ドラフト79位からベガスの主軸へ!ドロフェエフ驚異の得点力

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はじめに

ベガス・ゴールデンナイツの快進撃を支える「若き仕事人」パベル・ドロフェエフ。スター軍団の中で一際異彩を放つ25歳のロシア人スコアラーは、プレーオフの延長戦で空中パックを叩き落とす劇的ゴールを決めてすら、「これが僕の仕事」と淡々と微笑みます。

今夏の制限付きフリーエージェント(RFA)を控え、名実ともにエリートの階段を上る彼の覚醒の背景と、その圧倒的なスタッツから見える真の価値を深く掘り下げます。🏒🔥

参照記事:ESPN「Stanley Cup Final: How Pavel Dorofeyev leveled up for Golden Knights

空中パックを叩き落とす男――「仕事人」ドロフェエフが持つ驚異のメンタリティ

スタンレーカップ・プレーオフの緊迫した延長戦。他選手ならキャリアのハイライトになる「空中のパックを叩き落とす劇的ゴール」も、パベル・ドロフェエフにとっては、ただの“火曜日”の出来事でした。

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先月のアナハイム・ダックスとの第5戦で勝利し、チームをカンファレンス決勝王手へ導いた後、彼は「やるべきことをやっただけ。これが僕の仕事です」と淡々と語りました。この職人気質な態度は、ゴールデンナイツのジョン・トルトレラ監督の心を掴みます。

「彼の振る舞いが好きだ。本物のホッケー選手だよ。『これが俺の仕事だ』という考え方はまさにその通りだ」と指揮官は絶賛。

25歳のロシア人ウイングは、ジャック・アイケルやミッチ・マーナー、マーク・ストーンのような派手な注目を浴びるスターの陰に隠れがちですが、彼には圧倒的なゴール数があります。

今シーズンのスタンレーカップ決勝までの歩みの中で、チーム最多の10ゴール(今シーズンを含めた過去2シーズン、プレーオフ通算は11ゴール。なお、2シーズン連続前試合出場)を記録しています。今夏の制限付きフリーエージェントでの大型契約も期待されています。

「誰もが思うが、彼のシュートは一級品。特にワンタイマーで自分の“オフィス”にいるときの得点感覚は天性だ」と同僚のコルトン・シッソンズも語る通り、彼は特別なエリート。なぜ仕事に集中できるのか、本人は笑顔でESPNにこう語ります。

「今は他に話すことがない。これからの三週間の仕事に集中し、頑張って、そのあと休むよ」。💼🔥

ドラフト79位からの逆襲。ロシア人ウイングが辿った不遇と覚醒の軌跡

ドロフェエフのここまでの道のりは、決して平坦なエリート街道ではありませんでした。彼の才能が北米で開花するまでには、スカウト陣の不確実性と、ロシア人選手特有の過酷な壁が存在していたのです。

彼は2019年のNHLエントリードラフトにて、3巡目・全体79位でベガス・ゴールデンナイツから指名を受けました。

当時、彼の持つポテンシャルは高く評価されていたものの、所属していたKHLのマグニトゴルスク・メタルルグとの契約問題や、本当にNHLへ移籍してくるのかという不確実性が障壁となり、多くのチームが彼を敬遠したのです。

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さらにベガスには、2017-18シーズンにわずか3試合に出場しただけで自主引退し、ロシアへ帰国してしまったヴァディム・シパチョフという苦い先例がありました。しかし、フロント陣は過去のフラストレーションに動じることなく、ドロフェエフの獲得に踏み切ったのです。

ヴァディム・シパチョフ(Vadim Shipachyov)
 2017年の拡大ドラフトによってNHLに参入したベガス・ゴールデンナイツが、球団創設1年目の目玉補強としてKHLから獲得したロシア人センター。

 当時2年総額900万ドルという破格の大型契約を結んだものの、北米のプレースタイルやチームの選手層の厚さに適応できず、開幕直後にマイナー(AHL)降格を命じられる事態となった。

 しかし、シパチョフ側がこの降格を拒否して遠征への同行を辞退したため、球団から出場停止処分を受けるなど関係が急速に悪化。

 最終的にNHLでの出場はわずか3試合(1ゴール)にとどまり、シーズン途中の2017年11月に現役引退の手続き(事実上の契約解除)をとってロシアへ帰国した。

 この一連の騒動は、ベガスのフロント陣にとって莫大な投資を無駄にしただけでなく、ロシア人スター選手の獲得に伴う「北米への適応リスク」や「契約トラブルの懸念(いわゆるロシア・ファクター)」を強く植え付ける苦い教訓となった。

 この決断は見事に的中し、現在2019年ドラフト組の中で彼より多くゴールを決めた選手は、リーグ全体でわずか5人しかいません。

2021年にはKHLのトラクター・チェリャビンスクとの契約を解除して渡米。しかし、マイナーリーグでの出場を余儀なくされ、当時の成績は72試合でわずか5ゴール。

この時点では、彼が将来チームの命運を握るトップスコアラーへと大化けすることを確信できる者は、まだ誰もいませんでした。🇷🇺✈️

AHLでの“クレイジー”なゴールから、NHL37発のエリートスコアラーへ

北米でのブレイクのきっかけは、ベガスと入団契約を結び、傘下のAHLヘンダーソン・シルバー・ナイツへ合流したことでした。ドロフェエフはここでわずか24試合の間にゴール数を大幅に伸ばし、本領を発揮し始めます。

ゼネラルマネージャーのケリー・マククリモンは「パベルは得点者だ。ロシア時代からアマチュアスタッフもそれを見抜いていた。AHLの若手は最初は兆候しか見せないことが多いが、彼は本物だと証明した」と振り返ります。

