はじめに
NHLファン待望の2026-27シーズン日程が遂に発表されました!今季は従来の82試合から84試合へとレギュラーシーズンの試合数が拡大され、リーグ史上最多となる全1,344試合が開催される歴史的なシーズンとなります。
ディビジョン内対戦の強化や豪華な開幕カードなど、見どころが満載です。今回はソース記事を基に、注目の日程や因縁の対決、スケジュールに隠された興味深い数字まで徹底解説します。✨
参照記事:Pro Hockey Rumors「2026-27 NHL Schedule: Key Dates And Storylines」
試合数拡大で歴史的シーズンへ!開幕日の豪華カードと新日程の全貌
NHLが発表した2026-27シーズンの日程は、従来の82試合から84試合へと拡大される歴史的な節目となります。プレシーズンが短縮されることで、リーグ全体では過去最多となる1,344試合が開催。試合数は昨季から32試合も増加し、ファンにはたまらない過密日程が実現します。🏒
レギュラーシーズンで84試合制が採用されるのは、1993-94シーズン以来初めてのことです。今回追加された2試合はディビジョン内対戦に組み込まれました。
これにより、2021年のシアトル・クラーケン加入以降で初めて、全チームが同ディビジョンの7チームと公平に戦うことになります。
【讃岐猫😽の深掘りコラム】収益と公平性を追求した30年ぶりの「84試合制」復刻――新労使協定がもたらす光と影
NHLが2026-27シーズンから、レギュラーシーズンの試合数を従来の82試合から84試合へと拡大する背景には、リーグが抱えていた長年の不公平感の解消と、オーナー側および選手側の巧妙な利害一致が存在する。
この歴史的な変更は、2025年6月にNHLとNHL選手会(NHLPA)の間で基本合意に達した4年間の新労使協定(CBA)に基づいて決定されたものである。
最大の引き金となったのは、2021年のシアトル・クラーケン加入によって32チーム体制となって以降、各フランチャイズから噴出していた「ディビジョン内対戦の不均衡」に対する不満であった。
従来のスケジュール設定では、同じディビジョンに所属するライバルであるにもかかわらず、特定のチームとはシーズン中に4回対戦する一方で、別のチームとは3回しか対戦しないという歪な構造が生まれていた。
今回追加された2試合をディビジョン内対戦に組み込むことで、同地区の全7チームと「ホーム2試合、アウェー2試合」の計4試合を公平に戦う完璧なバランスが実現することとなった。
この試合数増加を選手会側に納得させるための最大の交換条件となったのが、プレシーズンの劇的な短縮である。
新CBAでは、これまで各チームが6~8試合行っていたプレシーズンマッチを4試合へと半減させ、さらにベテラン選手のトレーニングキャンプ期間を最大13日間に制限する措置が盛り込まれた。メディアやホッケー評論家たちは、この改革が双方に異なるメリットをもたらすと分析している。
オーナー側にとっては、プレシーズンゲームに比べて桁違いの入場料収入やアリーナ収益、さらには放映権料やスポンサーシップ料を生み出すレギュラーシーズンが2試合増えるため、実質的なビジネスの最大化に直結する。
一方の選手側は、実質的な意味を持たないエキシビションマッチでの無駄な消耗を避けられるという大義名分を得た形である。
また、AP通信などの主要メディアは、シーズン開幕を9月に前倒ししてレギュラーシーズンを拡大した目的として、過酷なスタンレーカップ・ファイナルの終了から6月下旬のドラフト、そして7月1日のフリーエージェント(FA)市場解禁までのタイトなスケジュールに、よりゆとりを持たせる狙いもあると鋭く指摘している。
しかし、専門家の間ではこの過密日程がもたらす「負の側面」への懸念も根強い。
北米メディアの評論家は、いくらプレシーズンが短縮されたとはいえ、強度の高いレギュラーシーズンが2試合増えることは、シーズン終盤における選手の肉体的疲労(ウェアー&ティア)を蓄積させ、プレーオフ直前の致命的な怪我のリスクを跳ね上げると断定している。
その一方で、順位争いのエンターテインメント性は極限まで高まるという見方が大勢を占める。
追加された2試合によって、各チームには最大4ポイントの勝ち点が余分に与えられることになり、これまでのデータであればプレーオフに進出できていたはずのチームが、まさに新設された「第83試合」や「第84試合」の結果によってワイルドカード圏内から脱落するという、劇的かつ残酷なドラマが展開されるのは確実である。
