デトロイト・レッドウィングス100周年記念ユニフォームのデザイン詳細

NHLチーム紹介

はじめに

 デトロイト・レッドウィングスが、創設100周年を記念した特別なユニフォームを発表しました🎉。1926年に誕生し、数々の名選手と栄光を誇るこのチームの歴史を象徴するデザインは、過去の名ユニフォームや伝統を現代風にアレンジ。

 新たなジャージは、レッドウィングスファンにとって、単なる応援の道具以上の価値を持つアイテムとなるでしょう。今シーズン、チームと共に100年の歴史を感じながら応援を楽しんでください🏒。

参照記事:The Hockey News「Detroit Red Wings Unveil New Centennial Jerseys

同 上「Red Wings Announce Initial Schedule for Centennial Jersey Nights

NHL公式サイト「Detroit Red Wings unveil Centennial Season uniform

100周年記念!デトロイト・レッドウィングスの新ユニフォーム発表

 映画『セブン』とは違い、ファンはついに「箱の中身」1が何かを知ることができました。

 デトロイト・レッドウィングスは、月曜日にSNS上で行っていた宝探しキャンペーン2を終了し、2025-26シーズンに向けて、100周年(1926年創設)を記念する新しいユニフォーム(サードジャージ)を発表しました🎉。

 ファンは、チームが7月中旬に公開したスケジュール発表ビデオを見て以来、この発表を待ち望んでいました。そのビデオの最後には、赤いブリーフケースが登場しましたが、その時点で開かれることはなかったのです。

箱を開けたら、あらビックリ⁉︎

 シーズン全体のテーマは、アメリカに拠点を置くNHLフランチャイズの中で、最も多くの勝利3を誇るチームとしての100周年記念を中心に展開されます。記念すべき年を迎えるにあたって、ユニフォームデザインはデトロイトの誇りや伝統を色濃く反映したものとなっています。

 歴史的な要素を取り入れつつ、現代のファンにも愛されるデザインに仕上がっています。

 レッドウィングスがデザインし、ファナティクス4が製作したこのユニフォームは、象徴的な「ウィングド・ホイール5」セーターを讃え、100年近くにわたりチームを定義してきた誇り、伝統、そして永続的な精神を表現しています。

 「レッドウィングスのファンは長年にわたってウィングド・ホイール(翼のついた車輪)を愛してきました。私たちは、100周年記念ユニフォームがその遺産を祝うものであってほしいと考えています」と、イリッチ・スポーツ+エンターテインメントの社長兼CEOであるライアン・グスタフソン6はレッドウィングスの公式ウェブサイトを通じて述べています。

 「このデザインは、レッドウィングス・ホッケーを本当に特徴づける伝統を尊重しつつ、この素晴らしい節目をデトロイトらしく祝うための意義深いディテールを取り入れています。これは、優れた選手たち、決定的な瞬間、そして何よりも私たちを今日の姿に作り上げてきた献身的なファンたちを称えています。

 このユニフォームは、私たちの歴史を力強く思い起こさせるものであり、今後訪れるであろう記憶に残る瞬間への期待を高めるものと信じています」。

レッドウィングスの歴史を象徴するデザイン

 1926年7にNHLのオリジナル・シックスの1つとして創設されたこのチームは、当初「デトロイト・クーガーズ」として知られ、その後「デトロイト・ファルコンズ」を経て、1932年に「レッドウィングス」の名前に変更されました。

 このフランチャイズの遺産は、その本拠地であるデトロイト市と深く結びついており、何世代にもわたって献身的なファンによって誇り高く祝われています。

 レッドウィングスの新ユニフォームは、過去のユニフォームデザインからインスパイアを受け、チームの百年にわたる物語を反映した意味深いデザインが施されています。特に、チームが「クーガーズ」や「ファルコンズ」として活動していた頃のデザイン要素が、ユニフォームの各所に組み込まれています。

 例えば、「クーガーD」ロゴは思慮深く再描画され、レッドウィングスの100周年記念の副次的なマークとして再登場しました🦁。このロゴは、1920年代のデトロイト・クーガーズ時代を象徴するもので、赤一色のパンツの前脚部分やジャージの裾タグに施されています。

