はじめに
2003年のNHLかぁ、懐かしいなぁ…(遠い目)。そんな“伝説のドラフト年”から20年以上。マーク=アンドレ・フルーリーがついに引退し、同世代のコーリー・ペリーやブレント・バーンズたちも節目の年を迎えています。
2003年組の今を追いながら、NHL史に名を刻むベテランたちの現在地を振り返ります。
参照記事:Forbes.com1「Corey Perry And Brent Burns Carry The Torch For 2003 NHL Draft Class」
🏒フルーリーの引退と“2003年組”の現在地
22年前、2003年2、ナッシュビルで華々しく幕を開けたNHLドラフトは、ピッツバーグ・ペンギンズの最初の指名で大きな話題を呼びました。なんと、1巡目全体1位でゴールテンダーのマーク=アンドレ・フルーリーを選択したのです。ゴールキーパーが1位指名されるのはとても珍しいことですが、ペンギンズの選択は間違っていなかったと証明されました。
フルーリーは2009年、2016年、2017年にピッツバーグを3度のスタンレーカップ優勝へと導き、2024-25シーズン、ミネソタ・ワイルドで21年にわたるプロキャリアを終える頃には、リーグ内でも最も愛された選手の一人として広く知られ、未来の殿堂入り候補として称賛されています✨
統計はそれを裏付けています。フルーリーは、ゴールテンダーとして通算1,055試合に出場し、勝利数では伝説的ゴーリー、マーティン・ブロデューア3に次ぐ歴代2位にランクイン!
また、ベガス・ゴールデンナイツの「オリジナル・ゴールデン・ミスフィッツ4(はみ出し者、異端児の意)」として2017年にスタンレーカップ決勝に進出に貢献し、2021年にはヴェジーナトロフィー(最優秀ゴールテンダー賞)も獲得。さらに、ロビン・レーナー5とともにウィリアム・ジェニングストロフィー6も手にしました🏆
👋さらばフルーリー、新たなチャレンジへ向かう同世代たち
昨シーズン、リーグを巡る「お別れツアー7」を経て、フルーリーは2025年5月6日、ミネソタ・ワイルドがプレーオフ1回戦で古巣のゴールデンナイツに敗退した直後に正式に引退を発表しました。NHLファンにとってはちょっと寂しい春になりましたね🥺
この春、「マーク、まだやれるよ」、そんな気持ちにさせてくれる試合ばかりでした。
そんな中、2003年ドラフト組の仲間たちはまだまだ現役で頑張っています。ディフェンスマンのライアン・スーターは、昨季セントルイス・ブルースでプレーした後も、21シーズン目に向けて現役続行を目指して模索中8とのこと。
そして、同じく2003年組の2人のベテラン・スター選手、コーリー・ペリーとブレント・バーンズは新天地での優勝を目指して1年契約にサインしました。まずはペリーからご紹介しましょう!
🦅ペリー、LAでの再起を狙う
2025年7月1日、40歳になったコーリー・ペリーがロサンゼルス・キングスと1年契約を結びました。PuckPedia9によると、この契約には200万ドルの基本年俸と、出場試合数やプレーオフ成績に基づく最大200万ドルの出来高ボーナスが含まれています💰
彼は元々、キングスの地理的ライバルであるアナハイム・ダックスにドラフト28位で指名され、2年目の2007年にアナハイムでスタンレーカップを獲得。その後2011年には50ゴールでロケット・リシャール・トロフィー(得点王)を獲得し、同年にはリーグMVPであるハート・トロフィーにも輝きました✨
2019年に再建中のダックスからバイアウト(契約解除)された後、ペリーは“プレーオフの傭兵”として知られるようになり、短期契約を重ね、優勝を狙えるチームに次々と加わるスタイルを確立したのです。
🏆ペリーのプレーオフ愛と激闘の軌跡
優勝はまだ手にしていないものの、ペリーはその「あと一歩」のところまで何度も迫っています。アナハイムを離れてから6年の間に、5度もスタンレーカップのファイナルに進出!しかも4つの異なるチームでというから驚きです。
具体的には、2020年のダラス・スターズ、2021年のモントリオール・カナディアンズ、2022年のタンパベイ・ライトニング、そして2024年と2025年にはエドモントン・オイラーズで決勝の舞台に立ちました。
オイラーズは過去3シーズン連続でキングスをプレーオフ1回戦で下していますが、ペリーは今度は反対側に立ち、その勝負強さをキングスにもたらせるか試されることになります。ちなみに、この契約はエドモントン時代に彼を獲得したケン・ホーランド10新キングスGMが持ちかけたものです⚡
2003年ドラフト組でのペリーの成績も立派。レギュラーシーズン試合数は1,392試合で3位、ゴール数448で3位、そしてペナルティ・ミニッツは1,487分で堂々の1位に位置しています(それだけプレーが荒い?)!
