【NHL2026】ブルーインズの反則問題とブラックホークスの試練

NHLチーム紹介

はじめに

 NHLの2026-27年シーズン開幕に向けて、東・西カンファレンスの注目2チームが重要な課題に直面しています。

 ボストン・ブルーインズは、リーグ最多のペナルティー時間とそれに伴う年俸コストの削減という、「規律」の改善が急務です。一方、シカゴ・ブラックホークスはエースのコナー・ベダードが肩の負傷で開幕離脱となり、チームの底力が試されています。両チームの現状と今季のポイントを詳しく解説します 🏒

ボストン・ブルーインズは反則を減らし、東地区で戦う必要がある 🏒

参照記事:Heavy「Bruins Penalty Problem Cost Them More Than Any NHL Team

 ボストン・ブルーインズは、コストのかかる問題を抱えています。東地区で戦うためには、チームはその問題を減らす必要があります。

 ブルーインズには明らかに、非常に高くつく問題があります。それによって、NHLのどのチームよりも大きな後れを取っています。

ペナルティーボックス費用がリーグトップ 💰

 Casino.orgのスタッフによる最近の調査によると、ボストンは選手の総年俸のうち、ペナルティーボックスに座っている選手に費やす割合でリーグトップとなりました。

※Casino.org

概要と設立背景

 Casino.orgは、1995年に設立されたオンラインギャンブルおよびカジノ情報専門の独立系ポータルサイトである。運営元の本拠地はマルタ共和国のセントジュリアンに位置する。業界において最も古い歴史を持つレビュー・情報提供メディアの一つとして認知されている。

主な事業内容と役割

  • カジノ・ギャンブルのレビューと評価: 世界各国のオンラインカジノやブックメーカーの安全性、ライセンス状況、ペイアウト率(還元率)、ゲームの公平性などを第三者の立場で調査・評価している。
  • ニュース・調査レポートの発行: カジノ業界のビジネス動向や法改正ニュースに加え、スポーツやポップカルチャー、社会現象に関する独自データ分析や統計調査レポート(今回のNHL罰則時間に関する年俸換算調査など)を定期的に発表している。
  • プレイヤー保護とガイドライン提供: 健全なギャンブル(責任あるギャンブル)の推進を掲げ、ユーザーに対するガイドラインや依存症対策情報の提供を行っている。

組織の特徴とドメイン名

ドメインに非営利団体を意味する「.org」が使用されているが、実体はカジノ事業者等のアフィリエイト広告や掲載料で収益を得る商業企業(アフィリエイト・レビューメディア)である。独自に取材・調査を行うリサーチチームやジャーナリストを抱えており、配信される調査データは北米のスポーツメディア等でも引用される。

 言い換えれば、この調査では、ペナルティーボックスにいる1分間あたり、チームがどれだけの年俸を支払っているかを測定したのです。

 そして、その結果は芳しいものではありませんでした。

 ボストンの反則関連コストは438,731ドルに達しました。これはNHL平均(約298,456ドル相当)を47%上回り、リーグ最低だったシカゴの149,485ドルのほぼ3倍です。

氷上で失われた機会と影響 📊

 おそらく、より重要な数字は、こうした反則がブルーインズに氷上でどれほどの影響を与えたのかを示すものかもしれません。

 ボストンは昨季、NHL最多となる436.6分間のショートハンド(少人数でのプレー)を強いられ、その間にパワープレーで26ゴールを許しました。

 アトランティック・ディビジョン4位でシーズンを終え、1回戦でバッファローに敗れたブルーインズにとって、こうした失われた機会は重要です。ボストンはレギュラーシーズンで268ゴールを挙げ、リーグ10位でした。一方、失点は247でした。

 ブルーインズは、突然チームのアイデンティティーを変える必要はありません。必要なのは、ペナルティーボックスで不必要に多くの時間を過ごすことが、どれほど高くつくのかを認識することです。

