カナディアンズ劇的復活の裏側!2025-26シーズン名場面5選

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はじめに

 2025-26シーズンのモントリオール・カナディアンズは、イースタン・カンファレンス決勝まで勝ち進む素晴らしい快進撃を見せました🏒最終的に王者のハリケーンズに敗れはしたものの、チームの躍進は多くのファンを魅了しました✨

 今回は、大成功を収めた今シーズンの中でも特に胸が熱くなった「心躍る5つの出来事」をランキング形式でご紹介します!

参照記事:The Hockey Writers「Top 5 Canadiens Feel-Good Stories of 2025-26」

悔しさを超える大きな収穫!2025-26シーズンが「大成功」と言える理由

 モントリオール・カナディアンズの敗退は、単に相手の方が強かったというシンプルな結果でした🏒快進撃を続けたチームにとって、第3ラウンドで王者のカロライナ・ハリケーンズに敗れた瞬間は悔しさを残します。しかし、客観的に見れば、「絶好のチャンスを逃した」と必要以上に落胆するような内容ではありません。

 振り返ってみれば、これは2021年のスタンレー・カップ・ファイナルとは大きく異なります。当時のカナディアンズもタンパベイ・ライトニングに5試合で力負けしましたが、その翌シーズンにはリーグ最下位へと転落しました。あのファイナル進出は、まさに一度きりの奇跡のような出来事だったのです。

※1 2021年のスタンレー・カップ・ファイナル

 2020–2021シーズンのNHL決勝。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による変則的なシーズン編成のもと、モントリオール・カナディアンズとタンパベイ・ライトニングが対戦した。

 カナディアンズはレギュラーシーズン(スコティッシュ・ノース・ディビジョン)を24勝21敗11延長敗(勝ち点59)の同地区4位(リーグ全体18位)という滑り込みでプレーオフに進出。

 しかし、プレーオフでは第1ラウンドで第1シードのトロント・メープルリーフスを3勝3敗からの逆転勝ち(4勝3敗)で破ると、続くウィニペグ・ジェッツを4連勝、準決勝のベガス・ゴールデンナイツを4勝2敗でそれそれ撃破し、1993年以来28年ぶりとなるファイナル進出を果たした。

 一方のライトニングは前年の王者であり、ファイナルでもその圧倒的な選手層と完成度を見せつけた。カナディアンズは守護神キャリー・プライスの奮闘や主将シェイ・ウェバーらの体を張った守備で挑んだものの、第1戦から3連敗を喫し、第4戦で延長戦の末に1勝を返すにとどまった。最終的に1勝4敗で敗退し、ライトニングの連覇を許す結果となった。

※2 翌シーズンにはリーグ最下位へと転落

 準優勝を果たした翌2021–2022シーズン、カナディアンズは絶望的な低迷に陥り、リーグ全体最下位(32チーム中32位)へと急降下した。最終成績は22勝49敗11延長敗(勝ち点55)にとどまり、チーム史上最悪レベルのシーズンとなった。この激変の要因として、チームの骨格を支えていた主力選手の離脱と相次ぐ不運が挙げられる。

主力・ベテラン陣の離脱: チームの精神的支柱であったディフェンスのシェイ・ウェバーが足首等の重傷によりキャリア実質終了(不出場)となり、中心画策のセンターであったフィリップ・ダノーがフリーエージェント(FA)でロサンゼルス・キングスへ移籍。

 さらに、前年プレーオフで圧巻のセーブを連発したGKキャリー・プライスも、膝の手術およびプレイヤー援助プログラムへの参加によりシーズンの大半を欠場した(レギュラーシーズン終盤の5試合のみ出場)。

主力選手の相次ぐ負傷: 前年のファイナル進出に貢献したジョエル・エドムンドソン、タタール(FA移籍)、コアなフォワード陣が相次いで負傷離脱し、シーズンを通じてベストメンバーを組むことができなかった。

監督交代とフロント再編: 成績不振を受けて2022年2月にドミニク・デュシャルム監督が解任され、OBのマティュー・サンルイスが暫定監督(後に正式就任)に就任。GMのマーク・バーゲビンもシーズン途中に解任されるなど、組織全体の解体と再構築を余儀なくされた。

