セントルイス・ブルース開幕ロスター完全分析2025年最新情報

NHLチーム紹介

はじめに

 セントルイス・ブルースはプレシーズン最終戦を終え、いよいよ開幕ロスターが見えてきました🏒✨。1~4ラインのフォワード陣やディフェンスペア、ゴールテンダーまで、注目選手の動きや成長が明らかに😊。

 キャンプで磨かれたチームのバランスと個々の力が、今シーズンの勝利の鍵となりそうです🔥。

参照記事:stltoday.com1With NHL rosters due Monday, here’s what the 23-man projection could look like for the Blues

🏒ブルース、ついに答えが見えてきた!

 セントルイス・ブルースは、いよいよチーム構成の答えに近づいているようです!✨

 今週土曜日にはプレシーズン最後の試合として、シカゴへ遠征してブラックホークスと対戦し(4-0でブルースの勝利!)、その翌週の月曜には最終ロスターが提出されます😊。そして木曜には、いよいよレギュラーシーズン開幕戦でミネソタ・ワイルドと対戦予定です🏒。

ブルースvs.ブラックホークス戦のダイジェスト映像!ブルース、新シーズンもやりそうです。

 これまで5試合のプレシーズンと2週間のトレーニングキャンプを経て、ブルースの開幕ロスターはほぼ固まりつつあります。今回は数日後のブルースのロスター予想、注目ラインをご紹介します😊。

✨フォワード陣の注目ライン

第1ライン:パベル・ブチネヴィチ―ロバート・トーマス―ジミー・スナガルード
※選手名の後の()内は、昨シーズンの成績。

 キャンプ初日からオタワ戦の最終調整試合まで、ロバート・トーマス(70試合、21ゴール・60アシスト)とジミー・スナガルード(7試合、1ゴール・3アシスト。2022年ドラフト全体23位)は常にコンビを組んで行動しています。春のレギュラーシーズン終盤でも一緒にプレーしていたコンビで、今秋もそのまま第1ラインとして開幕戦に臨む予定です✨。

 紙面上でも理にかなった組み合わせで、トーマスはプレーメーカーでパスの名手、スナガルードはシュート力抜群。そしてそこにポゼッション型の選手ブチネヴィチ(76試合、20ゴール・37アシスト)が加わることで、バランスの取れた攻撃ユニットが完成しています。

 木曜のオタワ戦(7対1の勝利)では、この3人で合計2ゴール・5アシストを記録。

 トーマスも「彼は素晴らしい選手だよ。スナガルードはシュートが上手いのはもちろんだけど、パックを持つときの動きやパスの意識も高く巧みで、リンク全体をよく見渡せるんだ。今の時代、ただの“シューター”だけの選手はあまりいない。彼はたくさんのことができる選手さ」と絶賛しています。

第2ライン:ディラン・ホロウェイ―ピウス・スーター―ジョーダン・カイロー

 トーマスとスナガルードが常にセットで動いているように、第2ラインでは、ピウス・スーター(バンクーバー・カナックスから新加入。81試合、25ゴール・21アシスト)とジョーダン・カイロー(82試合、36ゴール・34アシスト)も一心同体のように行動しています。

 キャンプ中のすべての練習で、この2人は同じラインに配置されており、スーターがセンターとして第2ラインを率い、左右にホロウェイ(77試合、26ゴール・37アシスト)とカイローを置く形に慣れてきています。

 これまで2人の俊足ウィンガー(ホロウェイとカイロー)と組んで、リーグ屈指のラインを形成したブレイデン・シェーンに代わり、スーターがセンターを務める最初のチャンスを得ることになります。守備意識の高いスーターが加わることで、よりバランスの取れたラインになるでしょう。

 また、彼自身も2024–25シーズンにバンクーバーで25ゴールを挙げた攻撃力も持ち合わせているので、攻守バランスの取れたラインになる期待がかかります。

スーター獲得は、ブルースにとってかなり好影響になるかも。この第2ラインは、そのまま第1になってもおかしくない破壊力。

 ブルースのジム・モンゴメリー監督もスーターを高く評価して、次のように話しました。

 「彼について以前の指導者から話を聞いていたが、まさにその通りのプレーをしてくれている。攻守両面でのパックサポートが一流なんだ。彼の頭の回転が速く、ポジション取りも的確。だからいいプレーを生み出せるんだ。若い選手を成長させる力もある」とコメントしています。

