はじめに
2022-2023シーズンにおけるNHL.tvの概要がどうなるのか、正式発表を待ちわびている今日この頃です。楽天NBAのシーズン・パスが値上がりになったから(2万円超え!)、NHL視聴料もそうなるだろうなぁ、と諦めの境地。
さて、日本のNHLファンは配信に頼らざるを得ませんが、現地ファンはアリーナで生観戦がバンバンできます。今回は、そのアリーナのお話。新シーズンより一時的に本拠地を変更するチームがあります。それがアリゾナ・コヨーテズです。
新アリーナ建設予定のため、一時的に間借りするのですが、キャパがかなり小さいのです。当然チケット代の問題が出てきますね。その辺のやりくり事情や、なぜそのアリーナを選んだのか等、興味の尽きない話題です。
もし自分が現地にいたら、文句言うかもしれないですねぇ。「もっと大きなところを選べよ!」みたいな。いやいや、どんなに小さなアリーナになろうと、生観戦の魅力には勝てません!「しょうがねぇなぁ」と言いながらチケット買います!
※本記事は、NHL.com「Arizona Coyotes expect to sell out every home game at ASU, say season-ticket revenue up 50% over Glendale arena」などを参照して、編集・作成したものです。
新シーズンからマレット・アリーナを使います!
アリゾナ・コヨーテズは、アリゾナ州立大学のマレット・アリーナで行われる、今シーズンのホームゲーム・チケットはすべて完売すると予想しており、シーズンチケットの収益は元本拠地であるグレンデールを上回ると述べています。
※アリゾナ州立大学・・・アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス都市圏内、テンピ市にあります。6つのキャンパスに、5万人以上の学生が在籍し、アメリカを代表する州立大学の一つ。
※マレット・アリーナ・・・アリゾナ州立大学のキャンパスに、新しく新設された多目的ホッケー リンク。サン・デビルズの体操やレスリング、ASUキャンパスでのコミュニティ・イベント等にも使われる予定。
なお、名称の「マレット」とは、サンデビル・ホッケーをサポートし続けているマレット夫妻(=ドンとバーバラ)から採られたものです。夫妻が設立したバーバラ・H・マレット・ファミリー財団の最初の取り組みが、アリーナ建設でした。
※サンデビルズ・・・全米大学体育協会(NCAA)のディビジョンIレベル(トップレベル)でPac-12カンファレンス(西部6州〈アリゾナ州、オレゴン州、カリフォルニア州、ワシントン州、コロラド州、ユタ州〉の12校が参加)のメンバーとなっている、アリゾナ州立大学の各種運動部の総称です。男子運動部は9種目、女子運動部は11種目それぞれ加盟しています。
※グレンデール・・・アメリカ合衆国カリフォルニア州南部、ロサンゼルス郡にあります。人口は191,719人。ロサンゼルス郡内都市としては、ロサンゼルス、ロングビーチに次いで3番目に人口の多い都市。
新アリーナ建設計画も進行中!
コヨーテズは、ASU(Arizona State University)のキャンパスにある新しい多目的施設で、少なくとも今後3シーズンはプレーし、その間にテンピの市有地にアリーナを建設しようとしています。6月、テンピ市議会は、新しいアリーナと娯楽施設のある地区の交渉を前進させるための投票に賛成票を投じました。テンピのプロジェクトの予算は17億ドルで、チームは今秋にこの取引に関する入札が行われると予想しています。
「我々はこれまで通り、適切な取引、適切なプロジェクト、そしてそれを成し遂げるための適切なオーナーグループを持っていると確信しています」 と、コヨーテの社長兼CEOのザビエル・グティエレス (Xavier A.Gutierrez) 氏はESPNに語りました。「アリゾナ州史上、初めての民間資金によるスポーツとエンターテイメント地域になるのです。新アリーナがその架け橋になるのです」 。
※ザビエル・グティエレス ・・・NHL初のラテン系アメリカ人社長兼CEO。ビジネス・エグゼクティブ、投資家、ディールメーカーとして25 年以上のキャリアを持ち、投資管理、企業戦略と運用、財務、事業開発に長けた人物とされています。かつてNFLのオフィスに勤めた経験あり。ちょっと三谷幸喜に似てます(^^;。
夫婦で大学のアイスホッケー・チームを支えるって、
どんな感じなんじゃろ?
