ベガスの『通貨』戦略とカロライナの柔軟性。NHL覇権の設計図

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はじめに

 NHLの頂点を決めるスタンレーカップ・ファイナルの季節。今まさにその舞台に立つカロライナとベガスの立場を、他の30チームは羨望の念で見つめ、そこへ至る道を模索しています。しかし、勝利への絶対的な設計図は存在しません。

 チーム作りの手法は多様であり、才能の最適な組み合わせこそが鍵となります。異なる哲学を掲げ、異なる道を歩みながらも、6月の氷上に生き残った両雄のロスター構築の全貌を深く分析します。🏒

参照記事:Sportsnet「Friday Four: How Hurricanes and Golden Knights built their teams differently

絶対的な設計図は存在しない――パンサーズとレッドウィングスが示すロスター構築の多様性

 最高の栄誉であるスタンレーカップを掲げるのは至難の業です。現代のNHLは「成功例を模倣するリーグ」と評されますが、実際にはファイナルへ到達するための絶対的な設計図など存在しません。

 チーム作りの道筋は無数にあり、才能豊かな選手たちをいかに最適な形で組み合わせられるかが重要です。

 近年の成功例を見れば、その多様性は一目瞭然です。たとえばフロリダ・パンサーズは、マシュー・カチャック、サム・ラインハート、サム・ベネットといった実力者を獲得する巧みな補強策を敢行し、2度のスタンレーカップ制覇という栄冠を掴み取りました。

 一方で、時代をさかのぼれば、デトロイト・レッドウィングスはドラフトを軸としたチーム作りで10年以上の成功を収めています。

 スティーブ・アイザーマン、セルゲイ・フェドロフ、ニクラス・リドストロームの世代から、やがてパベル・ダチュクやヘンリク・ゼッターバーグへと中心選手が引き継がれ、生え抜き主体の強固なコアが形成されました。

 このように、現代のロスター構築には柔軟性が求められます。一つの戦略に頼ることはできず、サラリーキャップの管理やベンチを指揮するコーチ陣の選択も含め、あらゆる手段を模索しなければなりません。

 これらを最もバランスよく備えた組織こそが、6月になってもなおプレーを続ける可能性が高いのです。👑

スタンレーカップ決勝・第2戦のハイライト映像です。1勝1敗のタイ、どう転ぶか、まだまだわかりません!

ドラフトへの執着を捨てたベガス――エクスパンションの遺産と「質」で勝負する少数精鋭

 ベガス・ゴールデンナイツがドラフト指名権の保持にほとんど執着していないことは、今やリーグの誰もが知る事実です。そのため、現在のファイナル進出ロスターに生え抜きのドラフト指名選手がわずか2人しかいないことも決して驚きではありません。

 実際、チーム史上の1巡目指名選手で、2026年現在も組織に残っているのは、今季AHLでプレーしたトレバー・コネリーただ一人という徹底ぶりです。

【讃岐猫🐈の深掘りコラム】ドラフト指名権は「未来への投資」か、それとも「通貨」か――ベガスが他球団と異なる理由

 ベガス・ゴールデンナイツがドラフト指名権の保持に執着しない最大の理由は、「ドラフト指名権を選手獲得のための資産=通貨として扱っている」からである。

 北米メディアやアナリストの間では、ベガスのフロントは創設当初から「ドラフトで育てるチーム」ではなく、「獲得可能なスター選手を市場で集めるチーム」として組織設計されてきたと評されている。一般的なNHLクラブは、ドラフト指名権を将来の戦力として蓄積する。しかしベガスは逆だ。

 彼らは「1巡目指名権が将来スター選手になる確率」よりも、「その指名権で今すぐトップ6フォワードやトップ4ディフェンスマンを獲得できる価値」の方が高いと考えている。

 実際、過去数年間だけでもベガスはペイトン・クレブスを含む資産でジャック・アイケルを獲得し、ザッカリー・ディーンでイワン・バルバシェフを獲得し、デビッド・エドストロムと1巡目指名権でトマシュ・ヘルトルを獲得してきた。さらにノア・ハニフィンやラスマス・アンダーソン獲得にも将来の指名権を投入している。

