世界ジュニア選手権真っ盛り!アメリカ、フィンランドに勝利!カナダも順調!

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はじめに

 新年、あけましておめでとうございます。

 今年もNHLをはじめ、アイスホッケーを追いかけ回して行きたいと思ってます。年頭の目標としては、NHL以外のリーグ(例:KHL)やNHLの下部リーグはどんな感じになってるのか、なんてのもお伝えしていきたいです。

 今回は、現在カナダで開催されている世界ジュニア選手権の、ごくごく一部の様子をお届けします。このブログでも大会前に少し記事にしたっきりで(しかもカナダ代表の紹介のみ)、全く手付かずでした^^;。

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讃岐猫
讃岐猫

オイラも、そろそろ寝正月から体を動かさないとにゃ。

引用元:NHL.com「World Junior Championship roundup: United States handles Finland」。

2023年IIHF世界ジュニア選手権・6日目

 土曜日、(カナダ)ノバスコシア州ハリファックスのスコシアバンク・センターと、ニューブランズウィック州モンクトンのアベニール・センターで開催されている、2023年IIHF世界ジュニア選手権は6日目を迎えました。

全試合となると、あまりにも長くなるので、6日目のゲーム2試合のみとします。

アメリカ6、フィンランド2

 ジミー・スナッゲルド(右ウィング、セントルイス・ブルース。現在ミネソタ大学でプレー)が1ゴール3アシストを記録し、アメリカはアベニール・センターで行われたグループBで1位となりました。

 ローガン・クーリー(センター、アリゾナ・コヨーテズ。現在ミネソタ大学でプレー、昨年度ドラフト全体3位)が1ゴール2アシスト、ルーク・ヒューズ(ディフェンス、ニュージャージー・デビルズ。現在ミシガン大学でプレー、一昨年度ドラフト全体4位)が1ゴール1アシスト、トレイ・オーガスティン(ゴールテンダー、17歳!2023年ドラフト対象)が29セーブを記録しました。

 アメリカ代表(3勝1敗)は、月曜日(東部標準時午後4時、日本時間:1月3日〈火〉午前6時)にアヴェニール・センターで行われる準々決勝で、ドイツと対戦します。

米国代表選手の談話

 フォワードのルトガー・マクグローティ(右ウィング、ウィニペグ・ジェッツ。現在ミシガン大学でプレー)は「第1シードのチャンスがあることは分かっていたので、それが現実味を帯びてきているなら、そのチャンスをモノにする試合、特にフィンランド(北京五輪金メダル)との試合にも出ないわけにはいかないよ」と語りました。

 「ウチは良いチームだ。ロッカールームでは、選手たちが準備万端であることが伝わってきたんで、ここから上がっていくだけだし、これからどんどん良くなっていくだろう」。

讃岐猫
讃岐猫

フィンランド代表の中にも、NHLに指名されてる選手が多いにゃ。

決して油断していい相手ではない!

フィンランド代表監督の談話

 レニ・ハミーナホ(右ウィング、2023年ドラフト対象)が1ゴールと1アシストを決め、アレクシ・ヘイモサルミ(ディフェンス、カロライナ・ハリケーンズ。現在はフィンランドのチームでプレー)が2アシスト、アク・コスケンブオ(ゴールテンダー、バンクーバー・カナックス。現在、フィンランドの高校生?)が24セーブを挙げました。

 フィンランド(2勝・1延長敗・1敗)はグループBを2位で通過し、月曜にアヴェニール・センターで行われる準々決勝でスウェーデンと対戦します。

 フィンランド代表のトミ・ラムサ監督(43歳)は「今日は本当に強い相手がいた」とコメントしました。「本当に、本当にスピードのあるチームで、技術のある人たちばかり。彼らは最初の10分間、本当に強い形でスタートしていたと思う。