 この急転直下の結果、2021年のファイナル進出はベテランの意地とGKプライスの神がかり的な活躍、そして変則日程が噛み合った「一度きりの奇跡(One-hit wonder)」であったと評されるようになった。

 2026年のチームは将来への大きな希望を持っています。✨イースタン・カンファレンス決勝敗退からの再スタートであっても、今回は決してゼロからの再建ではないのです。今回の経験は将来の飛躍への糧となり、2026-27シーズンもリーグ屈指の若さを誇るチームとして期待が集まります👍結末に多少の苦味は残るものの、2025-26シーズンは間違いなく大成功の一年でした。

 ここからは、ファンを熱狂させた特に印象的な5つの出来事を振り返っていきましょう!

第5位:ベテランの意地を見せたフィリップ・ダノーの帰還

 第5位はフィリップ・ダノーのモントリオール復帰です🏒2021年にロサンゼルス・キングスへ移籍した彼が、4年ぶりにトレードで戻ってきました。33歳という年齢や得点力の陰り、2028年まで続く年間550万ドルの契約、獲得に要した2巡目指名権など、復帰の状況は決して理想的とは言えませんでした。

 昨年12月に復帰後のレギュラーシーズンは45試合で6ゴール・12ポイントと静かな成績でしたが、プレーオフでは19試合で10ポイントと躍動しました✨この活躍は獲得コストや来季のサラリー負担を十分に正当化するものでした。キングスで未突破だったプレーオフ1回戦を超え、再びチームの躍進を支えたのです。

 キングスでの4年間で1回戦突破がなかったダノーに対し、カナディアンズでは2度にわたり長いプレーオフを経験しました。「より良い環境」を求めて去った彼にとっても、チームにとっても、互いの存在の大きさを再確認する結果となりました🤔お互いにとって意味のある再会だったと言えます。

 2021年当時は高額に思えた契約も、残り1年となった現在はチーム事情に合致しています👍現在の彼は平均以上の第4センターとして非常に価値が高い存在です。以前のようにトップセンターとして振る舞う必要もありません。なぜなら、彼の不在の間にチームは正真正銘の第1センターを手にしていたからです。

【讃岐猫😿の深掘りコラム】ベテランの帰還が示した「構造の勝利」:フィリップ・ダノーがもたらした守備的真価とチームのフロア底上げ

 2021年夏にロサンゼルス・キングスと6年総額3300万ドル(平均サラリーキャップヒット550万ドル)の大型契約を結んだ際、フィリップ・ダノーの年俸水準は、将来的にモントリオール・カナディアンズのボトムシックス構想と不釣り合いな高額契約になる、と懸念された。

 しかし、残約年数が残り1年となった2025-26シーズン半ばの復帰と、その後のカンファレンス決勝進出に及ぶ劇的な躍進を経て、北米メディアやアナリスト陣の評価は一変している。

 現在のダノーは、単なる得点源としてのFWではなく、「チーム全体のフロア(最低保証線)を劇的に引き上げる平均以上の第4センター」として、極めて戦略的な価値を保持していると分析されている。

 大手スポーツメディア『Sportsnet』のエリック・エンゲルス記者は、ダノー獲得の狙いについて、トップセンターであるニック・スズキや、若手センターのオリバー・カパネンらに過度にかかっていた守備的タスクの負担を軽減させる点にあった、と指摘する。

 かつて2021年のフランチャイズ最高潮期に、トップラインのディフェンシブセンターとして活躍したダノーがボトムシックス、とりわけ第4ラインやペナルティキル(PK)を主戦場に据えることで、チームは守備的ゾーンでのフェイスオフや試合最終盤のリード保持といった、「最もタフな役割」を彼に一任することが可能となった。この役割分担の整理こそが、チーム構造全体の安定化を加速させた要因である。

 アナリティクス分野の専門メディア『A Winning Habit』が引用したデータによれば、ダノーは昨シーズン後半、厳しい守備的ゾーンでの起用割合(D-zoneスタート)が高かったにもかかわらず、5対5の氷上においてシュート試行割合(Corsi)で51.5%を記録し、WAR(勝利寄与度)でもリーグ上位35%以内を維持していた。

