はじめに
9月…ひんやりとした秋の風が、待ちに待ったホッケーシーズンの到来を告げるのが普通ですが、日本はまだ猛暑・酷暑と言っています。NHL開幕の10月上旬、北米はともかく、日本はまだ夏日和かもしれません。
さて、NHLの各チームがトレーニングキャンプに入り、いよいよ2024-25シーズンの開幕が近づいてきました。新シーズンのディビジョン覇者予想について、多くのファンが気になるところでしょう。
果たして、どのチームがその栄冠を手にするのでしょうか?メトロポリタン、アトランティック、セントラル、パシフィックの各ディビジョンの勝者予測と、それに関連するチームの展望を徹底分析します。
記事を先取りして申し訳ないが、
我らがフィラデルフィア・フライヤーズは全く名前を出してもらってないんだにゃ。
これは他サイトの優勝予想でもほぼ同じで、
スーパー・ルーキーになるであろうミチコフの記事はあっても、
チームを高評価する記事はないんだなぁ…。
引用元:bleacherreport.com(B/R BLEACHER REPORT)「B/R NHL Staff Roundtable: Predicting the Winners of Every Division This Season」
NHLシーズンの到来:各ディビジョン制覇の予測と見どころ
ひんやりとした空気を感じますか?それは、ホッケーが今月後半に行われるというかすかな兆しです。
チームは、長いオフシーズンを終えて、トレーニングキャンプに参加する準備ができています。いつものように、今週の座談会のトピックである「どのNHLチームがディビジョンを制するか」について、リーグには多くの疑問があります。
レンジャーズはメトロポリタン・ディビジョンを再び制するのでしょうか?ディフェンディング・カップチャンピオンのパンサーズがアトランティック・ディビジョンでトップに立つのでしょうか?オイラーズがパシフィック・ディビジョンを制するのは確実なのでしょうか?
セントラル・ディビジョンではトップ争いが繰り広げられるのでしょうか?
B/R NHL スタッフがこれらの質問に答え、それぞれのディビジョンの勝者を予測します。
メトロポリタンはプレーオフ争いのバブル状態?
メトロポリタンディビジョン:ニュージャージー・デビルズ
メトロポリタンディビジョンはここ数年、予測が難しいことで知られています。
ウェスタン・カンファレンスのように、トップのチームが絶対的にトップクラスに入れるような状況ではなく、ほとんどのチームがプレーオフ争いのバブル状態(どのチームもプレーオフ圏内に入る可能性を持つ)にあります。
そのため、ニューヨーク・レンジャーズやカロライナ・ハリケーンズのように、あれほど優勢に見えるチームがカンファレンス・ファイナルで敗退してしまうのは、そのためですし、デビルズのようなチームが大きな期待外れと感じられる理由も、このことが一因となって説明できます。
しかし、過去10年ほどのスタンレーカップの歴史から何かを学んだとすれば、上位に躍り出て成功したチームになるためには、数年間にわたってかなりの失望に直面しなければならず、ロースターを微調整しながら、最終的に成功の方程式と(チームの)雰囲気を合致させる必要があるということです。
昨シーズンにデビルズがプレーオフに進めなかったのは大きな衝撃でしたが、振り返るとその理由は明らかです。ゴールテンダーのパフォーマンスが振るわず、主力選手が怪我をしました。
チームが本格的にプレーオフ争いをするためには、個々のパフォーマンスや一部の攻撃力を形成する選手の低迷に悩まされるかもしれませんが、ゴールテンダーと選手の回復状態がプレーオフへ進出できるかどうかの絶対的な違いであることに間違いありません。
デビルズの新たな展望と期待
今回、新たに加入するゴールテンダー、ヤコブ・マークストローム(カルガリー・フレームスから移籍)が存在感を示し、ロースターには(少なくとも今のところ)怪我人はおらず、デビルズがブレット・ペッシェ(カロライナ・ハリケーンズから移籍)と契約し、さらに守備の厚みを増しています。
