はじめに〜“イワン・デミドフ”って誰?
NHLで今、ちょっとした“未来のスター誕生”と話題になっているのが、イワン・デミドフというロシア出身の選手✨。彼を巡って注目を集めているのが、カナダ・モントリオールに本拠地を置くモントリオール・カナディアンズです。
このチームが2024年のドラフトでデミドフを指名したことで、「大きな賭けに出た」と言われています。なんでそんな風に言われているのか?そして、今どんな展開になっているのか?
予定より早く契約が結ばれたことで、彼がNHLのリンクに立つ前から、このギャンブルはすでに報われ始めている、と言われています。この記事では、NHL初心者でもわかるように、わかりやすく解説していきます😊🏒
参照記事:awinninghabit.com1「Why the Canadiens draft bet on Ivan Demidov is already paying off」
「5位で指名」は実はすごいこと!
ロシア出身の逸材デミドフが指名されたのは、2024年のNHLドラフトでの全体5位。これは、ドラフトに参加した多くの若手選手の中でもトップレベルってことを意味します。ファンが興奮するのも当然です。
デミドフを全体5位で指名したこの決断は、単に「その時点で最も優れた選手を選んだ」というわけではなく、「ホームランを狙った一打」だったのです。
では、なぜデミドフのような才能を持った選手が全体5位まで残っていたのでしょうか?
その理由は、彼のプレーぶりにはありません。それは明らかです。デミドフはロシアのジュニアリーグであるMHLで大活躍し、その後KHLの名門SKAサンクトペテルブルクに昇格。ルーキーシーズンには65試合で49ポイント(19ゴール・30アシスト)を記録しました。
彼は華やかなプレースタイルのウィンガーで、卓越したパックハンドリング、視野の広さ、得点感覚を兼ね備えています。純粋な能力だけで言えば、彼は全体1位マックリン・セレブリーニ(サンノゼ・シャークス)に次ぐ2番手と見なされていました。
今シーズンのデミドフの活躍を見てください!
それでもいくつかの「赤信号」または「黄信号」がありました。5位まで順位が下がった理由、まずは、ドラフト前に膝のケガを抱えていたことです。これが彼の耐久性についての懸念を生みました。そして、より大きな問題は、母国のKHL(ロシアのプロリーグ)のチーム(SKA)との契約の問題でした。
SKAというチームは「うちの選手をNHLには簡単に行かせないよ〜」というスタンスで有名。だから他のチームは「せっかく指名しても来てくれないかも…」と心配して、指名を見送ったんです💦彼がKHLをすぐに離れることが許されるのか、また本人にその意志があるのかも不透明だったのです。
この不確実性が、(ドラフト指名順)上位4チームをためらわせました。でもモントリオールは違いました。モントリオールは、リスクを避けて安全策を取るか、それとも未知数は多いが、エリート級の可能性を持つ選手に賭けるかという決断を迫られました。
カナディアンズのケント・ヒューズGMとフロント陣の決断は、後者でした。「それでもデミドフの才能は本物だ!」と信じて、あえてリスクを取ったんですね🔥ほんの少しだけ順位を落とし、結果的にモントリオールに“転がり込む”形となりました。
それから1年も経たずして、デミドフは3年契約のエントリーレベル契約2を結び、早ければ4月14日にもチームに合流する予定です。このような展開は想定外でありながら、この賭けがすでに成果を出し始めていることを示すものです。

昨年のドラフトでデミドフが指名された時、「カナディアンズ、マジ?大丈夫?」って声はあったにゃ。YouTubeのドラフト採点動画とかでも、軒並み評価は低かった。あれから1年近くなって、こうなることをカナディアン図は予測していたのか、それとも何か大人の事情が…。
デミドフ、まさかの早期合流🎉
普通なら「指名された選手が実際にチームに来るまでには、1〜2年かかる3」なんてこともよくあります。でも、なんと!デミドフは予定よりず〜っと早く、モントリオール・カナディアンズに正式に迎え入れることになったんです😳✨
カナディアンズがデミドフを指名した瞬間から、物事は動き始めました。彼はもともと、「2024-25シーズンのKHL(ロシアのプロリーグ)が終わったらNHLに行くよ」と話していました。
でも、SKAとそのヘッドコーチであるロマン・ローテンベルク4はこの発言に不満を示していたこともあり、シーズンが進むにつれ状況が一変。デミドフは好成績を収めていたにもかかわらず、試合から外されたり、ベンチに座らされたりすることが増えていきました。特にプレーオフではほとんど出場できない5という扱いを受けました。
これって…「NHL行きたいって言ったから罰を受けてる?」ってファンの間でも話題に。ロシアのクラブは、選手がNHLに夢を抱くのをあまり良く思っていないことがあるんです💭
しかしロシアでの状況が不透明になる一方で、モントリオールでは逆に明るい兆しが見え始めました。デミドフの「カナディアンズへの本気度」が明確になり、ファンたちの期待は日に日に高まりました。
2025–26シーズンにHabsのユニフォームを着た彼の姿を見るというだけでも、すでに“勝利”のように感じられていました。
そんな中で、デミドフはなんとKHLのシーズンが終わるのを待たずに、NHLとのエントリーレベル契約を早期に締結!予定よりも早くモントリオールにやってくることになったのです。そして、プレーオフ進出を目指しているカナディアンズに、超タイムリーなタイミングで加わることになったんです。
カナディアンズのチーム練習には参加しており、すぐに試合出場もあり得るか?
