カナックス、プレーオフで大善戦!チームについて知っておこう!

NHLチーム紹介

はじめに

 第2ラウンドに入ったNHLプレーオフ、3連勝で一気に王手、いやチェックメイトをかけているのが、ニューヨーク・レンジャーズ。このままカロライナ・ハリケーンズがなす術なく敗退してしまいそうな程、レンジャーズは充実しています。

 興味深いのが、今回の主役=バンクーバー・カナックスvs.エドモントン・オイラーズの顔合わせ。どちらもカナダのチームである上に、今シーズンの開幕カードと同じであり、オイラーズは完膚なきまで叩きのめされ、開幕からしばらく絶不調に陥ったのも印象深い。

 どちらのチームのファンも、この顔合わせが決まった時、「カナックスだけには負けたくない!」「オイラーズを上に行かせない!」と応援にも力が入っているはず。その盛り上がりの中、カナックスのチーム内も乗っているのか、いい雰囲気のようです。

讃岐猫
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引用元: Sportsnet.ca「Canucks finding ‘a lot of different ways to win’ early in playoffs

今、カナックスの選手達は自信に溢れている!

 ディフェンスマンのカーソン・スーシーは、木曜日(5月9日)、スタンレーカップ・プレーオフが始まる前、バンクーバー・カナックの選手たちはかなりの自信を持っていたと記者団に語りました。

 しかし、プレーオフ開幕から3週間も経たないうちに、カナックスに加わったものがその証拠となったのです。

 第3ピリオドでカナックスに踏みにじられ、5-4でバンクーバーに圧勝を許した水曜日のエドモントン・オイラーズは、わずか2年余りで7度目の1ナショナル・ホッケー・リーグのプレーオフ・シリーズに臨んでいます。

 カナックスの選手の半数は、プレーオフで実質7試合しかプレーしていません。

 しかし、この7試合に詰め込まれた経験は、カナックスをより強く、より自信に満ちた、毅然としたグループにしました。彼らの信念が証明されたのです。

両チームの顔合わせ、第1戦のハイライト映像です!

ここまでのカナックスの戦いぶりを振り返ろう

 ナッシュビル・プレデターズとの開幕戦勝利からの6試合と、オイラーズとのスタンレーカップ準々決勝第1戦を通じて、カナックスは次のようにして勝利を手にしました。

•3人のゴールキーパーを交代させながら勝ち続けた。

第3ピリオドの12秒間で2得点を挙げ、ナッシュビルとの第1戦に勝利した。

•第2戦では優勢だったが負けた。

第3戦は圧倒されたが、勝利した。

第4戦は、第3ピリオド終盤にゴールキーパーが退場している間に2点を奪い、延長戦の末に勝利した。

第6戦では、試合終了まで残り99秒で得点し、アウェーで1-0で勝利し、冷静にプレデターズを完封した。

4対1の劣勢を乗り越えてエドモントンとの第1戦に勝利し、強力なオイラーズを18本のシュートに抑え、コナー・マクデイビッドには1本もシュートを打たせなかった。

讃岐猫
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監督もチームの成長を実感

 春になっても、この2週間半でカナックスほど成長したものはありません。

 「そうだね、たくさん成長したかもしれない」とバンクーバー監督、リック・トチェットは木曜日のカナックスの「オフの日」に記者団に語りました。「この2週間の経験で(成長が)加速したと思うよ。2週間にわたって、さまざまなタイプのゲームをやってきた。

 そうやって経験から成長していくんじゃないかな。「ああ、そこに行ったことがあるなぁ。ああ、そうだ、それを見たよ。私たちはこれをやり遂げたんだ』みたいにね。サンプル・サイズが小さく、2週間でも3週間の経験でも、それは構わないさ。

 でも、だからこそ、僕がタンパやコロラドをとても尊敬しているんだ。彼らは長年にわたってそれを見てきたからです。彼らはそれを5年間やってきたからね。我々は短期集中コースを受講しており、チームのみんながそれを理解し始めているんだ」。

 レギュラーシーズン終了以来、カナックスでプレーした22人の選手のうち10人は、NHLのプレーオフでフルスロットルの試合を経験したことがありませんでした。

 「この経験が役に立っている」とスーシーは語っています。「ビハインドから逆転したり、リードを保ったり、勝つためのさまざまな方法を経験してきたことが、今までの試合にも役立っていると思う。

 そして、このプレーオフの序盤は、僕らにとって非常に大きなものになっているんじゃないかな」。

小さな村でもNHLに熱狂!