 このロゴが復活したことで、古き良き時代のレッドウィングスの姿が現代に蘇ったような気分になりますよね✨。

 また、ジャージの番号フォントも1927-28シーズンに着用されていた「バーバーポール」ユニフォーム8からインスパイアされたもの。レッドウィングスの2014年ウィンタークラシックのジャージにも使用されていたデザインです。

※レッドウィングスの歴代ジャージは、こちらで見られます→⭐️

 歴史と現代が見事に融合したデザインは、ファンにとっても特別な意味を持つものとなるでしょう。

讃岐猫
讃岐猫

デトロイト・ファルコンズへのオマージュ

 レッドウィングスの100周年記念ユニフォームには、過去の「デトロイト・ファルコンズ」時代の要素も盛り込まれています🏒。

 1930年から1932年にかけて使用されていたファルコンズのユニフォームにインスパイアされたストライプが、ジャージの裾、袖、ソックスに施されています。これらのストライプは、クラシックでありながらも今の時代にもマッチするデザインになっています。

 さらに、ストライプやフォントにはヴィンテージ感を出すために、遺産的な美学を反映させたオフホワイトの色調が採用されており、レトロでありながらも洗練された印象を与えています。このデザインは、デトロイト・ファルコンズの伝統を大切にしながらも、現代のファンにも愛されるようなバランスが取れていますよね🌟。

レザー風の特徴で伝統を再現

 ユニフォームのデザインには、複数のレザー風のパッチが施されています👕✨。これは、ユニフォームの手袋に使われているレザー茶色の色調に合わせてデザインされています。昔の手袋やゴーリー・パッドに使われていた伝統的なレザーをモチーフにしており、レッドウィングスの歴史を感じさせるアイテムです。

 その中でも最も目を引くのはジャージの前面にある、ダイヤモンド型のフェイク・レザー製キャプテンパッチが50年代に着用されていたものを再現しています。このパッチには、ディラン・ラーキンが着用するキャプテンの「C」の文字が、ユニフォーム全体のヴィンテージ感を引き立てるタイムレスなデザインで描かれます。

 また、ジャックタグ9には「Established 1926 DETROIT MI」と刻まれたフェイク・レザーのタグもあり、歴史的な意味合いを込めたデザインが施されています。この細かなディテールが、ファンにとってはたまらないポイントですね😉。

 さらに、ジャージの背面にはフェイク・レザー製の裾ループ10があり、これもまた伝統を感じさせるデザインの一部です。

 1932年に初めて登場し、1948年まで使用された初のチェーンステッチ11による「ウィングド・ホイール」が、100周年記念ジャージの職人技により確認できます。初期のホッケーセーターへのオマージュとして、レースアップカラー12も登場し、ファンに愛される特徴となっています。

 レッドウィングス100周年ロゴのパッチが左肩に、再構築された「ホッケータウン」のロゴが襟の内側に施されています。

 ジャージの内側裾には、デトロイトがこれまでに獲得した11回のスタンレーカップ優勝年が表示され、その左側にはオリジナルのトロフィーのシルエット、右側には現代のスタンレーカップのシルエットが描かれています。また、スポンサー「プライオリティ13」のパッチはデザインにシームレスに統合され、ジャージの右肩に配置されます。

初のマットレッドヘルメット

 100周年記念ユニフォームの特徴の一つとして、レッドウィングス史上初めてマットレッド14のヘルメットが登場します🪖✨。このヘルメットには、1957年から1966年にかけて使用されていたヴィンテージのマイアーロゴ15がデカール(印刷された図柄やロゴなどを転写・貼付けするためのシートやステッカーを指す)として施されています。

 これにより、チームの歴史に対するリスペクトが感じられると同時に、ユニフォーム全体に統一感が生まれています。

 マットレッドのカラーリングは、シンプルでありながらもインパクトがあり、現代的な雰囲気を持ちながらも、クラシックな要素をうまく引き継いでいます。これにより、レッドウィングスの伝統を大切にしつつ、100周年にふさわしい新しいイメージが作り出されています。

パッと見た時は「ちょっと古くさいかな」と思ったんだけど、選手が着用すると、意外としっくり来ている。OBの名前も入れられるので、やっぱアイザーマンかな。

100周年記念ユニフォームの着用予定

 この記念ユニフォームは、2025-26シーズン中に12試合以上のホームゲームで着用される予定です🏠✨。その初登場は、10月9日のホーム開幕戦です。この試合では、レッドウィングスが他のオリジナル・シックスチームであるモントリオール・カナディアンズと対戦します。

 この試合で、100周年記念ユニフォームを初めて氷上で見ることができるので、ファンにとっては特別な瞬間となること間違いなしです!

