チームのプライドを示す、カルガリーフレームスのジャージーはどれ?

その他のNHLネタ

はじめに

 FA移籍市場も一段落し、そろそろNHL関係情報サイトもネタ探しの時期に入ってきました。度肝を抜くような大型トレードの噂もないわけではないですが、あくまでも「噂話」の段階に過ぎず、サラリーキャップの呪縛がある限り、各チーム、ムチャはできません。

 ネタと言えば、以前、「各チーム最悪デザインのジャージはどれ?」をやったまま中断しておりまして、誠に申し訳ないです(^^;;。その時はTotal Pro Sports.comのものをピックアップしましたが、今回はLast Word on Hockey.comに浮気?してみました。

 ここは1日の記事に1チームのみ(他サイトはだと、1日一挙32チームが多い)で、ベスト・セーターとワーストそれぞれ3着ずつ紹介しています(ここはユニフォーム、ジャージと言わず、セーターの呼称を使用)。今回はカルガリー・フレームス編です!

讃岐猫
讃岐猫

引用元:Last Word on Hockey.com「NHL Sweaters: Best And Worst Of The Calgary Flames

カルガリー・フレームスのセーター(ユニフォーム)を考えよう

 セーターとホッケーは、スポーツの黎明期からお互いの代名詞となっています。チームは、その象徴的な色とパターンによって識別されています。それらのいくつかは古典的なものとなっていますが、ひどいものもあります。

 この夏、毎年恒例のシリーズでは、各チームの歴史の中で最高と最悪のセーターに焦点を当てています。今日は、カルガリー・フレームスのチーム史上最高と最低のセーターを紹介しましょう。

カルガリー・フレームス:最高と最悪

どうやって最高と最悪を決めたのか?

 Last Word on Hockeyでは、このリストをまとめるためにさまざまな方法を使用しました。世論調査はソーシャルメディア、ライター、ファンから寄せられました。リストを出すとき、さまざまな意見をもらいたかったのです。この意見の集大成は議論に拍車をかけるでしょう。

 しかし、私たちは、各チームの歴史の中で、どれが最も記憶に残るセーターなのかを見てみたかったのです。

 最高のセーターでベストを尽くしましょう!

おしゃれなセーターはこれだ!

カルガリー・フレームスのベスト

レッズ

 カルガリーの赤いジャージは、シンプルに象徴的です。チームはアトランタ時代1の名前と配色を残すことにしました。フレームスは「A」の代わりに「C」を入れ替え、カルガリーを表しています。このセーター(のパターン)を残したのは正しい判断だったようです。

アトランタ時代のユニです。今のとあまり変わっていませんね。

 なぜなら、アルバータ州でのフランチャイズ期間のほとんどを、ここで過ごしてきたからです(それだけ地域に馴染んでいる)。

 カルガリーは1980年〜1995-96シーズン中まで、これらのセーターを着用しています。これらの象徴的なセーターは、2009-10シーズン、カルガリー移転30周年を記念して、この象徴的なセーターが復活しました。

 しかし、2018-19シーズンには(セーターの)ローテーションの一角を担い、2021年、ホーム用セーターとして迎え入れられることになります。

フレームスと言えば、やはりこのデザインですかね。

 フレームスは、スタンレーカップでの唯一の優勝(1988-89)を含め、これらのセーターで最高の時間を過ごしました。セーターの裾に赤を配して、わずかな外観上の変更が加えられただけです。

 これらのジャージは、カルガリー・フレームスの話題になると、ファンが真っ先に思い浮かべるものです。

「馬モデル」は賛否両論

ブラスティ

 このセーターが気に入らない人もいるかもしれませんが、ブラスティとして知られる(セーターに描かれた)馬は忘れがたいものです。1998年、フレームスは別パターンとして黒いセーターに馬の紋章を入れました。

 カルガリーは2005-06シーズンの終わりまで、この別パターンの馬を着用し続けました。

 フレームスは05-06シーズン後に、このセーターを引退させましたが、2006-07シーズンはブラスティを肩の紋章として使用しています。ブラスティはしばらく姿を消しましたが、2021年のリバースレトロ(復刻セーター)で戻ってきました。

賛否両論みたいです…。

 カルガリーはこのセーターを復活させ、現在のサブ・セーターとして再利用するでしょう。私たちはブラスティの初代をほんの少し好きですが、最新のアップデートは価値のある続編となっています。

黒い「C」

 これは若手有望選手分析専門のライター、ベン・カーのお気に入りで、黒の「C」セーターは現在のロード(アウェイ)用セーターの白より、わずかに(人気面で)上回っています。これらは2003年に誕生し、(ファンから)歓迎されました。

映像の最初から出てきます。肩にBlastyが付いていますね。

 カルガリーは“ジャージに黒を入れるだけ”2という古くからの決まり文句を正しく理解していました。2003-04シーズンには、ダークカラーにゴーサインを与えられ、ホームセーターに採用されました。

 ブラックの”C”セーターの方が、他のセーターより優れているのです。しかし、このセーターは見た目がすっきりしていて、素晴らしいのです。

讃岐猫
讃岐猫

「これはないよ」、イケてないセーターはこれだ!