【讃岐猫🙀の深掘りコラム】諸刃の剣となった「伝統の激しさ」:ペナルティーボックスが打撃を与えたブルーインズの構造的打撃

 2025-26シーズン、アトランティック・ディビジョン4位でレギュラーシーズンを終え、プレーオフ1回戦でバッファロー・セイバーズに敗れ去ったボストン・ブルーインズ。その敗因の根底には、北米ホッケーメディアや評論家がシーズンを通じて警鐘を鳴らし続けた「ペナルティー問題」が重く横たわっている。

 ブルーインズのアイデンティティーは長年、ハードなチェックとボード際の激しい競り合いに根ざしてきた。しかし、スポーツ専門メディア『The Hockey Writers』や『Causeway Crowd』などの分析によれば、昨季のチームはその「攻撃性」の境界線を見失い、リーグ最多のマイナーペナルティを積み重ねる事態に陥った。

 シーズン中盤の時点で、1試合平均4回以上もペナルティーボックスへ向かう惨状であり、この不要な規律の欠如がチームの勢いを寸断し続けたと指摘されている。

 さらに問題なのは、失点リスクにとどまらない「主力選手の疲弊」という二次被害である。ポッドキャスト『Locked On Bruins』などで解説者を務めるイアン・マクラーレン氏らは、ショートハンド(少人数)での守備に忙殺されることで、チャーリー・マカヴォイをはじめとするトップラインの主力選手たちが、5対5の偶数状況やパワープレーで真価を発揮するためのエネルギーを著しく削がれたと論じている。

 攻撃の柱である彼らが守備に時間と体力を奪われた結果、チーム総得点は268ゴール(リーグ10位)に留まり、ゲームの主導権を握り続けることが困難になった。

 マルコ・シュトルム監督率いるチームはペナルティーキル自体の戦術精度向上に取り組んだものの、試合終盤や屋外戦「スタジアムシリーズ」などの過酷な局面でペナルティーから崩れる悪癖を露呈した。激戦が続くイースタン・カンファレンスにおいて、自ら不利益を招くスタイルはもはや致命的である。

 2026-27シーズンに向けた今オフ、ブルーインズに求められているのはアイデンティティーの放棄ではなく、フィジカルな強さを保ちつつ不必要なペナルティーを排除する「インテリジェンス(賢明さ)」の獲得に他ならない。

出典

  1. The Hockey Writers, “Bruins’ Penalty Kill Has Been a Weapon to Start the 2025-26 Season”, https://thehockeywriters.com/bruins-penalty-kill-weapon-start-2025-26-season/
  2. Causeway Crowd, “Alex Steeves nets Bruins’ flashy first accomplishment of 2025-26”, https://causewaycrowd.com/alex-steeves-nets-bruins-flashy-first-accomplishment-of-2025-26
  3. StatMuse, “Bruins Penalties This Season (2025-26)”, https://www.statmuse.com/nhl/ask/bruins-penalties-this-season

⏱️ ブルーインズは反則を減らし、主力選手をフレッシュに保つ必要がある

 ペナルティーボックスに入らないことは、単にパワープレーでの失点を防ぐというだけではありません。勢いを維持することでもあります。

 不必要な反則を犯すたびに、ブルーインズは5対5で取り組んでいたプレーを中断し、2分間の守備を強いられます。そして、それが繰り返されると、ボストンの最高の選手たちの一部が、実際に攻撃を生み出せる状況から離れることになります。

チャーリー・マカヴォイの負担軽減

 チャーリー・マカヴォイは、この状況を象徴する選手です。

 マカヴォイは昨季、1試合平均24分23秒プレーしました。

 その内訳は以下の通りです。

  • 5対5:17分29秒
  • パワープレー:2分53秒
  • ショートハンド:2分40秒

 また、69試合でキャリアハイとなる61ポイントを記録しました。

 ボストンは、彼にペナルティーキルでの仕事を少し減らしてもらうことで、さらに多くのものを引き出せるかもしれません。

 これは、マカヴォイをPKから完全に外すという意味ではありません。彼はあまりにも価値が高く、経験も豊富です。しかし、5対5とパワープレーでより多くの時間を与えることは、攻撃面での影響力を最大限に引き出しながら、最も重要な場面に向けて彼をよりフレッシュに保つことにつながるかもしれません。

