はじめに
アナハイム・ダックスの2026-27シーズン開幕戦について分析します🏒
今回はベガス・ゴールデンナイツとの一戦を取り上げます。ダックスは一時4-0と大きくリードを広げたものの、後半に猛追を受け、最終的には4-3で薄氷の勝利を収めました。
新加入のAJ・グリアを組み込んだトップラインの機能性や、守護神ドスタール選手のセーブ内容など、試合の数値とデータを交えて詳細に振り返ります。
参照記事:Yahoo! Sports「Ducks “survive” season opener in Vegas, turning 4-goal lead into 1-goal win」
🏒 開幕戦から超絶ドラマ!ダックス、ベガスとの死闘を4-3で制して白星発進!🔥
NHLファンのみなさん、待ちに待った2026-27シーズンがついに開幕しましたね!✨
新たに全84試合制へと拡大された今シーズン。アナハイム・ダックスは、全32チーム中31番目という「一番最後から2番目」の遅い開幕戦(金曜日)を迎えることとなりましたが、その長い待ち時間を一瞬で吹き飛ばすような、怒涛のエンターテインメントを見せてくれました!
敵地T-モバイル・アリーナに乗り込んだダックスは、第1ピリオドから第2ピリオドにかけてのわずか2分36秒間で一挙3得点を奪う猛攻を見せ、ベガス・ゴールデンナイツを相手に一時は4-0と圧倒!
今年5月、8シーズンぶりのスタンレーカップ・プレーオフ進出を果たしながらも、その夢を打ち砕いた因縁の相手・ベガスに対し、この日は11人もの選手がスコアシートに名を連ねる総力戦を展開しました。
しかし、ベガスもそのまま黙ってはいません。第3ピリオドの1分29秒間で2ゴールを奪い、怒涛の追い上げを開始します。
シェア・テオドアのゴールがビデオ判定の末に認められ、さらにダックス側が請求したオフサイドチャレンジがまさかの失敗。ペナルティとしてのパワープレーからトーマス・ハートルに追加点を許してしまいます。
※ペナルティとしてのパワープレー
NHの公式ルールにおいて、オフサイドのコーチズチャレンジ(ビデオ判定の要求)に失敗したチームへ科されるペナルティ措置と、それに伴って生じる陣形上の不利益を指す。
ベガス・ゴールデンナイツのシェア・テオドアが挙げたゴールに対し、アナハイム・ダックス側が事前のオフサイドを主張してチャレンジを要求している。しかし、ビデオ判定の結果、ベガスの選手はオンサイドの位置に正しく戻っていた(タグアップしていた)ことが確認され、ゴールが認められた。
NHLの現行規定では、オフサイドを理由としたコーチズチャレンジが失敗に終わった場合、正当な理由なく試合進行を遅らせたとして、チャレンジを要求したチームに対して「ディレイ・オブ・ゲーム(遅延行為)」の2分間マイナーペナルティが自動的に科される。
このペナルティが適用されると、氷上のダックスの選手が1人減って数的不利(ショートハンド)に陥り、対するベガス側は1人多い数的有利な状態、すなわち「パワープレー」を獲得することになる。
この痛恨のチャレンジについて、ジョエル・クネヴィル監督は素直にミスを認めました 💬
「あそこでパックが出ていると確信していたんだが……。向こうは選手がちゃんとラインに戻っていた(タグアップしていた)と言っていた。映像を確認したが、そこまで見きれていなかった。私のミスだ」
勢いに乗るベガスは残り2分50秒でブランドン・ボウマンが押し込み、ついに1点差(4-3)まで迫る展開に! 最後の30秒間はゴール前で文字通りの超絶スクランブルとなり、何度もシュートを浴びましたが、ダックスが死力でブロックしついにタイムアップ! 命からがら勝利を掴み取りました 👏
この死闘を制した主力センターのレオ・カールソンも安堵の表情を浮かべていました 💬
「開幕戦だ。まずは勝つことが何より大事だからね。最後は少しヒヤヒヤしてしまった。相手の反撃は予想していたが、勝てたのだから上々さ」
ダックス(1勝0敗、勝ち点2)は、このあと元キャプテンのラドコ・グダス率いるフロリダ・パンサーズをホームに迎え、日曜日からの2連戦に挑みます!
💣 意外すぎる急造トップラインが大爆発!AJ・グリアが驚異の存在感!