 評論家の間では「ベガスは1巡目指名権を宝くじではなく既存の実力者へ交換するチップとして見ている」との評価が定着している。

 興味深いのは、この戦略が単なる無謀な“Win Now”ではない点である。

 GMのケリー・マクリモン体制は、自チームの指名順位が毎年ほぼ20位後半から30位台になることを前提に運営している。つまり「優勝争いを続ける限り、獲得できる若手の天井は限られる」という現実を受け入れているのである。

 その結果、将来有望だが不確実性の高い18歳の選手よりも、すでにNHLで実績を証明した選手を優先するという結論に至っている。これはNFLのロサンゼルス・ラムズと比較されることも多く、北米では「Vegas Model」と呼ばれることさえある。

 もっとも、ベガスが若手育成を完全に放棄したわけではない。

 その象徴がトレバー・コネリーである。2024年ドラフト全体19位指名のコネリーは、2025-26シーズンにAHLヘンダーソンで46試合49ポイントを記録し、カルダー・カップ・プレーオフでも高い生産性を見せた。

 NHL公式サイトは彼を「ベガスが近年再構築し始めたプロスペクト層の中心人物」と位置付けており、2026年プレーオフ期間中には複数回NHLへ招集されている。

 実はコネリーの存在こそが、現在のベガスの変化を示している。

 創設初期のベガスは有望株すら積極的に放出していた。しかし近年はサラリーキャップの高騰と主力選手の大型契約増加によって、安価なエントリーレベル契約の重要性が急上昇している。

 評論家の間では、コネリーは2026-27シーズン中にNHL定着を狙う最有力候補と見なされており、将来的にはトップ6ウイングとしてマーク・ストーンやミッチ・マーナー世代の後継候補になる可能性があると評価されている。

 つまり、ベガスがドラフト指名権を軽視しているように見えるのは表面的な現象に過ぎない。実際には「価値の低い下位1巡目指名権は即戦力へ交換し、本当に高く評価する若手だけは手元に残す」という極めて選択的な資産運用を行っているのである。

 スタンレーカップ・ファイナルを戦うベガスのロスターは、その哲学の集大成と言える。彼らは未来を軽視しているのではない。未来への投資方法が、他球団とは根本的に異なるのである。

出典リスト

NHL.com, “AHL notebook: NHL prospects in Calder Cup spotlight”, 2026年4月30日

Sporting News, “Golden Knights have traded away 7 future draft picks”, 2026年3月5日

Pro Hockey Rumors, “Golden Knights Add Two More Black Aces”, 2026年5月22日

Pro Hockey Rumors, “Golden Knights Recall Braeden Bowman, Trevor Connelly”, 2026年4月26日

Vegas Hockey Knight, “Why the Golden Knights don’t need first-round picks”, 2025年記事(2026年も参照可能な分析記事)

 とはいえ、残された2人の生え抜きの質は極めて優秀です。その筆頭であるパベル・ドロフェエフは、今プレーオフで10ゴールを挙げるなど眩い存在感を放っています。彼は2019年ドラフト3巡目で獲得した掘り出し物であり、この2シーズンで72ゴールを量産してきました。

 さらに、同ドラフトで1巡早い2巡目指名を受けたケイデン・コルチャクも、有能なデプスディフェンスマンへと成長を遂げ、今プレーオフでは12試合に出場して堅実な守備を披露しています。

 また、新興チームであるベガスには「エクスパンション・ドラフト」という特殊な武器があったことも忘れてはなりません。2017年の創設時に獲得したウィリアム・カールソンとブレイデン・マクナブは、現在もチームの不可欠な核です。

 アレックス・ピエトランジェロの離脱によってマクナブの守備負担と役割は増大していますが、見事にそれを完遂。カールソンも第2センターとして抜群の安定感で攻守を牽引しています。🎲