実際のゴールシーンやプレイ映像で、記事で触れられている「マカヴォイの負荷軽減」や「攻撃面での貢献」の重要性を考えよう!彼がどれほど得点力と攻撃的センスに優れたディフェンス陣の要であるか、が分かります。

【讃岐猫🙀の深掘りコラム】エースを解き放つ戦略的シフト:マカヴォイの負荷軽減と開幕欠場が与える影響

 ボストン・ブルーインズが2026-27シーズンに飛躍を果たすための最重要課題は、要であるチャーリー・マカヴォイの「氷上での役割の再配分」にある。北米のホッケーアナリストや現地メディアの間では、マカヴォイをペナルティーキルの過酷な労働から一部解放し、5対5およびパワープレーへの出力を最大化させる起用法が強く支持されている。

 昨季、1試合平均24分23秒という膨大なアイスタイムを消化したマカヴォイは、69試合でキャリアハイとなる61ポイント(11ゴール)を叩き出し、攻撃的DFとしての特大のポテンシャルを証明した。しかしその裏で、顔面骨折や手の骨折といった慢性的な負傷に苦しみ、身体的消耗が限界に達していたことも事実である。

 PKでの2分40秒に及ぶタフな守備を削り、攻撃的局面へ体力を温存させる配置転換は、試合終盤の勝負どころで彼の爆発力を引き出す上で極めて論理的なアプローチと言える。

 さらに、ブルーインズはこのオフシーズンにコンナー・クリフトンを呼び戻すなど守備陣の層を拡充しており、PKの負担を分担できる環境は整いつつある。マカヴォイの起用法を攻撃特化型へシフトさせる準備はできている。

 しかし、2026-27シーズンの開幕において、チームはこの新プランを直ちに実行に移すことができない。マカヴォイは昨季プレーオフ第1ラウンド第6戦(バッファロー・セイバーズ戦)の終盤、相手フォワードのザック・ベンソンに対する悪質なスラッシング行為により、NHL選手安全部門から2026-27シーズン開幕から「6試合の出場の停止処分」を言い渡されているためだ。

 トレーニングキャンプにおいて、マカヴォイ自身も「感情をコントロールし、チームに迷惑をかけないプレイを学ばなければならない」と反省を口にしている。主力DFの開幕6試合不在は痛手であるが、この離脱期間は怪我で痛めた体を取り戻す調整期間にもなる。

 彼が復帰する10月中旬以降、PKの負担を減らした「新生マカヴォイ」がどのような攻撃的インパクトをもたらすのか、評論家たちの視線は冷ややかでありながらも、その戦術的真価に熱く注がれている。

出典:

  1. Pro Hockey Rumors, “Bruins’ Charlie McAvoy Suspended Six Games To Start 2026-27 Season”, 2026年5月12日(https://www.prohockeyrumors.com/2026/05/bruins-charlie-mcavoy-suspended-six-games-to-start-2026-27-season.html
  2. Sports Illustrated (On SI), “Bruins Defenseman Charlie McAvoy Discusses Suspension, Provides Health Update”, 2026年9月11日(https://www.si.com/nhl/bruins/onsi/news/bruins-defenseman-charlie-mcavoy-discusses-suspension-provides-health-update
  3. NHL.com, “Charlie McAvoy Nominated for 2026 Bill Masterton Memorial Trophy”, 2026年4月8日(https://www.nhl.com/bruins/news/charlie-mcavoy-nominated-for-2026-bill-masterton-memorial-trophy

