はじめに
前回の記事では名前の音節数で分けた歴代最強チームの前編をご紹介しましたが、今回は待望の後編(続編)をお届けします🏒
今回は強力なメンバーが勢揃いした「チーム2-2」をはじめ、一癖ある「チーム3-2」、豪華なFW陣を誇る「チーム1-3」や「チーム2-3」、そして反則級の「チーム3-3以上」まで一気にご紹介します✨どのチームが最強か、ぜひ想像しながら楽しんでくださいね!
参照記事:The Athletic「Which syllable combination makes NHL history’s best roster? Welcome to Slow News Summer」
強豪対決!スター勢揃いの「チーム2-2」と一癖ある「チーム3-2」
まずは屈指の人材が揃う「チーム2-2」の守備陣からご紹介します🏒GKはマルタン・ブロデュールとテリー・ソーチャックの先発争いが非常に激しく、ヘンリク・ルンドクヴィストやエディ・ベルフォアら名手を呼ぶ必要すらないほどです。
しかも、誰をゴールに置いたとしても、それほど忙しく働く必要はないほどの鉄壁さを誇っているはずです。なにしろ、ブルーラインの中心には、ニクラス・リドストロームとデニス・ポトヴィンが控えているからです。
FW陣も非常に魅力的で豪華な2つのラインが組み上がりました✨第1ラインはシドニー・クロスビーを中心に構成された素晴らしい陣容で、第2ラインは相手に一度もパックを渡さないほどの高い保持力を持ちます。フォワード陣があまりにも強力なため、パベル・ブレやエリック・リンドロス、オーストン・マシューズといった名選手たちでさえメンバー漏れするほどです。
(「Nicklas」は2音節でいいんですよね? 「Nicolas」のように、途中にもう1音節あるかのように発音する人がいるのに気づいたんですけど、僕はそれが正式な発音だとは思っていません。)
前線も、面白い2つのラインを組むことができます。第1ラインはシドニー・クロスビーを中心に構成しますが、これは素晴らしい。第2ラインは、ひょっとすると、一度もパックを相手に渡さないかもしれない。
フォワードがあまりにも強力なので、このバージョンではパベル・ブレ、エリック・リンドロス、オーストン・マシューズといった選手でさえメンバー入りできません。
【チーム2-2 ロスター】
第1ライン:シドニー・クロスビー、ロケット・リシャール、マルセル・ディオン
第2ライン:ヤリ・クリ、ピーター・フォースベリ、パベル・ダツュク
第1ペア:ニクラス・リドストローム、デニス・ポトヴィン
第2ペア:ビクター・ヘドマン、エリック・カールソン
GK:マルタン・ブロデュール
※掲載されている「チーム2-2 ロスター」の選手一覧に対する詳細な注釈である。
第1ライン(FW)
シドニー・クロスビー(Sidney Crosby)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:ピッツバーグ・ペンギンズ(2005年~現在)
概要:21世紀のNHLを代表する世界的スーパースターである。ピッツバーグ・ペンギンズのドラフト全体1位指名でNHL入りし、弱冠19歳でチーム主将に就任した。これまでにスタンレー・カップ優勝3回(2009年、2016年、2017年)を達成し、2度のプレイオフMVP(コン・スマイス賞)および2度のシーズンMVP(ハート記念賞)を受賞している。
卓越した視界とパスセンス、強靭な体幹を生かしたボード際でのキープ力、高確率のフェイスオフ技術を誇る現代ホッケーの完成形である。カナダ代表としても2010年バンクーバー五輪の決勝で金メダルを決めるVゴールを挙げるなど、勝負強さも際立っている。
モーリス・”ロケット”・リシャール(Maurice “Rocket” Richard)
ポジション:右ウィング(RW)
主な所属チーム:モントリオール・カナディアンズ(1942年~1960年)
概要:アイスホッケー史に名を刻む圧倒的なゴールスナイパーである。1944-45シーズンにNHL史上初となる「50試合で50ゴール」を達成し、通算500ゴールに到達した最初の選手でもある。爆発的な加速力と情熱的なプレーから「ロケット」の異名を取り、カナディアンズを8度のスタンレー・カップ優勝へと導いた。
彼の功績を称え、1998-99シーズン以降、NHLの年間最多得点選手に授与される賞は「ロケット・リシャール賞」と名付けられている。
マルセル・ディオン(Marcel Dionne)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:デトロイト・レッドウィングス、ロサンゼルス・キングス、ニューヨーク・レンジャーズ
概要:1970年代から80年代にかけて活躍した小柄(173cm)ながら爆発的な得点能力を持ったアタッカーである。ロサンゼルス・キングス時代は「トリプル・クラウン・ライン」のセンターとして君臨し、1979-80シーズンには最多得点王(アート・ロス賞)を獲得した。
キャリア通算で731ゴール、1,040アシスト、計1,771ポイントを記録し、引退時点ではウェイン・グレツキーとゴーディ・ハウに次ぐNHL歴代3位の通算得点記録を誇った。所属チームの力関係からスタンレー・カップ獲得には恵まれなかったものの、個人技においては歴代屈指の存在である。1992年にホッケーの殿堂入りを果たした。
第2ライン(FW)
ヤリ・クリ(Jari Kurri)
ポジション:右ウィング(RW)
主な所属チーム:エドモントン・オイラーズ、ロサンゼルス・キングスほか
概要:フィンランド出身の伝説的フォワードであり、欧州出身選手として初めて北米ホッケーの殿堂入りを果たしたパイオニアである。1980年代にエドモントン・オイラーズでウェイン・グレツキーの右ウィングとして絶大なコンビネーションを発揮し、5度のスタンレー・カップ優勝に貢献した。
単なるスコアラーにとどまらず、優れた守備意識(1985年に最優秀守備紳士賞とされるレディ・ビング賞を受賞)も兼ね備えており、通算601ゴール、1,398ポイントを記録した。
ピーター・フォースベリ(Peter Forsberg)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:ケベック・ノルディックス/コロラド・アバランチ、フィラデルフィア・フライヤーズほか
概要:スウェーデンが生んだ史上最高のプレーヤーのひとりである。シルクのようなスティックハンドリングと優れたビジョンを持ちながら、相手DFをなぎ倒して突き進む強烈なフィジカルプレーを両立させた類稀なパワーフォワードであった。
コロラド・アバランチで2度のスタンレー・カップ優勝(1996年、2001年)を果たし、2002-03シーズンにはシーズンMVP(ハート賞)と得点王(アート・ロス賞)をダブル受賞した。オリンピック金メダル(1994年、2006年)、世界選手権金メダル、スタンレー・カップのすべてを制した「トリプル・ゴールド・クラブ」のメンバーでもある。
パベル・ダツュク(Pavel Datsyuk)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:デトロイト・レッドウィングス(2001年~2016年)
概要:ロシア出身のテクニシャンで、ファンや選手仲間から「ザ・マジシャン」と称された。ディフェンダーの予測を裏切る独特のフェイントやパスカット技術で知られる。レッドウィングスで2度のスタンレー・カップ(2002年、2008年)を獲得した。
攻撃面での天才的なセンスに加え、フォワードとして最も守備に優れた選手に贈られる「セルケ賞」を3年連続(2008年~2010年)で受賞し、さらに反則が少なくフェアプレーに秀でた選手に贈られる「レディ・ビング賞」を4年連続で受賞するなど、攻守両面で圧倒的な完成度を誇った。2024年にホッケー殿堂入りを果たしている。