【讃岐猫🐈の深掘りコラム】聖杯への礎石――エクスパンション・ドラフトを「最強の通貨」に変えたベガスの冷徹なる資産運用

 2025-26シーズンも大詰めを迎え、聖杯を懸けた熱戦が繰り広げられる中、ベガス・ゴールデンナイツのロスター構築術、なによりもその出発点となった2017年の「エクスパンション・ドラフト」の活用法について、北米の主要ホッケーメディアや評論家たちは今なお驚嘆と羨望を交えて分析している。

 ベガスが新興チームに与えられた特権をいかにして「持続可能な強豪」へのエンジンへと変貌させたのか。その舞台裏には、一般的なリーグの常識を覆す冷徹かつ戦略的なアセットマネジメントが存在した。

 マスコミやアナリストが一様に指摘するのは、ベガスがエクスパンション・ドラフトを単に「選手を選ぶ場」としてではなく、「他球団のパニックを搾取して莫大な資産(通貨)を創出するプラットフォーム」として機能させた点である。

 当時、プロテクト枠の管理に窮した既存チームは、特定の主力選手を指名させない、あるいは特定の不要な契約を引き取らせるために、ベガスへ追加のドラフト指名権や有望株を差し出す「サイドディール(裏取引)」を連発した。

 評論家陣は、この時集められた豊富な指名権や資産が、後の大物トレードを仕掛けるための「原資」となった事実を一歩踏み込んで解説している。

 つまり、ベガスは創設初年度から「ドラフトでじっくり育てる」という既定路線を捨て、市場の優位性を活かして即戦力と交換可能な“チップ”を大量保有する組織設計を選択したのである。

 では、その激しい新陳代謝の歴史の中で、なぜウィリアム・カールソンとブレイデン・マクナブの2人(そして負傷離脱中だがシア・セオドアを含めた数少ない初期メンバー)が2026年現在もチームの不可欠な核として在籍し続けているのか。

 この点について、北米メディアは「感情を排除した費用対効果(コストパフォーマンス)の極致」であると断定的な評価を下している。

 カールソンはコロンバス・ブルージャケッツからの実質的な見返りとして獲得され、初年度に43ゴールを叩き出して以降、攻守のバランスに長けた第2センターとしての地位を確立した。

 マクナブはロサンゼルス・キングスから指名され、目立たないながらも身体を張った堅実な守備でバックラインを支え続けてきた。

 評論家たちの分析によれば、ベガスはスター選手を次々と獲得してキャップスペースを圧迫させる一方で、彼らのような「契約額(キャップヒット)に対して極めて高い実質的リターン(パフォーマンス)をもたらす選手」を冷徹に見極めて手元に残してきたという。

 激しいトレード市場の荒波の中で彼らが放出されなかったのは、功労者への情故ではなく、そのプレースタイルと契約規模がベガスの勝利至上主義的なロスター構造において「最も代替不可能なパズルのピース」であり続けたからに他ならない。

 他チームのGMたちは「ベガスの犯した過ちから学び、二度と同じ特権は与えない」と警戒を強めているが、ベガスがエクスパンション・ドラフトを武器に築いた強固な基盤と、それを元手に展開した超攻撃的な補強哲学は、近代NHLにおける究極の成功モデルとして語り継がれている。

出典リスト

AP News / Las Vegas Sun, “Golden Knights endured long season but finished where they belong“, 2026年6月4日

Las Vegas Review-Journal, “How the Golden Knights built — and maintained — a winner against the odds“, 2023年6月4日(2026年現在も参照可能な分析記事)

Knights On Ice, “A look back at the Golden Knights’ expansion draft“, 2021年6月14日(歴史的変遷とアセット分析)

コアを自前で築き上げるカロライナ――英知が生んだドラフト戦略と「至高の掘り出し物」

 ベガスとは対照的に、カロライナ・ハリケーンズは生え抜き主体のコアをドラフトによって見事に築き上げてきました。上位指名選手の育成成功はもちろん、下位巡目からも一線級のタレントを発掘するスカウティング能力の高さが際立ちます。

 全体2位指名のアンドレイ・スベチニコフはその象徴ですが、彼らは他チームの弱みにつけ込む戦略にも長けていました。

 トロント・メープルリーフスの切迫したキャップ事情を利用し、パトリック・マーローの重い契約を引き受ける見返りとして1巡目指名権を獲得。その権利で指名され、今やカナダ五輪代表入りを果たすまでに大急ぎで成長したのが、俊英セス・ジャービスです。