水曜日の練習で初めてトップライン(第1ライン)が組まれた際、誰もが納得の布陣に見えました。No.1センターのレオ・カールソンの両翼に、チームの主砲カッター・ゴティエが並ぶ圧倒的な攻撃陣です。
ファンやメディアの間では「ここにベケット・セネッケが入って超強力ラインになるのか?」「それともプレシーズンで活躍したドラフト1巡目のニキータ・クレポフがデビューするのか?」と大きな話題になりました。
しかし、指揮官クネヴィル監督が抜擢したのは、まさかの新加入AJ・グリア!
パンサーズ時代は泥臭いプレースタイルで知られ、昨季は負傷者続出のチームでキャリアハイを記録したものの、ダックスでは基本的にボトム6(下位ライン)の補強と見られていた選手です。
クネヴィル監督自身も「彼がどう適応していくか、私も非常に興味深く見ているよ」と語るほどのギャンブル的な起用でした 💬
ところが、蓋を開けてみればこの急造トリオがチーム最高のラインとして覚醒!💥 5対5での期待得点率は圧巻の72.66%を記録し、3名全員が揃ってポイントを挙げる大大活躍を見せたのです!
グリアが前線で体を張り、泥臭いフォアチェックを担当することでスペースが生まれ、カールソンとゴティエがその才能とスピードを存分に発揮しました。
【讃岐猫😹の深掘りコラム】AJ・グリアは「脇役」ではなかった――クネヴィルの抜擢が示したダックス新トップラインの設計思想
今回のAJ・グリア起用は、「開幕戦の奇策」と片付けるべきではない。むしろ、この試合でグリアが見せた働きは、ジョエル・クネヴィルがカールソン、ゴティエを中心とする新生ダックスのトップラインに何を求めているのかを、かなり明確に示したものである。
まず重要なのは、グリアが4点目のアシストを記録したという結果そのものではない。NHL公式の試合記録によれば、グリアは13分24秒の出場で4本のシュートを放ち、2本のヒット、1ブロックを記録している。さらに5対5ではシュート試行数ベースで76.9%という非常に高い数字を残しており、グリア自身が単に2人のスター選手に「ぶら下がっていた」わけではないことが分かる。
より興味深いのが、グリア―カッター・ゴティエ―レオ・カールソンの3人が5対5で一緒にプレーした時間である。ライン単位では約9分56秒、その間にアナハイムはシュート数で8対5、シュート試行数で16対12と相手を上回った。これは本文で紹介されたxGF%72.66%という数字とも方向性が一致する。つまり、このラインは単に4-0という試合展開の恩恵を受けただけではなく、実際に氷上で主導権を握っていたのである。
では、なぜグリアだったのか。最大の理由は「3人とも攻撃的な選手にする」という発想をクネヴィルが採らなかったことにある。
カールソンとゴティエは、パックを持った瞬間に局面を変えられるタイプである。だからこそ、その2人を同じラインに置く場合、3人目まで同じようにパックを欲しがる選手にすると、攻撃の入口が渋滞する危険がある。そこでグリアには、むしろパックを持っていない時間の仕事が与えられたと考えるべきである。
フォアチェックで相手DFにプレッシャーを掛け、パックの奪取地点を高くする。相手DFの前に身体を入れ、カールソンやゴティエが入ってくるためのレーンを作る。さらにゴール前へ入り、相手の守備陣を中央へ引き寄せる。この「自分が得点するためではなく、他の2人が得点しやすい状況を作る」という役割こそ、グリアがトップラインに入る最大の意味である。
実際、4点目の場面は象徴的である。ゴティエが中央付近でパックを奪って速攻へ移行すると、グリアもその攻撃に参加した。ゴティエのシュートをGKカーター・ハートが止めた後、グリアがリバウンドへ飛び込んだことでGKをゴール前から動かし、その結果としてカールソンが空いたゴールへ詰めるスペースが生まれた。NHL公式の試合記録でも、このゴールはグリアのシュートを起点とするリバウンドから生まれたことが確認できる。
これはグリアの「得点力」を評価する場面ではない。むしろ、グリアがトップラインに必要な「汚れ仕事」を高い位置で遂行できることを示すプレーである。彼がDFの前に入り、リバウンドに突っ込み、相手GKの視界とポジションを乱す。その直後にカールソンが仕留める。この関係性こそが、クネヴィルの狙いだった可能性が高い。
しかも、グリアには昨季までとは違う背景がある。2025-26シーズン、フロリダで17ゴール・15アシスト、32ポイントを記録し、203ヒットでチーム最多となった。つまり、アナハイムが獲得したのは「ファイター」ではない。攻撃面でもキャリアハイを記録しながら、フィジカル面ではチームの欠けていた部分を埋められる選手なのである。