アリーナのキャパシティとチケット価格
キャパシティについて
ASUサンデビルズのNCAAディビジョンIホッケープログラムを支援してきた家族にちなんで名付けられた、マレットアリーナは5,025人を観客の公式定員としています。コヨーテズの試合での収容人数はまだ決まっていませんが、4,800〜5,000人の観客があると見込まれています。
「すべての試合で完売することはわかっているし、そうなることに疑う余地はなかった」 とグティエレス氏は述べました。「既存のシーズンチケットのベースで販売することもできたが、それが正しいアプローチだとは思わなかった。試合を一度も経験したことのないファンにも来てもらいたいと考えています。キャパを縮小した時、それは非常に厄介なことですがね」 (同氏) 。
うーみゅ、5000かぁ。
ちょっと小さいにゃ!
チケット価格について
グレンデールにある、かつてはヒラ・リバー・アリーナ(現在はデザート・ダイヤモンド・アリーナ)はアイスホッケー用であれば、17,125人収容できます。新シーズンの収容人数減少を補うため、コヨーテスは、ASU学生セクション以外のすべての席を、より低いボウル席として価格設定しました。
コヨーテズの以前のアリーナの平均チケット価格は90ドル台(日本円で約12900円)だった。マレットアリーナの平均チケット価格は170ドル(約24400円)です。NHLの平均は154ドル(約22000円)だ。
※ヒラ・リバー・アリーナ・・・2003年オープンの多目的アリーナ。ヒラ・リバーとは、命名権を持っていたヒラ・リバー・カジノズによるものです。
※デザート・ダイヤモンド・アリーナ・・・2022年8月23日、デザート・ダイヤモンド・カジノが命名権を持ったため、変更されました。
※ボウル席・・・リンクにより近く臨場感溢れる席、日本で言えば「砂かぶり席」のような感じでしょうか。ESPN.comには、マレット・アリーナの工事風景のような画像がアップされていて、それを見ると、ボウル席の雰囲気は想像できます。
それにしても、前年比約1万2千円もチケット代アップですか…。
その価格設定のおかげで、コヨーテズはグレンデールのアリーナでのこれまでの収益よりも、シーズンチケットのすべてのプランで50%多くの収益を得ているとグティエレスは述べました。
「私たちはここで人々を排除しているのではありません」と彼は言いました。「以前はNHLの平均をはるかに下回っていましたが、現在はNHLの平均をわずかに上回っています。そして、(全チームのチケット平均価格ランキングにおいて)われわれはずっと真ん中辺りのポジションにいます」 と述べました。
※NHLのチケット代は30~250ドルくらいです。後述の学生用チケット価格も含め、確かにグティエレス氏の言うように、チケット価格は値上がりしているものの、他チームと比べたら「普通」レベルではあります。
スイート・ルームと学生専用席
また、チームがスイート・ルームを販売する方法にも変更が加えられています。コヨーテズは以前のアリーナで約80のスイート・ルームを所有しており、約60室を販売していました。マレットアリーナにはスイートルームが20室あるのですが、売り切れてしまいました。ハーフシーズンプランで販売されていたので、シーズン後半にも販売すると考えると、まだ在庫があることになります。
ASU学生セクションは約400席です。また、約300席の立見席も用意され、そこからさらに学生用の座席を作ることができます。学生セクションのチケット価格は、ゲームあたり約25ドル(約3600円)から50ドル(約7200円)です。
「私たちはASUのキャンパスに居を構えます。これは、ゲームデーの体験にも、ファンの育成にも最適です。キャンパスにいながら、若い人達からの情報を得ないわけにはいかないでしょ?」 とグティエレス氏はESPNに語りました。
コヨーテズは10月28日、ASUキャンパスでウィニペグ・ジェッツとホームゲームを行います。このゲームはESPN+とHuluで独占配信される予定です。
学生さんには、ちと高いような気ぃするにゃ…。
まとめ
チケット代、高いですね(^^;。自分が観に行くとしたら、迷わず25ドルの席です!間もなく日本で行われるNBAプレシーズン・マッチも、一番安い席で8000円でしたかね。それを考えれば、コヨーテズの今回の値段設定は無難な方かもしれません。
過去のコヨーテズのチケット値段設定は良心的でしたが、世の中不景気だし、将来の新アリーナ建設のことを考えたら、いくらか上げざるを得ないのでしょう。上げたことにより、チームが強くなればいい訳ですし。
公式HPからの配信なんで大丈夫だと思いますが、10月28日の試合がNHL.tvでも配信されることを願うばかりです!マレット・アリーナを見たい!
どんなアリーナなのか、
オイラも見たいにゃ!
配信よろしく!
ここまで読んでくれて、
サンキュー、じゃあね!