こんにちは、イルマ

 アルバータ州で育った唯一のカナックス選手であるスーシーは、エドモントンから車で南東に2時間、人口約500人の村にある彼の幼少期の学校、村の名を冠したイルマ・スクールでは水曜日に「ジャージー・デー2」があったと言いました。

 「学校には、大きなオイラーズ・セクションとバンクーバー・セクションがあった」と29歳の彼は幼稚園から高校までの学校(K-12=幼稚園の年長から始まり高等学校を卒業するまでの13年間の教育期間の総称)について語っています。

  「もう少しオイラーズのジャージを着てくる人がいると思ったけど、生涯オイラーズだと言っているファンを、このポストシーズンで、カナックス・ファンに変えるのがどれだけ難しいことか分かっているさ。

 でも、誰がバンクーバーのジャージを着ているかについて、メモしておくよ。もちろん、故郷にはカナックスのジャージを着ている親戚がたくさんいる。(僕にとって)少し余分なモチベーションかもしれないけど、分かっている。

 …オイラーズは、アルバータ州のその地域にとって大きな意味を持っているってことをね(地元では、それだけオイラーズの存在が大きい)」。

 スーシーは、サッター・カントリー3イルマ・エース4で、彼にとって最初のホッケーをプレーしました。NHLに6人のサッター兄弟を輩出した少し大きな町バイキングは、イルマから高速道路 14号線を30分ほど上がったところにあります。

讃岐猫
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カナダとラトビアの昼は長い?

ある物に凝りまくっている選手

 新人ゴールキーパーのアルトゥールス・シロフスが、アメリカン・ホッケーリーグから呼び戻されてからの4試合、最も貧弱な成績を5収めているにもかかわらず、23歳の彼が「プレーする権利を獲得した」とトチェット監督は語りました。

 しかし、金曜日の夜に行われる第2戦のスターターとして、実際に指名することはありませんでした。

 おそらく、このラトビア人選手は、木曜日、カナックスのスタッフへ、NHLへの予期せぬ昇格以来住んでいるアパートに、遮光ブラインド6があれば本当に助かると話した後、ぐっすり眠ったことでしょう。

 「彼に遮光ブラインドを付けさせなければならないな」とトチェットは語っています。「彼はアパートに住んでいるんだけど、おそらく遮光ブラインドはないと思うよ。それが今、僕が扱っていることなんだ。

 彼はここに来て3、4週間経ち、〈遮光ブラインドが必要だ〉と決めたみたいだよ。さあ、行こう、さっさと手に入れよう、みたいな。遮光ブラインドは僕がやるよ、他のことはクラーキーがやってくれるさ」。

 クラーキーはゴールテンディング・コーチのイアン・クラーク(57歳。2001年からコーチ業開始、フロリダ・パンサーズ、コロンバス・ブルージャケッツでもコーチ)で、今シーズンのカナックスの組織で、最も貴重なメンバーの1人です。

ハイタッチはほどほどに

パーム・パイレーツ7

 第1戦終了時、トッチェット監督がベンチからロッカー・ルームに向かう途中、数人のカナックス・ファンと熱狂的にハイタッチしていたことについて尋ねられたとき、トッチェットは恥ずかしそうに答えました。

 「ああ、それがどうしてやれたのか分からないんだ」と彼は言いました。「普段はそういうことはしないようにしているんだよ。わかんないけど、ファンを何人か見かけたんだ。あの男には同情するよ。僕は彼の手をかなり強く叩いたからね。でも、普段はそんなことしない。

 僕は平静を装うようにしている。そうだねぇ、僕はジェットコースターに乗るのが嫌いでね。うん、ただ気持ち全部を吐き出しただけだよ、後はわからないな」。

讃岐猫
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カナックスは諦めない!

プレーオフの音

 水曜日(5月8日)、カナックスが第3ピリオドの5分間で3得点を挙げた時、ロジャース・アリーナ(カナックスのホーム)の観衆に向かってスーシーは次のように語っています。「昨夜の試合後、アドレナリンが何時間も出ていた。

 あの4点目と5点目のゴールの後、おそらく僕が今まで参加した中で、最も大きな声援を受けたと思う。ベンチにいても何も聞こえなかった。次のホイッスルが鳴っても、まだ何も聞こえなかった。それをうまく利用し、僕らはただ楽しむことができたんじゃないかな。

 つまり、観客は4-1で負けていたにもかかわらず、あきらめていなかったってわけだ。僕らも諦めていなかったよ、あれは最高にすごかった」。

NHLにも二刀流選手はいる!