その評価は契約にも表れている。ダックスは6月末、フロリダからグリアの交渉権を獲得した直後、4年1700万ドル、年平均425万ドルの契約を結んだ。これは明確にボトム6専用の選手へ支払う金額ではない。アナハイムは当初から、グリアを「必要なときには上位ラインまで押し上げられるタイプのフォワード」として評価していたと見るべきである。
NHL.comもシーズン開幕前、グリアについて「トップ6でより大きな役割を担う可能性」を紹介していた。さらに、昨季までダックスのフィジカル面を支えていたラドコ・グダス、ジェイコブ・トルーバ、ロス・ジョンストン、ジャンセン・ハーキンスらが去ったことで、チームにはグリアの身体的強さが必要だと指摘していた。つまり、開幕戦のトップライン起用は完全な思いつきではなく、オフシーズンから想定されていた「グリアの役割拡大」の延長線上にある。
一方で、この試合だけで「グリアが今後ずっとトップラインに定着する」と判断するのは早計である。5対5で72.66%というxGF%は圧倒的だが、まだ1試合であり、サンプルサイズとしては極めて小さい。しかもアナハイムは試合序盤に4-0と大量リードを奪っているため、ゲームスクリプトがラインの数字を押し上げた可能性も考慮しなければならない。
それでも、開幕戦で見逃せないのは、グリアがカールソンとゴティエの才能を邪魔するのではなく、むしろ引き出す方向に働いたことである。シュート試行数でもカールソンとゴティエはいずれも高い数字を記録しており、3人の組み合わせは少なくとも初戦では「スター2人+肉体派1人」という単純な足し算以上の相乗効果を生み出した。
そして、ここにクネヴィルの采配の面白さがある。セネッケやクレポフを入れれば、より華やかなトップラインになった可能性はある。しかし、カールソンとゴティエがすでに十分な攻撃力を持っている以上、必要だったのは3人目のスターではなく、2人を自由にするための「装置」だった。その役割にグリアを選んだのである。
したがって、この試合のAJ・グリアを評価するなら、「トップラインに抜擢されて1アシストを記録したボトム6選手」ではない。「カールソンとゴティエを最大限に生かすための機能的なピースとして、予想以上に適合した選手」と見るべきである。
もちろん、この組み合わせが本物かどうかは今後の試合で検証される。しかし開幕戦だけを見るなら、クネヴィルのギャンブルは見事に当たった。ダックスが今後さらに上を目指すうえで、グリアは「スターの代用品」ではなく、スターを輝かせるための重要な脇役になり得るのである。
出典リスト
NHL.com「Ducks at Golden Knights projected lineups」2026年10月2日
NHL.com「Ducks build early four-goal lead, hold off late rally by Golden Knights」2026年10月3日
Reuters「Reports: Ducks sign newly acquired F A.J. Greer to 4-year deal」2026年7月1日
NHL.com「Ducks sign Greer, Jensen for depth at forward, defenseman」2026年7月10日
Hockey-Reference「Anaheim Ducks vs. Vegas Golden Knights Box Score: October 2, 2026」2026年10月2日
グリア自身も自分の役割を完璧に理解しています 💬
「彼らのスピードについていき、カウンターでスペースを作ってやることが自分の仕事さ。2人ともパックを持ったときの落ち着きが抜群で、ホッケーIQも高い。カッターは凄まじいシュートを持っているし、レオはどんな体勢からでも巧みな技でチャンスを演出できる。だから僕はネット前に飛び込み、スペースを作って体を張る、自分の役割に徹するだけだ」
そして第1ピリオド終盤、カールソンが異次元のプレーで魅せます!✨ 自陣のフェイスオフサークル付近から、氷上にいる敵5人全員の隙間を縫う完璧すぎるワールドクラスのロングパスを対角線のブルーラインへ供給! これを受け取ったベケット・セネッケが抜け出し、鮮やかな独走ゴールを叩き込みました!
カールソンはこの神パスについてこう語っています 💬
「へとへとで、頭で考える余裕なんてなかったよ。ただ彼がフリーで走っているのが見えたから、思い切り強くパスを出したら、狙いすましたように完璧に通ったんだ」
さらに第2ピリオド、3-0とリードした場面では、ゴティエがセンターライン付近でターンオーバーを奪い、グリアとの2対1を展開。ゴティエのシュートのこぼれ球にグリアが詰め、相手GKが体勢を崩して滑り出たところへ、カールソンが怒涛の勢いで飛び込みチーム4点目をねじ込みました!