チームにもたらす影響は?即戦力&未来のスター🌟
ここからが、本当の「成果」の始まりです。
「デミドフが来たからといって、いきなりチームの中心になるってわけじゃないでしょ?」という声もあるかもしれません。確かにその通り。でも、それでも彼の合流はチームにとって超ポジティブなニュースなんです!
まずは、シンプルに「NHLの試合に出られる」という経験がでかい!もし今シーズン中に数試合でも出場できれば、彼にとってもチームにとっても、かなりのプラス。
しかも、ちょうど今カナディアンズはプレーオフをかけた大事な場面。「カナディアンズがプレーオフに出られるかどうか」は、“もし”ではなく“いつ”という話6になりつつあります。そんな中で、突如としてXファクター、若くて才能あふれる選手が加わるというのは、かなりの刺激になるんです🔥
デミドフは、若く、飢えていて、ハイレベルなスキルを持つウィンガー。世界でも最も厳しいリーグの一つであるKHLで、この1年間輝き続けてきましたから。
さらに注目すべきは来シーズン以降。デミドフはこれから北米でオフシーズンを過ごす予定で、街やチームのシステム、そしてNHLのスピード感にじっくり慣れる時間があります。これって、ルーキーシーズンのスタートダッシュにめちゃくちゃ重要!
そしてそのルーキーイヤーは、もし全てがうまくいけば、今シーズン、同じくカナディアンズの若手であるレーン・ハトソンが大活躍して話題になってますが、デミドフもそれに続き、カナディアンズの歴史でも記憶に残るような鮮烈なデビューとなるかもしれません😊
そして始まる、デミドフの物語✨
物語をさらにワクワクさせる小ネタとして、デミドフの契約には「今年のコーン・スマイス・トロフィー(プレーオフMVP)を獲得すれば、55万ドルのボーナスが支払われる」という条項が含まれているそうです💰。
もちろん、これは夢のような話かもしれませんが、それだけチームとデミドフ自身がこのプレーオフにかける期待の大きさを感じさせてくれます。
そして、デミドフの物語はまだ始まったばかり。彼がどれだけカナディアンズの未来を背負って、成長していくのかは、ファンにとってはまさにワクワクする瞬間です。
まとめ
イワン・デミドフへのドラフト指名は、リスクを伴う大胆な賭けでした。しかし彼がNHLのリンクに一歩も踏み出していない今の段階ですら、そのリスクは「賢い決断」に変わりつつあります。彼のこれまでの道のりはすでにファンの心を掴んでおり、本当の成果は、これから始まるのかもしれません。
Habs(カナディアンズの愛称)ファンの皆さん、もう待つ必要はありません。未来は、すぐそこまで来ています🎉。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- モントリオール・カナディアンズに関するニュースや噂、選手情報などを提供するスポーツウェブサイト。最新の試合結果や選手のパフォーマンス分析、ドラフト情報など、ファン向けのコンテンツが充実している。また、ポッドキャストや歴史的な記事も掲載。
↩︎ - 若い選手がプロ入りする際の初期契約で、通常3年間の契約期間となる。契約金額は上限が定められており、年俸は比較的低いが、パフォーマンスに応じてボーナスが支払われることがある。選手はNHLまたはAHLでプレーし、契約期間終了後はRFA(制限付きフリーエージェント)となり、次の契約で年俸アップが期待される。
↩︎ - NHLでは、ドラフトで指名された選手がすぐにチームに加入するとは限らない。多くの若手選手は、体づくりや経験を積むために、大学リーグやジュニアリーグ、自国のプロリーグでプレーを続ける。
また、ヨーロッパの選手は契約の都合でNHLに来るまで数年かかることも。だからこそ、デミドフのように1年以内にチーム合流するのはかなり珍しいケース。
↩︎ - ロシアの大手企業「ガスプロム」グループでキャリアを積んだビジネスマンで、現在はKHLのSKAサンクトペテルブルクのヘッドコーチ。実は起業家一家の出身で、スポーツ経済学の博士号も取得。コーチ経験の少なさから批判もあったが、2023年に契約を5年延長するなど、影響力は非常に大きい人物。
↩︎ - 2024-25シーズンのプレーオフは、準々決勝でディナモ・モスクワに4勝2敗で敗退。記事とは違い、デミドフは準々決勝に出場しており、6試合で3ゴール・2アシストを記録している。
ただし、レギュラー・シーズン中、他の上位チームとの対戦に敗れた際、デミドフの名前を出すことが多い。ローテンベルク監督は彼の守備面での評価を理由とし、「チームのためにプレーする」ことを望んでいると説明し、選手が30ゴールを決めてもマイナス5の評価を受けた場合、彼は素晴らしい選手ではないと記者会見で批判したりもしている。
実際にはNHL移籍を希望するデミドフに対して、契約延長の圧力をかけていた可能性も。一部では、SKAがカナディアンズから金銭的補償を引き出そうとしているとの見方もあった。とはいえ、デミドフ自身は一貫して「できるだけ早くNHLに行きたい」と話し、契約延長にはサインしなかった。
↩︎ - 4月12日(土)、カナディアンズはトロント・メープルリーフスに、延長戦の末、0-1で敗退。1点をめぐる好ゲーム。それでも、カナディアンズはイースタン・カンファレンスのワイルードカード2位をキープ。
カナディアンズは4月14日(月)、ホームでのシカゴ・ブラックホークス戦に勝てば、3位のコロンバス・ブルージャケッツが残り3試合全勝しても追いつけず、カナディアンズはプレーオフ進出決定となる。この14日の試合にデミドフ出場の可能性もあり、非常に注目される。 ↩︎