 得点力の低下は見られたものの、相手トップラインと相対しながらも、ポゼッションをイーブン以上に保つ戦術的知性と予測能力は衰えておらず、高度な数値データ分析からも「質の高いディフェンシブセンター」であることが証明されていた。

 さらに『Yardbarker』の分析記事では、ダノーの加入後に記録された57.8%という圧倒的なフェイスオフ勝率と、復帰直後にチームが記録した13勝5敗2分けという安定した戦績の相関関係が強調されている。

 自陣深くでの盤石なポゼッション奪取能力は、無駄な守備時間を削減し、若手フォワード陣が有利な状況で攻撃に移るための足がかりを作った。プレーオフでも16試合で10ポイントを叩き出し、カンファレンス決勝の第2戦では同点に追いつく助演を果たすなど、数字以上の存在感を示した。

 2021年当時は高額に感じられた年間550万ドルの契約も、契約最終年を迎えた現在のチーム状況において、「若手の台頭を陰で支え、守備構造の瓦解を防ぐ防波堤」としての対価に完全に整合していると評されている。

出典リスト

Sportsnet, “Canadiens’ move for Danault fills holes, signals new phase of rebuild“, 2025年12月20日

A Winning Habit, “Buy low or declining asset? An analytical look at Phillip Danault“, 2025年12月20日

Yardbarker, “Breaking Down Phillip Danault’s Impact on the Montreal Canadiens“, 2026年2月4日

第4位:100pt達成と守備の栄誉!キャプテン、ニック・スズキのセルキー賞受賞

 第4位はキャプテンのニック・スズキによるフランク・J・セルケ賞(優秀な守備的フォワードに贈られる)受賞です🏆本命バーコフ(フロリダ・パンサーズ)のシーズン絶望の怪我後も、彼の受賞を予想する人は稀でした。

 過去10年でチーム唯一の有力候補だったのはダノーで、彼は2020年、2021年と2年連続で投票6位となり、リーグ屈指の守備的フォワードとして高く評価されていました。スズキの過去最高順位も13位だったため(2024年と2025年)、受賞者が彼になるとは思われていませんでした。

 しかしスズキは、1985-86シーズンのマッツ・ナスルンド以来となるチーム待望の100ポイントを達成✨その凄まじい勢いのままセル賞を獲得しました。カナディアンズではボブ・ゲイニーが創設から4年連続で初代受賞者となり、ガイ・カルボノーが1992年に3度目の受賞を果たして以来となる、まさに快挙達成の瞬間となったのです。

※1 マッツ・ナスルンド(Mats Näslund)

 1980年代から1990年代にかけてNHLのモントリオール・カナディアンズなどで活躍したスウェーデン出身のウイング。小柄な体格(身長約170cm)と圧倒的なスピード、高い技術から「リトル・バイキング(Le Petit Viking)」の愛称で親しまれた。

 1985–86シーズンにレギュラーシーズン80試合に出場し、43ゴール・67アシストで合計110ポイントを記録。これはカナディアンズの選手としては1979–80シーズンのギィ・ラフレール(125ポイント)以来となる大台突破であり、長年にわたり「カナディアンズで最後にシーズン100ポイントを達成した選手」としてクラブ史に刻まれてきた。

 同シーズンのプレーオフでもチーム最多の19ポイントを挙げ、カナディアンズの通算23回目となるスタンレー・カップ優勝に大きく貢献した。1998年には国際アイスホッケー連盟(IIHF)殿堂入りを果たしている。

※2 ボブ・ゲイニー(Bob Gainey)

 1970年代から1980年代にかけて、モントリオール・カナディアンズの一筋でプレイした元FW(レフトウイング)であり、レジェンド(1992年にアイスホッケーの殿堂入り)。屈強な守備力と卓越したバックチェック能力を備え、「最良の守備型フォワード」を定義づけた名選手として知られる。