 続いて10月11日にトロント・メープルリーフスとのホームゲームでも着用することを明らかにしました。その後、このジャージはシーズンを通して「12試合以上のホームゲーム」で着用される予定です。

 ユニフォームは、シーズンを通して多くのホームゲームで見ることができるので、その度にファンたちの興奮も高まることでしょう🎉。

ユニフォームの購入方法

 レッドウィングスの100周年記念ジャージは、ファンにとって必見のアイテムです✨。2025-26シーズンに向けて、特別なデザインが施されたこのジャージは、9月15日からShopHockeytown.comで予約注文が可能です。

 このオンラインストアは新しくオープンしたばかりで、より快適なショッピング体験を提供しているので、オンラインでの購入を検討している方には便利な選択肢となっています💻。

 ジャージは、現役選手やアルムナイ(OB選手のこと)の名前入りのバージョン、そしてカスタマイズ用のブランクジャージも販売されます。これらは数量限定で販売されるので、欲しい方は早めに予約することをオススメします📦。

 さらに、オンラインでの注文にはアメリカ国内への送料無料の特典が付いています✈️。さらに、ジャージ購入者には、在庫がある限り「デトロイト・レッドウィングス 100周年記念パック」が無料でプレゼントされる特典もあります。

 実際に店舗で購入したい方も、10月初旬からリトル・シーザーズ・アリーナ内のレッドウィングス・チームストアで実店舗での購入が可能になります🏙️。直接店舗でジャージを手に取って、ぜひその質感やデザインを実感してみてください。

 レッドウィングス100周年の詳細については、DetroitRedWings.com/100をご覧ください。

まとめ〜100周年の記念アイテムとして

 レッドウィングスの100周年記念ユニフォームは、単なるスポーツウェアではありません⚡。これはチームの長い歴史と、デトロイトという街の誇りを象徴するアイテムです。ユニフォームに込められた意味や伝統を知ることで、試合観戦がさらに特別なものに感じられるはずです。

 レッドウィングスの歴史を祝うために作られたこのユニフォームを着て、試合を応援することは、ファンとしての誇りを感じる一つの方法です🏆。2025-26シーズンは、この特別なユニフォームを着て、レッドウィングスのさらなる活躍を見届けましょう!

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. 映画『Se7en(セブン)』は、七つの大罪を題材にした猟奇殺人を追う刑事たちの物語で、ラストに届く「箱」が大きな衝撃を生んだ。劇中では箱の中身は直接は映されませんが、主人公ミルズ刑事の妻の切断された頭部が入っていると示唆され、映画史に残る衝撃的な結末として語り継がれている。

     監督デヴィッド・フィンチャーは、実際には頭部の模型は使わず、重りとウィッグで演出したと後に明かしており、「見せないことで想像力を刺激する」演出が作品の強烈さを際立たせている。
    ↩︎
  2. デトロイト・レッドウィングスは、2025-26シーズンの100周年を祝うため、7月に公開したスケジュール発表動画で「未開封の赤いブリーフケース」が映る演出を使い、ファンの間で「箱の中身は何か」という謎を仕掛けた。

     その後、チームはこの動画にさりげないヒントを複数出し、ファンがそれらを追う形で宝探しが展開された。手がかりの一つはセルゲイ・フェドロフの背番号91の永久欠番を示唆するものだったほか、ファンの間では「記念のサードジャージ(特別ユニフォーム)」の発表ではないかといった予想が飛び交っていた。

      複数のヒントは定期的にソーシャルメディア上で公開され、これが発表までの期待感と議論を高める戦略となっていた。 “フェドロフの永久欠番”などは確かなヒントとして認識されていたものの、動画の全ての暗号や手がかりはファンの憶測の領域にとどまるものが多かったようである。
    ↩︎
  3. レッドウィングスは、創設以来のレギュラーシーズンでの勝利数が 3,136 勝に達しており、USに拠点を置くNHLのチームの中では最多。

