はじめに
2025-26シーズンのNHL開幕が迫る中、注目のカナックスを徹底チェック🏒✨新監督フットのもと、チームの連携や戦術はどう変化するのか。エバンダー・ケインやエースであるペッターソン、若手ディフェンスのウィランダーなど、注目選手の活躍ポイントも詳しく解説。
開幕前に知っておきたいチームの見どころがぎゅっと詰まった内容です!
参照記事:NHL公式サイト「Canucks season preview: Foote, Pettersson key in bid to get back to playoffs」
🏒バンクーバー・カナックスの2025-26シーズンプレビュー✨
2025-26年のNHLレギュラーシーズンは、10月7日にいよいよ開幕1します🏒!それに合わせて、NHL.comでは全チームを対象に「注目すべき6つのポイント」を紹介しています。今回はカナダ西部の人気チーム、バンクーバー・カナックスをチェックしていきましょう😊。
昨シーズンの成績は38勝30敗14分。パシフィック・ディビジョンで5位に終わり、プレーオフ進出はなりませんでした。チームを率いるのは新監督アダム・フット2。かつてNHLを代表するディフェンスマンだった彼が、どんなチームを作っていくのか注目されています👀
カナックス新監督の人選には、紆余曲折ありました。
🔍フット監督の挑戦とペッターソンの再起
フット監督が最初に取り組むべきは、チームを掌握し立て直していくことです🔍。昨季の不調で崩れた連携がうまくいかず、流れの悪い試合も多くありました。そこで重要になるのが、チームのエースセンター、エリアス・ペッターソンの復活です😊。
ペッターソンは昨季64試合で45ポイント(15ゴール・30アシスト)を記録しましたが、2022-23シーズンの自己最高102ポイント(39ゴール・63アシスト)と比べると大きく数字を落としました3。
ペッターソンはゴール前でのクリエイティブなプレーこそが真骨頂であり、その自信を取り戻すことが求められています。26歳の彼がその感覚を取り戻せるかどうかが、カナックスの命運を左右します🔥
昨季は相手ディフェンスに押し負ける場面も目立ったため、フィジカル面での強化やプレーの安定感もカギになりそうです。
🧤プレーオフ進出のカギを握るのはゴーリー陣!
カナックスが再びプレーオフの舞台に戻るためには、守護神サッチャー・デムコの健康維持、ケガなくシーズンを乗り切ることが欠かせません😊。29歳のデムコは、7月1日に3年総額2550万ドル(約38億円)の大型契約を結びました(契約は2026-27シーズンからスタート)。
ですが、正ゴーリーになってからのここ4シーズン、一度もケガのないシーズンを過ごしたことがありません4。
昨季もわずか23試合の出場にとどまり(10勝8敗、平均失点2.90、セーブ率.889)、途中で2度のケガに見舞われ、離脱を余儀なくされました。今季こそ、最後まで健康を保てるかどうかが大きな焦点です。
一方、バックアップのケビン・ランキネンは、2月21日に5年・2250万ドル(約34億円)の契約を締結。デムコとのコンビが4シーズンにわたって安定したゴールテンダー陣を形成し、さらにランキネンの起用によってデムコの負担を減らすことが狙いです🧤。
デムコが休養を取りながらシーズンを乗り切れるようにするのが、今季の大きな狙いです💪
✨注目の新加入選手・エバンダー・ケイン
この夏、チームに新たな戦力が加わりました✨。フォワードのエバンダー・ケインです。6月25日、エドモントン・オイラーズとのトレード5で加入したケインは、フィジカルの強さと闘志あふれるプレースタイルで、相手チームにとって非常に厄介な存在になり得ます。
身長6フィート2インチ(約188cm)、体重218ポンド(約99kg)のパワフルな選手です😊。
アダム・フット監督が、ジェイク・デブラウスクをエリアス・ペッターソン、ブロック・ボーザーと組ませるのか、それともケインをペッターソンの横に置いて、彼のプレーエリアを広げるか——その起用法が注目されています👀