カールソンはGKドスタル(ドゥイー)のビッグセーブ連発を、そのドスタルはシンプルで無駄のないプレーに徹してくれた若いDF陣を、それぞれ称賛。そして、監督は初出場コールフィールド起用について語っています。
守護神ルーカス・ドスタルが魅せた鉄壁の守備!「最後はまさに生存劇」
攻撃陣が4点を奪う一方で、チームの勝利を根底から支えたのがGKルーカス・ドスタルでした 🛡️
昨シーズンは彼自身の基準からすると不完全燃焼に終わり、プレーオフの悔しさも残る内容でしたが、この日は序盤から圧巻のパフォーマンスを披露!
チェコ代表でもある彼は、最初のペナルティキル(数的分利)の場面でポストからポストへ超高速で移動するビッグセーブを見せ、先述のカールソンの神パスの直前にも、ゴール前の至近距離からの押し込みを完全に阻止!
これにはカールソンも「彼は本当にすごいよ。毎試合のように僕らを救ってくれる。本当に頭が下がる思いだ」と絶賛の嵐です 💬
2ピリオド終了時点でベガスの期待得点を僅か1.6点台に抑え込み、17セーブをあげて無失点をキープ。ドスタルはこの好守について、目の前で体を張り続けた若きDF陣を称えました 💬
「チームを誇りに思うよ。みんなが信じられないくらいハードワークに徹してくれたからね。率直に言って、今日はシンプルにプレイすることに徹した。余計なことをせず、自分たちのやるべきことに集中したんだ」
残念ながら、2024年10月12日のシーズン開幕戦以来となる「完封(シャットアウト)」に向けた163試合越えの挑戦は、第3ピリオドの失点により次回へ持ち越しとなりましたが、試合終了直前の悪夢のような30秒間では、怒涛の猛攻をことごとく跳ね返し、勝利を手繰り寄せました!
試合後、ドスタルは笑いながらこう振り返っています 💬
「最後はまさに『生き残った』って感じの試合だったね」
2026-27シーズン開幕戦:アナハイム・ダックス対ベガス・ゴールデンナイツのハイライト映像です。ダックスが怒涛の猛攻で4点リードを奪う展開を維持できたら、結構連勝するかも。
📊 今日の要チェックトピックス!若手の躍動と偉大な記録!
試合結果以外にも、ファンなら絶対に知っておくべき注目のトピックスが目白押しです!✨
- トリスタン・ルノー(22歳/DF) 開幕前日に6年総額4,320万ドル(年平均720万ドル)という破格の大型契約を締結し、アナハイム外部からは「ルノーって一体誰だ!?」と驚きの声も上がっていましたが、この試合でキャリア最長となる26分58秒のアイスタイムを記録! 彼が5対5で氷上にいる間は1度も失点を許さず、期待得点率は58.3%を記録しました。NHL全土が彼の名前を覚える日も近そうです!
- ノア・ウォーレン(DF) 待ちに待ったNHLデビューを果たし、第2ピリオド序盤にアレックス・キルーンが合わせたシュートをアシスト!嬉しいキャリア初ポイントを記録しました! 出場時間は9分33秒とコンパクトでしたが、5対5での期待得点率は驚異の78.23%を叩き出しています。 ウォーレンは「夢が叶った気分だよ。自分を誇りに思うし、準備は万端だと感じている」と喜びを語りました 💬
- ジャッド・コールフィールド(FW) 同じく本日NHLデビューを飾り、第4ラインの一角として13分17秒のプレータイムを記録して勝利に貢献しました!
- ベケット・セネッケ(FW) 先制ゴールを決めたセネッケは、なんと2シーズン連続での開幕戦ゴールを達成! 🏆 ダックスのチーム史において、リッカル・ラケル、アンドリュー・コリアーノ、ロブ・ニーダーマイヤーに続く史上4人目の快挙となりました!
