NHL伝説的スター選手の試合用ユニフォームを画像と共に解説

アイスホッケー名選手

はじめに

 みなさん、アイスホッケーの試合で選手たちが着ている「ジャージ」って、どんなイメージがありますか?ただのユニフォーム?それともファン向けグッズ?

 実は、NHLの世界では、試合で実際に選手が着用したジャージ=“ゲームユースジャージ”は、とんでもない価値があるアイテムなんです!✨

参照記事:Uni Watch1Some Awesome Game-Worn Hockey Jerseys Are Up for Auction

ホッケージャージってそんなにすごいの?🧊

 この記事では、オークション2で出品された超レアな11着のホッケージャージを紹介します。伝説の選手たちが、実際に試合で着ていた一着一着に秘められた“ストーリー”を、できるだけ分かりやすくお届けします😊

※下記の参照記事には11点のジャージ=ユニフォームが掲載されていますが、長文になりますので、このブログでは数点カットしました( ; ; )。

 「アイスホッケーは初めて聞いた!」という人も、「NHL?なんとなく知ってるかも?」という人も、ぜひ読んでみてくださいね。見終わる頃には、ジャージの奥深さにちょっとハマってるかもしれません…!

ゴーディ・ハウ:伝説の始まり👴

 まず紹介したいのは、“Mr. Hockey(ミスター・ホッケー)”の愛称で知られるゴーディ・ハウのジャージ。彼が1973-74シーズンにヒューストン・エアロズ3で着用した一着です。

 このジャージ、今回のオークションに出品された中で最も古いもので、しかも唯一のNHL以外のチームというレア中のレア!

 残念ながら、付属の写真にはシーズン情報しか記されておらず、いつの試合で着られたのかまでは分かっていません。でも、背中の右下に開いた小さな穴が、当時の写真とぴったり一致してるんです📸✨

 こういう「写真と一致してる部分=フォトマッチ」があるだけでも、ゲームユース品のコレクターである私にとってはたまらない証拠になります。だって、本当に本人が着たって自分の目で確認できるんですよ?😳

これがそのジャージです。シンプルだけど、色使いはかっこいいですね。

グレツキー:パッチ付きはプレミア感が違う!✨

 お次は、ホッケー界のスーパースター、ウェイン・グレツキーが1991-92シーズンにロサンゼルス・キングスで着ていたジャージ。

 このジャージのすごいところは、「パッチ」が2つ付いていること🎖️「パッチ付き」とは、一定期間しか着用されなかった記念パッチが付いたものを指します。

 1つはNHL創設75周年の記念パッチ、もう1つはチーム創設25周年の記念パッチ。つまり、「ダブルパッチ」仕様ってわけです!

 ただしちょっと惜しいのは、参考として紹介されていたGetty Images4が、ネットで探してもなかなか見つからないこと…。MeiGrayは写真照合を行っており、もしその作業が正しく行われていれば、このジャージは1992年1月23日または2月11日のいずれかの日に使われたと特定できます。

 それでも、別の写真から背番号の“99”や名前のロゴ(“Gretzky”の“R”と“E”)と完全一致している部分があり、「これは間違いなく本物!」と判断されています。

 ちなみに、キャプテンマークの「C」も他の試合写真(日付の記されていない「キングス対オイラーズ戦」)と一致していたりして、細かいところまでこだわって照合されてるんですよ。もう、探偵みたいな世界ですよね🕵️‍♂️

キングスのユニの場合、紫ユニもあるんで、その辺の評価も聞きたいところ。

メシエ&クロスビー:ワンゲーム・スペシャルの奥深さ🎯

 ホッケージャージの中には、「たった1試合だけで着用されたもの」もあります。それが通称“ワンゲーム・スペシャル”。このジャージは評価の分かれるもので、1試合しか着用されなかったジャージを見せられれば、それが唯一無二の「1 of 1」であるか、あるいは、あまり着用感のないジャージであるか、どちらかになります。とはいえ、ある意味とっても特別✨