 我々は負けていましたが、第2ピリオド・最後の10分間はかなり良いプレーをしていたんじゃないか。今日は守備面が物足りなかったと思います。…6失点もするということは、もっとGKを助けないといけないはず。

 また、パワープレーにも1つの目標があったのに、今日のような試合に勝ちたいなら、もっとチャンスに点を取らなきゃいけない」と語りました。

この試合の得点経過

 第1ピリオド・15分22秒、ライアン・ウフコ(ディフェンス、ナッシュビル・プレデターズ)の最初のシュートがエンドボードへ外れた後、チャズ・ルシウス(センター、ジェッツ。現在はAHLのマニトバ・ムースでプレー)が左ポスト付近で得点し、アメリカがまず1点リードしました。

エンドボード=ゴール裏、透明なハイボードのすぐ下の部分。

 このゴールは米国のパワープレーが終了した11秒後に生まれました。

 16分27秒、ヨアキム・ケメル(右ウィング、プレデターズ。将来、フィンランドのトップ選手になると有望視)がパワープレーによるゴールで1-1の同点に。

 第2ピリオド・4分57秒、マクグローティが自陣のパワープレーでゴールを決め、アメリカが2-1で逆転。ヒューズはリンクの端から端まで滑った後、左サークルで得点を決めたマクグローティにパスを出しました。

 これは、同大会でフィンランドが12回目で初めて許したパワープレーによるゴールでした。

 9分2秒、スロットからのバックハンドでスナッゲルドが3-1と突き放し、14分48秒、右コーナーからクーリーのパスを受けたヒューズが、右ポイントからのスラップショットで4-1としました。

スロット=アタッキング・ゾーン(又はディフェンス・ゾーン)にある2つのフェイスオフ・サークルの間にあるスペース。

バックハンド=ブレードのバックハンド側を使ったシュート。威力は弱いので、ゴールの近くなどで使うと有効。

スラップショット=後方にスティックを振り上げて、野球やゴルフのようにスティックを振り落としてパックをシュートすること。

 27秒後、ハミーナホが右ポストからシュートをリバウンドさせてゴールとし、フィンランドは4-2の僅差まで追い上げました。

 第3ピリオド・3分55秒、クーリーがリバウンドを叩き、5-2。

 16分15秒、左サークルからのシュートをレイン・ハトソン(ディフェンス、モントリオール・カナディアンズ。現在、ボストン大学でプレー)が決め、6-2で米国が勝利しました。

讃岐猫
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パワープレーに強い守備力を持つ、

フィンランドの牙城が崩れたにゃ…。

米国代表監督の談話

 米国代表のランド・ペックノルド監督(55歳)は「守備範囲がとてもはっきりしたと思うよ」とコメントしました。

 「我々が得意としてきたのは攻撃時のパックのポゼッション。オフェンスをしていれば、ディフェンスする必要はないわけで、それがここでやろうとしている大きなことなのです。…より多くのパック・ポゼッションを得て、速くプレーするようにしています。

 しかし、守備をしなければならない時、我々はかなり良いプレーをしていると思いました。特にバックチェック(相手の攻撃を防ぐための、守りのためのチェッキング)が良かったです。明らかに、試合の最後にもいくつか大きな(守備)ブロックがありました」。

カナダ5、スウェーデン1

コナー・ベダード、前評判通りの大活躍!

 2023年のNHLドラフトで1位指名が予想されていたコナー・ベダード(センター、驚異の17歳!)が4アシストを記録し、カナダはスコシアバンク・センターのグループAで2位となりました。

 17歳のフォワードは4試合で18ポイント(6ゴール、12アシスト)を記録し、デール・マコート(1977。センター、レッドウィングス等で活躍)、ブレイデン・シェン(2011。センター、31歳。ブルースで現役プレー中)と並んで、WJC1つの大会におけるカナダのポイント記録を打ち立てました。