⚡第3・第4ラインと控えフォワード

第3ライン:ジェイク・ネイバーズ―ブレイデン・シェーン―ニック・ビュグスタッド

 スーターが第2ラインのセンターに入ったことで、ブレイデン・シェーン(82試合、18ゴール・32アシスト)は第3ラインに回ることになりました😊。

 その左ウィングを務めるのはジェイク・ネイバーズ(82試合、22ゴール・24アシスト)。ネイバーズと組むことで、どちらも非常にフィジカルなプレースタイルを持ち、相手にとって厄介なフィジカルに強い「ハードパンチャー・デュオ」2が誕生。氷上で相手にプレッシャーをかけ、チームに厚みを加えます😊。

 モンゴメリー監督もこの2人を高く評価しています。

 「彼らはどちらも西カナダ出身の“タフな男たち”で、家族を大切にする同じ価値観を持っているんだ。素晴らしいチームメイトで、誠実な人間だ。そして氷上ではチームのためにハードに戦う。2人は“チームを作るライン”として、理想的な形を見せてくれている」。

 右ウィングはニック・ビュグスタッド(ユタ・マンモスから移籍。66試合、8ゴール・11アシスト)。身長6フィート5インチ(約196cm)の大型フォワードで、彼はスペースを作るタイプの選手、2年前にアリゾナで22ゴールを記録した時のようなフォームを取り戻したいところです。

 キャンプの木曜練習では初めて右ウィングとして起用され、2アシストを記録。実はフロリダ時代(2012〜2018シーズン)にも、アレクサンダー・バーコフの隣でウィングとしてプレーしていた経験があり、適応もスムーズです。

第4ライン:アレクセイ・トロペチェンコ―オスカー・スンドクビスト―ネイサン・ウォーカー

 もしビュグスタッドが第3ラインに固定されれば、オスカー・スンドクビスト(67試合、6ゴール・14アシスト)は第4ラインのセンターとして起用されることになります。

 スンドクビスト自身はウィングも可能ですが、ブルースのコーチ陣はセンターとして起用する方針です。

 モンゴメリー監督、スンドクビストが昨シーズンのザック・ボルデュクの成長を支えた“最大の功労者”だと強調します。「コーチたちが最も評価しているのは、彼の“細かい部分の仕事ぶり”やコミュニケーションなんだ」と監督は語ります。

 「多くの人がボルデュクの成長を称えるけれど、スンドクビストへの感謝を忘れている。若い選手がミスをしても、彼はすぐにその穴を埋め、声をかけてくれる。そのおかげでボルデュクは時間をかけて素晴らしい選手へと成長した。彼の貢献は本当に大きい」。

 トロペチェンコ(80試合、4ゴール・14アシスト)とウォーカー(73試合、8ゴール・8アシスト)も、昨シーズンの第4ラインでブルースを支えた中心選手。今季もチームで最も勤勉で安定したラインとして、その役割を担うことになります。

控えフォワード:マチュー・ジョセフ、アレクサンドル・テクシエ

 ミラン・ルーシッチ3プロトライアウト契約4によるキャンプ参加中で、ロスター入りを狙っています。しかし、3試合のプレシーズンでは目立った結果を残せていません。

 9月21日のコロンバス戦で試合勘を取り戻し、火曜のダラス戦ではオフ・パックの動きをモンゴメリー監督に評価されましたが、木曜のオタワ戦ではインパクトを残せませんでした。

 そのため、スピードと粘り強さでキャンプをアピールしたマチュー・ジョセフ(60試合、4ゴール・10アシスト)が、スプリングフィールド(・サンダーバーズ。AHL)に落ちずロスターに残る可能性があります。

 また、アレクサンドル・テクシエ(31試合、6ゴール・5アシスト)も、その高いスキルと時折見せるひらめきで、チーム内で根強い支持を得ています✨。

🛡️ディフェンス陣の注目ペア

第1ペア:カム・ファウラー―コルトン・パレイコ

 ブルースは長年、コルトン・パレイコ(64試合、16ゴール・20アシスト)にふさわしいパートナーを探してきましたが、昨年12月にカム・ファウラーをトレードで獲得(アナハイム・ダックスから。移籍後、51試合、9ゴール・27アシスト)したことで、ようやく理想の組み合わせが実現しました😊。