第1ペア(DF)
ニクラス・リドストローム(Nicklas Lidström)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:デトロイト・レッドウィングス(1991年~2012年)
概要:ホッケー史上最も安定し、完璧と称されたディフェンダーである。ミスのない位置取り、洗練されたスティックさばき、知性あふれるゲームメイクから「パーフェクト・ヒューマン」の異名をとった。レッドウィングス一筋で20シーズンを過ごし、4度のスタンレー・カップ優勝を達成した。
最優秀ディフェンダーに贈られる「ノリス賞」を史上2位タイとなる7度受賞した。欧州出身の主将として初めてチームをスタンレー・カップ優勝に導いた人物でもある。
デニス・ポトヴィン(Denis Potvin)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:ニューヨーク・アイランダース(1973年~1988年)
概要:1980年代初頭にスタンレー・カップ4連覇(1980年~1983年)を達成したニューヨーク・アイランダース黄金期の伝説的キャプテンである。
相手を粉砕する熾烈なヒップチェックやフィジカルチェックなど強硬な守備を見せる一方で、ディフェンスとして史上初となる通算1,000ポイント(1,052ポイント)を達成するほどの卓越した攻撃力を備えていた。最優秀DF賞(ノリス賞)を3度受賞している。
第2ペア(DF)
ビクター・ヘドマン(Victor Hedman)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:タンパベイ・ライトニング(2009年~現在)
概要:スウェーデン出身の現代最高峰の大型ディフェンダー(身長201cm、体重111kg)である。巨体を生かした広いリーチとパワフルな守備だけでなく、FW顔負けの素早いスケート技術と卓越したパス能力を兼ね備える。
タンパベイ・ライトニングの攻守の要としてスタンレー・カップ2連覇(2020年、2021年)に大きく貢献し、2020年にはDFとして非常に珍しいプレイオフMVP(コン・スマイス賞)を受賞した。2017-18シーズンには最優秀DF賞(ノリス賞)を獲得している。
エリック・カールソン(Erik Karlsson)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:オタワ・セネターズ、サンノゼ・シャークス、ピッツバーグ・ペンギンズ
概要:スウェーデン出身の超攻撃型ディフェンダーである。圧倒的なスケーティング速度、天性のパスセンス、そして前線へと駆け上がるオフェンス力を持ち、フォワード並みの得点力を誇る。最優秀DF賞(ノリス賞)を3度(2012年、2015年、2023年)受賞している。
特にサンノゼ・シャークス時代の2022-23シーズンには、ディフェンスの選手としては1991-92シーズンのブライアン・リーチ以来、31年ぶりとなるシーズン「101ポイント(25ゴール・76アシスト)」を叩き出し、ホッケー界に大きな衝撃を与えた。
GK(ゴールテンダー)
マルタン・ブロデュール(Martin Brodeur)
ポジション:ゴールテンダー(GK)
主な所属チーム:ニュージャージー・デビルズ(1991年~2014年)
概要:NHLのゴールテンダーに関する主要記録を数多く保持する史上最高のGKのひとりである。ニュージャージー・デビルズを主力として3度のスタンレー・カップ優勝(1995年、2000年、2003年)に導いた。通算勝利数(691勝)、通算シャットアウト数(無失点試合数:125試合)はいずれもNHL歴代1位の不滅の記録である。
最優秀GK賞(ヴェジーナ賞)を4度受賞。ゴール裏での精巧なパックさばきでも知られ、GKでありながらキャリア通算で3ゴール(プレイオフ1含む)を自ら記録している。
※掲載された4名のディフェンス(DF)のプレースタイルの特徴と革新性を比較解説する。
1. デニス・ポトヴィン(1970年代~1980年代)
「パワーとオフェンスを融合させた万能型キャプテン」
時代の背景:
フィジカルプレッシャーと荒々しさが全盛だった時代である。ボビー・オーの登場によって「走れる・攻められるDF」という概念が生まれた直後の世代に位置する。
プレースタイルの特徴:
強烈な物理的接触(ヒップチェックなど)で相手FWを圧倒する武闘派でありながら、鋭いパスセンスと強力なシュートで攻撃を牽引した。ディフェンスとして史上初となる通算1,000ポイントを達成した通り、攻守の完璧なバランスを備えていた。
革新性:
それまでのDFは「守備専門のタフガイ」か「攻撃専門の軽量級」に分かれがちであったが、ポトヴィンは「チームで最もタフでありながら、チームで最も得点力がある」という現代型コンプリートDFの原型を確立した。
2. ニクラス・リドストローム(1990年代~2010年代初頭)
「位置取りと知性で支配する“パーフェクト・ヒューマン”」
時代の背景:
トラップ守備や戦術的システムが高度化し、ゲームのスピードと組織力が格段に増した時代である。
プレースタイルの特徴:
体格に頼った派手なチェックをほとんど行わず、完璧なポジショニング、卓越したスティックワーク、そしてゲームの流れを読む眼だけで相手の攻撃を無力化した。自陣からのブレイクアウト(攻撃組み立て)のパス精度は常軌を逸しており、パワープレーの司令塔としても君臨した。
革新性:
北米流の「体を当てて止める守備」が主流だったNHLにおいて、「知性とポジショニングで身体接触すら発生させずに奪う守備」を完成させた。また、ヨーロッパ出身DFとして初めてチームを主将としてスタンレー・カップ優勝に導き、欧州出身選手の評価を決定的に変えた。
3. ビクター・ヘドマン(2010年代~現代)
「規格外のサイズと機動力を両立した現代最高峰のワークホース」
時代の背景:
スピードとスタミナが要求され、DFにもハイペースな展開への対応と広い領域のカバーが求められる現代ホッケーである。
プレースタイルの特徴:
身長201cm・体重111kgという巨体でありながら、フォワード並みのスピードと高いスケーティング技術を持つ。長大なリーチを生かした守備範囲の広さと、自陣から相手陣内まで一気に持ち上がるトランジション(切り替え)能力が持ち味である。
革新性:
従来の超大型DFにありがちだった「動きの重さ」を完全に克服し、「サイズ×スピード×スキル」を最高次元で融合させた点にある。20分台後半の出場時間をこなしながら攻守双方でゲームを支配する現代メガ・ディフェンスの象徴である。
4. エリック・カールソン(2010年代~現代)
「第4のフォワードとしてリンクを支配する超攻撃型スペシャリスト」
時代の背景:
ディフェンスからの攻撃参加が必須となり、オフェンスの組み立てにおいてDFの役割がより重要視される時代である。
プレースタイルの特徴:
極めて高いスケート技術、爆発的な加速力、そしてFW以上のパスセンスを持つ。自陣深くから一気に相手ゴール前まで攻め上がり、実質的に「バックラインに位置する司令塔」として機能する。2022-23シーズンにはDFとして31年ぶりの100ポイントオーバー(101ポイント)を達成した。
革新性:
「DFはまず守備から」という従来の固定概念を崩し、「リスクを取って攻撃に参加し、ポゼッション率を高めること自体を守備とする」という超攻撃的アプローチを極めた点にある。彼の登場以降、NHL全体で攻撃特化型DFの価値が再評価された。
4名の比較まとめ