守備の層を活かした主導権の確保 🛡️

 ボストンには、その仕事の一部を分担できるだけの守備の層があります。

 もしボストンが、主力選手たちがペナルティーキルに費やす時間を減らせれば、代わりに試合の主導権を握る時間を増やせるでしょう。

⚖️ ブルーインズは鋭さを失わずに規律を保つ必要がある

 今後、ボストンにとって最善のアプローチは、フィジカルなプレーと愚かな反則の間で適切なバランスを見つけることになるでしょう。

 フィジカルなホッケーは、今もブルーインズを効果的なチームにしている要素の一つです。チェックを最後までやり切ること、ボード際の競り合いに勝つこと、そして相手を居心地の悪い状態にすることは、いずれもチームのアイデンティティーの柱となってきました。

 問題が生じるのは、その攻撃性が不必要な反則に変わったときです。

 そして、チームが行き過ぎてしまった場面もありました。

讃岐猫🙀の深掘りコラム】攻撃性の代償:ボストン・ブルーインズが陥った「過度なフィジカル」と懲罰の代償

 ボストン・ブルーインズの伝統である激しいフィジカルホッケーは、チームのアイデンティティーであり強みである一方、一線を超えた際の代償は極めて甚大である。2025-26シーズンにおいて、ブルーインズは過剰な打撃や不必要な反則によって自制心を失い、チーム全体を窮地に追い込む場面を多発させた。

 その最たる象徴が、ディフェンス陣の主軸であるチャーリー・マカヴォイの行動と、それに伴う厳罰である。2025-26シーズン、1試合平均24分23秒という膨大なアイスタイムを誇り、61ポイントを挙げるなど絶対的な主力としてチームを牽引したマカヴォイであったが、シーズン最重要局面で「行き過ぎた過失」を侵した。

 バッファロー・セイバーズとのプレーオフ第1ラウンド第6戦、敗退が濃厚となった試合決定間際の残り90秒において、相手FWザック・ベンソンに対して2本の手でスティックを振り下ろす激しいスラッシングを敢行。この危険なプレーによりゲームミスコダクト(退場処分)を科されただけでなく、リーグの選手安全部門から2026-27シーズン開幕6試合の出場停止処分と約30万ドルの俸給没収という厳重な処分を下されることとなった。

 マカヴォイのこうした自制心の欠如はこれが初めてではない。過去にも頭部へのチェックやトリッピングなどで複数回の停止処分や制裁金を受けており、「主力を欠く状況を自ら招き、チームの守備陣に過度な負担を強いている」と厳しく断罪されている。

 さらに、チーム全体としても、過度なフィジカルプレーのツケは身体的損傷という形で重く跳ね返った。ニキータ・ザドロフがプレーオフ中にMCL(内側側副靭帯)を骨から完全に断裂しながらプレーを継続していたほか、マカヴォイ自身もシーズン中にシュートブロックや激しい接触により顎の骨折や歯を複数本失うなど、フィジカルな衝突を愚直に引き受け続けた結果、チームの満身創痍化を招いた。

 ブルーインズに必要なのは、フィジカルな強みを捨てることではない。マルコ・シュトゥルムヘッドコーチのもとでアグレッシブなスタイルを維持しつつも、感情に任せた愚かな反則や不必要な暴走をいかに制御するかという「スマートな攻撃性」への転換こそが、2026-27シーズンに向けた最優先課題となっている。

出典:

  1. Yardbarker, “Bruins’ Charlie McAvoy suspended six games to start 2026-27 season”, 2026年5月13日https://www.yardbarker.com/nhl/articles/bruins_charlie_mcavoy_suspended_six_games_to_start_2026_27_season/s1_14825_43836038
  2. Russian Machine Never Breaks, “End-of-season Boston Bruins injuries include groin tear, punctured lung, fully torn MCL ‘off the bone,’ and broken hand”, 2026年5月3日https://russianmachineneverbreaks.com/2026/05/03/boston-bruins-injuries-groin-tear-punctured-lung-torn-mcl-broken-hand/
  3. The Hockey News, “Why The Boston Bruins’ Penalty Kill Remains Perfect To Begin 2025-26”, 2025年10月12日https://thehockeynews.com/nhl/boston-bruins/latest-news/why-the-boston-bruins-penalty-kill-remains-perfect-to-begin-2025-26