翌シーズン、ヘンダーソンで27ゴールを爆発させた彼は、ついに2試合のNHLデビューを経験。

当時共にプレーしたDFケイダン・コルチャクは「ヘンダーソンでの彼のゴールにはクレイジーなものが多かった。ゴールライン際からのバックハンドや、ゴーリーの耳をかすめる一撃さ」と語ります。

徐々に言語の壁を越え、物静かながら「話すと面白い」という素顔も明かされていきました。

ここからのステップアップは驚異的でした。2022-23シーズンは18試合で7ゴール、初のプレーオフを経験した2023-24シーズンは47試合で13ゴールを記録。そして2024-25シーズンにはフル82試合に出場して35ゴールを達成。

ドロフェエフ、ベガス公式による前シーズン(2024-25)のブレイクスルー全ゴール集!

さらに翌シーズンにはそれを上回る82試合37ゴール、自己最多の64ポイントを叩き出したのです。特にパワープレー(PP)の適性は凄まじく、ドロフェエフはPPだけで30ポイントを挙げ、チームを力強く牽引しました。📈🚨

今シーズンの圧巻の全ゴール集(37ゴール)!

ジャック・アイケルの相棒として。単なる「点取り屋」を超えた完全体への進化

これほどのハイペースで得点を量産できた背景には、彼自身の成長だけでなく、チームの至宝である超一流センターとのケミストリーがありました。

GMのケリー・マククリモンは「真に優れた若手だからこそ、良い選手とプレーできる。今季のパワープレーの中心も彼だった。今はジャック・アイケルの右サイドという最高のポジションでチャンスを最大限に生かしている」と分析します。

ドロフェエフの進化は、単にアイケルの恩恵を受けるだけの「one dimensional(一元的)な点取り屋」に留まらない点にあります。

カロライナ・ハリケーンズとのスタンレーカップ決勝を迎えた時点で、彼のプラスマイナスは+5、彼が氷上にいる時間帯の60分あたりゴール失点率は1.46点と、驚異的な守備貢献度を叩き出していました。

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これには相棒のアイケルも「パベルは元々強力なシュートと得点感覚を持っていたが、ゲームの幅を広げた。ディフェンスゾーンでのプレー、細部への注意、競争心…すべてが向上している。今の成功は本当に彼にふさわしい」と惜しみない賛辞を送ります。

マククリモンGMが「プレーオフは選手を成長させる。今回のポストシーズンは彼にとって最高の経験だ」と語る通り、大舞台での厳しいチェックを経験したことで、攻守に隙のない完全体へと進化を遂げたのです。

大歓声のラスベガスで、自身の名前と背番号を背負うファンが増えたことにも、彼は「楽しいし、気に入っているよ」と頼もしく笑います。👑👀

偉大なるメンターの存在と、今夏に控える「183万ドル」からの巨額契約

急激にスターダムを駆け上がるドロフェエフですが、私生活やメンタル面におけるナイツの手厚いサポート体制も、彼の躍進を支える重要なファクターです。その中心にいるのが、同郷の友人であり頼れる兄貴分のイヴァン・バルバシェフです。

「彼とロシア語で深く話せる環境が、本当に大きな助けになっている。素晴らしい人だよ」とドロフェエフは感謝を口にします。

30歳になったバルバシェフも「毎日の遠征で隣に友人がいるのは心強い。でも僕は何もしていない、彼自身が日々成長しているんだ。彼にはスタンレーカップを勝ち取るチャンスがある」と誇らしげです。

この関係は、バルバシェフがセントルイス・ブルース時代、スター選手ウラジミール・タラセンコにレストランへ連れて行ってもらうなど、メンターとして面倒を見てもらった記憶と重なっています。

「正直、今はパベルがほとんどディナーを奢ってくれるんだけどね」とバルバシェフは笑います。

それもそのはず、ドロフェエフは今夏、現在の2年契約・年俸183万5千ドル(約2億8,400万円〜2億8,800万円)から大幅な増額となる巨額契約を結ぶことが確実視されているからです。バルバシェフは冗談交じりに「今後はもっと食事代を支払ってもらうことになるね」と語ります。

新契約のプレッシャーがかかる大舞台ですが、本人は驚くほど冷静です。「僕にストレスはない。仕事はただ氷上でホッケーをすること。両親やエージェント、周りが考えるのは彼らの仕事で、僕の仕事じゃないからね」。

契約問題すらどこ吹く風。この図太いメンタリティこそ、彼の最大の武器なのです。💰🤝

ロシアのアイスホッケー・リーグ=KHL専門のnoteをやっていることもあり、今回、ゴールデンナイツ所属のロシア人選手に焦点を当ててみたにゃ。大味で豪快なホッケーをするイメージのあったチームだったけど、トルトレラが急遽監督に就任して以降、細かいテクニックを駆使して相手の裏をかく攻撃と、意外と(?)しっかりした守りの相乗効果で、まずは最強ハリケーンズから1勝を挙げた。ハリケーンズもチームカラーの変化に戸惑っているんじゃなかろうか。

まとめ

巨額の契約問題や周囲の喧騒にも一切ブレず、「ただ自分の仕事をするだけ」と言い切るパベル・ドロフェエフ。ドラフト79位から地道な下積みを経て、ベガスの第一ラインへと上り詰めた彼の覚醒は必然でした。

攻守に隙のないエリートへと進化した若きロシア人スコアラーが、ゴールデンナイツをスタンレーカップ戴冠へと導く瞬間は、もう目の前です。職人ドロフェエフの次なる“仕事”は、果たしてどんな形でもたらされるのでしょうか!🏆✨

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね

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