ポトヴィンが「物理的強さと攻撃力の融合」を示し、リドストロームが「知性と守備技術」を極めた。そして現代において、ヘドマンが「サイズと機動力の究極形」を体現し、カールソンが「攻撃性能の限界値」を押し広げたと言える。
これもまた、とんでもない戦力を揃えたロスターですね。チーム1-2やチーム2-1とも十分に渡り合える屈指の戦力です💪
だが、まだ終わりではありません……。
続いて「チーム3-2」を見ていきましょう👀前回のチーム3-1が期待外れに終わったため、ハズレかと心配になりますが、ここにはマリオ・ルミューが存在します。しかも、彼は一人でやって来るわけではなく、ペンギンズのレジェンドたちを揃えた、非常に面白く魅力的な第1ラインで登場します。
ブルーラインもズデノ・チャラから力強くスタートし、チームの基盤をしっかり固めています。
ただし、DF陣ではボリエ・サルミングの発音問題が発生します🤔トロント育ちの(参照記事作成の記者の)記憶では、ほとんどの人が彼の名前を「ボーリー・ヤ」と明確に3音節で発音されていましたが、母国スウェーデンでの発音はどうやらもう少し繊細なようです。
今回は彼をプレーさせる方針をとりますが、もしスウェーデン人の方から正式な発音の仕方を教えていただければ、いつでも変更開始の準備をしておきます。
このチームの懸念点は、最初のグループを通り過ぎたあたりから、選手層の薄さが目立つことです💦選択肢があまりにも弱いため、「いくらマリオがいても優勝争いに導くのは無理では」と思えてくるほどです。
しかし、最後のゴールテンダーのポジションまで辿り着くと評価が一変し、もしかすると、強豪たちと互角に戦えるかもしれないという希望が見えてきます。
【チーム3-2 ロスター】
第1ライン:マリオ・ルミュー、ヤロミール・ヤーガー、エフゲニー・マルキン
第2ライン:マリアン・ホッサ、セバスチャン・アホ、ミロスラフ・シャタン
第1ペア:ズデノ・チャラ、ボリエ・サルミング
第2ペア:デリアン・ハッチャー、マルク=エドゥアール・ブラシック
GK:ドミニク・ハシェック
※掲載されている「チーム3-2 ロスター」の選手一覧に対する詳細な注釈である。
第1ライン(FW)
マリオ・ルミュー(Mario Lemieux)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:ピッツバーグ・ペンギンズ(1984年~1997年、2000年~2006年)
概要:ウェイン・グレツキーと並び賞されるホッケー史上最も完成された怪物センターである。193cmの長身と圧倒的なハンドリング技術、高いホッケーIQを兼ね備え、「スーパーマリオ」の異名をとった。ペンギンズを2度のスタンレー・カップ優勝(1991年、1992年)に導き、個人としてもシーズンMVP(ハート賞)を3度、得点王(アート・ロス賞)を6度獲得した。
ホジキンリンパ腫や重い背中の怪我と闘いながらも、1試合平均得点(1.883ポイント)で歴代2位(グレツキーに次ぐ)という脅威的な記録を残した。一度引退して殿堂入りを果たした後に現役復帰し、さらに破産寸前だったペンギンズのオーナーとなって、チームを救った伝説的存在である。
ヤロミール・ヤーガー(Jaromír Jágr)
ポジション:右ウィング(RW)
主な所属チーム:ピッツバーグ・ペンギンズ、ニューヨーク・レンジャーズ、フロリダ・パンサーズほか
概要:チェコが生んだ史上最高の右ウィングであり、長年にわたり世界トップレベルでプレーし続けた鉄人である。1990年代にペンギンズでマリオ・ルミューと最強コンビを組み、2度のスタンレー・カップ優勝を達成した。通算1,921ポイントはウェイン・グレツキーに次ぐNHL歴代2位の記録である。
得点王(アート・ロス賞)を5度、シーズンMVP(ハート賞)を1度獲得している。強力な体幹を生かしたボード際でのパックキープと、正確無比なシュートが武器である。オリンピック金メダル(1998年長野)、世界選手権金メダル、スタンレー・カップを制した「トリプル・ゴールド・クラブ」のメンバーでもある。
エフゲニー・マルキン(Evgeni Malkin)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:ピッツバーグ・ペンギンズ(2006年~現在)
概要:ロシア出身の大型(191cm)スターセンターである。シドニー・クロスビーとともに2000年代以降のピッツバーグ・ペンギンズの黄金期を築き上げ、3度のスタンレー・カップ優勝(2009年、2016年、2017年)に貢献した。
シーズンMVP(ハート賞)を1度、得点王(アート・ロス賞)を2度、プレイオフMVP(コン・スマイス賞)を1度獲得している。パワーと精妙なスキルを兼ね備え、調子が上がった際には誰の手にも負えない支配力を見せる「ゲームチェンジャー」である。
第2ライン(FW)
マリアン・ホッサ(Marián Hossa)
ポジション:右ウィング(RW)
主な所属チーム:オタワ・セネターズ、アトランタ・スラッシャーズ、シカゴ・ブラックホークスほか
概要:スロバキア出身の傑出されたツーウェイ・フォワード(攻守兼備型FW)である。高い攻撃力で通算525ゴール、1,134ポイントを記録する一方で、優れたバックチェックとスティックワークで相手の攻撃を摘み取る守備面での貢献度が極めて高かった。
ペンギンズ、レッドウィングス、ブラックホークスの3つの異なるチームで3年連続スタンレー・カップ決勝に進出した珍しい経歴を持ち、最終的にシカゴ・ブラックホークスで3度の優勝(2010年、2013年、2015年)を果たした。2020年にホッケー殿堂入りしている。
セバスチャン・アホ(Sebastian Aho)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:カロライナ・ハリケーンズ(2016年~現在)
概要:フィンランド出身の現代NHLを代表する万能型エースセンターである。抜群のホッケーセンス、高いゲーム読解力、そして粘り強い守備意識を持ち、あらゆる状況(5on5、パワープレー、ショートハンデッド)で重宝される。
カロライナ・ハリケーンズの絶対的司令塔としてチームを強力な強豪へと押し上げた。派手さ以上に極めて高いプレーの確実性と勝負強さを備えている。
ミロスラフ・シャタン(Miroslav Šatan)
ポジション:右ウィング(RW)/左ウィング(LW)
主な所属チーム:バッファロー・セイバーズ、ニューヨーク・アイランダース、ピッツバーグ・ペンギンズほか
概要:スロバキア出身の洗練されたウインガーである。1990年代後半から2000年代にかけてバッファロー・セイバーズのエースとして活躍し、チームの最多得点者として長く君臨した。2008-09シーズンにはピッツバーグ・ペンギンズでスタンレー・カップ優勝を経験した。
またスロバキア代表のキャプテンとして長年チームを引っ張り、2002年の世界選手権では同国史上初となる金メダル獲得へ導くなど、母国におけるヒーロー的存在である。
第1ペア(DF)
ズデノ・チャラ(Zdeno Chára)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:ボストン・ブルーインズ、オタワ・セネターズほか
概要:NHL史上最長身(206cm、スケート着用時は210cm以上)を誇ったスロバキア出身の伝説的ディフェンダーである。その超人的なサイズと長大なリーチ、そして歴代最速レベルの強力なスラップショット(オールスターのシュート速コンテストで時速175.1kmを記録)で相手FWを圧倒した。
ボストン・ブルーインズの主将を14シーズン務め、2011年にスタンレー・カップ優勝を達成。2008-09シーズンには最優秀DF賞(ノリス賞)を受賞した。体格だけでなく厳格な自己管理と高い主将力でも知られる。