激戦のイースタン・カンファレンスを勝ち抜くために 🏆

 ブルーインズは昨季、45勝を挙げ、100ポイントでシーズンを終えるだけの力がありました。しかし、失点数ではリーグ14位でした。守備面でのアイデンティティーを一から作り直す必要はありません。必要なのは、それをより効率的にすることです。

 これは、特にイースタン・カンファレンスで重要になります。争いは非常に激しく、どんな優位性であっても、一見小さなものでさえ、順位表では大きな違いを生む可能性があります。

 もしボストンがフィジカル面での強みを維持しながら、不必要にペナルティーボックスへ向かう回数を減らせれば、大きな飛躍を遂げる可能性があります。

 ブルーインズは、攻撃性を失う必要はありません。いつ攻撃的になるべきかについて、より賢くなる必要があるのです。

讃岐猫
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2026-27年NHLシーズンを迎えるブラックホークスの3つの重大な疑問 ❓

参照記事:Yahoo! Sports「3 burning Blackhawks questions entering 2026-27 NHL season

 シカゴ・ブラックホークスは、2026年もスタンレーカップ・プレーオフ出場を逃しました。サンノゼ・シャークスのような似たチームが到達した高みに、ブラックホークスは届きませんでした。しかし、コナー・ベダードとチームメートたちは、2025-26シーズンにチームとして前進を見せました。

 ブラックホークスは、遅かれ早かれ転機を迎えたいと考えています。シカゴには、インパクトを残すことを期待している非常に興味深い若手選手がいます。ベダードについては、どんな選手なのかを把握しています。しかし、ラインアップ全体にはまだ埋めなければならないポジションがあります。

エース・ベダードの負傷離脱 🚑

 この夏、シカゴには不運なニュースが届きました。ベダードは夏の練習中に負傷し、来季の開幕時期を欠場することになります。

 これはブラックホークスにとって大きな痛手です。元全体1位指名選手であるベダードが、明らかにチーム最高の選手だからです。

※コナー・ベダードの負傷に関する最新状況および詳細

負傷の経緯と経過

  • 負傷時期と場所: 2026年7月2日、オフシーズンの自主トレーニング(バンクーバーでのKaivo Hockey主催練習)中にボード(壁)へ不自然な形で衝突し、左肩を負傷した。
  • 手術の実施: 2026年7月8日、左肩の手術を受け成功した。チームドクターより全快まで約4ヶ月を要する旨が発表された。
  • 開幕への影響: 4ヶ月の離脱見込み(11月頃の復帰予定)のため、2026-27シーズンの開幕戦を含む約14試合を欠場する見込みである。

復帰に向けた最新動向

  • 最新状況(2026年9月時点): 復帰に向けたリハビリは順調に進行しており、すでに氷上でのスケーティング練習を再開している。当初予定されていた11月よりもやや前倒しで復帰できる可能性があると報じられている。
  • 契約面への影響: 負傷発表後、ブラックホークスとの間で5年総額7,500万ドルの大型契約延長が成立している。

 それでも、シカゴはシーズン序盤のこの負傷を乗り越える方法を見つけなければなりません。簡単ではないでしょう。しかし、嵐を乗り切ることができれば、ベダードが戻ってきたときに一気に飛躍できる可能性があります。少なくとも、それが期待されていることです。

 シーズン開幕が急速に近づく中、2026-27年シーズンを前にシカゴが抱える3つの重大な疑問を見ていきましょう。

🏒 コナー・ベダード不在の中で、誰がステップアップするのか?