30年ぶりに復活する84試合制の幕開けは、NHLのビジネス的成功と引き換えに、各チームの選手層の厚さとコンディショニング戦略をこれまで以上に厳しく試す、真のサバイバルレースとなるに違いない。
出典リスト
TSN, “NHL unveils its 2026-27 schedule, the first with 84 games apiece since ’93-94“, July 16, 2026
Pollstar News, “NHL Unveils Expanded 84-Game 2026-27 Schedule“, July 17, 2026
Sports Business Journal, “NHL, NHLPA agree in principle to terms of new four-year CBA“, June 27, 2025
Oil On Whyte, “New 84 game schedule is a significant change for the NHL“, July 2026
注目のシーズン開幕日は9月29日(火)に設定され、初日から5試合の豪華なカードが予定されています。北米でのレギュラーシーズンが10月を待たずに9月中に開幕するのは今回が初めてです。初日はESPNが3試合を全国中継するなど、リーグ全体の盛り上がりは最高潮に達します。🔥
開幕戦では、前年王者のカロライナ・ハリケーンズがホームにフロリダ・パンサーズを迎えます。
さらに午後8時(現地時間)からはニューヨーク・レンジャーズ対ボストン・ブルーインズの伝統的な一戦、午後9時からは前年ウェスタン覇者ベガス・ゴールデンナイツ対シカゴ・ブラックホークス戦が続きます。
開幕日には、モントリオール・カナディアンズ対トロント・メープルリーフス、バンクーバー・カナックス対エドモントン・オイラーズという、カナダ勢同士による熱い2試合も組まれています。
初日から強豪同士のプライドが激突し、目の離せないエキサイティングな幕開けとなるでしょう。🌟
全一斉開催日やスタジアムの熱狂!絶対に見逃せない伝統の一戦と屋外試合
レギュラーシーズン中に全32チームが一斉に試合を行う日は、長いシーズンの中でもわずか2日間のみとなっています。具体的には、10月13日に開催される「NHL Frozen Frenzy」と、レギュラーシーズン最終日となる4月10日です。この2日間は全リーグが最高の熱気につつまれます。⚡
(注)NHL Frozen Frenzy(NHL フローズン・フレンジー)
NHLと米スポーツ専門チャンネル「ESPN」が共同で企画・実施する、レギュラーシーズン前半のメガイベントである。全32チームが同日に一斉に試合を行う(全16試合を開催する)特別な日を指す。2023年10月24日に第1回が開催され、アイスホッケーファンの間で大きな反響を呼んだ。
このイベントの最大の特徴は、全試合のフェイスオフ時刻を「15分刻み」などで意図的にずらす「スタッガード・スタート(時差開催)」を採用している点である。これにより、いずれかの試合で常に激しいアクションやゴールシーンが生まれる状態が作られ、ファンは1日中途切れることなくホッケー観戦を楽しめる仕組みとなっている。
さらに当日は、NFLの「レッドゾーン(RedZone)」に着想を得た「ホイップアラウンド・ショー(Whip-around show)」と呼ばれる生放送特別番組が配信される。
これは、全16試合のなかでゴールが生まれそうな瞬間、パワープレーの場面、激しいヒットやビッグセーブが起きたシーンなどを、スタジオのホスト(ジョン・ブッシグロス氏やケビン・ウィークス氏ら)が独自の判断で次々とザッピング(画面切り替え)しながら、リアルタイムで中継・解説していくシステムである。
レギュラーシーズン最終日の全チーム一斉開催が「プレーオフ進出や順位決定」という切実なドラマ性を持つのに対し、シーズン序盤に組まれる「NHL Frozen Frenzy」は、リーグ全体の熱気を一気に高め、全32チームの戦力を網羅的にファンへ提示するエンターテインメントショーとしての側面が強い。
全32チームが同日に試合を行う日=「NHL Frozen Frenzy」の、熱狂ぶりを伝える2分53秒のハイライト映像です。全試合のゴールシーンだけがテンポよく凝縮されています。