 ファウラー加入後、この2人はトップペアとしてほとんど離されることなく起用され、相手チームの主力ラインとのマッチアップを任されてきました。さらに、ファウラーはパワープレー、パレイコはペナルティキルと、それぞれ重要な役割を担っています🧊。

 モンゴメリー監督はこう語ります。

 「2人ともリーチが長く5スケーティングが優れているので、だから相手の速攻にも自然に対応できる😊。ファウラーのほうがやや攻撃的だが、どちらも全リンクをカバーできる能力がある。お互いの動きを補い合い、もし片方が攻撃に参加しても、もう片方がすぐに中央を守る判断ができるんだ」。

 このペアは今季もチーム内で引き続き最も厳しい役割を担い、最多のアイスタイムを記録する見込みです。

讃岐猫
讃岐猫

第2ペア:フィリップ・ブロバーグ―ジャスティン・フォーク

 木曜のオタワ戦がフィリップ・ブロバーグ(68試合、8ゴール・21アシスト)にとってプレシーズン最後の試合だったとすれば、最高の形で締めくくられたと言えるでしょう。ブロバーグはその試合で2ゴール・1アシストを記録し、火曜のダラス戦のゴールに続いて、プレシーズン通算3ゴールをマーク。これは全NHLディフェンスマンの中で最多です。

 モンゴメリー監督はブロバーグをこう評価します。

 「彼は本当に、自分がどれだけ才能あるアスリートなのかを理解し始めている。特に良かったのは、火曜のダラス戦で最初のピリオドがあまり良くなかったのに、そこから試合の中で立て直して支配的なプレーを見せたことだ。去年の終盤にもそういう兆しはあったけど、今季はさらに強くなっている。若いプロ選手として成長している証拠だ」。

 監督は続けます。

 「以前の彼は、1ピリオド悪いだけで落ち込んでしまうことが多かった。でもこの前は違った。ベンチで自分に話しかけながら、気持ちを立て直していたんだ。それが“若いプロ選手が真のプロへ成長している証拠”だと思う」。

エドモントン・オイラーズから2019年ドラフト8位指名は偽りじゃなかった。伸び悩んでいたブロバーグ、ブルース移籍後、水を得た魚のように大活躍。

 ジャスティン・フォーク(78試合、4ゴール・28アシスト)は7年目のシーズンを迎え、第2パワープレーユニット6の指揮を担当します。

第3ペア:タイラー・タッカー―ローガン・メイユー

 新加入のローガン・メイユーは右利きの元1巡目指名選手で、ザック・ボルデュクをモントリオール・カナディアンズへトレードした際(2025年7月1日)にブルース入りしました。プレシーズンでは、強い当たりを見せつつも、プレッシャー下で冷静にパックを運ぶ落ち着きも見せています。

 ゴーリーのジョーダン・ビンニングトンは「いい選手だよ。競争心が強く、サイズもスキルもある。彼がこのチームでどんなプレーを見せるか楽しみだね」とメイユーを評価。AHL経験が長い7彼ですが、今季はNHLでフルタイムのチャンスを得ています。

 「彼は準備ができている」とモンゴメリー監督も断言しました。「もうNHLの選手としてプレーできる段階にある」。

 タイラー・タッカー(38試合、3ゴール・4アシスト)は昨シーズン終盤、プレーオフでベテランのライアン・スーターを押しのけて出場するほど、モンゴメリー監督のお気に入りでした🧱。

控え候補:マシュー・ケッセル

 マシュー・ケッセル(29試合、0ゴール・3アシスト)をNHLロスターに残すのは、チームの資産管理8という観点から理にかなった判断です😊。昨シーズン、彼はトレード期限後にウエーバー対象選手となったため、ブルースはAHLに戻さずNHLに残留させました。

 また、ケッセルは今季10試合以上に出場しなければ、夏の契約更改でブルースが彼の保有権を維持できません。もし10試合未満の出場に終わった場合、彼は「グループ6」9の完全FA(フリーエージェント)となり、どのチームとも自由に契約できる立場になります。