 先ほど述べたように、ベダードはシーズン序盤を欠場することになります。彼はオフシーズンの早い時期に負った肩の負傷から、現在も回復中です。シカゴは、ベダード抜きで最初の数試合を戦わなければなりません。

穴を埋めるベテラン陣と若手の台頭 👥

 ブラックホークスには、その穴を埋める手助けができる選手が何人かいます。

 タイラー・バートゥッツィテウボ・テラヴァイネンは、負担を担える堅実なベテランです。もちろん、シカゴはこの夏、パトリック・ケイン(デトロイト・レッドウィングスより移籍)も呼び戻しました。完全に絶望的というわけではありません。

 それでも、この3人の誰も、ベダードがもたらすインパクトを本当の意味で置き換えることはできません。ブラックホークスは、ベダード不在の試合で、できる限りその役割を埋める誰かを必要とするでしょう。おそらく、このチームにいる別の若きスターの一人が、それを実現できるかもしれません。

讃岐猫🙀の深掘りコラム】王国の継承者フランク・ナザルに寄せる期待:パトリック・ケイン帰還の陰で蠢くシカゴの世代交代

 シカゴ・ブラックホークスは、絶対的エースであるコナー・ベダードがオフシーズンのトレーニング中に左肩を負傷し、2026-27シーズン序盤を全休する事態に見舞われている。ベダードの戦線離脱は痛手であるが、シカゴの攻撃陣が完全に沈黙することはない。

 今夏、かつて3度のスタンレーカップ制覇に貢献し、デトロイト・レッドウィングスでの3シーズンで163ポイント(57ゴール)を叩き出して、衰えぬ勝負強さを証明した英雄パトリック・ケインが、2年契約で古巣へ電撃復帰を果たした。

 このベテランの帰還は「絶対的リーダーの復帰」として大々的に報じられているが、ベダード不在の穴を埋める真のキーマンとして熱い視線を送られているのは、実は別の若き才能、フランク・ナザルである。

 2022年のドラフト1巡目指名FWであるフランク・ナザルは、2025-26シーズンに66試合で41ポイントを記録し、ベダードに次ぐチームトップクラスのフォワードとしての頭角を現した。評論家筋では、爆発的なスケート技術と高いホッケーIQを持つナザルこそが、ベダード不在のトップラインまたは第2ラインでセンターを務めるのに最も相応しい存在である、と評価されている。

 さらに今季は、KHLで若手最高峰の数字を叩き出し、今夏加入したロマン・カンツェロフや、タイラー・バートゥッツィといった攻撃的FWらとラインを組むことで、ナザルがチームの攻撃を牽引する中心人物へ飛躍することが期待されている。

 37歳を迎えるパトリック・ケインのプレースタイルは、自身がスコアラーとしてリンクを支配したかつての黄金期とは異なり、若手育成のためのプレイメイキングやパワープレーでのゲームメイクに主眼が置かれている。

 ケインが引きつける相手守備陣のマークを利用し、最前線でスピードを生かして決定機を作り出す役割をナザルが果たすことができれば、ベダード復帰までの過渡期を単なる「耐えしのぐ期間」ではなく、「次世代スターの覚醒期間」へと転換することが可能となる。

 ベダード離脱という危機は、シカゴがケイン依存から脱却し、ナザルをはじめとする新たなヤングコアの台頭を確固たるものにする最大の機運として注視されている。

出典

⭐ パトリック・ケインには、まだどれだけの力が残っているのか?

 パトリック・ケインの話に戻りましょう。将来の殿堂入り選手である彼は、キャリアを始めた場所に戻ってきました。ケインはこの夏、シカゴと2年契約を結びました。これは、デトロイト・レッドウィングスで過ごした3シーズンを経てのことです。

股関節手術からの復帰とデトロイトでの実績 🔄

 ケインは、股関節の表面置換手術から復帰したとき、多くの人々が間違っていたことを証明しました。

注:股関節の表面置換術(Hip Resurfacing / 人工股関節表面置換術)