さらにプレーオフの記録ではより輝かしく、236試合の出場数は歴代3位(伝説の選手たち、クリス・チェリオス11の266試合、ニクラス・リドストロム12の263試合に次ぐ)となっています。
この6年間で、彼はまさに“プレーオフの風物詩”としての地位を確立しました🔥

ペリーの場合、確かに在籍チームのほとんどがスタンレーカップ決勝まで行くんだけど、勝てた試し無しというのが、何とも喜べない事象なんだにゃ。いつしか「ペリーの呪い」なんて言われるようになってるし…。派手なプレーをする選手じゃないものの、チーム内に不測の事態とかあった時、「居てくれて良かった」と思わせてくれる選手ではあるんだよね。
🛡ブレント・バーンズの意外なキャリア変遷と驚異の耐久力
さて、2003年ドラフト組で次に注目したいのはブレント・バーンズ。彼は2003年のドラフトでミネソタ・ワイルドから全体20位で右ウィンガーとして指名されました。
18歳の2003-04シーズンにはワイルドで36試合に出場して以降、フルーリーの引退により、バーンズは、2004-05シーズンのロックアウト13によるサラリーキャップ制度導入前、NHLの試合に出場した唯一の現役選手になっています。
2006年にはディフェンスに正式にコンバートされ、その後も数試合はフォワードとしてプレーしましたが、守備での才能を開花させました。2016〜2019年にかけて、4年のうち3度もノリストロフィー(最優秀ディフェンスマン)のファイナリストに選ばれ、2017年には見事受賞しています🏆
バーンズは6フィート5インチ(約196cm)、229ポンド(約104kg)という大柄な体格ながら、抜群の耐久力も持ち合わせています。2013年11月以来、彼は1試合も欠場しておらず、現在NHL最長の連続試合出場記録(925試合)を更新中。これは歴代4位の記録で、記録保持者フィル・ケッセル14の1,064試合まであと139試合に迫っています。
❄️コロラドで新たな挑戦へ、バーンズの契約と期待
2025年7月2日、バーンズはコロラド・アバランチと1年契約を締結。この秋、最初の試合に出場すれば、彼はNHL史上22人目の「22シーズン出場プレーヤー15」になる予定です✨
今回の契約内容は基本給100万ドルに加え、最大400万ドルの出来高ボーナス付き。PuckPediaによると、うち300万ドルは「10試合出場すれば支給」というシンプルな条件で、サラリーキャップに余裕のないアバランチにとっては、翌シーズン、2026-27シーズンに支払いを繰り越せる仕組みとなっています。
残る100万ドルは「2025-26シーズンに70試合以上出場し、1試合平均23分以上の出場時間を記録すれば支給」。40歳の選手には高いハードルのように思えますが、バーンズはほとんど試合を欠場せず、キャリア平均の22分22秒をわずかに上回る出場時間なので、現実的な目標と言えそうです⛸️
ちなみに、2022-23シーズンにカロライナ・ハリケーンズで平均23分13秒の出場を記録しており、これはまだ記憶に新しいデータです。
🏆まだカップは遠いけど、バーンズの挑戦は続く
バーンズの新契約にはプレーオフに関するボーナスは含まれていませんが、コロラドとの新契約は、バーンズにとってもう一度スタンレーカップを狙う絶好の機会を与えるものです。
もしライアン・スーターが今秋復帰しなければ、バーンズは「長く活躍しているのにスタンレーカップ未獲得16」という珍しい現役選手となります。彼が唯一スタンレーカップ・ファイナルに進んだのは2016年のサンノゼ・シャークス時代だけです。
ペリーと違い、バーンズはカップ戦決勝すらもほとんど進出したことのない選手。カップを頭上に掲げるまでは辞められない!豪傑の旅は続く…。
🌟2003年ドラフトの深さとレジェンドたち
2003年のドラフトは「史上屈指の豊作年」と広く評価されています。バーンズとペリーは1巡目の後半で指名されましたが、それでも後に続く数々の優れた才能よりも早く選ばれていました。
その「優れた才能」の中には、最近殿堂入りを果たしたシェイ・ウェバー17や、長年ボストン・ブルーインズのキャプテンを務めたパトリス・ベルジェロン18といった、2巡目指名選手たちが含まれています。
そして2003年の7巡目、全体205位でサンノゼ・シャークスが指名したのがジョー・パヴェルスキー19です。
🎯パヴェルスキーのキャリアと意外な趣味
パヴェルスキーはカップ優勝を手にすることはありませんでしたが、2024年にスケートを脱いだとき、彼は2003年ドラフト組で最多の通算ゴール数(476)と得点数(1,068ポイント)を記録していました。これはすごい数字ですよね!