ボリエ・サルミング(Börje Salming)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:トロント・メイプルリーフス(1973年~1989年)
概要:スウェーデン出身で、北米NHLにおいてヨーロッパ出身選手の道を切り開いたパイオニアである。当時のNHLは欧州出身選手に対して激しいフィジカルチェックやラフプレーを浴びせることが常態化していたが、サルミングは果敢に体を張り、顔面に何十針も縫うケガを負ってもプレーし続けるタフネスで北米のファンや選手の尊敬を勝ち取った。
卓越したパッシングセンスと果敢なショットブロックが持ち味で、ヨーロッパ出身DFとして初めてホッケー殿堂入り(1996年)を果たした。
第2ペア(DF)
デリアン・ハッチャー(Derian Hatcher)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:ダラス・スターズ(1991年~2003年)
概要:1990年代から2000年代初頭にかけて活躍した、196cmの大型で極めてフィジカルな守備型ディフェンダーである。ダラス・スターズの堅守速攻スタイルの象徴的なキャプテンとしてチームを牽引し、1999年にスタンレー・カップ優勝を果たした。
米国出身のキャプテンとして初めてスタンレー・カップを掲げた人物でもある。相手FWを自陣ゴール前に入らせない強烈なボディチェックと無骨な守備で畏怖された。
マルク=エドゥアール・ブラシック(Marc-Édouard Vlasic)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:サンノゼ・シャークス(2006年~現在)
概要:カナダ出身の「シャットダウン・ディフェンダー(相手のエースを完全に抑え込む守備専門DF)」の最高峰である。派手な攻撃的記録を残すタイプではないが、極めて高いポジショニング技術、ミスをしない判断力、相手のパスラインを消すスティックワークで相手トップラインを完璧に無力化する。
2014年ソチ五輪ではカナダ代表の堅守の要として、金メダル獲得に大きく貢献した。
GK(ゴールテンダー)
ドミニク・ハシェック(Dominik Hašek)
ポジション:ゴールテンダー(GK)
主な所属チーム:バッファロー・セイバーズ、デトロイト・レッドウィングスほか
概要:チェコ出身で、ホッケー史上最も圧倒的なセービング能力を誇った「ドミネーター(支配者)」の異名を持つ守護神である。教科書どおりのフォームに捉われず、リンク上に倒れ込みながら足や手、ヘルメットまで総動員してシュートを防ぐ独創的なスタイルを確立した。
バッファロー・セイバーズ時代を中心に、最優秀GK賞(ヴェジーナ賞)を6度、そしてGKとしては極めて異例となるシーズンMVP(ハート賞)を2年連続(1997年、1998年)で受賞した。1998年長野五輪ではチェコ代表を悲願の金メダルへ導き、デトロイト・レッドウィングスでは2度のスタンレー・カップ(2002年、2008年)を獲得した。
※チェコが生んだ伝説的ゴールテンダー、ドミニク・ハシェックの独創的なスタイル
1. 独特なセービングスタイル(「ドミネーター」スタイル)
当時のNHLでは、膝を折って下角を防ぎつつ体を立てる「バタフライ・スタイル」が主流になりつつあった。しかし、ハシェックのプレースタイルはホッケーの教科書をことごとく覆す独創的なものであった。
関節の柔らかさを生かした倒れ込みセーブ:
ハシェックはリンクの上に完全に背中や腹をつけて横たわり、氷上をすべるように動いてシュートを防いだ。一見すると体勢を崩してパニックになっているようにも見えたが、すべては計算された柔軟な体の使い方によるものであった。
スティックを捨てて手で掴む・ヘルメットで止める:
ゴール前での混戦や至近距離からの打ち合いにおいて、状況に応じて持っているスティックを氷上に手放し、空いた手やパドルブロッカー(防具)で直接パックを掴み・押さえつけるプレーを頻繁に行った。また、ヘルメットや顔面を使ってでもゴールを割らせない強烈な執念を見せた。
「フロップ(Flop)」と異常な反射神経:
体幹と股関節の驚異的な柔らかさ、そして異次元の動体視力により、一発目のシュートを弾いた後のセカンドチャンス・サードチャンスに対しても、体を反転させながら足や手、スケートの刃を伸ばして阻止し続けた。
これらは単なる無秩序な動きではなく、「どんな形であれパックをゴールラインに入らせない」という究極の合理性と圧倒的な運動能力が融合したスタイルであり、相手FWに強烈な心理的絶望感を与えたことから「ドミネーター(Dominator)」と称された。
2. 圧倒的な受賞歴と記録
ハシェックは、ゴールキーパーというポジションの価値観を根本から変える歴史的な個人タイトルを獲得している。
ハート記念賞(シーズンMVP)× 2回(1996-97, 1997-98):
NHLにおいてゴールテンダーがシーズンMVPを獲得することは極めて稀である(歴史上でも数人のみ)。ハシェックはバッファロー・セイバーズ時代に2年連続でMVPを受賞するという、GKとして前人未到の快挙を成し遂げた。
ヴェジーナ賞(最優秀GK賞)× 6回:
1993-94, 1994-95, 1996-97, 1997-98, 1998-99, 2000-01シーズンに受賞。6度の獲得はジャック・プランテの7回に次ぐNHL歴代2位の記録である。
ウィリアム・M・ジェニングス賞 × 3回:
レギュラーシーズンでチームの失点数が最も少なかったGKに贈られる賞を3度獲得している。
レスター・B・ピアソン賞(現テッド・リンジー賞:選手会選出最優秀選手)× 2回:
同僚や敵である現役選手たちの投票によって決まる最も価値ある賞も2年連続で受賞した。
スタンレー・カップ優勝 × 2回(2002, 2008):
デトロイト・レッドウィングス移籍後に悲願の頂点へ立ち、2002年の優勝時にはプレイオフ全試合で圧倒的な安定感を見せた。
3. 1998年長野五輪における伝説的活躍
1998年の長野オリンピックは、NHLの現役トッププロ選手が初めて全員参加した歴史的な大会(「世紀の大会」)であった。スター軍団を揃えるカナダやロシア、アメリカが優勝候補と目される中、ハシェック率いるチェコ代表が金メダルを獲得する最大の原動力となった。
準決勝:対カナダ戦(伝説のPS戦):
ウェイン・グレツキー、レイ・ボーク、テオ・フレーリーらを擁する全米・カナダのスーパースター軍団に対し、ハシェックは試合本編を1-1で抑え込んだ。
延長戦でも決着がつかず突入したペナルティショット(PS)戦において、ハシェックはカナダ代表のシューター5人全員(テオ・フレーリー、エリック・リンドロス、ジョー・ニューエンダイク、テオフィル・フルーリー、ブレンダン・シャナハン)のシュートを完封した。この驚異的な抑え込みにより、チェコを決勝へと押し上げた。
決勝:対ロシア戦(完封での金メダル):
パベル・ブレらを擁する強力なロシア攻撃陣に対し、ハシェックは20本のシュートをすべてセーブして1-0でシャットアウト(無失点)勝利を飾った。チェコ共和国として初となる歴史的な金メダルをもたらした。
大会通算成績:
6試合に先発出場し、防御率(GAA)0.97、セーブ率.961という驚異的な数値を叩き出し、大会最優秀GKに選出された。
長野でのハシェックのパフォーマンスは、「ひとりのワールドクラスのゴールキーパーが、チーム全体を世界の頂点まで引き上げることができる」ということを世界中に証明した、スポーツ史に残る伝説的出来事である。