 股関節の表面置換術とは、変形性股関節症や大腿骨頭壊死などによって損傷した股関節を修復する整形外科手術の一種である。英語では「Hip Resurfacing(ヒップ・リサーフェシング)」と呼ばれる。

 通常の「全人工股関節置換術(THA: Total Hip Arthroplasty)」と、この「表面置換術(BHR等)」には以下のような明確な構造的・機能的違いが存在する。

  • 骨の温存量(最大の違い)
    • 一般的な全人工股関節置換術(THA): 痛みの原因となる大腿骨の先端(大腿骨頭)を頸部ごと切断し、大腿骨の髄腔(骨の中央の空洞)に金属製の長い棒(ステム)を深く挿入して固定する。
    • 表面置換術: 大腿骨頭を切断せず、痛んだ軟骨や骨の表面だけを削り、金属製のキャップ(王冠のような被せ物)を被せる。骨の大部分を残せるため、患者自身の自然な骨構造を高度に温存できる。
  • 脱臼リスクの低さと運動性の維持
    表面置換術では、本来の大腿骨頭とほぼ同じ大きさの大きな金属ボールを使用する。球体が大きいほど骨盤側のカップから外れにくくなるため、手術後の脱臼リスクが極めて低い。そのため、ハイレベルなスポーツ復帰や強度の高い身体活動への適応に優れる。
  • 将来の再手術(再置換術)への強さ
    人工関節には耐用年数(一般的に15~20年以上)が存在する。将来的に人工関節が磨耗・劣化して再手術が必要になった場合、通常の置換術(THA)で骨を大きく削っていると再置換が難しくなる。しかし表面置換術であれば、初回手術で自分の骨が多く残されているため、2回目の手術の際に通常のTHAへスムーズに移行できるという大きな優位性を持つ。
  • 適用条件と留意点
    自身の骨にキャップを固定する構造上、骨質が良好であること(骨粗鬆症がないこと)や、骨頭の変形が強すぎないことが適応条件となる。そのため、比較的若く、活動性が高く、骨の強度に優れるアスリートや男性患者を中心に選択されることが多い(※元プロテニス選手のアンディ・マリーがこの手術を受けてトップレベルの前線に復帰した例は世界的に知られている)。

 モーターシティ(デトロイト)で過ごした期間中、彼は57ゴール163ポイントを記録しました。将来の殿堂入り選手は、デトロイトでも依然として効果的な選手であることを示し、何度もチームをプレーオフ争いへと押し上げる手助けをしました。

 ケインには、まだどれだけの力が残っているのでしょうか?彼が本当の意味でエリート級のフォームに戻ることを想像するのは難しいでしょう。しかし、もしデトロイトで見せたプレーを維持できれば、それはこのチームにとって大きな助けになるはずです。

ブラックホークスに復帰したスター選手、パトリック・ケインのプレイ解説・パフォーマンス紹介映像です。ベダード不在の間も、チームを牽引できるベテランとして存在感を示せるでしょうか。

🥅 スペンサー・ナイトはフランチャイズ・ゴールテンダーなのか?

 昨季のブラックホークスにとって、明るい材料の一つだったのがゴールテンダーのスペンサー・ナイトです。ナイトは2025年3月のシーズン途中のトレード後(フロリダ・パンサーズから)、シカゴで初めてフルシーズンをプレーしました。元1巡目指名選手は、期待を裏切りませんでした。

スタッツが示す高いパフォーマンスと今後の真価 📈

 HockeyStats.comによると、ナイトは昨年、ゴールテンダーのWARGoals Saved Above Expectedトップ10に入りました。

 この若いゴールテンダーは、ゴール前で堅実なプレーを見せました。伝統的なスタッツがやや厳しい印象を示していたとしてもです。彼はそのパフォーマンスで、チームのために多くの試合を勝ち取ってみせました。

 ナイトのポテンシャルの高さは、常に存在していました。彼はシカゴでの在籍期間の早い段階から、その一部を形にしています。

 彼はフランチャイズ・ゴールテンダーになるのでしょうか?それとも、今度のシーズンには地に足のついた状態(動きが鈍い、横に動けない)へと戻ってしまうのでしょうか?