 まずはマーク・メシエの一着。2001年1月20日にレンジャーズのキャプテンとして着たジャージで、なんとHockey Fights Cancer5(かつてはキャプテンだけが試合で着用)とチーム75周年、2つの記念パッチ付き🎗️

 でもちょっとだけ残念なのは、試合中の写真で目立つような使用感(=傷や汚れ)が少ないこと。しかも、試合前の縫製部分しか確認できないから、「これって実際に着てたのかな?」と感じる人もいるかも🤔

 とはいえ、価格もそのぶん現実的になるかもしれませんし、パッチ付きの貴重なジャージであることに変わりはありません!

首元の紐が何気にオシャレです。

 そして、もうひとりはみんな大好きシドニー・クロスビー!このジャージは2011年1月1日の「ウィンタークラシック(野外試合)」で実際に使われたもの⛸️❄️

 ただし、これも“ワンピリオド限定”の着用。つまり、試合のうちの1ピリオドだけしか着られなかったんです。でもご安心を。ちゃんとプレー中の写真と一致しているので、証拠バッチリ✨

 唯一の注意点は、このときのジャージの色が“青”だったこと。実は、ペンギンズファンの間では「ブルージャージ・オブ・ドゥーム6(青の不吉なジャージ)」というジンクスの元になったのです…😅(でもレア度は間違いなし!)

ウィンタークラシックの場面も流してくれて、グッド!

オベチキン:記録と共に残る一着🔥

 お次は、記録の男・アレクサンダー・オベチキン(通称Ovi)のジャージを2着ご紹介します。

 まずひとつ目は、2010-11シーズンにキャピタルズで着ていたもの。このジャージ、彼の通算300ゴール目の試合で着用されたと証明されている超特別な一着なんです!🥅✨

 オベチキン自身も実はホッケーグッズの大コレクターで、チームメイト、対戦相手、友人などから集めて、スティックやパックを300点以上自分で保管してるとか。

 最近は、自分のゴールで使ったパックまで集めちゃってるんですからね(2021年以降にオベチキンがゴールを決めたパックがコレクション市場に出回ることがないのはそのせい)…笑😂彼がモスクワに私設ミュージアムを作ろうと計画して以来、彼の“収集癖”はますます強まりました。

 そんな「手元に残しておきたくなるような選手」が手放した(?)このジャージ、近年のゲームユース品が比較的希少になってきている中、しっかりと使用感あり&プレー中の写真との照合も完璧。これはコレクターとしてはテンション爆上がりです🔥

キャピタルズ=赤ってイメージが強いので、このユニはシンプルに感じてしまうかもしれない。

 そしてもう一着は、2013-14シーズンのスローバックスタイルのジャージ。デザインがめちゃくちゃかっこよくて、ファンにも人気のモデルです。

 こちらはなんと、通算400ゴール目の試合で着ていたジャージ!ただ、ちょっとだけ惜しいのは、カタログやオンラインの画像では、MeiGrayが指摘してる「着用痕」がはっきり見えないこと🤔実物を手に取れば分かるのかもしれませんが、カタログやオンラインリスティングでは見ることができません。

 でも安心してください。右肩の部分や背番号“8”の縫い目などが複数の写真と一致していて(左側の“8”の中にある独特な縫い目やメッシュの穴のパターンも一致)、証拠としては十分!ゴール直後にチームメイトのマイク・グリーンが祝福している場面なんて、まさに記念の一枚ですよね📷✨

讃岐猫
讃岐猫

これはちょっと、どうなんだろ…。

ヤーガー&マクデイビッド:記念すべき瞬間を切り取って📸

 次は、ホッケー界の2人の偉大な選手、ヤーロミール・ヤーガーとコナー・マクデイビッドのジャージをご紹介します。どちらも記録的な瞬間を刻んだジャージです!