ハシェックの存在で上位とも競い合えるチームの完成です🔥
名だたるスーパースターの中で、「ミスターいぶし銀」と言うべきブラシック(サンノゼ・シャークス)がチョイスされているのは嬉しい。
フォワード爆発&DF不足?名字3音節の「チーム1-3」と「チーム2-3」
ここからは再び姓が3音節のカテゴリに戻ります✨チーム3-1と同じような不振の運命をたどるかと思われた「チーム1-3」ですが、心配する必要は全くありませんでした。そう、このメンバーならまったく問題ありません。
前線には殿堂入り選手がずらりと並び、ブルーラインにもノリス賞受賞者が3人揃う豪華な陣容です(もし「(スコット・)ニーダーマイヤー(後出)」を3音節だと自分で納得できていたら、4人目も加わっていました)。
※「ニーダーマイヤー」の音節数に関する解説
英語圏における音節(Syllable)の数え方
スコット・ニーダーマイヤー(Scott Niedermayer)の姓「Niedermayer」は、英語圏における発音記号(/ˈniːdərmaɪər/ など)において、通常4音節(4-syllable word)として分類される。音節の区切りとしては「Nie-der-may-er」となり、母音の音が4つ存在する構造である。
「3音節」と捉える解釈と「4音節」としての標準的解釈
語尾の「-mayer(マイヤー)」部分において、「may(マイ)」と「er(アー)」を区切らずに一続きで素早く発音(二重母音のように処理)した場合、聴覚上あるいは感覚的に「Nie-der-mayer」という3音節(3-syllable)のように感じられるケースがある。
筆者が「自分で納得できていたら」と表現しているのは、文脈上の制約(川柳・俳句のような音律の制約、あるいは独自の言語的リズムのルール)に当てはめる際、この「マイヤー」部分を3音節として解釈・カウントするか、標準通り4音節とみなすかで葛藤があったことを示している。
注釈としての文脈の整理
英語の音節ルールに厳密に従えば「ニーダーマイヤー(Nie-der-may-er)」は4音節であるため、筆者は自身の中で「3音節」と言い切ることに躊躇(納得)が生じ、ノリス賞(NHL最優秀ディフェンスマン賞)受賞者であるニーダーマイヤーを「3音節の条件が課されたカウント(または語呂合わせ)」から除外、結果として「ノリス賞受賞者3人」という数え方に留めたという背景を表している。
唯一の弱点になりそうだったGKに関しても、ジェイク・オッティンジャーを控えに追いやる、ヴェジーナ賞級のジョルジュ・ヴェジナを見つけることができました🏆
【チーム1-3】
第1ライン:ジャン・ベリヴォー、スタン・ミキタ、スティーブ・アイザーマン
第2ライン:マーク・メシエ、リュック・ロビタイユ、デイル・ハワーチャック
第1ペア:クリス・チェリオス、アル・マキニス
第2ペア:ザック・ウェレンスキー、パット・ステープルトン
GK:ジョルジュ・ヴェジナ
※掲載されている「チーム1-3 ロスター」の選手一覧に対する詳細な注釈である。
第1ライン(FW)
ジャン・ベリヴォー(Jean Béliveau)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:モントリオール・カナディアンズ(1950年~1971年)
概要:モントリオール・カナディアンズ黄金期を象徴する伝説的キャプテンである。191cmの堂々たる体躯に卓越したパックコントロール技術と洗練された気品を併せ持ち、「ル・グロ・ビル(Le Gros Bill)」の愛称で親しまれた。
選手として10度のスタンレー・カップ優勝を経験し、1965年には初代コン・スマイス賞(プレイオフMVP)を受賞、シーズンMVP(ハート賞)も2度獲得した。引退後はフロントとしても7度のカップ優勝に貢献し、計17回もスタンレー・カップに名を刻んだホッケー界屈指のカリスマである。
スタン・ミキタ(Stan Mikita)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:シカゴ・ブラックホークス(1958年~1980年)
概要:スロバキア(当時はチェコスロバキア)生まれで、1960年代から70年代のシカゴ・ブラックホークスを支えた看板センターである。
1960年代に得点王(アート・ロス賞)を4度獲得し、1966-67および1967-68シーズンには史上初となる「ハート賞(MVP)」「アート・ロス賞(得点王)」「レディ・ビング賞(フェアプレー賞)」の個人主要3賞を2年連続で同時受賞する快挙を成し遂げた。ブレードの曲がったスティック(カーブブレード)を実用化・普及させた先駆者のひとりとしても知られる。
スティーブ・アイザーマン(Steve Yzerman)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:デトロイト・レッドウィングス(1983年~2006年)
概要:デトロイト・レッドウィングス一筋で22シーズンを過ごし、2006年に引退するまで歴代最長となる21年間にわたり主将(C)を務めた伝説的リーダーである。若手時代は圧倒的な得点力を誇る超攻撃型センターであったが、ボウマン監督のもとで守備意識を重視するツーウェイプレーヤーへと脱皮した。
主将としてチームを3度のスタンレー・カップ優勝(1997年、1998年、2002年)に導き、1998年にはコン・スマイス賞(プレイオフMVP)を獲得した。
第2ライン(FW)
マーク・メシエ(Mark Messier)
ポジション:センター(C)/左ウィング(LW)
主な所属チーム:エドモントン・オイラーズ、ニューヨーク・レンジャーズほか
概要:強烈なフィジカルプレーと圧倒的な主将力でチームを勝利へ導いた「ザ・ムーサー(The Moose)」の異名を持つ名選手である。エドモントン・オイラーズでウェイン・グレツキーらとともに5度のスタンレー・カップ優勝を果たした後、1994年にはニューヨーク・レンジャーズの主将としてチームを54年ぶりのスタンレー・カップ優勝に導いた。
異なる2つのチームで主将としてスタンレー・カップを掲げた史上唯一の選手であり、通算1,887ポイントは歴代3位の記録である。
リュック・ロビタイユ(Luc Robitaille)
ポジション:左ウィング(LW)
主な所属チーム:ロサンゼルス・キングス、デトロイト・レッドウィングスほか
概要:ドラフト9巡目(全体171位)という低い指名順位から這い上がり、NHL史上最も多くのゴールを記録した左ウィング(通算668ゴール)となった偉大なスナイパーである。1986-87シーズンに最優秀新人賞(カルダー賞)を獲得して以来、爆発的な得点力を発揮し続けた。
2001-02シーズンにはデトロイト・レッドウィングスで、悲願のスタンレー・カップ優勝を果たした。2009年にホッケー殿堂入りを果たしている。
デイル・ハワーチャック(Dale Hawerchuk)
ポジション:センター(C)
主な所属チーム:ウィニペグ・ジェッツ、バッファロー・セイバーズほか
概要:1981年のドラフト全体1位でウィニペグ・ジェッツに入団し、ルーキーイヤーに103ポイントを叩き出してカルダー賞(最優秀新人賞)を受賞した大物センターである。
キャリア最初の13シーズンのうち12シーズンで80ポイント以上を記録するなど、1980年代を代表するスコアラーとして君臨した。通算1,188代のポイントを重ね、2001年に殿堂入りを果たした。
第1ペア(DF)
クリス・チェリオス(Chris Chelios)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:モントリオール・カナディアンズ、シカゴ・ブラックホークス、デトロイト・レッドウィングスほか