34歳のケインは、昨季はスポーツヘルニアと膝の手術からの回復のため、レギュラーシーズンを全休しましたが、そのシーズンのスタンレーカップ・プレーオフではオイラーズで21試合に出場し、6ゴール(キャリアハイ)・6アシストの計12ポイントを記録しています。
これまでのNHLキャリア15シーズンで2度の30ゴールシーズンを達成6しており、2023-24シーズンも24ゴールを挙げていました。健康なケインが戻れば、チームの攻撃力アップは間違いなしです🔥
額面通りに働いてくれれば、キャリアも豊富だし、相当な戦力になると思う。ただ、ケガが完治しているのかどうか。
🌟サプライズ候補は若きDFトム・ウィランダー
今季のカナックスで“思わぬブレイク”を果たすかもしれないのが、ディフェンスマンのトム・ウィランダーです🌟。トレーニングキャンプでは、滑らかなスケーティング、持ち味のスピードとトランジション能力を存分に発揮し、関係者の注目を集めました😊。
もしカナックスがシーズン開幕ロスターに8人のディフェンスマンをロスター登録する方針を取るなら、ウィランダーがその枠に入る可能性も十分あります。
20歳のウィランダーは、ボストン大学で2シーズンを過ごした後、プロとしての適応段階にありますが、守備面での落ち着きと判断力をすでに見せています。
ウィランダーは2023年のNHLドラフト全体11位指名。大学での2年間で39試合出場、24ポイント(2ゴール・22アシスト)を記録、プラスマイナス通算+45という高評価を得ました。昨季は39試合で24ポイント(2ゴール・22アシスト)を挙げ、攻守両面に優れたディフェンスマンとして評価されています。
ニューイングランド地区のディビジョンIオールスター7にも2度選出されるなど、期待の若手です💫
💪もう一人の「エリアス・ペッターソン」も存在感!
実はカナックスには、もう一人「エリアス・ペッターソン」8という選手がいます😄 彼はディフェンスマンで、1月下旬にチームに合流しました。タフでフィジカルの強いプレースタイルが特徴で、短期間でチームの信頼をつかみました💪。
2022年のNHLドラフト3巡目(全体80位)で指名されたこの左利きDFは、昨季28試合で1ゴール・2アシストの3ポイントを記録🏒。39ヒットを放ち、平均アイスタイムは12分49秒。
身長6フィート2インチ(約188cm)、体重185ポンド(約84kg)とバランスの取れた体格で、昨季、AHL(アメリカン・ホッケー・リーグ)のアボッツフォードでスピードや強度の高い試合に素早く適応した経験が、今季のNHLでの即戦力として評価されています😊。
もう1人の「エリアス・ペッターソン」は黒ジャージの背番号25番でディフェンスマン。フォワードの方は40番です。
今季は開幕から第3ペアでの起用が予想されており、期待が高まっています🔥

ウィランダーやペッターソンという若手ディフェンスマンは、ゴーリーに不安いっぱいのカナックスからすれば、出てきてほしい逸材の最右翼だにゃ。それなりに補強をしたチームだけど、不安要素しか見当たらない。なんたって主力に怪我人が多すぎる!ゆえに、少ない得点機会を確実に守り切って、確実に勝ち星を拾っていくしかないかも。
🎯ファンタジー注目選手はジェイク・デブラウスク
フォワードのジェイク・デブラウスクは、バンクーバー移籍1年目の昨季。チームの得点王として大きなインパクトを残しました😊。キャリアハイとなる28ゴール(20アシスト)をマークし🎯、そのうち14ゴールはパワープレーでの得点。これはリーグ全体でも5位タイという素晴らしい数字です👏
ちなみに、デブラウスクが前所属のボストン・ブルーインズで、過去4年間に決めたパワープレーゴールの合計は13本。それをわずか1シーズンで超えたのです。
また、デブラウスクはフィジカル面でも頼もしく、ここ3シーズン連続で85回以上のヒットを記録しています。ペッターソン、ブロック・ボーザーと組むトップラインでのプレーが続けば、さらに得点数を伸ばす可能性があります💥