     この数字と比較される代表的な他の米国のチームとしては、ボストン・ブルーインズ(ブルーインズは米国だけでなく全NHLでも最多勝利数を持つチーム)などがある。例えば、ブルーインズは2022-23シーズンに65勝を挙げてシーズン最多勝記録を更新しており、単一シーズンでの最多勝利という点でレッドウィングス(1995-96に62勝)を上回っている。
    ↩︎
  4. Fanaticsはフロリダ州に拠点を置くスポーツ関連企業で、公式ライセンスを受けたユニフォームやグッズ販売で急成長。現在はアパレル販売を軸に、トレーディングカードや記念品を扱うコレクティブル事業、スポーツベッティング事業にも拡大し、世界的なスポーツデジタルプラットフォームとなっている。

     近年はTopps買収などでカード市場でも存在感を高め、2024年の売上は約81億ドルに達している。一方で、MLBユニフォームの品質批判や独占的契約を巡る議論もあり、急拡大の裏で課題も。
    ↩︎
  5. レッドウィングスの象徴「Winged Wheel(翼付き車輪)」ロゴは、1932年にチームを買収したジェームズ・E・ノリスが導入したもので、彼が若い頃所属していたモントリオールのアスレチッククラブ「Winged Wheelers」の影響を受けている。

     車輪は自動車産業都市デトロイトを象徴し、翼はスピードと競技性を表現しており、両者を組み合わせたデザインは「モーターシティ」のアイデンティティとチームの歴史を結びつける象徴として定着した。
    ↩︎
  6. Ryan Gustafson は、Ilitch Sports + Entertainment の社長兼CEOであり、これまでスポーツビジネス分野で豊富な経験を積んできた人物である。シアトル・マリナーズやシアトル・サウンダーズFCでの幹部経験を経て、ビジネス戦略や組織改革を得意としてきた。

     現在はデトロイト・レッドウィングスやデトロイト・タイガースを含むIlitchグループのスポーツ関連事業全体を統括し、収益拡大やファン体験の向上に注力している。

     Ilitch Sports + Entertainment(IS+E)はデトロイトを拠点とするスポーツ・エンターテイメント企業で、デトロイト・レッドウィングス(NHL)やデトロイト・タイガース(MLB)の運営を統括。

     また、Little Caesars Arenaやコメリカ・パーク、Fox Theatreなどの主要施設やコンサート会場の運営も手掛け、地域社会との連携や大学との協力にも注力している。ファン体験向上を使命とする一方で、職場環境改善の取り組みも進められており、デトロイトのスポーツとエンターテイメントの中心的存在として活動。
    ↩︎
  7. 創設当初、チームは「デトロイト・クーガーズ(Detroit Cougars)」として知られ、カナダのビクトリアから選手を引き継いだ。初年度はカナダのウィンザーにあるボーダー・シティーズ・アリーナを本拠地とし、翌1927年からはデトロイトのオリンピア・スタジアムを本拠地とした。このスタジアムは1979年まで使用され、チームの象徴的な拠点となっていく。

     1929年には初めてスタンレーカップ・プレーオフに進出したが、トロント・メープルリーフスに敗戦。その後、1930年にチーム名を「デトロイト・ファルコンズ(Detroit Falcons)」に改名したが、成績は振るわず、1932年には再度経営権が変わり、ジェームズ・E・ノリスがチームを買収。

     ノリスは、モントリオール・アマチュア・アスレチック協会(MAAA)の「翼付き車輪(Winged Wheel)」のロゴに着想を得て、チーム名を「デトロイト・レッドウィングス(Detroit Red Wings)」に改名した。この名称は、デトロイトの自動車産業との関連性を強調するものであり、チームのアイデンティティの一部として定着していく。
    ↩︎
  8. 「Barber Pole」は、縦縞模様のデザインを指す言葉で、もともとは理髪店の看板に使われていた赤と白の螺旋状の縞模様に由来する。このデザインは、19世紀のカナダのオタワ・セネターズ(Ottawa Senators)が初めてホッケーのユニフォームに採用し、以降、NHLの複数のチームが取り入れた。

