祝・決勝開幕!コリー・ペリー、スタンレーカップ制覇をさらに目指す

現役スター選手紹介

はじめに

 祝・2024年スタンレーカップ決勝開幕!いよいよクライマックスです。すでに第1戦は終了しており、そちらの結果は最後に記載しておりますので、ご覧いただくとして、選手達はそれぞれドラマを持って、この決勝の場に集っているようです。

 前回、2014年ドラフト全体1〜4位指名選手全員が決勝に参戦していることを記事にしましたが、今回は以前に決勝の舞台を踏んできた選手達が、その経験値をどう活かすか、それぞれに語ってもらった内容になっています。

讃岐猫
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引用元:Global News.ca「Perry gets another chance at second Stanley Cup 17 years after winning his first

ペリーの呪い?

 コーリー・ペリーは、アナハイム・ダックスで最初のスタンレーカップを獲得しました。17年経った今でも、彼はリングNo.2を探しています。

 それは努力を怠ったからではありません。エドモントン・オイラーズのベテランメンバーとして、彼は過去5年間で4度目のカップ決勝に臨もうとしています。

 彼はダラス・スターズ(2019-20)、モントリオール・カナディアンズ(20-21)、タンパベイ・ライトニング(21-22)のメンバーとして出ていますが、カップを獲れませんでした。実際、「ペリーの呪い」はオンラインで簡単に見つけることができるものです。

ペリーの呪い?

 「5年前まで、スタンレーカップのためにプレーする機会はなかった」とペリーは言いました。

 「つまり、その間に12年、13年という年月があったわけだ。決勝の舞台に戻れるかどうかなんて、わからないよ。毎年、第1ラウンド、第2ラウンド、第3ラウンドと敗退していたからね。ただ〈うーん、多分来年は大丈夫かな〉って思っていたよ。

 そして、どんどん年数だけが増えていったんだ」。

 オイラーズは土曜日から始まるスタンレー・カップ決勝でフロリダ・パンサーズと対戦し、ペリーは2度目の優勝カップを目指します。

カップ戦決勝は感情をコントロールしないと

 過去5年間、ペリーは3回のカップ決勝に敗れましたが、「〜だっただろう」、「〜すべきだった」、「〜だったかもしれない」リストにいるのは彼だけではありません。

 トレード期限までに獲得したアダム・エンリケ、ペナルティ・キリングのエースであるマティアス・ヤンマーク、守備の重鎮であるマティアス・エクホルムは、過去にNHL決勝で敗れています。

 そしてその経験が、2024年のオイラーズのカップ挑戦をさらに一歩前進させる原動力となることを願っています。

 エクホルムとプレデターズのチームメイトは、2017年にピッツバーグ・ペンギンズに敗れました(プレデターズの2勝4敗)。選手たちがそのスペクタクルさに夢中になり過ぎると、シリーズはあっという間に終わってしまう、と彼は警告しています。

 プレデターズの最も重要な仕事はホッケーをプレーすることだ、と思い出すのに時間がかかりすぎた、と彼は感じていました。

 「厳しいスタートを切ってしまったのは明らかだったね」とエクホルムは回想しています。

 「アウェーで2つとも負けて、〈ああ、僕らもホッケーをやらなきゃいけないのか〉とわかったのは、1試合半くらい経過した時だった(第3戦・第4戦はプレデターズ連勝で2勝2敗のタイ)。オールスターゲームやショーケースのような大きなイベントじゃないからね」。

 エクホルムが学んだことは、決勝戦ではメディアから「右往左往」させられるなど、気が散ることが多いということです。

 カンファレンス・ファイナルとスタンレーカップ・ファイナルの間にはほぼ1週間あるので、今年はオフの日を何日か設け、メディアの熱狂にうまく対処するチャンスがあります。

讃岐猫
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COVIDバブル最中の決勝戦

 ダラス・スターズが2020年の決勝でライトニングに敗れたとき、エドモントンCOVIDバブル1の中にヤンマークはいました。たとえファンがいなくても、感情や気晴らしが選手を奮い立たせることがあると彼は言っています。