※「トリスタン・ルノー」「ノア・ウォーレン」「ジャッド・コールフィールド」について
- トリスタン・ルノー(Tristan Luneau) 2022年のNHLドラフトにおいて、2巡目(全体53位)でアナハイム・ダックスから指名された右打ちの若手ディフェンスマンである。カナダのケベック・メジャー・ジュニア・ホッケーリーグ(QMJHL)で実績を積み、2022-23シーズンには同リーグの最優秀ディフェンスマン(エミール・ブシャール・トロフィー)に選出されるなど、非凡なホッケーIQと攻守にわたる技術の高さが評価されてきた。2026-27シーズンの開幕直前に6年総額4,320万ドル(年平均720万ドル)という大型契約を結び、大きな話題を呼んだ。開幕戦ではチームへの期待に応えるようにキャリア最長となる26分58秒のアイスタイムを記録し、5対5の状況下において失点をゼロに抑えるなど、主力としての地位を固めつつある。
- ノア・ウォーレン(Noah Warren) ルノーと同じく2022年のドラフト2巡目(全体42位)でダックスに入団した、恵まれた体格を持つ右打ちのディフェンスマンである。ジュニア時代のQMJHL(ガティノー・オリンピックス)ではルノーとチームメイトとしてプレーしており、圧倒的なフィジカルと長いリーチを生かしたシャットダウン・ディフェンダー(守備特化型)として知られている。2026年の開幕戦で念願のNHLデビューを飾り、第2ピリオドにはアレックス・キルーンへのアシストを供給してキャリア初ポイントを記録した。出場時間こそ9分33秒と控えめであったが、5対5の場面における期待得点率では78.23%という驚異的な数値を叩き出している。
- ジャッド・コールフィールド(Judd Caulfield) 2019年のドラフト5巡目(全体145位)でピッツバーグ・ペンギンズから指名され、その後に交渉権がダックスへトレードされた大型フォワードである。名門ノースダコタ大学でNCAA(全米大学体育協会)での経験を豊富に積んでおり、強靭なフィジカルを生かした前線での泥臭いフォアチェックや、ペナルティキル(数的不利な状況での守備)などに定評があるハードワーカーである。ウォーレンと同様にこの開幕戦でNHLデビューを果たし、第4ラインを担う選手として13分17秒間氷上に立ち、チームの白星発進に貢献した。
※「リッカル・ラケル」、「アンドリュー・コリアーノ」、「ロブ・ニーダーマイヤー」について
リッカル・ラケル
リッカル・ラケルは、スウェーデン出身の右ウイングで、2011年のドラフト1巡目全体30位でアナハイムに指名された選手である。ダックスでは長く中心的な得点源を務め、2016-17シーズンには33ゴール、2017-18シーズンには34ゴールを記録するなど、チームの主力スコアラーへと成長した。2018年にはNHLオールスターにも選出されている。
今回の記録との関係で重要なのは、2017-18シーズンと2018-19シーズンの開幕戦である。2017年10月5日のアリゾナ・コヨーテズ戦では、第3ピリオドに決勝ゴールを決め、ダックスの5-4逆転勝利を完成させた。これは単なる開幕戦ゴールではなく、3点差をひっくり返した試合の決勝点でもあった。
さらに翌2018-19シーズンの開幕戦、2018年10月3日のサンノゼ・シャークス戦でもラケルは得点している。この試合では1ゴール2アシストの3ポイントを記録し、ダックスの5-2勝利に大きく貢献した。つまりラケルは、開幕戦で2年続けてゴールを記録した選手として、今回のセネッケが並んだ先達の一人である。
ラケルの特徴は、単純なフィニッシャーというだけではない点にある。大型選手が激しく競り合うゴール前だけでなく、スピードを生かして中間ゾーンから攻撃を加速させ、右サイドからのシュートやワンタッチのフィニッシュで得点を重ねるタイプであった。ダックス在籍時には得点面でチームを支え、2016-17年以降は特に重要な攻撃選手となった。
なお、ラケルは現在ダックスには所属していない。2026-27シーズンのダックスにおいて彼の名前が登場するのは、現役時代に残したフランチャイズ史上の記録を振り返る文脈である。したがって、今回のセネッケの記録は「現在のチームメートとの比較」ではなく、ダックスの長い歴史の中で過去の主力選手に並んだという意味で理解すると分かりやすい。
アンドリュー・コリアーノ
アンドリュー・コリアーノは、2005年ドラフト1巡目全体25位でエドモントン・オイラーズに指名されたカナダ人フォワードである。2007年にNHLデビューし、その後2011年から2018年までダックスでプレーした。
