれだけチームを救ったか」を可視化するゴーリー評価の最重要指標のひとつ。セーブ率や失点数だけでは見えにくい「難しいシュートを止めていたかどうか」が、GSAxによって明らかになる。
    ↩︎
  5. 🔍なぜ「ずっとプロスペクト」のように感じるのか?
    1. 早すぎる注目とメディア露出
    ○アスカロフは2019年のU18世界選手権(16歳!)で一気に注目された。
    ○2020年のU20(世界ジュニア)にも17歳で出場し、「将来のスター」として大きな話題に。
    ○結果、「名前を知ってから時間が長い」ため、体感的に「もう何年も見てる気がする」印象が強くなる。

    2. ドラフト年(2020年)からの高評価
    ○2020年のNHLドラフトで全体11位(ゴーリーとしては極めて高位)に指名された時点で、「NHL準備済み」とまで言われた逸材。
    ○しかしその後、すぐにNHLに定着することなく、AHLやKHLなどを経由。
    ○ファンの期待と現実のギャップが「いつまでたっても出てこない」印象を生んでいる。

    3. ゴーリーは成長が遅いポジション
    ○ゴーリーはフォワードやディフェンスに比べてNHLでのピークが遅い(25~29歳)とされ、育成期間が長くなりがち。
    ○アスカロフも例外ではなく、順当に成長しているのに「遅れているように見える」。

    4. ナッシュビルのゴーリーデプス
    ○(シャークスへ移籍前の)プレデターズは長年、ユーセ・サロスというトップゴーリーを擁しており、アスカロフがNHLでスタメンを張るチャンスが限られていた。
    ○よって「AHLで無双してるけど昇格しない」という状況が続いており、「飼い殺し」感を生む。

    5. SNS・YouTube・ハイライト時代の記憶バイアス
    ○アスカロフはアクロバティックなセーブや感情豊かなプレースタイルで、ハイライト動画でも目立つ。
    ↩︎
  6. 1987年3月10日、フィンランド・サボンリンナ生まれ。2005年のNHLエントリードラフトでトロント・メープルリーフスから1巡目21位で指名されたが、移籍してボストン・ブルーインズでキャリアを築き、2007–2022年の15シーズンを通じて同クラブ一筋で活躍した。

     2011年にはスタンレーカップ制覇を経験(ただしプレー時間はなし)、2014年にはリーグ最高のゴールキーパーに贈られるヴェジーナ・トロフィーを受賞。2020年にはウィリアム・M・ジェニングス・トロフィーをジャロスラフ・ハラークと共有し、NHLオールスターにも選出された。

     ブルーインズ史上最多の勝利数(308勝)、出場試合(564試合)、ポストシーズン勝利(57)、セーブ率(.921)など、数々の記録を保持するなど、フランチャイズにおいてゴールテンダーとして抜きん出た存在。プレーオフにおける連続0.900以上のセーブ率ゲームでも史上最長で23試合を記録しており、いずれも卓越した成績である。

     2022年2月に股関節の不調とリハビリの限界を理由に現役引退を表明。声明でブルーインズやファンへの感謝を述べ、引退後はチームのアンバサダーとして活動する意向を示した。 ↩︎
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