ピーティー(エリアス・ペターソンの愛称)の進歩

 カナックス・ネイション(カナックス・ファンによるFacebook)での尽きることのない議論の源である、エリアス・ペターソンのプレーオフ連続無得点記録は、オイラーズ戦でも続きました。

 しかし、9280万ドル(約145億円)のセンターは、3本のシュートをネットにかけ、(守備では)今季最多の4ヒットを記録するなど、好調な試合運びを見せてくれています。

 この25歳は、(相手の得点の)リードを追い、そして(自分のチームのリードを)守るために、攻守両方で起用されました。

 「彼は非常に過小評価されている二刀流ホッケー選手だ」とトチェットは語っています。「彼はゴールを決めるだろう。私は彼に考えすぎてほしくないんだ。

 (エドモントン戦)第3ピリオド、彼があそこでシュートを打とうとするのを見たし、彼は2、3人を追い越し、最後の最後で相手のシュートをブロックしていた。つまり、彼には築くべき良い点が十分にあるということさ。彼は自信を持って明日に臨むはずだよ。

 ええ、僕は彼に9分間プレーさせた。あの子のプレーに自信を持っているからね。そうでなければ、彼とはプレーしないだろう。僕が彼の背中を支え、彼も僕の背中を支えていることを知っているはずさ。そういう仕組みなんだよ」。

まとめ

 最新の試合結果によると、日本時間で5月11日(土)午前中に行われたプレーオフ・セカンド・ラウンドで、延長戦の末、2-3でカナックスは惜しくも敗れてしまいました。第2ピリオドまで3-2でリードしていたカナックス、そのまま行くかと思ったのですが…。

第2戦のハイライト映像です!

 第3ピリオド、プレーオフで戦いながら、成長し続けるカナックスを止めたのは、やはりオイラーズのスーパースター=コナー・マクデイビッドでした。カナックスの3人の選手による、マーク受け渡しの遅れ(1人転倒)を見逃すほど、マクデイビッドは甘くありませんでした。

 気落ちしたのか、オイラーズのシュート15本に対し、カナックスはたった2本。そのダウンなムードのままじゃ延長戦に勝てるわけもなく、押し切られてしまいました。これで1勝1敗のタイ、第3戦は日本時間で13日(月)、中1日が両者にどう影響してくるでしょうか。

讃岐猫
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【註釈】

  1. 2020年以降、毎シーズン、エドモントンはプレーオフに出場しており、「7度目」とは一つのシリーズ、例えば「first round」「second round」の事を指していると思われる。

     エドモントンは2020-21シーズン1回、21-22シーズン3回、22-23シーズン2回、そして今シーズン1回とシリーズに出場している。
    ↩︎
  2. 様々な種類のスポーツやチームの多様性を受け入れ、網羅的に紹介するイベントの事を言う場合など、スポーツ関連のイベントの総称でもあるが、ここでは、パブリック・ビューイングにジャージを着て、イベントに参加する日の事である。
    ↩︎
  3. カナダのアルバータ州バイキング出身のサッター家は、NHLで最も有名な家族の1つとされる。6人の兄弟=ブレント、ブライアン、ダリル、デュアン、リッチ、ロンは、1970年代後半〜1980年代初頭にNHL入りしている。

     ブライアン、デュアン、ダリル、ブレントの4人の兄弟はコーチとゼネラルマネージャーになり、ブライアン、ダリル、ブレントはそれぞれカルガリー・フレイムスのヘッドコーチを務めている。
    ↩︎
  4. East CSHL(Central Senior Hockey League)所属のジュニア・チーム。1963年設立。
    ↩︎
  5. NHLでの成績はここ2シーズンで9試合しか出場しておらず、ゴール防御率も9割を超えていない。

     今シーズン、AHLのアボッツフォードでプレーしていたが、バンクーバーのレギュラー・ゴールテンダー、サッチャー・デムコとケイシー・デスミスがナッシュビル・プレデターズとのプレーオフで怪我をしたため、プレーオフ・デビューのために呼び戻された。

     2024年4月28日、デビュー戦で30ショットのうち27ショットを止め、カナックス4-3の勝利に貢献。デスミス復帰後も出場し、5月3日、第6戦の1-0で初のプレーオフ完封を記録。プレーオフのシャットアウトを獲得したフランチャイズ史上最年少のゴールテンダーとなる。
    ↩︎
  6. 緯度が北緯49度と高いため(東京:北緯35度)、バンクーバーはカナダの中でも特に長い日照時間となっており、日の出が朝5時頃、日没が22時近くになる。早めに体を休めたいため、ブラインドが必要ということだろう。

     だが、シロフスの母国ラトビアも23時近くに、やっと夕方になるので、彼はバンクーバーの気象に抵抗ないと思われるが…。
    ↩︎
  7. 2014年にイタリア発祥で、スケート・カルチャーを中心にストリート・シーンで若者に人気のファッション・ブランド、パームエンジェルスの中の人気シリーズ。ブランドキャラのパーム・ベアーがパイレーツ(海賊)に扮したデザイン画を使用。

     トチェットがハイタッチしたカナックスの若い?ファンを総称したものか。あるいは彼らがそのブランドを着ていたのか。 ↩︎
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