また、彼はゴルフも得意で、2025年にはアメリカン・センチュリー・チャンピオンシップ20という著名人参加のゴルフトーナメントで、ウォークオフ・イーグル21を決めて優勝。クリスタルのトロフィーを手にしました⛳️🏆
まとめ
2003年ドラフト組は、引退する者、現役を続ける者、それぞれの道を歩んでいます。時代が移り変わっても、彼らが築いたキャリアと影響力は色あせません。これからの活躍、そして引退後の姿にも注目です。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- アメリカの経済雑誌「フォーブス」のオンライン版。金融、産業、投資、テクノロジー、起業、ライフスタイルなど、ビジネス全般に関するニュースや分析記事を提供している。世界の富豪ランキングなどが有名で、ビジネスパーソンや投資家向けの情報を発信しているグローバルメディア。
↩︎ - テネシー州ナッシュビルで開催された2003年NHLエントリードラフトは、NHLの歴史の中で最も才能豊かなドラフトの一つとして広く認識されている。このドラフトで指名された1巡目選手は全員、NHLのレギュラーシーズンゲームに出場した。
ピッツバーグ・ペンギンズが全体1位で指名したのはマーク=アンドレ・フルーリーで、彼はNHLドラフト史上3人目の全体1位指名ゴールキーパーとなった。その他にも、エリック・スタール(2位)、ネイサン・ホートン(3位)、シェイ・ウェーバー、コーリー・クロフォード、ジョー・パベルスキーといった重要な選手が指名されている。
↩︎ - 1972年生まれ。NHLで22シーズンプレーしたカナダ系アメリカ人の元ゴールテンダーである。ニュージャージー・デビルズで21シーズンを過ごし、3度のスタンレーカップ優勝に貢献。カナダ代表としてオリンピックで2つの金メダルを獲得した。
彼はNHL史上最高のゴールテンダーの一人として広く認められており、レギュラーシーズンの勝利数、シャットアウト数、出場試合数で歴代1位の記録を持つ。ヴェジーナトロフィーを4回、ウィリアム・M・ジェニングストロフィーを5回受賞し、ホッケーの殿堂入りも果たした。彼のパックハンドリング技術は「ブロデューア・ルール」として知られるルール変更につながった。
↩︎ - ベガス・ゴールデンナイツが2017-18シーズンの初年度に、リーグの拡張ドラフトで獲得した選手たちのことを指す。
このチームは、当初は期待されていなかったものの、彼ら「ミスフィッツ」が結束し、リーグの予想を覆してスタンレーカップ決勝まで進出したことから、この愛称で呼ばれるようになった。彼らはその後のチームの成功の基礎を築き、現在でも一部の選手はチームに残り、その「レガシー」を背負っている。
↩︎ - 1972年生まれ。スウェーデン出身の元NHLゴールテンダー。ニュージャージー・デビルズでの3度のスタンレーカップ優勝に貢献し、カナダ代表としてオリンピックで2つの金メダルを獲得した。
勝利数、シャットアウト数、出場試合数で歴代1位の記録を持つ。ヴェジーナトロフィーなどの個人賞も多数受賞し、ホッケーの殿堂入りも果たした。彼の独特なパックハンドリングは「ブロデューア・ルール」の制定につながった。選手のメンタルヘルス提唱者でもある。
↩︎ - NHLレギュラーシーズン中に最も失点数の少なかったチームのゴールテンダーに贈られる賞である。1981-82シーズンに創設され、最低25試合に出場したゴールテンダーが対象となる。
マーティン・ブロデューアやパトリック・ロワらが最多受賞者として名を連ねる。この賞は、チームの堅固な守備とゴールテンダーの安定したパフォーマンスを称えるものである。
↩︎ - フルーリーの「フェアウェル・ツアー」は、NHLでの21シーズンにわたる輝かしいキャリアの最終シーズン(2024-25シーズン)を指す言葉として使われている。
これは、彼が引退を発表したシーズンにおいて、各アリーナでの最後のプレーに対してファンやチームから特別な感謝や送別の意が示されたことを意味する。特に、長年在籍したピッツバーグ・ペンギンズのホームアリーナでの最終戦などは、「フェアウェル」の瞬間として報じられた。