また、今季はファンを魅了する屋外ゲームが3試合予定されています。最初の戦いは10月25日に行われる「2026 Tim Hortons NHL Heritage Classic」で、ウィニペグ・ジェッツがホームにモントリオール・カナディアンズを迎えて大歓声の中で激突する予定です。
大晦日の12月31日には、ユタ大学の本拠地ライス=エクルズ・スタジアムで「Discover NHL Winter Classic」が開催されます。ここではユタ・マンモスがチーム史上初となる屋外試合に挑み、強豪コロラド・アバランチと記念すべき熱戦を繰り広げることになりました。🏔️
屋外戦の最後を飾るのは2027年2月20日の「2027 Navy Federal Credit Union NHL Stadium Series」です。NFLダラス・カウボーイズの本拠地AT&Tスタジアムを舞台に、ダラス・スターズがベガス・ゴールデンナイツを迎え撃つ豪華な一戦です。
(注1)2026 Tim Hortons NHL Heritage Classic(2026 ティムホートンズ NHL ヘリテージ・クラシック)
カナダ国内のスタジアムで開催される、NHL伝統の屋外レギュラーシーズン公式戦である(第8回大会)。カナダの国民的コーヒー・ファストフードチェーンであるティムホートンズがタイトルスポンサーを務める。
2026年10月25日にマニトバ州ウィニペグにある「プリンセス・オート・スタジアム(CFL・ウィニペグ・ブルーボマーズの本拠地)」に3万2千人以上の観客を迎えて開催される。ウィニペグでの開催は2016年(対エドモントン・オイラーズ戦)以来2回目となる。
対戦カードはホームのウィニペグ・ジェッツ(通算3回目の屋外戦)対モントリオール・カナディアンズ(通算5回目の屋外戦)であり、カナダに本拠地を置く「オリジナル・シックス(NHL創設期からの6チーム)」の一角であるカナディアンズを迎える伝統の一戦として注目される。
(注2)Discover NHL Winter Classic(ディスカバー NHL ウィンター・クラシック)
毎年元日(またはその前後)に、主に野球場やフットボール専用スタジアムなどの大規模な屋外会場で開催される、NHLで最も象徴的なレギュラーシーズン屋外イベントである。クレジットカードブランドの「ディスカバー(Discover)」が冠スポンサーを務める。
今季(2026–27シーズン)は2026年12月31日の大晦日に開催される。舞台となるのはユタ州ソルトレイクシティにあるユタ大学の本拠地「ライス=エクルズ・スタジアム(2002年ソルトレイクシティ冬季五輪の開閉会式会場)」である。
ホストを務める「ユタ・マンモス」は、チーム創設(および改名)後、史上初めて挑む屋外公式戦となる。対戦相手は、同じセントラル・ディビジョンのライバルであり、過去に同イベントのホスト経験もある強豪コロラド・アバランチである。
(注3)2027 Navy Federal Credit Union NHL Stadium Series(2027 ネイビー・フェデラル・クレジット・ユニオン NHL スタジアム・シリーズ)
野球場やフットボール競技場などを舞台とする、NHLのもう一つの屋外公式戦シリーズである(米国の信用組合大手ネイビー・フェデラルが協賛)。2027年2月20日に開催される。
今回の最大の特徴は、世界最大級のドーム型スタジアムであり、NFLダラス・カウボーイズの本拠地として知られるテキサス州アーリントンの「AT&Tスタジアム」が舞台となる点である。
同スタジアムは開閉式の屋根を備えているが、本イベントでは「屋外戦(スタジアム・シリーズ)」の扱いとしてリンクが特設される。
テキサス州を本拠地とするダラス・スターズがホストを務め、2023年のスタンレーカップ王者であるベガス・ゴールデンナイツを迎え撃つ、リーグ屈指の強豪同士による豪華なマッチアップである。
さらに今季は海外公式戦も4試合あります。11月12日と14日にはフィンランドのヘルシンキで、ハリケーンズとクラーケンが2連戦を行います。
また12月18日と20日には、ドイツのデュッセルドルフでブラックホークスとオタワ・セネターズが対戦し、欧州のファンを熱狂の渦に巻き込みます。🌍