     デトロイト・クーガーズ(後のデトロイト・レッドウィングス)も1927–28シーズンにこのデザインを採用し、赤と白の太い縦縞が特徴的なユニフォームを着用している。
    ↩︎
  9. Jack Tagは、衣料品の内側に縫い付けられたタグで、製品のブランド名、サイズ、素材、製造国、洗濯方法などの情報が記載されている。このタグは、消費者が製品の取り扱いやケア方法を理解しやすくするために重要な役割を果たしている。

     特にスポーツウェアやチームユニフォームでは、ジャックタグにチームのロゴやスローガン、記念ロゴなどがデザインされることがある。
    ↩︎
  10. 衣類の裾部分に取り付けられた小さなループ状の布や素材のことで、主にユニフォームやジャージで使用される。元々は、プレーヤーがジャージをパンツにしっかり固定するためや、ハンガーに掛けやすくするために作られた実用的なパーツだが、近年では装飾やデザインの一部としても活用される。

     特にスポーツユニフォームでは、フェイクレザーや刺繍を施すことで伝統やクラシック感を演出することが多い。
    ↩︎
  11. 糸を連続した輪(チェーン)のように縫い重ねていく刺繍技法の一種で、耐久性が高く立体的な質感を出せることが特徴。もともとは衣類やユニフォームの装飾や番号・ロゴの縫製に使われ、特にスポーツユニフォームでは、クラシックで重厚な仕上がりを表現するために採用されてきた。
    ↩︎
  12. Lace-up Collarとは、首元に紐を通して結ぶデザインが施された襟のことで、主に初期のアイスホッケーユニフォームやクラシックなセーターに見られるスタイル。元々は首元のフィット感を調整する実用的な目的で使われていたが、現代の復刻ユニフォームでは装飾的な要素としても採用され、クラシック感や伝統的な雰囲気を演出する。
    ↩︎
  13. Priority(正式名称 Priority Waste)は、ミシガン州を拠点に廃棄物管理やリサイクルサービスを行う企業で、2018年に設立。デトロイト・レッドウィングスは2024年に同社を初のジャージパッチスポンサーとして発表し、ユニフォーム右肩にロゴを掲出している。

    

 Priority は地域密着型の事業展開を強みとし、デトロイト市の清掃業務を担うほか、環境への取り組みや技術活用を進めており、今回のパートナーシップでは持続可能性プログラムの共同推進も含まれている。
    ↩︎
  14. 「matte red」とは、光沢を抑えた落ち着いた質感の赤色を意味し、通常のツヤのある仕上げとは異なり反射が少なく、落ち着いたクラシックな印象を与える色調である。

     スポーツ用ヘルメットやユニフォームに採用される場合、伝統や重厚感を強調する効果があり、今回レッドウィングスが導入する「matte red helmet」は、100周年記念デザインの一部として歴史的要素とビジュアル的な特徴を際立たせている。
    ↩︎
  15. Meijerはミシガン州発祥のスーパーマーケット/ハイパーマーケットチェーンで、1934年に Hendrik Meijer によって創業された。

     1957年に採用されたロゴは、五角形(ペンタゴン)の形を背景に、丸みを帯びた角を持たせたデザインで、深めの赤をベースカラーとし、白い文字で “Meijer” と “Super Markets” の表記が含まれていた。文字の “i” と “j” のドットの部分は、星(five-pointed stars)にデザインされていたのが特徴。

     このロゴはその後、1966年に新しいデザインへと変更されるが、1957-1966年のバージョンは Meijer の歴史の中で初めてブランド名 “Meijer” を表記するロゴであったこと、そして五角形バッジ+星を用いたユニークなデザインであったことから、ヴィンテージ/クラシックの象徴として評価されている。

     デトロイト・レッドウィングスの Centennial Uniform がこのロゴをヘルメットのデカールとして採用することは、ブランドとして地域コミュニティに根付いた Meijer の歴史と、レッドウィングスの伝統をつなぐデザイン的なノスタルジーをファンに提供することを意図しており、昭和時代で言えばレトロ感覚や懐かしさを生かす演出の一部と言える。
    ↩︎
タイトルとURLをコピーしました