讃岐猫🙀の深掘りコラム】シカゴの守護神スぺンサー・ナイト:真のエリートへ脱皮を果たす新シーズンの展望

 2025-26シーズン、再建途上のシカゴ・ブラックホークスで守護神としての確固たる地位を確立したのが、当時25歳のゴールテンダー、スぺンサー・ナイトである。昨季はキャリアハイとなる55試合に出場し、19勝25敗11分、防御率2.82、セーブ率.902を記録した。

 チーム全体として失点数がリーグ下位(275失点)に沈み、防御ゾーンでのハイデンジャー(被危険度)シュートを大量に打たれる過酷な環境下でありながら、ADVANCED STATS(高度スタッツ)における指標「Goals Saved Above Expected(GSAx:期待失点数に対する阻止点数)」で「+33.47」という驚異的な数値を叩き出し、WARとともにリーグトップ10入りを果たした。

 見掛けの防御率や勝敗数といった伝統的な指標以上に、彼のパフォーマンスがチームを敗戦の淵から救い出していたことはデータが如実に証明している。

 2026-27シーズンを迎えるにあたり、「ナイトのポテンシャルは一過性のものか、それとも本物か」という議論が活発に行われている。結論から言えば、専門家の多くは彼が新シーズンも高水準のパフォーマンスを維持し、ブラックホークスの真の「フランチャイズ・ゴールテンダー」へと進化を果たすと肯定的である。

 昨季は国際大会(オリンピック休止期間)を挟む変則的で密度の濃い日程の中、主力守備陣の相次ぐ負傷離脱という逆境に直面したが、ジェフ・ブラシイルヘッドコーチが評価するように「感情の起伏が少なく、極めて冷徹かつ冷静に集中力を保つメンタル」が彼の最大の強みとなっている。

 また、ハイデンジャー・セーブ率(HDSV%)で上位数パーセントに食い込むなど、驚異的な反射神経とポジションの確かさは本物であると高く評価されている。

 もちろん、課題や揺り戻し(回帰現象)への警戒感も存在する。トップレベルのGであっても2年連続で90パーセンタイル以上のハイデンジャー・セーブ率を維持することは極めて困難であり、前シーズン並みの超人的なセーブ数値を連発することは難易度が高いと分析するアナリストもいる。

 さらに、今オフのブラックホークスはボウエン・バイラムの補強やパトリック・ケインの復帰など、攻撃面の補強に重点を置いたため、守備陣の若さからくる隙は、今季もナイトがカバーしなければならない場面が多くなると予想される。

 しかし、昨季に経験した「フルシーズンを1番手として走り切った経験」と、2025年9月に結んだ3年総額1,750万ドルの長期契約がもたらす安定感は大きい。2026-27シーズンは日程の過密さも緩和される見込みであり、体力的な余力を持って試合に臨める点は追い風となる。

 コナー・ベダードが開幕離脱を余儀なくされる苦しい状況下において、ナイトがゴール前で魅せる「勝利を奪い取るプレー」は、チームが再建の段階をクリアし、プレーオフ争いへとステップアップするために不可欠な要素である。今季彼がさらなる飛躍を遂げ、ヴェジーナ賞(最優秀G賞)の候補群に名を連ねる存在になることすら期待されている。

出典:

まとめ

 ブルーインズが東地区で勝ち抜くには、持ち前のフィジカルな強さを保ちつつ不必要な反則を減らし、主力選手の負担を軽減することが鍵となります。

 一方のブラックホークスは、ベダード選手の不在をベテランや若手がカバーし、復帰したパトリック・ケイン選手や守護神スペンサー・ナイト選手が真価を発揮できるかが躍進の分かれ目です。

 新シーズンにおける両チームの戦術的工夫と選手たちのステップアップに注目しましょう 🏆

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