宿命のライバルと新天地での因縁!スター選手たちが激突する注目カード
ホッケー界を彩るシドニー・クロスビーとアレックス・オベチキンの名勝負が今年も実現します。
オベチキンがワシントン・キャピタルズと再契約したことで、両雄の激突は今季もファンを熱狂させます。対戦は10月7日、1月18日、3月13日、そして4月4日の計4試合が予定されています。🔥
「シドニー・クロスビー vs アレックス・オベチキン」、過去の名シーンや激しいマッチアップ、華麗なゴールシーンといった氷上のプレー映像がベースになっており、今シーズンも続く二人のレジェンドの激突への期待感を煽ります。
2026年スタンレーカップ決勝の再戦も見逃せません。王座を争ったベガス・ゴールデンナイツとカロライナ・ハリケーンズは、12月21日にラスベガスで初対戦を迎えます。続く1月17日にはカロライナへ舞台を移し、雪辱を期す熱い戦いが繰り広げられることになります。
両チームの意地がぶつかります。
今オフの注目トレードでフロリダ・パンサーズへ移籍したブレイディ・カチャックが、古巣オタワ・セネターズへ帰還します。10月21日にカナディアン・タイヤ・センターで行われる一戦は、彼を育てたファンにとっても特別な一日となるでしょう。
新たなユニフォームを身にまとう主将の姿に注目です。
【讃岐猫😽の深掘りコラム】帰還する「かつての顔」を迎える氷上の嵐:ブレイディ・カチャックのオタワ凱旋がもたらす戦術的火花と感情の激突
2026年夏の移籍市場における最大の衝撃波となった、ブレイディ・カチャックのフロリダ・パンサーズへの電撃トレードは、北米ホッケー界の勢力図を大きく塗り替えた。
長年オタワ・セネターズの主将として「チームの顔」を務めた若きパワーフォワードが、実兄マシュー・カチャックと合流する形で新天地を選んだ背景には、勝利への強烈な飢えがあったとされる。
そして早くも発表された2026-27シーズンの日程において、10月21日にカナディアン・タイヤ・センターで行われるセネターズ対パンサーズの一戦は、レギュラーシーズンの1試合を超えた、今季屈指のドラマチックな大一番としてメディアや評論家の間で激しい議論を呼んでいる。
現地メディアの戦術分析によると、この試合は激しいフィジカルの応酬と、感情のコントロールが勝敗を分ける極めてタフな展開になると予想されている。
パンサーズに加わったブレイディは、アレクサンダー・バルコフや兄マシューらとトップ6のウィングを形成し、持ち前の強靭なネット前での存在感と泥臭いパック奪取力で、新生パンサーズの攻撃力を一段上の次元へと引き上げることが確実視されている。
特に古巣オタワでの一戦では、かつて彼を熱狂的に支持したファンからの複雑な歓声とブーイングが入り混じる異様な雰囲気の中、ブレイディがその動揺を力に変えてチャージを仕掛けてくることは想像に難くない。
評論家らは、彼が古巣のディフェンス陣をいかにフィジカルで圧倒し、得意の泥臭いプレースタイルでゴール前を支配するかが、パンサーズの勝機に直結すると見ている。
一方、主将を失ったセネターズの対応も見逃せない。
セネターズはブレイディ放出で得た資産を即座に再投資し、サンノゼ・シャークスから若き得点源ウィリアム・エクルンドを獲得したほか、フィラデルフィア・フライヤーズから守護神サム・エルソンを補強するなど、チームの再編を急速に進めている。
元同僚のシェイン・ピントがメディアに対して語ったように、主力選手たちの間には寂しさと同時に「自分たちも共に成長し、新たな時代を築く」という強い対抗心が芽生えている。
評論家たちの予測では、セネターズのヘッドコーチに就任したトラビス・グリーンは、ブレイディという絶対的な個のパワーを組織的なプレッシングとスピードで封じ込める戦術を徹底する可能性が高い。
特に新加入のエクルンドによるスピードを生かしたカウンターや、ベテランのクロード・ジルーが統率する精神的な結束力が、ブレイディ率いるパンサーズの猛攻を凌ぐ鍵となる。
同ディビジョンの宿敵となった両者の激突は、氷上の戦術的クオリティの高さだけでなく、意地とプライドが激しく火花を散らす、まさに今季前半戦の最高傑作となるに違いない。
出典
CBC News, “Brady Tkachuk returns to Ottawa on Oct. 21“, July 2026