カルガリー・フレームスの最悪

2013年の別パターン・セーター

 通常、最悪のセーターについて意見が分かれますが、このセーターは、フレームスの歴史の中で最も少ないセーターの1つです。このセーターを「ゴミ箱の火事(=踏んだり蹴ったりの状態を言う)」と表現する人もいます。

 「カルガリー」の文字が、前面に飾り気のない感じで書かれています。首の部分のタイは正しくできていますが、この時のは、それが平板になってしまいました。ファンはまた、セーターの黒い肩のヨーク3に無関心でした。

そんなに変でもないと思いませんか?肩の紋章もバッチリ見えます。

 このセーターの唯一の救いは、ロッキー山脈、「C」と「F」、そして円形の模様に「Flames」の文字が入った肩の紋章でした。このパッチが今後戻ってこないのは悲しいことです(セーターに人気がないので)。

台座?

 カルガリーは1995-96シーズンに外観を劇的に変更し、ずっと愛され、伝統的に使ってきたホームとアウェイのセーターを捨てました。このジャージは、フレームスがその外観に黒を取り入れた初めてのジャージとなります。

 このセーターには、下から突き出るような形で斜めのストライプが入っていて、(それは)Cのロゴの下にありました。このジャージは、そのために「台座」という名前が付けられました。強いて言えば、白より赤の方が少し良く見えます。

 2022-23シーズンにお披露目された復刻版セーターの第2弾として、「台座」の続編が出てきました。しかし、ブラスティの現代的アップデートの方が、主要な別パターンのセーターとなってしまうのです(「台座」はあまり使用されなかった)。

22-23ヴァージョン、良くもなく悪くもなく…かな。

配色もデザインも最悪、試合にも完敗…

ケチャップとマスタードを持ってきた?

 2011年のヘリテージ・クラシックでは、フレームスはモントリオールカナディアンズと対戦しました。そこで、カルガリーは、何シーズンも続いたカルガリー・タイガース4に敬意を表しようとします。

 フレームスはワインレッドとイエローの色を使用していましたが、そこで問題が発生してしまいます。

 モントリオールは、マクマホン・スタジアム(カルガリーにあるフットボール専用スタジアム)でのフランチャイズ最初の屋外ゲームで、カルガリーを4-0で圧倒しました。その時のセーターは、その試合でのフレームスのパフォーマンスと同じくらい醜いものだったのです。

 その色をケチャップやマスタードに例える人もいました。クリーム色のパンツとグローブも物足りなさを感じさせるものなのです。

これはちょっと嫌かな…。

 少なくともカルガリーの他の2つの屋外試合用セーターは改善されており、2019年の白いセーターは、現在チームで着用しているものとよく似ています。

その他の留意点

 カルガリーで始まった、現在のエディションであるホーム用セーターの白色は良い感じです。(人気の面で、前述の)ブラック”C”セーターの後塵を拝してはいます。

 カルガリーには、言及された3つ以外に悪いセーターはあまりありません。この外観が少なくともしばらくの間は続くことを願っています。

まとめ

 順を追って歴代セーターを眺めてみると、このチームの場合、あまりデザイン的に冒険をしていないと思います。時折、違う要素を取り入れますが、あくまでも「少し変更した」というレベルであって、根底から覆すようなことはしていません。

 それが故に、2011年のヘリテージ・クラシックが悪目立ちするのでしょう。映像を見ていただければ分かるように、相手のカナディアンズが白を基調にしたシンプル・デザインできたため、よけい目立ってしまうという悪循環。これはどう考えても失敗作です。

 来シーズン、チーム成績の面でそろそろ飛躍したいところ。もし成績悪かったら、ガラッと変えてしまうのも、気分転換になって良いかもしれません。ユタみたいに今まで全然使ったこともないような配色を試してみるとか。

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. カルガリーは、1972年にジョージア州アトランタでアトランタ・フレームスとして創設され、1980年にカルガリーに移転。
    ↩︎
  2. 黒は、悪、あるいは少なくとも敵役が着る最も典型的な色である。そのため、多くの物語で悪役は主に黒い服を着ている。そこからロード=アウェイ用のジャージ(セーター)には黒を採用するパターンが多い。
    ↩︎
  3. 衣服のパーツの一つ。シャツなどに使用して肩と首の周りを覆うもの。シャツに追加して、肩周りの可動範囲を確保するのに使われる。
    ↩︎
  4. 愛称はベンガルズ。1920〜1927年まで、カナダのアルバータ州カルガリーを拠点とし、4つのリーグに参加。1921年、西カナダホッケーリーグの結成に貢献し、カルガリー初の大手プロチームとなる。

     3年後、カルガリーを拠点とするクラブとして初めてスタンレーカップに出場。1932年に復活し、短期間ながら4年間活動。タイガースの選手5名が後にホッケーの殿堂入りを果たしている。 ↩︎
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