NHLの公式データ「EDGEスタッツ」9によると、彼は昨季“危険度の高い得点(high-danger goals)”10でリーグ4位タイの24ゴール、“危険度の高いシュート(high-danger shots)”ではフォワード全体の上位3%(97パーセンタイル)にランクイン🧩。まさに攻撃の要といえる存在です🔥
🧩予想ラインナップ(Projected Lineup)
フォワード陣
デブラウスク ― エリアス・ペッターソン ― ブロック・ボーザー
エバンダー・ケイン ― フィリップ・ヒートル ― ジョナタン・レッケレミーキ
ニルス・ホグランダー ― テディ・ブルーガー ― コナー・ガーランド
ドリュー・オコナー ― アートゥ・ラーティ ― キーファー・シャーウッド
ディフェンス陣
クイン・ヒューズ ― フィリップ・フローネク
マーカス・ペッターソン ― タイラー・マイヤーズ
デレク・フォーボート ― エリアス・ペッターソン
ゴーリー
サッチャー・デムコ
ケビン・ランキネン
まとめ
昨季は惜しくもプレーオフを逃したカナックスですが、新監督アダム・フットのもとで、攻守のバランスが取れたチームに生まれ変わるかもしれません😊。
ケインやデブラウスクといった得点源、そして若手ディフェンス陣の成長がかみ合えば、今季は上位争いに食い込む可能性も十分です✨

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 本記事で取り上げているカナックスの開幕は、10月9日(木)・午後7時試合開始、ホームでカルガリー・フレームスと対戦。ちなみに、フレームスは前日午後8時試合開始、アウェイでエドモントン・オイラーズとの対戦で、ひと足早く開幕している。
↩︎ - Adam Footeは、カナダ・トロント出身の元プロアイスホッケー選手で、現在はバンクーバー・カナックスのヘッドコーチ。1989年のNHLドラフトでケベック・ノルディクスから全体22位で指名され、1991年から2011年までの19シーズンにわたって活躍。
ディフェンスマンとしてプレーし、コロラド・アバランチでは1996年と2001年のスタンレーカップ制覇に貢献。また、2002年のソルトレイクシティオリンピックでカナダ代表として金メダルを獲得。
引退後はコロラド・アバランチのディフェンスコーチを務めた後、2018年から2020年までWHLのケロウナ・ロケッツのヘッドコーチを歴任。2023年1月にバンクーバー・カナックスのアシスタントコーチに就任し、2025年5月にヘッドコーチに昇格。
フットは、堅実な守備とリーダーシップで知られ、カナックスの再建に向けて重要な役割を果たすと期待されている。
↩︎ - ペッターソンの2024–25シーズン、ポイント獲得率はキャリアワーストの0.7に落ち込んでいた。この不振の背景には、シーズン中に抱えた膝の腱炎が影響している。ペッターソンはこの怪我により、オフシーズンのトレーニングにも支障をきたし、準備不足のままシーズンに臨むこととなった。
さらに、チーム内での人間関係の問題も影響を及ぼした。特に、J.T.ミラーとの関係悪化が報じられ、ペッターソンはトレードの噂にまで巻き込まれる事態となっていた。しかし、ペッターソン自身は「復讐の季節」と位置づけ、2025–26シーズンでの巻き返しを誓っている。
↩︎ - 2021–22シーズンには膝の手術を受け、2022–23シーズンでは鼠径部の怪我により35試合を欠場。2023–24シーズンでは膝の怪我により26試合を欠場し、プレーオフでも全試合を欠場している。
2024–25シーズンも膝の怪我によりシーズンの大半を欠場し、復帰後も再発により数試合を欠場。これらの怪我により、デムコは正ゴーリーとしての安定した出場機会を確保できていない。
↩︎ - 2025年6月25日、ケインは2025年ドラフトの第4ラウンドの指名権と引き換えにバンクーバー・カナックスに移籍。
このトレードには、伏線があると言われている。2024-25シーズンのプレーオフ、ケガから復帰し、キングスとの1回戦第2戦に出場。このシリーズで2ゴールを挙げ、その後も2025年のスタンレーカップ決勝まで各シリーズでポイントを獲得した。