The Hockey News, “Longtime Brady Tkahcuk Teammate Opens Up About Former Captain’s Trade To Florida“, July 2026
NHL.com, “Tkachuk ready for ‘next chapter’ with Panthers after trade from Senators“, June 23, 2026
アナハイム・ダックスとフィラデルフィア・フライヤーズの間には、オファーシートを巡る因縁が生まれています。ダックスのレオ・カールソンに対し、フライヤーズが史上最高額の提示を行ったことで両者の緊張感は最高潮です。
10月24日にフィラデルフィア、1月3日にアナハイムでその火花が散ります。⚡
かつての名手セルゲイ・ボブロフスキーも話題の中心です。今季FAでトロント・メープルリーフスへ加入した彼は、12月13日に古巣パンサーズと初対戦します。さらに7年間本拠地としたサンライズへの凱旋は3月6日です。
かつての仲間たちとの再会は、今季の物語に欠かせないドラマチックな見どころです。🌟

クロスビーとオベチキンの激突は、2026-27シーズンが最後になるかもしれないだけに、ファンは1試合1試合を熱い思いで目に焼き付けながら観るだろうにゃ。このブログの兄弟=KHL専門noteで、オベチキンがNHLから母国のリーグKHLへ移籍?という記事をアップしたけど、それはないだろう。KHLでオビーのサラリーを支払えるチームは限られてるし、移動など彼の体を酷使する可能性が高いからね。
過酷な移動と連戦の明暗!数字で紐解く2026-27スケジュールの舞台裏
今季の過酷な日程を数字で読み解くと、各チームの苦労が見えてきます。最もバック・トゥ・バック(連戦)が多いのはピッツバーグ・ペンギンズの15回です。
対照的にカルガリー・フレームズとベガス・ゴールデンナイツはわずか8回となっており、この連戦数の差が順位争いに影響を与えるかもしれません。
一方で、最長のロードトリップ(遠征)に出るチームは、トロント・メープルリーフス、ロサンゼルス・キングス、ニュージャージー・デビルズ、バンクーバー・カナックスの4チームで、それぞれ7試合連続のアウェー戦に挑みます。
長旅による体力消費をどのようにカバーするかが大きな鍵となります。✈️
これに対して、ホームで最も長く戦える幸運なチームはアナハイム・ダックスです。彼らは10試合連続という最長のホームスタンドを迎える日程となっています。
地元ファンの大声援を背に受けながら、じっくりと腰を据えて戦うことができるこのアドバンテージは、シーズン中盤の大きな強みとなるでしょう。
相手チームが連戦の2日目という有利な状況で戦う回数が最も多いのは、モントリオール・カナディアンズの19試合です。逆にその恩恵が最も少ないのは、メープルリーフスとウィニペグ・ジェッツの各5試合となっています。
こうした対戦日程の妙も、勝敗を大きく左右する隠れたポイントです。🤔
移動距離でも大きな格差が生まれています。最も長距離を移動するのはシアトル・クラーケンの51,335マイルです。対して最も移動が短いのはボストン・ブルーインズの30,924マイルとなっています。
【讃岐猫😽の深掘りコラム】「公平な日程」は幻想なのか――北米メディアが注目する“見えない勝ち点”の正体
NHLでは毎年、日程発表直後から順位予想と同じくらい活発に議論されるテーマがある。それが「スケジュール格差」である。
現地メディアやアナリストは、単純な連戦数だけではなく、「どのタイミングで連戦になるのか」「疲労した相手と何試合対戦できるのか」「ホームにどれだけ長く滞在できるのか」といった“休養格差(Rest Differential)”を、シーズンを左右する隠れた要素として分析している。
2026-27シーズンでも、この格差は例年以上に大きいとの見方が強い。
最も象徴的なのが、モントリオール・カナディアンズが相手チームがバック・トゥ・バック2日目の状態で戦える試合を19試合も持つ一方、トロント・メープルリーフスとウィニペグ・ジェッツはわずか5試合しかないという数字である。
実に14試合もの差があり、北米では「これほどの休養格差は競争の公平性という観点から無視できない」と話題になった。Jason Gregor氏も、この数字は毎年大きく変動するものの、2026-27シーズンは特に極端な偏りになったと指摘している。