ダックス時代のコリアーノを語るうえで欠かせないのが、攻守両面での献身性である。特にペナルティキルで非常に高く評価され、ショートハンドでの得点能力も持っていた。2016-17シーズンにはダックスで16ゴールを挙げ、そのうち3点がショートハンドゴールであった。クラブの公式プロフィールでも、当時の彼は攻撃力だけでなく、相手の主力を抑える守備的な役割を担う選手として評価されている。
今回の記録に関係するのは、2016-17年と2017-18年の開幕戦である。2016年10月13日のダラス・スターズ戦では、コリアーノが第1ピリオドにショートハンドでゴールを決め、さらに第3ピリオドにも得点して1試合2ゴールを記録した。ダックスは2-4で敗れたものの、コリアーノ自身は開幕戦から強烈な存在感を示した。
そして2017年10月5日のアリゾナ戦でもコリアーノは得点している。ダックスが4-1とリードされた試合で、第3ピリオドにコリアーノが反撃の口火となるゴールを決め、その後の逆転劇につなげた。最終的にダックスは5-4で勝利し、コリアーノのゴールは大逆転の重要な一撃となった。
したがってコリアーノの場合も、2シーズン連続でダックスのシーズン開幕戦に得点したことがポイントである。
また、コリアーノはダックス史において非常に特徴的な存在でもある。2017年にはNHL通算800試合連続出場を達成し、当時リーグ史上4位の連続出場記録に到達していた。彼の評価は、派手な得点数だけではなく、毎試合出場し続けながら守備、ペナルティキル、ショートハンド攻撃などでチームに貢献したことにある。
そのため、今回の記録に名前が残るコリアーノは、ラケルのような純粋な得点型スターとは少し違う。攻守にわたってチームを支えた「職人型」のフォワードが、開幕戦では2年続けて得点したという点に、この記録の面白さがある。
ロブ・ニーダーマイヤー
ロブ・ニーダーマイヤーは、カナダ出身のセンター/ウイング。1993年のNHLドラフトでフロリダ・パンサーズから全体5位指名を受け、長くNHLでプレーした。
アナハイムは2003年3月11日、ロブ・ニーダーマイヤーを獲得した。つまり、2003年のスタンレー・カップ決勝進出へ向かう時期にチームへ加わった選手である。
その後、ニーダーマイヤーはダックスの中心的な守備型フォワードの一人としてプレーした。特に、得点ランキングの上位を争うようなタイプというより、フィジカルなプレー、フェイスオフ、守備、相手の攻撃を抑える仕事などで価値を発揮する選手であった。
試合記録では、2005年10月5日のシカゴ・ブラックホークスとの2005-06シーズン開幕戦で、ロブ・ニーダーマイヤーは第3ピリオド1分40秒にショートハンドゴールを記録している。この試合でダックスは5-3で勝利し、ニーダーマイヤーの得点は公式ボックススコアにも記録されている。
一方、翌2006-07シーズンの開幕戦は10月6日のロサンゼルス・キングス戦である。この試合の公式ボックススコアを確認すると、ダックスは4-3で勝利しているものの、得点者はコーリー・ペリー、アンディ・マクドナルド、ライアン・ゲッツラフ、クリス・クニッツであり、ロブ・ニーダーマイヤーは得点していない。
したがって、今回参照している記事の「ロブ・ニーダーマイヤーも2シーズン連続で開幕戦ゴールを決めた」という説明については、少なくとも公式試合記録とは一致しない。よって、現在調査中である。
ハラハラドキドキの開幕戦を見事に勝利で飾ったアナハイム・ダックス!今シーズン、さらなる躍進をしそうです!🔥

今シーズンもダックスス走りそう、そんな予感をさせる試合だったにゃ。セネッケを第1ラインから外すというのは、昨シーズンの働きから考えたら全く予想できなかった。
まして、パンサーズ時代のグリアから全く予想外の第1ライン大抜擢。これをピタッとハメて来るんだから、グリアの能力の高さもさることながら、おじいちゃん監督、歴年の経験値の高さを見せつけてくれた。
次はパンサーズ、勝ち負け以上に、両監督の采配合戦に注目しよう。
まとめ
本試合の分析からは、ダックスの戦術的成果と今後の課題が明確に浮かび上がります📊
新結成のトップラインは5対5での期待得点率72.66%を記録し、高い攻撃性能を実証しました。一方で、第3ピリオドの失点やチャレンジ失敗による失点など、ゲームマネジメント面での改善点も残されています。
若手DFルノーの出場時間や貢献度を含め、ダックスは検証しがいのあるチームになりそうです。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