概要:48歳まで現役を続け、NHL歴代最多タイとなる26シーズンにわたりプレーした米国出身の超タフネス・ディフェンダーである。相手を恐れさせない激しいフィジカルと卓越したゲームコントロール能力を併せ持ち、最優秀DF賞(ノーリス賞)を3度(1989年、1993年、1996年)受賞した。カナディアンズとレッドウィングスで計3度のスタンレー・カップ優勝を経験している。
アル・マキニス(Al MacInnis)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:カルガリー・フレームス、セントルイス・ブルース
概要:ホッケー史上最も恐れられた超強力なスラップショット「重砲」を武器としたディフェンダーである。1989年にカルガリー・フレームスを初のスタンレー・カップ優勝に導き、DFとしては初となる満場一致に近い評価でプレイオフMVP(コン・スマイス賞)を獲得した。
1998-99シーズンにはセントルイス・ブルースでノリス賞を受賞。通算1,274ポイントはDFとして歴代3位の記録である。
第2ペア(DF)
ザック・ウェレンスキー(Zach Werenski)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:コロンバス・ブルージャケッツ(2016年~現在)
概要:現代のNHLを代表するアメリカ出身の主力ディフェンダーである。2015年ドラフト全体8位で指名され、デビュー初年度からオールルーキーチームに選出されるなど即戦力として活躍した。
高いスケーティング能力と前線へ素早くパックを運ぶトランジション性能、果敢な攻撃参加が魅力であり、ブルージャケッツのバックラインを長年支え続けている。
パット・ステープルトン(Pat Stapleton)
ポジション:ディフェンス(D)
主な所属チーム:シカゴ・ブラックホークス(1965年~1973年)ほか
概要:1960年代から70年代にかけて活躍した、「ホワイト・クラウン(White Crown)」の愛称で知られる名ディフェンダーである。小柄ながら優れたホッケーIQと確かなスケーティング、正確な第一パスでシカゴ・ブラックホークスの堅守とビルドアップを支えた。
1972年に開催されたカナダ対ソ連の伝説的対抗戦「サミット・シリーズ」でもカナダ代表の主力DFとして勝利に大きく貢献した。
GK(ゴールテンダー)
ジョルジュ・ヴェジナ(Georges Vézina)
ポジション:ゴールテンダー(GK)
主な所属チーム:モントリオール・カナディアンズ(1910年~1925年)
概要:アイスホッケー創始期の伝説的守護神であり、「シックウトミの黄昏(Chicoutimi Cucumber)」の異名で知られる圧倒的沈着さを誇ったGKである。モントリオール・カナディアンズの初代ゴールテンダーとして1916年と1924年にチームをカップ優勝に導いた。
1925年の試合中に倒れ、結核のため翌年急逝したが、彼の功績とスポーツマンシップを称え、現在もNHL最優秀GKに授与される賞「ヴェジーナ賞」にその名を残している。
※アル・マキニス(Al MacInnis)に関する詳細な解説
1. スラップショットの破壊力と逸話
アル・マキニスは、アイスホッケー史上「最も強力で恐れられたスラップショット」を放つディフェンダーとして知られる。
木製スティックによる超大技:
現代のホッケー選手はしなやかにしなる複合素材(コンポジット)のスティックを使用して100mph(約161km/h)以上のショットを放つが、マキニスはキャリアの大半で重く硬い「木製(ウッド)スティック」を愛用していた。その木製スティックで時速100マイル(約161km/h)を超える弾丸ショットを連発した。
オールスター「最速シュートコンテスト」での支配:
NHLオールスターゲームのスキルコンテスト(Hardest Shot)において、1991年から2003年にかけて通算7度も優勝を果たした。
伝説的な破壊のエピソード:
ゴールテンダーのマスク破壊:1984年、セントルイス・ブルースの守護神マイク・リウット(Mike Liut)のヘルメットにマキニスのショットが直撃し、マスクが真っ二つに割れてそのままゴールインしたという伝説的な逸話が残っている。
相手DFの恐怖:彼のスラップショットは単なる攻撃手段にとどまらず、ブルーライン付近から放たれるだけで相手のシュートブロックに入る選手やGKに恐怖感を与え、防ぐのを躊躇させるほどの威圧感を誇った。
2. 1989年コン・スマイス賞(プレイオフMVP)獲得の偉業
1988-89シーズン、カルガリー・フレームスが球団史上初となるスタンレー・カップ優勝を果たした際、マキニスは主将・エースDFとして圧巻のプレーを見せ、コン・スマイス賞(プレイオフMVP)を受賞した。
DFとして史上初の「プレイオフ単独最多ポイント王」:
マキニスはこの年、プレイオフ22試合で7ゴール、24アシスト、計31ポイントを記録した。ディフェンスの選手が、FWを含めた全選手の中で、単独でのプレイオフ最多ポイント王となったのは、NHL史上初の快挙であった。
圧倒的な連続ポイント記録:
プレイオフにおいてDFとして歴代最多となる17試合連続ポイントを記録した。
パワープレーでの決定力:
全31ポイント中、23ポイントをパワープレー(相手の反則による人数優勢)で獲得しており、これはプレイオフにおけるDFのパワープレー最多ポイント記録として現在も語り継がれている。
3. 通算記録と獲得タイトル
マキニスは23シーズンにおよぶキャリアの中で、攻守両面で歴史に残る数字とタイトルを残している。
通算成績:
レギュラーシーズン:1,416試合出場/340ゴール/934アシスト/1,274ポイント
通算1,274ポイントは、レイ・ボーク(1,579pt)、ポール・コフィー(1,531pt)に次ぐNHLのDF歴代3位の記録である。
ノーリス賞(最優秀ディフェンダー賞)獲得(1998-99):
セントルイス・ブルース移籍後の1998-99シーズン、35歳にしてシーズン62ポイント(18ゴール44アシスト)、+33のプラスマイナス評価を叩き出し、キャリア唯一となる最優秀DF賞(ノーリス賞)を受賞した。
ソチ・長野に続く国際舞台での栄光:
カナダ代表としても長年活躍し、2002年のソルトレークシティオリンピックではカナダ代表の50年ぶりとなる金メダル獲得に貢献した。
ホッケーの殿堂入り(2007年):
2003-04シーズンをもって現役を引退し、資格獲得初年度となる2007年に満場一致でホッケー殿堂入りを果たした。背番号「2」はカルガリー・フレームス(Forever A Flameとして顕彰)およびセントルイス・ブルース(永久欠番)の両チームで称えられている。
強力なスラップショットという絶対的な武器を持ちながら、卓越したポジショニングとパス能力でゲーム全体を支配したアル・マキニスは、歴代屈指の「超攻撃型ディフェンダー」としてホッケー史に燦然と輝いている。
こちらは「ミスター・スラップショット」、アル・マキニスのスラップショット集。長野五輪にも出場してましたね。
悪くはありませんが、上から下までの選手層を考えると首位争いに加わるには少し足りない印象です。続いて苦戦が予想された「チーム2-3」ですが、実際は前線がとんでもなく豪華になりました🔥
第1ラインは今まで見た中で最高レベルで、第2ラインも非常に強力なため、ネイサン・マッキノン、レオン・ドライザイトル、ブレンダン・シャナハン、マーティン・セントルイスを入れる余地もありません✨