一方で、「数字だけでは判断できない」と冷静な分析も多い。例えば15回とリーグ最多のバック・トゥ・バックを強いられるピッツバーグ・ペンギンズは、その一方で総移動距離がリーグでも最少クラスに抑えられている。
そのため評論家の間では、「連戦そのものよりも、連戦の間に長距離移動を伴うかどうかの方が勝敗への影響は大きい」との見方が主流である。実際、ファンやアナリストの議論でも「ホーム→近距離遠征」の連戦と、「大陸横断を伴う連戦」は全く別物として扱われている。
逆に最も恵まれた日程の一つと評価されているのがアナハイム・ダックスである。10試合連続のホームスタンドは、選手がホテル生活を送ることなく、練習環境やコンディションを一定に保ちながら戦える貴重な期間となる。
しかもダックスは、疲労した相手と対戦する試合数もリーグ上位に位置しており、「若いチームが勢いに乗るには理想的な日程」と評価する声も少なくない。
ホームスタンドは単なる移動負担の軽減だけでなく、ラインの完成度を高め、新加入選手を戦術に組み込みやすい期間としても重要視されている。
さらに2026-27シーズンは84試合制への移行によって試合間隔がさらに圧縮されているため、現地では「スター選手の起用法やローテーション管理が例年以上に重要になる」との見方が支配的である。
スケジュールは開幕前には変えられない唯一の条件であり、各球団はトレーニングスタッフやスポーツサイエンス部門を総動員して疲労管理を行うことになる。北米メディアが毎年日程発表を大きく報じる理由も、スケジュールそのものが戦力の一部として認識されているからである。
出典
NHL.com「10 things to know about 2026-27 NHL regular season」(2026年7月16日)
Yahoo Sports「Jets Draw One of NHL’s Lightest Back-to-Back Schedules in 2026-27」(2026年7月17日)
All About The Jersey「The 2026-27 New Jersey Devils Schedule: Not Too Friendly to Home Fans」(2026年7月16日)
また、カルガリー・フレームズがプレーオフを逃せば、4月10日がサドルドームの最終戦です。
(注)サドルドームの最終戦
カルガリー・フレームズの歴史的な本拠地「スコシアバンク・サドルドーム(Scotiabank Saddledome)」における、レギュラーシーズン最後の公式戦を指す。
NHLが発表した2026–27シーズンの全日程において、フレームズのレギュラーシーズン最終戦は2027年4月10日(土)に組まれており、ホームに宿敵バンクーバー・カナックスを迎えて行われる。
サドルドームは1983年に開館し、1983–84シーズンから40年以上にわたりフレームズの本拠地として数々の名勝負の舞台となってきた。
独特な馬の鞍(サドル)型の屋根を持つカルガリーの象徴的な建造物であるが、老朽化に伴い、チームは2027–28シーズンから隣接地に建設中の最新鋭アリーナ「スコシア・プレイス(Scotia Place)」へと本拠地を移転することが決定している。
これに伴い、2026–27シーズンは「サドルドーム・フェアウェル・シーズン(お別れシーズン)」と位置づけられている。
レギュラーシーズン終了後に開催されるプレーオフ(スタンレーカップ・プレーオフ)への進出を逃した場合、この4月10日のカナックス戦が、同スタジアムにおけるフレームズの歴史上最後の公式戦となり、試合終了後にアリーナは閉鎖され解体される見通しである。
そのため、チームがポストシーズンに進出して「サドルドームでの真の最終戦」を先延ばしにできるかどうかが、今季のファンや地元メディアにとって最大の関心事となっている。
まとめ
2026-27シーズンのNHLは、歴史的な84試合制への拡大や数々のドラマチックな因縁対決が組み込まれ、これまで以上に過酷でエキサイティングな1年になることは間違いありません。9月29日のローリーでの開幕を皮切りに、全1,344試合の壮大な旅路がスタートします。
オフシーズンの動向にも注目しながら、氷上で繰り広げられる世界最高峰の熱戦とドラマを存分に楽しみましょう!🏒

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