もし全てが順調に進み、21歳のディフェンスマン、ルーク・ヒューズが大きな成長を遂げれば、デビルズがメトロポリタン・ディビジョンで浮上することを期待できます。これは、デビルズが最も成長の余地がある優れたチームだからです。
デビルズは、この人、ゲームのカバーにも起用されたルーク次第でしょ。
レンジャーズやハリケーンズが最近成功を収めているにもかかわらず、ディビジョンの性質から考えても、そう言えるからです。
「持っている者」と「欲しがっている者」の境界線があるディビジョン
アトランティック・ディビジョン:トロント・メープルリーフス
今シーズンのアトランティック・ディビジョンについて、非常に競争が激しいことが予想されます。上位4チームがディビジョンの覇権を争い、完全に混沌とするワイルドカード争いに巻き込まれないようにしなければなりません。
下位4チームは長い間プレーオフの場に戻っていないため、ワイルドカードのポジションを狙っています。
それを「持っている者」と「欲しがっている者」と呼ぶことができますが、過去数年間にわたって明らかだった境界線は変わりません。
フロリダ、ボストン、トロント、タンパベイがディビジョンのトップクラスであり、デトロイト、バッファロー、オタワ、モントリオールはトップ4チームのいる場所に入っていきたいと願っています。
順位表で上位に安定するという考えは、どのチームにとっても長い間の夢でしたが、そんなチームのうちいくつか(特に下位チーム)は、現実的に考えて、上位へ戻るのを待つ必要がありそうです。
特にフロリダが数年前からプレーオフ常連チームになったことを考えると、その待機はさらに一年伸びるかもしれません。
今年の上位4チームの面白いところは、それぞれが多くの疑問を抱えていることです。
パンサーズがすでにディビジョンの勝者となり、非常に優れていることから、再びディビジョンを制することを期待したいところですが、スタンレーカップ・ファイナルでエドモントンとの第7戦に出場した7人の選手が他チームに移籍するか、まだ契約していない状況(カイル・オポーソ、右ウィング、36歳)です。
ボストンの選手層は薄くなったにもかかわらず、過去にその逆境を乗り越えており、予測が外れるたびに私たちを愚かに見せつけてきた歴史を考えると、いずれはその影響が出てくるはずです…よね?
エリアス・リンドホルム(センター/右ウィング、29歳。バンクーバー・カナックスから移籍)とニキータ・ザドロフ(ディフェンス、29歳。同じくカナックスから移籍)が、ブルーインズの破滅を願う人々の間違いを再び証明しようとしています。
タンパベイがスティーブン・スタムコスをフリーエージェンシーで失うことは、チームの心理に対する厳しい試練であり、ミハイル・セルガチェフをユタにトレードすることで、すでに薄いディフェンスの選手層が試されます。
少なくともジェイク・ゲンツェル(左ウィング、29歳。カロライナ・ハリケーンズから移籍)がスタムコスの代わりになれるでしょう。
ただし、アンドレイ・ヴァシレフスキーのより健康的に過ごしているオフシーズンは無視できません。彼がヴェジーナ・トロフィー(最優秀ゴールテンダー賞)を獲得するくらいに調子を取り戻せば、彼らはさらに危険な存在になるでしょう。
トロントの新体制と期待される変化
トロントのシーズンは劇的になるでしょう。新しい監督、クレイグ・ブルーベがリーフスファンのカップの夢の重みと、ミッチ・マーナーのフリーエージェンシーの問題(24-25シーズンが契約最終年)を背負うことになります。
しかし、トロントは夏の間、(昨シーズンと比べ)事実上ほぼそのままの状態で、その後、ベテランの助けが切実に必要だったブルーラインに、クリス・タネフ(ダラス・スターズから移籍)とオリバー・エクマン=ラーソン(フロリダ・パンサーズから移籍)を加えました。
ゴールキーパーのジョセフ・ウォルのために、経験豊富なバックアップとしてアンソニー・ストラーツ(パンサーズから移籍)を加え…
あれ?アトランティック・ディビジョンの勝者に、私はメープルリーフスを選んでるんじゃなかったか?(他チームを褒める話ばかりしてしまった)
ええ、そうです。
スターズがセントラル・ディビジョン連覇に挑む!