🥅ゴールテンダー

スターター:ジョーダン・ビンニングトン

 ビンニングトン(56試合、28勝22敗)はすでにレギュラーシーズン開幕に向けて準備万端です😊。プレシーズン3試合で73本中71本のシュートをセーブし(セーブ率.973)、特に木曜のオタワ戦では36本のシュートを止めました🥅。開幕戦のミネソタ・ワイルド戦では、間違いなく先発マスクをかぶります。

バックアップ:ジョエル・ホーファー

 ホーファー(56試合、16勝8敗)は、2023–24シーズン、ルーキーイヤーに記録したセーブ率.913(←.914の間違い)を再現したいところ。今季はおよそ3分の1の試合で出場機会を得る予定です。

⏰ロスター最終調整と開幕準備

 プレシーズン最終日におけるブルースは、NHL全体でわずか2チームしかない「未勝利チーム」のひとつでした(もうひとつはユタ10)。

 木曜夜のオタワ・セネターズ戦では、開幕1週間前の“ほぼ本番仕様”のラインナップで試合に臨み、多くのNHLレベルの選手が出場しました✨。

 そして、ロスター提出期限11は月曜午後4時⏰。ブルースは現在31人のトレーニングキャンプロスターを、正式な23人の開幕ロスターに絞り込む必要があります。残された時間はわずかですが、チームは開幕に向けて万全の準備を進めています✨。

まとめ

 プレシーズンを通じて見えてきたブルースの各ラインとディフェンス陣、ゴールテンダーの布陣は、開幕戦に向けてほぼ完成形に🏒。若手とベテランがうまくかみ合い、攻守のバランスも抜群です😊。

 ロスター最終調整を経て、ブルースがどのような戦いを見せるか、今シーズンも目が離せません🔥。

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. stltoday.com(およびそれを運営する St. Louis Post-Dispatch)は、ミズーリ州セントルイスを中心とした地域報道を扱うニュースサイトで、日刊新聞「St. Louis Post-Dispatch」のオンライン版として運営されている。

     オンラインではニュース、スポーツ、ビジネス、特集、写真・動画など多彩なコンテンツを提供し、地域住民にとって主要な情報源の一つ。Post-Dispatch は1878年創刊の老舗紙で、地域の政治・社会を長年追い続け、19回ものピューリッツァー賞も受賞してきた実績を持ちます。

     stltoday.comを通じて、伝統的な紙媒体の信頼性とデジタル時代の速報性が融合されており、ブルースやNHL情報の発信源としても信頼されるプラットフォーム。
    ↩︎
  2. 単にゴールを取るだけでなく、サイズやフィジカルさで相手にプレッシャーをかけ、守備面でも穴を埋め、チームのやりたい形を物理的に支える2人組を指す。

     どちらか一方が得点源、もう一方が潰し屋、という単純な役割分担ではなく、双方が強いボディプレーやコーナーでの競り合い、相手のスペースを消す仕事をこなしつつ、相乗効果でライン全体の機能を高める点が特徴。

     英語では「hard-nosed」や「power forward」に近い概念で、タフで実利的なプレーを続けられる選手が2人揃うことで、対戦相手にとって嫌な存在になり、チームのバランスや勝負強さに直結する。
    ↩︎
  3. カナダ出身の左ウィングで、191cm・107kgと体格に恵まれたフィジカル系プレーヤーとして知られている。2006年のNHLドラフトで全体50位でボストン・ブルーインズに指名され、2007年からプロキャリアを開始。2011年にはスタンレー・カップ制覇も経験。

     以後、キングス、オイラーズ、フレイムズ、復帰したボストンなど複数クラブを渡り歩き、近年は故障やプライベートでの問題も抱えながらも、2025年8月にはセントルイス・ブルースのトレーニングキャンプ参加枠(PTO=プロトライアウト)で復帰を目指している。国際舞台ではカナダ代表としても出場し、2023年世界選手権では金メダルを獲得。
    ↩︎
  4. 「PTO=Professional Tryout Contract)」とは、正式な長期契約を結んでいない選手、特にベテラン選手や自由契約選手に対して、トレーニングキャンプやプレシーズン期間中に能力をアピールし、レギュラーシーズン契約を勝ち取るチャンスを与える短期契約の制度。