 1977–78シーズン、NHLは彼の卓越した守備貢献を称える形で、最高の守備能力を持つフォワードに贈られる「フランク・J・セルケ賞(通称セルケ賞)」を創設。ゲイニーはその初代受賞者となり、創設年の1977–78シーズンから1980–81シーズンまで4年連続で同賞を獲得した。4年連続受賞はセルケ賞の歴史上、現在も彼のみが保持する最高記録である。

 選手としてスタンレー・カップを5度制覇(1976~1979年の4連覇および1986年)し、後にダラス・スターズやカナディアンズでGM等も歴任した。

※3 ガイ・カルボノー(Guy Carbonneau)

 1980年代から1990年代にかけて、NHLで活躍した名センター(2019年にアイスホッケーの殿堂入り)。モントリオール・カナディアンズで長年主力として活躍し、1989年から1994年までキャプテンを務めた。

 ボブ・ゲイニーの系譜を継ぐ、NHL最高峰の守備型フォワードとして高い評価を受け、フェイスオフの強さと相手エースを抑え込む抜群の守備能力を武器に、カナディアンズ在籍中の1987–88シーズン、1988–89シーズン、そして1991–92シーズンの計3度にわたりセルケ賞を受賞した。

 カナディアンズの選手としてセルケ賞を獲得したのは、1992年のカルボノーが最後となっていた。現役時代に3度のスタンレー・カップ制覇(1986年・1993年のカナディアンズ、1999年のダラス・スターズ)を経験し、引退後にはカナディアンズ監督も務めた。

 「守備より攻撃の選手だ」「本命不在のおかげ」という批判の声もあります。しかし重要なのはそこではありません🤔攻撃性能を軽視してきた批評家たちも、今回の受賞を機に彼の卓越した得点力を指摘せざるを得なくなり、結果的に彼がリーグトップクラスの選手であると認めることになりました。

 セルケ賞受賞と100ポイント達成のどちらがより価値ある偉業かについては、議論が分かれるところでしょう🏒しかし両方を同時に成し遂げた事実こそが重要です。この圧巻の成果により、スズキは名実ともにNHLを代表するエリート第1センターとしての確固たる地位を築き上げました👍

キャプテンのニック・スズキやコール・コーフィールドを中心に、カナディアンズの2025-26シーズンにおける最高の名場面や、ファインプレーを集めた公式ハイライト映像です。

第3位:30年ぶりの偉業!コール・コーフィールドの40ゴール達成

 第3位は、コール・コーフィールドによるシーズン40ゴール達成です🏒カナディアンズで40ゴールを記録した選手は、1993-94シーズンのヴァンサン・ダンフース以来、30年以上も途絶えていました。記録更新への大きな期待がかかる中、その最有力候補だったのが彼でした。

※ ヴァンサン・ダンフース(Vincent Damphousse)

 1980年代半ばから2000年代前半にかけてNHLで活躍した、カナダ・ケベック州モントリオール出身のセンター/ウイングである。

  1986年のNHLドラフト1巡目(全体6位)でトロント・メープルリーフスから指名されて、プロ入り。トロントやエドモントン・オイラーズで得点源として活躍した後、1992年の開幕前にトレードで地元チームであるモントリオール・カナディアンズへ移籍した。

 地元出身のフランコフォン(フランス語圏出身者)として、熱狂的なカナディアンズファンの期待を背負う存在となった。

 移籍初年度の1992-93シーズンには、レギュラーシーズンでチームトップの97ポイント(39ゴール・58アシスト)を記録。同年のプレーオフでもチーム最多の23ポイント(11ゴール・12アシスト)を挙げ、カナディアンズの通算24回目(現在に至るまで最後)のスタンレー・カップ優勝を牽引する最大の原動力となった。

 翌1993-94シーズンには、全84試合に出場して40ゴール(51アシスト、合計91ポイント)をマークした。以降、名門カナディアンズにおいて、1シーズンで40ゴールの大台に到達する選手は長らく現れず、ダンフースは30年以上にわたって「チーム最後の40ゴールスコアラー」としてクラブ史に名前を留めることとなった。

