ペンギンズの監督「落胆している」。チームは連敗を7に伸ばし泥沼。 

アイスホッケー名勝負

はじめに 

 前回のグローバル・シリーズの記事内容は「コロラド万歳!」になっていて、対戦相手であるコロンバスは沈滞ムード一色でした。超大スター選手であるゴードローをはじめ、大型補強を試みたにもかかわらず、その効果が出る気配もなく、フィンランドの地で屈辱の連敗を喫してしまいました。 

 選手は揃ってるだけに、火が点くと、一気に上位に行きそうではあるのですが、その点火役を務める選手がおらず、さらに相手チームには「ゴードローさえマークしておけば何とかなる!」という余裕さえ感じられます。 

 そのコロンバスと同様に連敗の泥沼にはまり、一向に浮上の気配を見せないのが、ピッツバーグ・ペンギンズイケイケのシアトルに敗れて、遂に7連敗。前評判もあまり良くはなかったのですが、ここまで負ける戦力ではなかったはずです。 

 ピッツバーグの監督もチーム内をまとめるのに苦労していて、連敗中の監督にありがちな「まずは目の前の試合を取りに行く。それに勝てば何とかなる」的な発言も。シアトルとの勢いの違いが記事中にも表れているようです。

讃岐猫
讃岐猫

できて2年目のチーム、

シアトルにあっさり負けてしまうあたり、

かなり厳しい状況だにゃ。

引用元:ESPN.com「‘It’s discouraging’: Penguins’ losing streak pushed to seven」。 

シアトル・クラーケン、4連勝! 

記録づくめの連勝! 

 ブランドン・タネフ(左ウィング、30歳)が残り3分39秒で決勝ゴールを決め、11月5日(土曜日)の夜、シアトル・クラーケンはピッツバーグ・ペンギンズを3-2で破り、ホームチーム(ペンギンズ)は7連敗となりました。 

 ペンギンズは4勝6敗2分けで、10月22日、コロンバス・ブルージャケッツに6-3で勝って以来、勝利を味わっていません。 

 「大変だ、難しいよ」とピッツバーグのキャプテン、シドニー・クロスビー(センター、35歳)は語りました。「僕たちはいいプレーをたくさんやってるんだけどね」。 

 タネフはヤニ・グールド(センター、30歳)からパスを受け、ゴールテンダーのトリスタン・ジャリー(27歳)を至近距離からかわして、2-2の均衡を破りました。これはタネフのシーズン初ゴールであり、彼にとって2019年から2021年まで所属していたチームとの対戦でした。 

 クラーケンは4連勝し、NHLでフランチャイズを持って2年目のチームとしては最長の連勝記録となりました。シアトルはロード3連戦を全勝するなど、過去6試合で5勝を挙げています。 

 タネフは「僕にとって素晴らしいことだけど、この遠征でチームが6ポイントすべてを獲得したことの方が重要だと思ってるよ」と語ってくれました。 

 「それが、このロード連戦3試合に臨むにあたっての心構えであり、目標だったんだ。僕達が3つの素晴らしいチームに勝ったのは、そういうことがあったからさ」。 

 ヴィンス・ダン(ディフェンス、26歳)とグールドもクラーケンでゴールを決めました。マーティン・ジョーンズ(ゴールテンダー、32歳)は、シアトルの前の試合=ミネソタ戦を完封(4-0)した後、36本のシュートを止めました。 

シアトルの監督の談話 

 「このグループ(クラーケンのこと)、彼らはかなり引き締まっているよ」とクラーケンのデイブ・ハクストル監督(54歳)は言いました。「そういう状態にグループを持っていくのは、いつでもできることです。今夜はロード連戦の3試合目、ここには(今までのように)きれいにいかない部分もあったんだよ。 

 しかし、ホッケーの試合の中で、私たちのグループがガタガタしていると感じたことは一度もありませんでした」。 

讃岐猫
讃岐猫

チームに対する、

ゆるぎない自信がうかがえるにゃ。

元気のないペンギンズ…。 

点は入ってます…。 

 ペンギンズはクロスビーとジェイク・ゲンツェル(左ウィング、28歳)がゴールを決めました。クロスビーは通算900個目のアシストも記録しました。 

 ペンギンズは、ゲンツェルのパスがシアトルのマティ・ベニアーズ(センター、20歳)のスティックに当たり、残り10分09秒、そのままゴールネットに突き刺さり、2-2の同点に追いつきました。 

 (シアトルの)モーガン・ギーキー(センター、24歳)からのパスが膝で跳ね返った後、タネフがパックを蹴って、グールドが得点したわずか2分後に起こりました。

 この試合のハイライト映像です。キック・パスがあったり、オウン・ゴール?があったり、まるでフットボールの試合です^^;。

ピッツバーグの監督の談話

 ピッツバーグのマイク・サリバン監督(54歳)は「第3ピリオドには、チームにある程度の勢いがあったと思っていたので、その点では落胆している」とコメントしました。 

 しかし、サリバンは、チームの負けが込むとイライラしてしまうので、それを抑えることが必要だと言っています。 

 サリバンは「解決策は、今、目の前のプレーを大切にすること、(連敗中の)雑音に圧倒されないようにすることだ」と述べました。「私たちはただ、そのプロセスに集中しなければなりません。 

 お互いの期待に応えられず、思うような結果が得られない時、選手達はそれを心に留めています。もう少し掘り下げて、もっと決断力を持ち、試合の重要な場面ではもっと警戒しなければならない」と述べました。 

 第2ピリオド・5分24秒、クロスビーがクリス・レタン(ディフェンス、35歳)のパスからワンタイマー(パスされたパックを直接シュートすること)を決めて、得点の口火を切りました。 

 その2分半弱後、(シアトルの)ダンがフェイスオフからのスラップショット(スティックの小さくて力強いスイングによる速いシュート)で、1-1の同点に追いつきました。 

 11月9日(水曜日)、ペンギンズは、同じく苦戦しているイースタン・カンファレンスのチームであるワシントン・キャピタルズのホームで対戦します。土曜日の夜、アリゾナ・コヨーテズに3-2で敗れたワシントンは、ここ最近2敗2分けという状況です。 

讃岐猫
讃岐猫

うーん、チームの分裂、

一歩手前という感じするにゃあ…。

まとめ 

 シアトルのデイブ・ハクストル監督の発言内容と、ピッツバーグのマイク・サリバン監督のそれがあまりにも違い過ぎてて、可哀そう過ぎです。ESPN.comは酷なことしますねぇ。 

 サリバン監督は選手達の気持ちの切り換え、発奮を促してはいますが、冷たく、あっさりと人事異動に着手する米国のプロ・スポーツ事情から考えても、選手以上に監督の首周りはかなり寒いのではないかと思われます。 

 ハクストル監督の発言と比較して考えますに、ピッツバーグでは監督の意思が選手に徹底されていないというか、耳に入ってないような印象を受けます。 

 今シーズンの注目チームの一つに挙げているシアトルも、戦力はそれほど分厚くありません。いつピッツバーグのようになるかも分かりませんので、疲れてくる中盤戦、ハクストル監督の手綱さばきに注目です。 

 今シーズン、優勝候補と目されたチームの出足が悪く、混戦状態といってもいい状況。それに乗じて、シアトルは上位グループに必死に食らいついていけば、最後の最後に創設2年目でのプレイオフ出場権を得るかもしれません。期待しましょう。 

讃岐猫
讃岐猫

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

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