そして何より、「Trottier」が2音節なのか3音節なのかで議論しなくて済むのが幸いでした。GKも現代の三強であるコナー・ヘレバイック、イゴール・シェスターキン、イリヤ・ソロキンが競い合うなど万全の体制を誇ります。このチームは本当に豪華です。
※「Trottier(トロティエ)」に関する詳細な注釈
ブライアン・トロティエ(Bryan Trottier)
概要
「Trottier」とは、1970年代半ばから1990年代初頭にかけてNHLで活躍した殿堂入りセンター、ブライアン・トロティエ(Bryan Trottier)のことである。主にニューヨーク・アイランダースの絶対的エースとして君臨し、1980年代初頭のスタンレー・カップ4連覇(1980年~1983年)の原動力となった。
のちにピッツバーグ・ペンギンズでも2度の優勝(1991年、1992年)を経験し、選手として計6度のスタンレー・カップ制覇を達成したアイスホッケー史に残る大スターである。
発音と「音節」に関する背景
文中で触れられている「Trottierが2音節なのか3音節なのか」という点には、北米ホッケー界における英語圏とフランス語圏の言語的背景が関係している。
名前の由来とフランス語発音:
「Trottier」は元々フランス系カナダ発祥の姓であり、フランス語の文法・発音においては「トロ・ティ・エ(Tro-tti-er)」のように3音節で発音される。
英語圏(NHL)における発音:
しかし、英語圏の北米メディアや実況アナウンサー、ファンの間では英語風に縮められ、「トロ・ティエ(Tro-ttier)」あるいは「トロ・シェ(Tro-sya)」のように2音節で発音・定着することが多い。
本人のルーツであるフランス語式の「3音節」と、NHLや現地英語メディアで定着した「2音節」のどちらで呼ぶべきかという議論や呼び分けが、長年ファンの間や現地メディアで話題に上ることがあり、文章中の記述はその言語的エピソードを踏まえたものである。
主な実績とプレースタイル
所属チーム:ニューヨーク・アイランダース、ピッツバーグ・ペンギンズ
個人タイトル:
カルダー記念賞(最優秀新人賞):1975-76シーズン(新人最多となる95ポイントを記録)
アート・ロス賞(年間最多得点王):1978-79シーズン(134ポイント)
ハート記念賞(シーズンMVP):1978-79シーズン
コン・スマイス賞(プレイオフMVP):1979-80シーズン
通算記録:レギュラーシーズン通算1,279試合出場、524ゴール、901アシスト、1,425ポイント。
プレースタイルの特徴:
マイク・ボッシー、クラーク・ギリスとともに形成した「トリオ・グランデ(Trio Grande)」と呼ばれる第1ラインのセンターを務めた。
卓越したホッケーIQとパスセンス、正確なシュート力を持ちながら、相手のエースを抑え込むタフな守備力と激しいフィジカルプレーも兼ね備えた「完璧なツーウェイ・センター」として高く評価されている。1997年にホッケー殿堂入りを果たした。
しかし面白いことに、ブルーラインだけがこの前線についていけず、真のスターは1人だけです💦どうやら「子どもにチーム2-3の名前を付けるとFWかGKに育つ」というホッケー界の不変の法則を発見してしまったようです。
なぜそうなるのか理論的な説明はまだできませんが、解明できたら皆さんにお知らせしますね。
【チーム2-3】
第1ライン:コナー・マクデイビッド、アレックス・オベチキン、ジャローム・イギンラ
第2ライン:パトリス・ベルジュロン、セルゲイ・フェドロフ、テーム・セランネ
第1ペア:ラリー・ロビンソン、マルセル・プロノヴォスト
第2ペア:ミロ・ハイスカネン、エリック・デジャルダン
GK:コナー・ヘレバイック
(※そして、そう。Hockey-Referenceによれば、オベチキンは「アレックス」であって「アレクサンダー」ではありません。だから彼は出場可能です)🏒
※掲載されている「チーム2-3 ロスター」の選手一覧に対する詳細な注釈である。
第1ライン(フォワード)
コナー・マクデイビッド
現役最強の圧倒的なスピードと卓越したホッケーIQを備えた超攻撃的センター。驚異的な加速力で相手DFを置き去りにし、得点とアシストを量産する。NHLにおけるMVPをはじめ数々の個人タイトルを獲得しており、新時代の象徴的存在である。
アレックス・オベチキン
NHL史上屈指のスーパースナイパー。レフトウイングの位置から放たれる圧倒的なワンタイマーシュート(パワーサークル周辺からの強力な一撃)は「オベチキン・スポット」と呼ばれ、分かっていても止められない武器となっている。
パワープレーでの得点力が極めて高く、ウェイン・グレツキーの持つ通算最多ゴール記録を上回る歴史的ゴールゲッターである。
ジャローム・イギンラ
1990年代~2010年代にかけて活躍した代表的なパワーフォワード。強靭なフィジカルを活かしたチェックや泥臭いゴール前の争いで主導権を握る一方、高いシュート技術と得点力を兼ね備えていた。長年カルガリー・フレームスで主将を務め、チームを牽引した強いリーダーシップも特筆される。
第2ライン(フォワード)
パトリス・ベルジュロン
NHL史上屈指のツーウェイ・センター(攻撃だけでなく守備能力も非常に高いフォワード)。最高の守備的フォワードに贈られるフランク・J・セルキ・トロフィーを、史上最多となる6度受賞。フェイスオフの勝率が非常に高く、ゲームの状況に応じた的確な判断力とポジション取りで相手の攻撃を無効化する。
セルゲイ・フェドロフ
ロシアが生んだ類稀なるオールラウンドプレイヤー。爆発的なスケーティングと高い技術を誇り、最盛期にはFWでありながら時にDFとして試合に出場したほどの、高いホッケーIQと守備意識を持つ。1990年代にデトロイト・レッドウィングスで活躍し、セルキ・トロフィーとハルト・トロフィーを同シーズンに獲得した唯一無二の実績を持つ。
テーム・セランネ
「ジャパニーズ・フラッシュ)」の異名を取るフィンランド出身の伝説的ライトウイング。ルーキーイヤーに76ゴールを記録するという破格の記録を樹立。圧倒的な足の速さと滑らかなスケーティング、そして一瞬の隙を見逃さないシュートセンスで長年にわたり、ゴールを量産し続けた。
第1ペア(ディフェンス)
ラリー・ロビンソン
1970年代~80年代のモントリオール・カナディアンズ王朝を支えた、殿堂入りディフェンスマン。190cmを超える恵まれた体格を生かした強力なフィジカルプレイと、ミスが極めて少ない堅実かつ知的な守備を誇る。最優秀ディフェンスマンに贈られるジェームス・ノリス・記念賞を2度受賞しており、プラス/マイナス評価でもNHL史上最高峰の数字を残している。
マルセル・プロノヴォスト
1950年代~60年代のデトロイト・レッドウィングスやトロント・メイプルリーフスで活躍した殿堂入りディフェンスマン。スタンレーカップを計5度掲げた実績を持つ。身体を張った頑丈な守備と優れたスケーティング技術を兼ね備え、ハードなプレイでチームのバックラインを長年支えた。
第2ペア(ディフェンス)
ミロ・ハイスカネン
ダラス・スターズの中核を担う現代型トップディフェンスマン。無駄のない滑らかなスケーティングと高いホッケーIQを持ち、スムーズなパックキャリーや正確なブレイクアウトパスで攻撃の起点となる。守備面でもアジリティを活かして相手FWに隙を与えず、1試合あたりの出場時間が非常に長いスタミナと安定感を備える。
エリック・デジャルダン(DF)
1990年代から2000年代にかけてモントリオール・カナディアンズやフィラデルフィア・フライヤーズで活躍した実力派ディフェンスマン。派手さこそ少ないものの、状況判断に優れ、パワープレーからキルプレーまであらゆる状況で高水準のプレイを見せる万能型のポゼッションDFとして高く評価された。
ゴールキーパー
コナー・ヘレバイック(GK)