 1996年から1999年まではカナディアンズの第25代キャプテンを務める。その後、1998-99シーズン途中にサンノゼ・シャークスへ移籍し、ベテランの司令塔としてチームのプレーオフ躍進に大きく貢献した。2004年の引退までにNHL通算1,378試合に出場し、432ゴール・773アシストで合計1,205ポイントという堂々たる通算成績を残している。

 また、トロント時代の1991年NHLオールスターゲームでは1試合4ゴールを挙げて、MVPに輝いている。引退後、主に地元ケベック州のスポーツ局(RDS)で、ホッケー解説者として活動している。

 2024-25シーズンに最多37ゴールを記録し毎年成長を重ねてきた彼は、期待を見事に果たします✨記念すべき40号は、3月17日の宿敵ボストン・ブルーインズ戦。延長残り22秒でスズキのアシストから劇的な決勝ゴールを叩き込み、歴史的快挙を成し遂げたのです。

 この大記録達成により、シーズン残り15試合を残した時点で、ファンの視線は次なる領域へ移りました👍ドラマチックな一撃をきっかけに、周囲の関心は「彼は50ゴールまで到達できるのか?」という、新たな挑戦への期待へと変わっていったのです。

第2位:止まらない主砲!プレッシャーを跳ね返した50ゴール到達

 第2位はコーフィールドの50ゴール達成です🏒「40ゴールと50ゴールを別々に扱う必要があるのか」と思う人もいるかもしれません。40ゴールだけでもダンフース以来の偉業でしたが、彼は止まりませんでした。

 当初は誰もが「達成できたら最高」程度と考えていた50ゴールの大記録ですが、彼の爆発的なゴールラッシュにより現実味を帯びていきます。

【讃岐猫😿の深掘りコラム】歴史の扉を開いた小柄なスナイパー:コール・コーフィールド50ゴール達成に秘められた真の価値

 1989-90シーズンのステファン・リシェ以来、モントリオール・カナディアンズで実に36年ぶりとなる、シーズン50ゴール到達を果たしたコール・コーフィールドに対し、北米の主要メディアや評論家陣は一貫して、「単なるスナイパーから完全無欠のエリートFWへの脱皮」と極めて高い評価を下している。

 彼らが特筆するのは、身長5フィート8インチ(約173cm)という小柄なフレームでありながら、シュート成功率21.2%という驚異的な高効率で得点を量産し続けた戦術的成熟である。

 かつては攻撃専任で守備面に課題を抱えると指摘され、マイナー降格すら経験した彼が、マーティン・セントルイス監督の指導と過酷な自己改善を経て、今や相手守備の隙を見抜く卓越したホッケーIQを武器に、リンクを支配する存在へと変貌を遂げた。

 また、彼が今季記録した29回もの「勝ち越しゴール」は、あのパベル・ブレを抜きNHL史上歴代2位に躍り出る記録であり、重要な局面で結果を出す絶対的勝負強さを裏付けている。

 さらに解説者の多くは、この50ゴールがキャプテンのニック・スズキやジュライ・スラフコフスキーとの強力な一巡目ラインにおける、化学反応の賜物である点も強調する。スズキの精緻なゲームメイクとスラフコフスキーのフィジカルなスペース創出が、コーフィールドの決定力を最大限に引き出し、チーム全体の戦術的完成度を高めた。

 2025-26シーズンにカナディアンズが強豪へと返り咲いた最大の原動力は、プレッシャーを跳ね返し名門の歴史を塗り替えたコーフィールドの進化にあると専門家たちは結論付けている。

出典リスト

TSN, “Caufield scores 50th goal as Canadiens win thriller over Lightning“, 2026年4月9日

AP News, “Cole Caufield takes aim at joining the Montreal Canadiens’ 50-goal club“, 2026年4月3日

NHL.com, “Caufield chasing 50-goal mark, Richard Trophy for Canadiens“, 2026年4月2日

 40ゴールの達成後、彼はわずか8試合で9ゴールを量産し、残り7試合を残して王手をかけました✨1989-90シーズンのステファン・リシェ以来となる大記録へ期待が高まりましたが、プレッシャーからか、その後3試合は計10本のシュートを放ちながら無得点と重苦しい展開が続きます。

【注釈】ステファン・リシェ(Stéphane Richer)