【讃岐猫🐈の深掘りコラム】財政的自縄自縛を突く冷徹な吸血術――カロライナが実践する「サラリーキャップの兵器化」

 近代NHLにおける最強のロスター構築とは、単に優れたスカウティングや潤沢な資金力だけで完結するものではない。

 2025-26シーズンのサラリー上限が9550万ドルに達し、各球団が総年俸のやり繰りに血眼になる中、カロライナ・ハリケーンズが展開してきた「他チームの弱みを兵器化する(Weaponize)戦略」は、北米のホッケーメディアやアナリストたちから「最も冷徹かつ効率的なアセットマネジメントの教科書」として絶賛されている。

 この戦略の本質は、致命的な「キャップ破綻」に瀕したライバル球団の足元を見、その窮地を救う救済者の仮面をかぶりながら、未来のコアとなる超一級の資産をタダ同然で強奪することにある。

 メディアの評論家陣が「リーグ史に残る搾取劇」と評するのが、かつてトロント・メープルリーフスとの間で成立させたパトリック・マーローのトレード劇である。

 当時のトロントは、若きスター選手たちの大型契約更新を目前に控え、身動きが取れない深刻な財政困窮に陥っていた。マーローが抱えていた「年俸625万ドル」という重すぎる最終年の契約は、トロントの息の根を止めかねない致命傷であった。

 ここに目を付けたカロライナのフロントオフィスは、自チームの余剰なキャップスペースを「兵器」として運用する。

 彼らはトロントの支払えないサラリーを一時的に引き受ける見返りとして、2020年ドラフトの1巡目指名権という、通常では絶対に手放さない最高級の対価を差し出すよう要求したのである。

 この取引の凄みは、カロライナにマーローを実際にプレーさせる意思など端からなかった点にある。獲得からわずか数日後、ハリケーンズは契約の残りをバイアウト(買収・契約解除)し、純粋にサラリーの枠だけを消費して取引を完了させた。

 そしてトロントの血を吸うことで手に入れた全体13位指名権を、チームはセス・ジャービスという至高の才能へと変換した。

 ジャービスはその後、チームの主力へと大急ぎで成長し、2026年2月には負傷したブレイデン・ポイントの代替としてカナダ五輪代表入りを果たすまでに至っている。一連の流れは、他者の財政的失策を自らの未来の黄金期へとダイレクトに転換した完璧な実例として、今なお評論家たちの間で語り草となっている。

 北米メディアの分析によると、カロライナのこのアプローチは単なる一過性の博打ではなく、一貫した組織の市場心理に基づいている。彼らはスター選手に1000万ドル以上の超大型契約を乱発してキャップを圧迫することを徹底して嫌う。

 大型FAの争奪戦には深追いせず、あえてキャップスペースに数百万ドル規模の「余裕(クッション)」を常に残しておくことで、市場がパニックに陥った際の機動力を担保しているのだ。

 2025-26シーズンにおいても、エリック・タルスキーGM率いるフロントオフィスは、この柔軟な財政設計を遺憾なく発揮している。

 契約に縛られて身動きが取れなくなる強豪たちを尻目に、潤沢なキャップの余力を武器にシーズン途中でミッコ・ランタネンらの大物を引き入れ、さらにその保有権が長期契約に馴染まないと見るや即座に方針を転換した。

 ランタネンの放出劇からは、2026年プレーオフで猛威を振るうローガン・スタンコーベンや、ディフェンスの要となったK’アンドレ・ミラーを獲得するためのアセット(1巡目指名権)を見事に回収してみせた。

 「他者の出血を自らのガソリンに変える」。サラリーキャップという厳格な檻が設けられた現代NHLにおいて、カロライナ・ハリケーンズが証明し続けているのは、財政的な「余白」こそが最大の攻撃兵器になり得るという、冷徹なまでの資本主義的最適解である。

出典リスト

The Hockey Writers, “Hurricanes’ Roster Age & Contract Balance Leaves Room to Extend Contention Window“, 2026年4月15日

CBC Sports, “Hurricanes forward Jarvis replaces injured Point on Canadian men’s Olympic hockey roster“, 2026年2月6日

The Athletic, “All 29 times the Leafs have traded away a first-rounder, ranked from best to worst“, 2025年11月19日

第2戦、ジャービスによる決勝ゴールの瞬間、放送席の狂乱ぶり!