しかし、スタンレーカップ決勝第6戦のフロリダ・パンサーズ戦終盤、チームが敗れた後、ケインはオイラーズのチームメイトとの恒例の握手ラインナップに姿を現さなかったため、批判を浴びた。これがトレードのきっかけになったとの見方もある。
↩︎ - 2011-12シーズン、ウィニペグ・ジェッツ在籍時、74試合出場、30ゴール・27アシスト。2018-19シーズン、サンノゼ・シャークス在籍時、75試合出場、30ゴール・26アシスト。
↩︎ - アメリカの大学アイスホッケーリーグであるNCAAディビジョンIに所属する、ニューイングランド地域の大学チームから選出される優秀な選手たちのことを指す。この地域には、ボストン大学やノースイースタン大学など、強豪校が数多く存在する。
選出は、ニューイングランド・ホッケーライターズ協会(NEHWA)によって行われ、各大学のコーチやメディア関係者の投票に基づいている。このオールスター選出は、選手のパフォーマンスやチームへの貢献度を評価する重要な指標とされる。
↩︎ - スウェーデン・ヴェステルオス出身のディフェンスマンで、2022年のNHLドラフトでバンクーバー・カナックスから3巡目全体80位で指名された。2023年4月に3年契約を結び、プロキャリアをスタート。
2023–24シーズンはスウェーデンのオレブロHKでプレーし、2024年3月にAHLのアボッツフォード・カナックスに加入。2024–25シーズンはAHLオールスターに選出されるなど注目を集め、2025年1月25日にNHLデビュー。その後はバンクーバーのラインアップに定着し、堅実な守備とフィジカルなプレースタイルで存在感を示している。
2025年4月5日にはアナハイム・ダックス戦でNHL初ゴールを記録し、チームの歴史的な早さでの5ゴール連続達成に貢献。
↩︎ - EDGE(エッジ/NHL EDGE)とは、NHLがパックと選手の動きをリアルタイムで追跡する技術を基盤に、選手のスケーティング速度、移動距離、ショットスピード、シュート位置、ショート時間(ゾーンごと)などの高度な指標を公開する統計プラットフォーム。
具体的には、すべてのスタジアムに設置された赤外線カメラや埋め込まれたセンサーで、パックと選手の位置を1試合中に数百万もの3次元座標として記録。その生データに機械学習やモデル化を加えて「選手がどれだけ速く移動したか」「どのエリアからシュートしたか」「アイス上での時間配分(オフェンス・中立・ディフェンスゾーン)」「シュート位置別のシュート数/得点率」などを可視化。
EDGEは、これまでチームや放送局内部で使われてきた高度な追跡データを、ファンやメディア向けに公開することを目的とする。2021-22シーズンから導入され、以降のシーズンのデータが閲覧可能で、選手同士やチーム同士の比較機能も備える。
このようなデータによって、ただのゴール数やアシスト数では見えにくい「質の高い得点機会」「選手のフィジカル運用力」「ゲーム内での位置取りと動きの傾向」などを、より緻密に分析できるようになっている。
↩︎ - 「ハイ・デンジャー(High-Danger)」とは、ゴール前から“中心29フィート以内”かつ両サイドのフェイスオフ点とゴールポストから2フィート外側までの仮想線で囲まれたエリアを指すNHL EDGEの定義。このエリアは、ゴールが決まる可能性が高いショットが発生しやすい場所とされ、単なる遠距離ショットよりも重視される。
「high-danger shots」はこの高確率ゾーンから放たれたシュート(ゴールになったものも含む)を示し、「high-danger goals」はそこから実際に得点されたゴールを指す。
指標の算出方法としては、各シュートに危険値(例:位置、リバウンド、ブロックなどを考慮)を割り振り、ある閾値以上のものを“high-danger”として分類する手法が用いられている。
このような指標は、ただ単に打ったシュート数を追うよりも質の高い得点機会を数値化できるため、選手やチームの攻撃力をより精緻に評価する際に用いられる。 ↩︎