 リシェ(1966年6月6日生まれ)は、カナダ・ケベック州出身のウイングである。NHLのモントリオール・カナディアンズやニュージャージー・デビルズなどで活躍した。

 1984年のNHLドラフト2巡目(全体29位)でカナディアンズから指名を受けて入団。1987-88シーズンに50ゴールを挙げると、1989-90シーズンには自己最多となる51ゴール(91ポイント)を記録した。

 名門モントリオール・カナディアンズの長い歴史において、1シーズン50ゴール以上を複数回達成した選手は、殿堂入りを果たした伝説的プレーヤーのギー・ラフレールとリシェの2人のみである。

 また、1989-90シーズンに彼が達成した51ゴール以降、カナディアンズにおいて50ゴールの大台に到達した選手は現れておらず、同チームにおけるひとつの金字塔として語り継がれている。

 キャリアを通じて、カナディアンズ(1986年)とデビルズ(1995年)で計2度のスタンレー・カップ優勝を経験。NHLレギュラーシーズン通算1,054試合に出場し、421ゴール、398アシスト(合計819ポイント)を記録した。

 しかし4月9日のライトニング戦第2ピリオド、スズキのパスからついに待望の50ゴールを叩き込み、必見の瞬間を迎えたのです👍試合終盤にライトニングはゴールテンダーを下げたパワープレーで、ダレン・ラディッシュのゴールで追いつかれますが、ドラマはここで終わりませんでした。

 失点からわずか45秒後、スラフコフスキーが節目となる30ゴールを決めて勝ち越しに成功します🔥カナディアンズは2-1で競り勝ちました。この薄氷を踏むような勝利劇は、その後のライトニングとのシリーズでの激闘を象徴する展開となりました。

コーフィールドの50ゴールまでがノーカットのプレイ映像でまとめられており、記事内で紹介されている劇的なゴールシーンをそのまま映像で体感できます。

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第1位:勝負強さが炸裂!アレックス・ニューフックの劇的ゴール連発

 第1位はプレーオフで爆発したアレックス・ニューフックの大活躍です🏒今季のカナディアンズの快進撃は魔法のようでしたが、実際には2度にわたり紙一重の勝負を制して勝ち上がってきました。これは単なる運ではなく、激戦を勝ち抜いたチームの確かな力によるものです。

 1回戦のライトニング戦第7戦では、ニューフックが第3ピリオド終盤にヴァシレフスキーに当てて決勝ゴールを決めました✨実際には試合内容ではライトニングが大きく上回っており、カナディアンズはシュート数10本未満での勝利というプレーオフ史上初の記録を作り、薄氷の勝利で突破を決めた瞬間です。

 続くセイバーズとの第7戦でも、ニューフックは延長で劇的な決勝ゴールを叩き込みました🔥アバランチからの加入以降は「悪くはない」評価だった彼が、イースタン・カンファレンス決勝へチームを導き、2014年に突如8ゴールを量産したルネ・ブルクを彷彿とさせました。

※注釈:ルネ・ブルク(René Bourque)

 2000年代後半から2010年代半ばにかけて、NHLで活躍したカナダ出身のFW(ウインガー)。カルガリー・フレームス時代には3シーズン連続で20ゴール以上を記録するなど、パワフルなサイドアタッカーとして名を馳せ、2012年1月にマイケル・カーマンとのトレードでモントリオール・カナディアンズへ加入した。

 カナディアンズ移籍後のレギュラーシーズンでは、怪我や好不調の波によりパフォーマンスが低下。「大型契約(年俸総額約330万ドル)に見合わない」「ムラがあり不満が残る」として、地元メディアやファンからの評価は厳しく「悪くはないが期待外れ」という扱いにとどまっていた。

 しかし、2014年のプレーオフで評価が一変する。チームがイースタン・カンファレンス決勝まで進出したこのポストシーズンにおいて、ブルクは17試合の出場でチーム最多タイとなる8ゴール(11ポイント)を叩き出す大化けを見せた。