 さらにハリケーンズの本領は、2巡目以降の「後順位指名」にあります。絶対的なエースセンターであるセバスチャン・アホは2巡目指名、堅実な守備で鳴らすジェイコブ・スレイビンとジャクソン・ブレイクはいずれも4巡目指名でした。

 中でもスレイビンは現代NHLにおける最高の守備型ディフェンスマンと評されており、クラブ史上最大の掘り出し物と言っても過言ではありません。

 組織の未来への備えも盤石です。2巡目獲得の守護神ピョートル・コチェトコフと、3巡目指名の大型DFアレクサンドル・ニキシンは、将来のカロライナを背負って立つ最重要戦力として順調なステップを踏んでいます。自前で育てた結晶こそが、彼らの強さの源泉なのです。🌀

資産価値を見極めるトレードとFA戦略――ベガスの市場心理とカロライナの柔軟な方向転換

 ベガスは主力ドラフト指名選手を長く保持しませんが、それは指名権の価値を捨てているわけではありません。彼らは下位の1巡目指名権に対する市場の過大評価を見抜き、将来の「宝くじ」を投じて今すぐ勝てるスターを獲得してきました。

 ジャック・アイケル(バッファロー・セイバーズから)、ラスマス・アンダーソン(カルガリー・フレームスから)、トマシュ・ヘルトル(サンノゼ・シャークスから)の獲得がその好例です。ヘルトル獲得時には全体32位のデイヴィッド・エドストロム(AHLミルウォーキー・アドミラルズ)と2025年全体25位指名権を放出。

 ノア・ハニフィン(カルガリー・フレームスから)獲得時にもファイナル結果で全体30位か31位となる2026年1巡目指名権を使い、全体30位のザッカリー・ディーン(AHLスプリングフィールド・サンダーバーズ)との交換でイワン・バルバシェフも手に入れました。

 一方のカロライナも積極的ですが、その歩みは柔軟です。ジェイク・ゲンツェル(ピッツバーグ・ペンギンズ→ハリケーンズ→タンパベイ・ライトニング)とミッコ・ランタネン(コロラド・アバランチ→ハリケーンズ→ダラス・スターズ)を獲得したものの長期契約には至りませんでした。しかし彼らは即座に方針を転換します。

 ゲンツェルから3巡目指名権を回収し、ランタネンのトレードではローガン・スタンコーベンと1巡目指名権2本を獲得。スタンコーベンは今プレーオフで10ゴールと大爆発し、1巡目指名権の1本は圧倒的な活躍を見せる(ニューヨーク・レンジャーズから)K’アンドレ・ミラー獲得の資産となりました。

 FA等の補強も光ります。ベガスはアレックス・ピエトランジェロ(セントルイス・ブルースから)が負傷でLTIR入りし今プレーオフを欠場していますが、実質FAとして8年契約を結んだミッチ・マーナー(トロント・メープルリーフスから)を獲得。

 さらに10月に加えたカーター・ハート(フィラデルフィア・フライヤーズ)がゴールテンダー事情を安定させ、守護神として躍進を支えています。⚡(後編に続く)

讃岐猫
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まとめ:対極の道が証明するサラリーキャップ時代の真実――栄冠を掴む組織マネジメントの極意

 資産を即戦力へと変えるベガスと、生え抜きのコアを築くカロライナ。両者の手法は対極ですが、激しいサラリーキャップ時代において、どちらも「最適解」になり得ると証明しました。

 絶対的な設計図がないからこそ、己の哲学を信じ抜き、柔軟に組織を舵取りしたチームだけが聖杯へ王手をかけられるのです。🏆

讃岐猫
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