ヤーガー:700ゴール目の証💥

 ヤーガーの2013-14シーズンのジャージは、彼の通算700ゴール目の試合(2014年3月1日)で使用されたもの!🔥ヤーガーはそのキャリアの中で、数々の記録を打ち立てた選手です。

 このジャージには、背番号「6」の部分に特に明確な着用痕が見られます。そこが、ヤーガーが700ゴールを達成した瞬間に撮られた写真と一致しているんです📸

 さらに、試合後にそのゴールを祝うシーンで、他の選手と一緒に映る場面もバッチリ写真と一致しており、彼の記念すべき瞬間を思い出させてくれます💫

 このジャージ、実はオリジナルの“MeiGrayタグ付き”ということで、その希少性も抜群。MeiGrayタグ付きジャージの場合、その年ごとの在庫7がExcelスプレッドシートで完全に記録されています。コレクターにとっては、ヤーガーの記録達成を証明する貴重なアイテムです。

デビルズのユニにハズレ無し!が個人的印象なんだけど、鉄人ヤーガーのユニとなると、格別。

マクデイビッド:エドモントンでの記念すべき一着💙

 次に登場するのは、コナー・マクデイビッド。彼が2016年10月12日にエドモントン・オイラーズの新アリーナで使ったジャージです。この日はオイラーズの新アリーナ開幕戦という、まさに歴史的な試合の日でした!✨

 このジャージのすごいところは、マクデイビッドが初めてキャプテンとして着た試合でもあるという点。さらに、このジャージはマクデイビッドが最初のペナルティショットゴール8を決めた試合にも使われたものなんです!⚡️

 その特別な瞬間がしっかりと写真と一致していて、証拠がばっちり揃っています。まさに“ワンゲーム・スペシャル”の極み!🔥もし前述のメシエのジャージが「ワンゲームスペシャル」の中でも価値の低い部類だとすれば、これはまさにその逆です!

 それに加えて、ジャージには特別なパッチも付いていて、記念すべき瞬間をさらに価値あるものにしています。開幕戦と初ゴールが同じ日に重なったなんて、ホッケー史に残る大きな出来事ですよね。すべてがこの美しいオレンジの一着に詰まっています!📅

オレンジが今より濃いかな?いろんな魅力の詰まったユニです。

マシューズ:伝統と未来が交差する🍀

 最後に紹介するのは、オースティン・マシューズが2021年3月14日にトロント・メープルリーフスで着用した、特別な“St. Pats(セントパッツ)”スタイルのジャージです。

 実は、2020-21シーズンはコロナの影響で試合数が縮小されていましたが、その中でも注目されたのがトロントの伝統的な“St. Pats”スタイルのジャージ。これ、なんと1919年にチーム名が“St. Patricks9”だった頃のデザインを復刻したものなんですよ!🍀

 マシューズがこのジャージを着てプレイした試合は、オタワ・セネターズ戦でした(2回目が3月19日のカルガリー・フレームズ戦)。その試合でのジャージには、背番号「4」の左側に付いた小さなマークが、MeiGrayの提供する写真としっかり一致しています。

 さらに、ジャージの右前側には白い糸がほつれている部分も見つかり、それが別の写真と一致。こういった細かい部分が、ジャージのオリジナル性を証明しているんですね!🧵

 もちろん、このジャージは単なるデザインだけではなく、ファンにとっても意味深い一着です。マシューズはその年、アメリカ人選手として初めて「ロケット・リシャール・トロフィー10」を獲得するなど、トロントの未来を背負う大選手として成長を続けています。これからの活躍を考えると、このジャージはますます価値を増していくことでしょう!⚡️

 私(参照記事の作者)がもしHabs(モントリオール・カナディアンズの愛称)ファンでありながら、どうしてもリーフスのジャージを1着持たねばならないなら…多分これを選ぶでしょう。