 特にカンファレンス決勝のニューヨーク・レンジャーズ戦の第5戦、ハットトリックを達成し、破竹の勝負強さでチームを牽引した。

 レギュラーシーズンの平凡な評価から一転し、プレーオフの土壇場で突如として超人的な勝負強さを発揮して、チームをカンファレンス決勝へ導いた2014年のブルクの覚醒劇は、カナディアンズのファンの間で、「春のプレーオフで突如現れる劇的ヒーロー」の代名詞として今なお語り継がれている。

 ニューフックにはかつてコーフィールドの直後に1巡目指名された逸材で、開幕直後も新人イワン・デミドフと組み15試合で6ゴール・12ポイントを記録していました👍それでも2021年の第3ラウンド第6戦で決勝ゴールを決めたアルトゥリ・レヘコネンのような、チーム史に残る重要ゴールを決める存在になるとは、誰も予想できませんでした。

【讃岐猫😿の深掘りコラム】「悪くはない」から「勝負の不可欠なピース」へ:北米メディアが解き明かすアレックス・ニューフックの真価

 コロラド・アバランチからの獲得当初、アレックス・ニューフックに寄せられた評価を見ると、「悪くはないが、チームを勝たせる主役ではない」という期待と冷ややかな見極めが交錯するものだった。

 2019年のドラフト1巡目(全体16位)で指名され、アバランチ時代には2022年のスタンレー・カップ制覇に貢献した実績を持つものの、層の厚い名門では下位ラインでの限定的な出場時間にとどまっていた。

 モントリオール・カナディアンズ移籍時にGMのケント・ヒューズやマーティン・セントルイス監督が着目したのは、その圧倒的なスケート速度とセンター・ウィングをこなすユーティリティ性、そして勝者としての経験値であった。

 北米ホッケーメディアの分析によると、彼の評価が一変した背景には、セントルイス監督による緻密な起用法と、新人イワン・デミドフら若手有望株との化学反応が存在する。

 『The Hockey News』の分析記事では、パワープレー(PP)のファーストユニットから外れながらも、圧倒的なスピードを活かしてペナルティキル(PK)や5対5の局面で高い適応力を示し、チームの構造的安定に寄与した点が絶賛されている。

 かつての俊足FWポール・バイロンを彷彿とさせるトラジション能力で攻守の展開を押し上げる姿は、マスコミから「監督の戦術思想を最も愚直に体現する完遂者」と称賛された。

 2025-26シーズンの総括において『The Hockey Writers』は、怪我による一時離脱がありつつも彼に「B+」の高評価を与えている。開幕直後の15試合で6ゴール・12ポイントと爆発し、その後も攻撃のセカンドユニットとして抜群の存在感を示したことで、単なる「補強の一員」から「勝負所でゲームを決める必殺のジョーカー」へと脱皮を遂げたという結論だ。

 2026年オフを迎えた現在、評論家たちはニューフックを「トップ6の脇を固める中堅」ではなく、カナディアンズがカンファレンス決勝へと上り詰める上で不可欠だった「最高峰のロールプレイヤー」と定義づけている。

出典

NHL.com、Newhook traded to Canadiens by Avalanche、2023年6月27日

The Hockey News、Canadiens: Newhook Is Reaping The Benefits、2025年10月27日

The Hockey Writers、Montreal Canadiens 2025-26 Player Report Card: Forwards、2026年4月16日

 ハリケーンズには力負けしたものの、今回の快進撃はリーグ中のファンから敬意を集め、チームを優勝候補へと押し上げました🌟2021-22シーズン開幕当初、前年にスタンレー・カップ・ファイナルへ進出したにもかかわらず、リーグ最下位へ沈むほど疲弊していたチーム状況を思えば、この変貌ぶりこそ、今季最高のサクセスストーリーと言えます。

まとめ

 ダノーの復帰やスズキのセルキー賞受賞、コーフィールドの50ゴール、そしてニューフックの勝負強さなど、今季は印象的な場面が目白押しでした🔥

 2021-22シーズンの最下位から這い上がり、今やリーグ屈指の若さと勢いを持つ強豪へと変貌を遂げたカナディアンズ🌟敗戦の経験を糧に、来季2026-27シーズンでさらなる飛躍を遂げる姿から目が離せません👍

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