彼自身が正式に「引退ツアー」と銘打ったわけではないが、その偉大な功績から、彼の最終シーズン全体が「フェアウェル・ツアー」のような雰囲気で迎えられたのである。2025年7月現在、彼は2024-25シーズンをもってNHLから引退していることが確認されている。
↩︎ - ブルースで2024-25シーズンを過ごした後、スーターは夏の現時点でUFAのまま。40歳のブルーライナーがスケート靴を吊るす(引退)可能性は確かにあるが、キャリアを継続する意志であれば、1年間の契約で彼と契約を結んでくれるチームはあるとされている。昨シーズンのブルースでの82試合で、2ゴール、15ポイント、109ブロック、プラス7を記録。
↩︎ - NHLのファンや関係者向けの総合情報サイト。選手の契約、サラリーキャップ、統計、ドラフト・トレード履歴、エージェント情報、最新ニュースなどを一元的に提供し、これまで分散していたホッケー関連データの効率的な収集を可能にしている。
↩︎ - 1955年生まれ、元ゴールテンダーで、現在はロサンゼルス・キングスの副社長兼ゼネラルマネージャーである。特にデトロイト・レッドウィングスのゼネラルマネージャーとして4度のスタンレーカップ優勝に貢献したことで知られる。
エドモントン・オイラーズでもゼネラルマネージャーを務め、チームを2024年のカップ決勝に導いた。2020年にはホッケーの殿堂入りを果たしている。
↩︎ - 1962年生まれ、アメリカ人元NHLディフェンスマンである。モントリオールとデトロイトで計3度のスタンレーカップを獲得。NHL史上最も長くプレーした選手の一人で、ディフェンスマンとしての出場試合数、プレーオフ出場試合数(266試合)、NHLシーズン数(26シーズン)で記録を持つ。
2013年にホッケーの殿堂入りを果たし、2024年にはシカゴ・ブラックホークスで背番号7が永久欠番となった。
↩︎ - 1970年生まれ、スウェーデン出身の元NHLディフェンスマンである。デトロイト・レッドウィングスで20シーズンを過ごし、4度のスタンレーカップ優勝に貢献。7度のジェームス・ノリス記念トロフィーを獲得し、「完璧な人間」と呼ばれた。2015年にホッケーの殿堂入りを果たし、彼の背番号5はレッドウィングスの永久欠番となっている。
1970年生まれ、スウェーデン出身の元NHLディフェンスマンである。デトロイト・レッドウィングスで20シーズンを過ごし、4度のスタンレーカップ優勝に貢献。7度のジェームス・ノリス記念トロフィーを獲得し、「完璧な人間」と呼ばれた。2015年にホッケーの殿堂入りを果たし、彼の背番号5はレッドウィングスの永久欠番となっている。
↩︎ - 労使紛争によりシーズン全体が中止された出来事である。リーグ側がサラリーキャップ導入を求めたのに対し、選手会が反対したため交渉が決裂。結果的にシーズンはキャンセルされ、北米主要プロスポーツリーグで初のシーズン全中止となった。
このロックアウトにより、NHLにサラリーキャップ制度が導入され、リーグの財政構造と競争バランスに大きな変化をもたらした。
↩︎ - 現在フリーエージェントのアメリカ人NHLフォワードである。「Phil the Thrill」の愛称で知られ、3度のスタンレーカップを勝ち取った。NHL史上最長の連続出場記録(1,000試合以上)を保持する。精巣がんを克服しビル・マスタートン記念トロフィーを受賞。ジャンクフードを好む異色の食生活でも有名である。
↩︎ - 以下の21名の選手が22シーズン以上プレーした選手として挙げられる。
26シーズン:クリス・チェリオス、ゴーディ・ハウ
25シーズン:マーク・メシエ
24シーズン:ティム・ホートン、アレックス・デルベッキオ、ズデノ・チャラ、ジョー・ソーントン、ヤロミール・ヤーガー
23シーズン:アル・マクインニス、ジョニー・ブシク、デイブ・アンドレイチャック、ロン・フランシス、パトリック・マーロー