ウインペグ・ジェッツを守護する現代NHLトップクラスのゴールキーパー。最優秀GKに贈られるヴェジーナ・トロフィーを複数回受賞。200cm近い大柄な体格を生かし、ポジショニングの精度と冷静な読みでゴールマウスを塞ぐ。プレイの安定感が抜群であり、チームの勝利に直結するセーブを連発する。
ルール破りの最終兵器!「チーム3-3以上」
最後のチームは一種の反則技ですが、2つの問題を同時に解決できます。一つは、通常のチーム3-3では戦力が薄くなってしまうことと、もう一つは、名前が長すぎて、どのチームにも入れられない偉大な選手がたくさんいることです。そこで本物のスターと枠を超えた選手達を集めました。✨
前線とゴールには正真正銘の「チーム3-3」のスターを配置します。第1ラインはクチェロフ、パナリン、ローニック、第2ラインはエスポジト、デルベッキオ、モギルニーです。そこに名前が理由で他に入れなかった選手を加えることで、強豪チームを作ります。🏒
第1ライン:ニキータ・クチェロフ、アルテミ・パナリン、ジェレミー・ローニック
第2ライン:フィル・エスポジト、アレックス・デルベッキオ、アレクサンダー・モギルニー
第1ペア:スコット・ニーダーマイヤー、アレックス・ピエトランジェロ
第2ペア:ヴャチェスラフ・フェティソフ、ウラジーミル・コンスタンチノフ
ゴールテンダー:ロベルト・ルオンゴ
※掲載されている「チーム3-3 ロスター」の選手一覧に対する詳細な注釈である。
第1ライン(フォワード)
ニキータ・クチェロフ
タンパベイ・ライトニングに所属する現代NHL屈指のアタッカー。卓越したホッケーIQとパスセンス、さらには一瞬で相手の守備を崩すプレイスピードを併せ持つ。シーズン最多ポイント王(アート・ロス・トロフィー)やMVP(ハルト・トロフィー)を受賞した実績があり、パワープレーの司令塔としてもリーグトップクラスの破壊力を誇る。
アルテミ・パナリン
「パン・ブレッド」の愛称で親しまれるロシア出身のレフトウイング。スピード感溢れるスケーティングと、予測不能なノースローの精密なパス・シュートでチャンスを量産する。シカゴ・ブラックホークスでルーキー賞(カルダー・トロフィー)を獲得して以来、ニューヨーク・レンジャースなどでも主力としてチームのオフェンスを強力に牽引している。
ジェレミー・ローニック
1990年代から2000年代にかけてシカゴ・ブラックホークスなどで活躍したアメリカ出身のセンター(本ラインではウイング配置)。通算500ゴール・700アシスト以上を記録した屈指の得点力を持ちながら、相手を恐れずフィジカルチェックを叩き込むアグレッシブなプレイスタイルで人気を博した。
第2ライン(フォワード)
フィル・エスポジト
1970年代のボストン・ブルーインズ王朝期を象徴する伝説的センター。ゴール前の「スロット(ゴール直前の危険エリア)」に陣取り、強靭なフィジカルと卓越した泥臭いシュート技術で得点を量産した。史上初となる1シーズン100ポイントおよび50ゴールオーバーを複数回達成し、殿堂入りを果たしたレジェンドである。
アレックス・デルベッキオ
デトロイト・レッドウィングス一筋で20年以上プレイした殿堂入りセンター/ウイング。ゴードディ・ハウやテッド・リンゼイらとともに歴史的な「プロダクション・ライン」を形成し、スタンレーカップ優勝に大きく貢献した。フェアプレイ精神に富み、紳士的な選手に贈られるレディ・ビング・メモリアル・トロフィーを3度受賞している。
アレクサンダー・モギルニー
ソ連から北米NHLへ亡命を果たしたパイオニア的存在のライトウイング。爆発的な加速力と圧倒的なハンドリングスキルを武器に、1992-93シーズンには76ゴールという凄まじい数字を叩き出した。オリンピック金メダル、世界選手権優勝、スタンレーカップ制覇をすべて達成した「トリプル・ゴールド・クラブ」の達成者でもある。
第1ペア(ディフェンス)
スコット・ニーダーマイヤー
ニュージャージー・デビルスやアナハイム・ダックスで活躍した史上屈指の滑らかなスケーティングを誇るディフェンスマン。ゲームの流れを読む能力が突出しており、守備から攻撃への素早い切り替え(ブレイクアウト)を得意とした。オリンピック、世界選手権、スタンレーカップ、ジュニア世界選手権など参加したあらゆる主要大会でタイトルを獲得した「全冠達成者」としても知られる。
アレックス・ピエトランジェロ
セントルイス・ブルースで主将としてチーム史上初のスタンレーカップをもたらし、現在はベガス・ゴールデンナイツの中核を担う現代型トップDF。長身を活かした守備範囲の広さと冷静な状況判断力を備え、パワープレーやキルプレーなどあらゆる場面で膨大な出場時間をこなす万能型の頼れる存在である。
第2ペア(ディフェンス)
ヴャチェスラフ・フェティソフ
旧ソ連のナショナルチーム(レッドマシーン)およびデトロイト・レッドウィングスで一系を築いた伝説のディフェンスマン。キャプテンとして世界を席巻したのち、北米に渡りNHLでもスタンレーカップを獲得した。正確なパスワークと強力なフィジカルプレイを完璧に融合させた、ホッケー界史上に残る名DFである。
ウラジーミル・コンスタンチノフ
1990年代にデトロイト・レッドウィングスで「ロシアン・ファイブ」の一角として活躍したディフェンスマン。「プロテクター」と呼ばれるほどの激しいボディチェックと隙のないポジショニングで相手のエースを封じ込めた。1997年のスタンレーカップ優勝直後の事故により選手生命を絶たれたが、そのハードで知的なプレイスタイルは今なお語り継がれている。
ゴールテンダー
ロベルト・ルオンゴ
フロリダ・パンサーズやバンクーバー・カナックスなどで長年活躍した殿堂入りゴールキーパー。バタフライ・スタイル(両膝を氷に着いて下角を防ぐフォーム)を極めた高いセーブ技術と、大柄な体格を活かした柔軟な反射神経でNHL通算489勝を達成した。カナダ代表としても2度のオリンピック金メダルを獲得している。
守備とゴールも隙がありません。第1ペアはニーダーマイヤーとピエトランジェロ、第2ペアはフェティソフとコンスタンチノフが組みます。そしてゴールテンダーにはルオンゴを配置します。この豪華な編成によって、戦力不足の問題も見事に克服できました。🛡️
読者への問いかけ
優勝チームの決定は、ぜひ皆さんと議論したい話題です💭ご自身でオリジナルのチームを作成したり、今回、組んでみたチームを自由に変更していただいても構いません。
さらに挑戦したい方は、各チームのコーチやGMまで決められるか試してみてくださいね👔今後のコラムで扱ってほしい面白いアイデアがあれば、教えてください。スローニュース・サマーの季節ならではの試みを楽しみましょう!✨ちょっと変なことをやってもいい時期ですから。

奇妙奇天烈な企画もの、まさかこんな切り口があるとは思わなかったにゃ。逆に言えば、そういう切り口でやっても、考えながら楽しめるくらいの歴史と情報量がNHLに充分蓄積されてるってこと。今回、よく耳にする・目にするスーパースターだけじゃなく、「へー、こんな選手もいるんだ」という新しい発見もあった。新シーズン開幕まであと1ヶ月半ほど、こういう企画ものもお届けできれば、と考えてます。
まとめ
前後編にわたってお届けしてきた「名前の音節数で組む歴代最強チーム」企画も、これにて全チームが出揃いました!🏒後編では名守護神や強力なFWを擁するチームに加え、4音節以上の選手を解禁する反則技まで飛び出し、夏の実験にふさわしい豪華なドリームチームが完成しましたね✨
音節という意外な切り口から意外な法則や層の厚みが見えてくるのも、この企画ならではの面白さでした。最後までお付き合いいただきありがとうございました!

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