セントラル・ディビジョン:ダラス・スターズ
ダラス・スターズは、セントラル・ディビジョン連覇の最有力候補です。
昨シーズン、カンファレンス・トップの113ポイントを獲得したチームの大部分の選手が、チームに戻ってきます(残留しています)。確かに、ジョー・パヴェルスキーの退団は大きな損失であり、彼の引退によりループ・ヒンツとジェイソン・ロバートソンとの連携に大きな空白が生じます。
このトリオは昨シーズン、ホッケー界で最も優れたラインの一つとされていました。
ワイアット・ジョンストンがその穴を埋める予定のようで、通常通りの活躍が期待できない理由はほとんどありません。実際、このバージョンのスターズが、さらに前線を強力にするのではないかと考えるのは妥当です。
ローガン・スタンコーヴェンは昨シーズン、NHLへの移行にほとんどひるむことはありませんでした。この5フィート8インチのフォワードは、サードラインでの贅沢な存在となるでしょう。
また、ジョンストンのライン昇格によって、サードラインに大きなギャップが生じますが、マーベリック・バークがうまく対応するはずです。22歳の彼は昨シーズン、AHLで1試合あたり1ポイント以上の成績を収め、ほとんどのチームではNHLに昇格していたでしょう。
チームの弱点と新たな可能性
ミロ・ハイスカネン、トーマス・ハーリー、エサ・リンデルはラインアップのトップにあり、間違いなくスタンレー・カップにふさわしい選手です。スターズのディフェンスの選手層については疑問もあります。
マット・ダンバとブレンダン・スミスは衰えが見られるベテランであり、安定したプレーを維持できるかどうかはほとんど確実ではありません。
若手のニルス・ルンドクヴィストは攻撃的なディフェンスマンとして大きな可能性がありますが、コーチング・スタッフの信頼を得るのに苦労しています。イリヤ・リュブシキンは、契約に見合うほどのNHLクラスのディフェンスマンではありません。
しかし、スターズは昨シーズン、ゴールテンダーのジェイク・オッティンガーが平凡なパフォーマンスにもかかわらず、好成績を収めました。彼がオールスターに選ばれるくらい調子を取り戻し、問題解決となることを期待しています。
昨シーズンは、この人にあまりにも負担をかけ過ぎた。新シーズンも…一抹の不安が。
そして、チームはトレード・デッドラインまで持ちこたえ、そのタイミングで昨シーズンのクリス・タネフのように、ディフェンスを補強するための別のレンタル選手を見つけることができるでしょう。
オイラーズのディビジョン・チャンピオン復活の可能性
パシフィック・ディビジョン:エドモントン・オイラーズ
エドモントン・オイラーズは、ウェイン・グレツキー、マーク・メシエ、ポール・コフィー、グラント・フアーの時代(1980年代中盤〜1990年代序盤)以来、ディビジョン・チャンピオンのバナーを(ホームアリーナの天井に)掲げていません。
しかし、今シーズン、それが変わります。
オイラーズは昨春、パシフィック・ディビジョンでバンクーバーに次いでフィニッシュしましたが、プレーオフでカナックスを跳ね返し、ウェスタン・カンファレンスのタイトルを獲得し、スタンレー・カップ決勝ではフロリダと7試合の死闘を繰り広げました。
今回の予想では、ロースターに明らかな改善があったことを考慮して、新シーズンは少し早い段階で勢いに乗るだろうということです。
新戦力の加入とブルーラインのアップグレード
すでに優れたトップシックスにジェフ・スキナー(バッファロー・セイバーズから移籍)とヴィクトル・アールヴィッドソン(ロサンゼルス・キングスから移籍)を加えることで、さらに強力になりました。
一方、ボトムシックスはアダム・ヘンリク、コナー・ブラウン、マティアス・ヤンマークなどのフリーエージェントがアルバータに留まることを決定してくれたおかげで、強さを保っています。
ディラン・ホロウェイとフィリップ・ブロバーグ(2人ともセントルイス・ブルースに移籍)のオファーシートによる離脱は、夏の終わりに痛烈な打撃を与えました。
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しかし、彼らの不在によって生まれたサラリーキャップの余裕で、チーム唯一の明らかな弱点であるブルーラインをアップグレードすることができるはずです。
バンクーバーは間違いなく競争力があり、順位表のトップ争いに大きく遅れを取ることはないでしょうし、ベガス・ゴールデンナイツがこれまでの勝利体験の記憶だけで争いに加わることも驚きではありません。
ロサンゼルスは昨シーズン3位で、2024-25シーズンではそれ以上の成績を上げる可能性は低いでしょう。一方、シアトル、カルガリー、サンノゼ、アナハイムのディビジョンのセカンド・グループは、パシフィックのタイトルはおろか、プレーオフ出場も難しいでしょう。
うーん、このディビジョンは、3位争いが熾烈になるんじゃないかにゃ。
セカンド・グループとされてる4チームには、いい若手がズラッと揃ってて、
彼らのケミストリー次第では大きくジャンプアップすると思う。
むしろ、ゴールデンナイツがガクッと落ちると予想。
まとめ
新シーズンのNHLは、各ディビジョンでの競争が一層激化する見込みです。メトロポリタン・ディビジョンではデビルズが浮上の可能性、アトランティック・ディビジョンではメープルリーフスの新体制による変革、両チームとも地力がありますから、大きな期待を持っていいでしょう。
パシフィック・ディビジョンでのオイラーズがトップ復活を遂げるのはともかく、セントラル・ディビジョンでスターズ連覇という予想はどうでしょうか。パヴェルスキーが抜けたことにより、絶妙の連携がどうなっていくか。若手がいきなりそれを埋めるのは至難の業です。
シーズンが進むにつれて、これらの予測がどのように実現するのか、注目していきましょう。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!