 ベダードはまた、WJCでの通算ポイントでエリック・リンドロス(センター、フライヤーズの栄光の背番号88!)と並んで、31ポイント(13試合、14ゴール、17アシスト)を獲得しました。

 リンドロスはWJC21試合(1990-92年)で31ポイントを記録しました。

 ベダードは「リンドロスがどれほど優れたプレーヤーであるかについて、私の父はいくつかのことを言ってくれたよ」と話しました。

 「彼は歴史的な才能の持ち主だった。前にも言ったように、彼と同じ文章に自分の名前が載るというのは、彼がどれだけ優れた選手で、どれだけ圧倒的な存在であったかを知っているだけに、クレイジーなことだよね」。

 ブレナン・オスマン(左ウィング、ニューヨーク・レンジャーズ。現在、OHLのピーターバラ・ピーツでプレー中)が2ゴールを決め、トーマス・ミリク(ゴールテンダー、2023年ドラフト対象。現在、WHLのシアトル・サンダーバーズでプレイ中)が22セーブを記録し、月曜日(東部標準時午後6時30分、日本時間:1月3日〈火〉午前8時半)、カナダ(3勝1敗)はスコシアバンクセンターでの準々決勝でスロバキアと対戦します。

 オスマンは「ベダードは今、真っ赤に燃えているような感じなので、彼がメープルリーフを身に着けて、私たちのチームに迎えることができているのは幸運だ」と語っています。「大事な試合に向けて、今、彼が熱いのはいいことだ」。

讃岐猫
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味方からも、その才能を恐れられているベダード。

早くNHLの舞台でも観たい選手だにゃ。

この試合の得点経過

 カール・リンドボム(ゴールテンダー、ベガス・ゴールデンナイツ。現在、母国のクラブ・チームでプレー中)が39セーブを挙げたスウェーデン(2勝・1延長勝・1敗)は、グループAを3位で終え、月曜日(東部標準時午前11時、日本時間:1月3日〈火〉午前0時)にアヴェニール・センターで行われる準々決勝でフィンランドと対戦します。

 カナダはジョシュア・ロイ(右ウィング、モントリオール・カナディアンズ。現在、QMJHLでプレー)が第1ピリオド開始57秒でゴールを決め、カナダが先制。

 2分8秒、オスマンがパワープレーによるゴールで2-0とし、11分45秒にはタイソン・ハインズ(ディフェンス、アナハイム・ダックス。現在、QMJHLでプレー)が大会2点目を決めて3-0とリードを広げました。

 16分21秒、ルードヴィグ・ヤンソン(ディフェンス、フロリダ・パンサーズ。現在、スウェーデンのリーグでプレー)によるポイントからのスラップショットが、パワープレーでのスクリーン(ゴール・クリーズ前に数名の選手が上がってきていること)を突き破り、スウェーデンは3-1と差を縮めます。

 スウェーデンが再びリードを奪うチャンスがありましたが、第2ピリオド終盤の53秒間、5対3のパワープレーによる形勢逆転に失敗してしまいました。

 その後、第3ピリオド・35秒、オスマンはゴールを決めて4-1とし、12分42秒、右サークルからケビン・コルチンスキー(ディフェンス、シカゴ・ブラックホークス。現在、WHLのシアトル・サンダーバーズでプレー)がスナップショットを決めて、カナダが5-1で勝利しました。

まとめ

 まあ、アメリカとカナダが順調に勝ち上がって、決勝で対戦するとは思うのですが、一発勝負ですからね、そこがトーナメントの怖いところ。金メダルチームであるフィンランドと、思わぬ伏兵になる可能性を持つスウェーデンの存在は侮れません。

 そんな緊張感を伴う大会で、スイスイとプレーして、どんどん個人新記録を打ち立てていくカナダ代表ベダードの末恐ろしいこと。彼は今年のドラフト対象者ですから、ますますNHLのどのチームが彼を指名するのか、楽しみになってきました。

讃岐猫
讃岐猫

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

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