今回取り上げた中では、一番好きかも。オールドな物、大好きなんで^^;。

まとめ:ホッケージャージ沼へようこそ😄

 いかがでしたか?今回は、NHLの超レアなゲームユースジャージ11着をご紹介しました。これらのジャージはただのユニフォームではなく、選手たちの記録や瞬間が刻まれた“生きた歴史”ともいえるアイテムなんです!🌟

 もし、ホッケーに興味が湧いてきたなら、ぜひこれからも注目してみてください。ジャージの裏に隠されたストーリーや、選手たちが試合で見せる活躍を知れば知るほど、ホッケーの魅力は深まりますよ!🏒

 ホッケージャージにハマると、いろんな試合や選手の歴史に触れることができるので、次に見かけたジャージも、どんな物語が隠れているのか気になってきますよ😊

 それでは、次回もお楽しみに!🖤

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. スポーツユニフォームのデザインや歴史、文化に特化したアメリカのブログ。1999年にジャーナリストのポール・ルーカス氏が立ち上げ、細かいデザインの違いや背景まで掘り下げて紹介しているのが特徴。“ゲームで実際に着られたユニフォーム”に詳しく、コレクターやファンから高く支持されている。
    ↩︎
  2. 参照記事では、Heritage AuctionsとMeiGrayによる特別オークションのカタログを郵便で受け取ったことが、記事の元になっている。また、いくつかのジャージはMeiGrayが販売元であり(内側に「MeiGrayタグ」が付いているもの)、それらはすべてHeritageのオークションに出される前にMeiGrayが写真照合を行っている、とのこと。
    ↩︎
  3. WHAの創設メンバーとしてオハイオ州デイトンに設立される予定だったが、アリーナの問題や市場の反応が原因で、テキサス州ヒューストンに移転した。ヒューストンで成功を収め、4回のウェスタン・ディビジョン制覇や2度のAVCOワールドトロフィーを獲得。

     しかし、WHAとNHLの統合交渉が進む中、エアロスはNHL加盟を果たせず、最終的に1978年に解散。 ↩︎
  4. 世界最大級の写真ストックサービスで、スポーツやニュースの名場面を高画質で記録。NHLでは選手の実使用ジャージと照合する「フォトマッチング」によく使われる。著作権があるため、使用には注意が必要。
    ↩︎
  5. NHLと選手会ががん支援のために1998年に始めた社会貢献活動。毎年秋に開催され、選手は紫のパッチやジャージを着用。売上は寄付に使われ、がんと闘う人々を応援している。
    ↩︎
  6. 2011年のウィンタークラシックでピッツバーグ・ペンギンズが着用した青い復刻ジャージのこと。試合で敗れたうえ(正月早々だし)、クロスビーが脳しんとうを負うなど不運が重なり、ファンの間では“縁起の悪いジャージ”として知られている。
    ↩︎
  7. 2013-14シーズンの在庫レポートによれば、このジャージは本来ヤーガーの「アウェイ・セット3(アウェイ3連戦で、700ゴール達成まで着用)」として使われる予定だったが、初戦で700ゴールを達成したことで早々に引退(使用終了)となった。
    ↩︎
  8. 反則で明らかな得点機会を妨害されたときに与えられる、1対1のシュートチャンスで決めた得点のこと。サッカーのPKのようなもので、選手にとって特別なものとして記録される。
    ↩︎
  9. トロント・セントパトリックス(愛称セントパッツ)は、1919年にNHLでプレーを始めたプロアイスホッケーチームで、元々は「アリーナス」という名前のチームが所有していた。

     しかし、破産した後、投資家グループによってチーム名が「セントパトリックス」に改名され、1922年にはスタンレーカップを獲得。その後、1927年にコン・スマイスを迎え入れ、チーム名は「トロント・メープルリーフス」に改名された。
    ↩︎
  10. NHLで最もゴールを決めた選手に贈られる賞。カナダのホッケーレジェンド、モーリス・「ロケット」・リシャールにちなんで名付けられ、1999年から制定された。ゴール数が基準で、アシストやポイント数は考慮されない。 ↩︎
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