 「いろんな感情が渦巻くものさ。特にカンファレンス決勝で優勝したときはね。トロフィーとか、帽子とか、何もかも手に入るんだ」と彼は言いました。

 「僕はバブルの中にいたので、すぐに決勝に突入した。今はそれに対処する時間があるよね」。

 ペリーにとって、カナダのチームでカップ決勝に臨むということがどういうことなのか、真に味わうことができるのはこれが初めてでしょう。

 確かに、彼は2021年にハブスに所属し、トロントとの最初のラウンドで3-1の劣勢から逆転し、その後、勝ち続けましたが、タンパベイに敗れました。しかし、COVIDはシーズンに大きな影響を与え、空のアリーナまたはほぼ空のアリーナでゲームが行われました。

 「僕がモントリオールにいたとき、それはCOVID中だったね…3,000人か4,000人のファンがいたと思うけど、それはベルセンターのような場所に思えたね。いつもとまったく同じじゃないよ。ファンがいると、また違った雰囲気、違う動物のようになるんだ」。

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ルーキーにとって、決勝は荷が重いよね

 エンリケは、最初のスタンレーカップ決勝に進出したとき、まだルーキーです。彼は2012年にロサンゼルス・キングスに敗れたニュージャージー・デビルズチームの一員でした。

 当時、カップ戦の決勝に進出することがどれほど難しいかについて、世間知らずだったと彼は言います。

 「来年はプレーオフに出場して、またここに戻ってきて、チャンスを得られるくらいに思っていただろう」とエンリケは言いました。「しかし、そうはうまくいかない。舞台裏や契約状況とか色々関係してくるからね。チームによって、毎年変わることがたくさんあるし」。

 周知のように、パンサーズは2023年の決勝でラスベガスに敗れました。接戦ではなかったのです。ゴールデンナイツは5試合を戦いましたが、4勝のうち3勝は大敗(第1戦は2-5、第2戦が2-7、第5戦が3-9)でした。

 フロリダはその経験を基に、チームを前進させることができるでしょうか?

 オイラーズのコーチ、クリス・ノブラウはそれについて尋ねられました。

 「経験は良いものさ」とノブラウは言います。「どれだけの経験が役に立つかはわからないよ。バッファロー・ビルズに2スーパーボウルの経験がどれほど重要か聞いてみてくれよ」。

まとめ

 最新の試合結果は、スタンレーカップ決勝・第1戦、パンサーズがオイラーズに3-0で完封勝ちを収めました。終始攻めていたのはオイラーズなのですが、パンサーズが確実に少ない得点チャンスをモノにして、レギュラー・シーズン同様、試合巧者ぶりを発揮しました。

 今回、名前の出た4選手は全員出場していますが、ペリー、ヤンマーク、エクホルムの3人はマイナー・ペナルティを受けており、うーん、決勝の雰囲気にやや気負いすぎちゃったのかもしれません。でも、まだ始まったばかり、彼らの経験値発揮はこれからです。

 この4人の活躍が、他のチームに「やっぱりベテラン必要だな」って感じで、戦力補強面で影響を与えると思います。サラリーキャップで、真っ先に弾かれるのはベテランですが、大舞台に必要なのもこれまたベテラン、難しいものです。

讃岐猫
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【註釈】

  1. プレーオフはカナダの2都市で開催され、アルバータ州エドモントンのロジャースプレイス、オンタリオ州トロントのスコシアバンクアリーナである。

     プレーオフの開始から第2ラウンドの終わりまで、イースタン・カンファレンスのチームはトロントでプレーし、ウェスタン・カンファレンスのチームはエドモントンでプレー。

     カンファレンス・ファイナルとスタンレーカップ・ファイナルのすべての試合はエドモントンで行われている。
    ↩︎
  2. 1990〜93年まで4年連続、スーパー・ボウルにビルズは進出しているが、全敗。それ以降、2024年までスーパー・ボウルに出場しておらず、経験は特に関係ないと、ノブラウは言いたかったのだろう。 ↩︎
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