     この契約では、選手はチームのキャンプや練習に参加し、プレシーズン試合に出場できるものの、あくまで“トライアウト”の立場であり、レギュラーシーズンでの出場が保証されるわけではない。多くの場合、PTO契約は25試合を上限とする制限が設けられ、それを超える場合は別の契約(正式な契約など)に移行する必要がある。

     PTOは、選手側からすれば“アピールの場”となり、チーム側からすれば“見定める機会”として機能する。キャンプ期間中に印象的なプレーを見せれば、PTOから正規契約へ移行することも少なくない。ただし、PTOの成功率は一概に高いわけではなく、契約に至らず解消されるケースも多いため、選手にとってはギャンブル的な側面も持つ制度。
    ↩︎
  5. ディフェンスの第1ペアで「リーチが長い選手」が好まれる理由は、相手の攻撃を未然に抑える守備範囲の広さとパス遮断能力にある。

     長いリーチを持つ選手は、パックチェック(パックを突く守備)やスティックを使ったパスカット、相手の進行ルートへの干渉がしやすく、相手フォワードがスペースを使いにくくさせることができる。

     守備ラインが広くカバーできれば、ギャップ(攻撃陣と守備陣の間隔)を狭く保ちやすく、ゾーンを組む際の連携も取りやすくなる。特に高速攻撃が得意な選手を相手にする際、リーチの長さはミスを誘発させたり、攻撃を躊躇させたりする抑止力にもなる。
    ↩︎
  6. ペナルティによって相手が人数少なくなる「パワープレイ」時に出場する、チームの第2構成の特殊攻撃ユニット。通常は、第1ユニットほど得点力やタレント性は高くない選手で構成され、第1ユニットの休息やフォーメーションの切り替えに対応する役割を果たす。

     第1ユニットが展開して攻撃を仕掛けたあとの残り時間で登場することも多く、試合の流れを変える”ダークホース”的存在となることもある。
    ↩︎
  7. 2023-24&2024-25の2シーズン、AHLのラバル・ロケット在籍。2シーズン合計135試合、26ゴール・54アシスト。それ以前は、OHLのロンドン・ナイツに3シーズン在籍(2019-20、2021-22、2022-23)、合計75試合、28ゴール・34アシスト。
    ↩︎
  8. NHLにおいて、選手をAHL(下部リーグ)へ降格させるには「ウエーバー通過」が必要なケースが多く、他チームにその選手が持っていかれるリスクを伴う。つまり、トレード期限後にウエーバー対象となった選手を“AHL降格”させようとすると、他球団に獲得されてしまう可能性がある。

     ブルースがマシュー・ケッセルをNHLに残留させたのは、このリスクを避け、「資産管理(asset management)」の観点から、他チームに彼を奪われないようにするためと考えられる。
    ↩︎
  9. Group 6とは、NHLにおける「完全フリーエージェント(UFA)」の一種で、特定の条件を満たした契約満了選手が、この区分に分類される。

 具体的には、契約満了時点で年齢が25歳以上であり、プロシーズン(NHL以外も含む)を3年以上経験していて、かつキャリア通算でNHL公式戦の出場数が80試合未満(ゴールテンダーは28試合未満)が条件となる。

     この条件を満たす選手は、所属チームからの再契約の優先権(クオリファイオファーなど)を受けず、自由に他チームと契約できる立場になる。
    ↩︎
  10. 10月2日(木)、ホームでのロサンゼルス・キングス戦は2-1で初勝利。4日(土)、同じくホームでのサンノゼ・シャークス戦も6-4で連勝。
    ↩︎
  11. NHLでは、各チームはレギュラーシーズン開幕時点で最大23人の選手からなる「Opening Day Playing Roster(開幕日のアクティブロスター)」を提出しなければならない。この提出期限は、通常シーズン開幕日の前日午後5時(東部時間)と定められており、各クラブはこれを基にチームを確定させる。

     ただし、トレード期限日の朝(デッドライン当日)からは、アクティブロスターの選手数に制限がなくなる。それ以前は23人という上限が適用される。こうした制度により、チームは開幕前までに余裕をもって選手を調整しつつ、デッドライン直前には柔軟性を持たせることが可能となる。
    ↩︎
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