22シーズン:レイ・ホイットニー、ディーン・プレンティス、ダグ・モーンズ、スタン・ミキタ、スティーブ・アイザーマン、レイ・バーク、スコット・スティーブンス、マーク・レッキ。
↩︎ - NHLにおいて、スタンレー・カップを獲得したことのない現役選手の中で、最も長くプレーしているのはライアン・スーターで、1,526試合以上に出場している。
また、他に多くの試合に出場している現役選手でスタンレー・カップを獲得していない選手は、以下の通り:
ブレント・バーンズ(1,497試合以上)
ジョー・パベルスキー(1,332試合以上)
マーク=エドゥアール・ヴラシッチ(1,278試合以上)
ザック・パリーゼ(1,239試合以上)
クロード・ジルー(1,263試合以上)
ニック・フォリニョ(1,233試合以上)
ジェイミー・ベン(1,192試合以上)
ジョン・タヴァレス(1,184試合以上)
↩︎ - 1985年生まれ、カナダ人プロアイスホッケー選手(ディフェンス)である。2003年のNHLドラフトでナッシュビル・プレデターズに指名され、11シーズンをプレデターズで過ごし、うち6シーズンはキャプテンを務めた。彼のキャリアは現在シカゴ・ブラックホークスと契約中。
ウェーバーは、その強力なスラップショットで知られ、NHLオールスター・スキルズ・コンペティションのハードショットイベントで4回優勝している。2024年にはホッケーの殿堂入り。
国際舞台では、カナダ代表として2005年世界ジュニア選手権、2007年世界選手権、そして2010年と2014年の冬季オリンピックで金メダルを獲得している。ノリス・トロフィーの候補にも度々挙がり、NHLファーストオールスターチームにも選出された実績を持つ。
↩︎ - 1985年生まれ、カナダの元プロアイスホッケー選手である。ボストン・ブルーインズで19シーズンを過ごし、2021年から引退までチームキャプテンを務めた。
彼は2003年のNHLドラフトでブルーインズに指名され、2011年にスタンレーカップを勝ち取り、トリプルゴールドクラブのメンバーとなった。国際大会では、カナダ代表として2010年と2014年の冬季オリンピックで金メダルを獲得。
ベルジェロンは、その攻守にわたる卓越した能力で知られ、NHL史上最多となる6回のフランク・J・セルケトロフィー(最高の守備的フォワードに贈られる賞)を受賞した。キャリア初期には深刻な脳震盪を経験したが、復帰を果たし、2013年には重傷を負いながらスタンレーカップ決勝でプレーするなど、そのタフネスさも特筆される。
↩︎ - サンノゼ・シャークスとダラス・スターズで18シーズンにわたりNHLで活躍したアメリカの元プロアイスホッケー選手である。
2003年のNHLドラフトで205位という下位指名ながら、キャリア最初の13年間をシャークスで過ごし、最後の4年間はキャプテンも務めた。2016年にはシャークスを球団初のスタンレーカップ決勝に導き、史上最高のシャークス選手の一人と評価されている。
シャークス退団後はダラス・スターズで最後の5シーズンをプレーし、2020年には再びスタンレーカップ決勝に進出した。彼は「リトル・ジョー」や「キャプテン・アメリカ」というニックネームで知られ、アメリカ生まれの選手としてプレーオフ最多ゴール記録(74ゴール)を保持する。
国際的には、2010年のバンクーバー冬季オリンピックでアメリカ代表として銀メダルを獲得し、2016年のワールドカップ・オブ・ホッケーではチームUSAのキャプテンを務めた。2024年7月16日にプロホッケーからの引退を正式に発表した。
↩︎ - 毎年ネバダ州タホ湖畔で開催される、著名人によるゴルフ・トーナメント。1NFLやNBA選手、俳優など80名以上の有名人が参加し、独自の「モディファイド・ステーブルフォード方式」で競われる。賞金は主にチャリティに寄付され、ゴルフとエンターテインメント、慈善活動を組み合わせた人気イベントとなっている。
↩︎ - ゴルフの最終ホールでイーグル(規定打数より2打少ない打数でホールアウト)を達成し、その一打で試合の勝利が決定すること。野球のサヨナラホームランのように、劇的な勝利を指す言葉である。 ↩︎