歴史的な瞬間の目撃者と、父に捧げた栄光🏆
ワシントン・キャピタルズでの日々を振り返る中で欠かせないのが、偉大なチームメイト、アレックス・オベチキンの存在です。オーシーは彼の放った数多くのゴールの立会人であり、多くのアシストも記録してきました。
「ワシントンに移籍した当時、周りはみんな『オベチキンもそろそろ衰えるだろう』なんて言っていたんです」とオーシーは笑います。当時のオベチキンは通算500ゴールを目指しているところでしたが、今や917ゴールという驚異的な記録にまで到達しました。
「彼がやることに、もう驚きはありません。僕は彼に限界なんてないと思っているからです」。オーシーにとってオベチキンは、素晴らしい選手であると同時に最高の友人でもあります。今ではオーシーの娘も、ホッケーチームでオベチキンと同じ背番号8を付けてプレーしているそうです。
誕生日にオベチキンからビデオメッセージが届くという素敵な交流も続いており、まさに「歴史を変える選手」と共に過ごした時間は、将来孫に語り継ぎたい宝物だと語っていました。
キャピタルズ時代のオーシーがてんこ盛り!
そして、2018年のワシントンでのスタンレーカップ優勝には、特別な家族の物語がありました。2021年に亡くなった父の「コーチ」ことティムは、優勝へと突き進むチームをそばで見守ってくれていました。
2021年に亡くなった父の「コーチ」ことティム
ティム・オーシーは息子と同じようなプロ選手としての経歴を持っていたわけではないが、若き日のT.J.のアイスホッケー人生にとって非常に重要な存在だった。少年時代のT.J.をコーチとして指導し、競技の基礎と情熱を育んだ父親だったことが複数の信頼できる情報源で確認できる。
具体的には、ティムはシアトル近郊でローラースケートリンクを営みながら息子にホッケーを教え、「この瞬間のために全力を尽くせ」という考え方を幼少期から植え付けた人物として語られている。この教えはT.J.が後にNHLで戦う姿勢にも色濃く反映されていた。(dcbackcheck.com)
また、ティムは息子が競技力向上のためにワーロード(Warroad)への移住を決めた際もコーチとして伴い、地元の強豪チームでT.J.の成長を支え続けた存在だった。ワーロードは“ホッケータウンUSA”と呼ばれるほどホッケー文化が根付いた地域で、そこでの競技経験がT.J.の将来に大きく繋がったことは広く語られている事実である。
さらに、ティムは晩年若年性アルツハイマー病と闘い、2021年5月に56歳で亡くなったことが報じられている。アルツハイマーという厳しい病気と向き合いながらも、息子の栄光を見守った父の姿は、2018年のスタンレーカップ優勝時の感動をより一層深いものにした。
実は、父にアルツハイマー病の遺伝子があることが分かったのは、ここセントルイスでの検査がきっかけだったそうです。記憶が薄れていく中で、試合会場のコンコースで迷子になりそうになった父を、ブルースのファンやスタッフが優しくオーシーのところまで送り届けてくれたこともありました。リンクで会う人々はみんな、私の父がいなくなったことを惜しんでくれます。
「子供の頃、家の駐車場で何度も何度も夢見ていた『優勝シーン』を、父が生きている間に実現できたことは本当に素晴らしい経験でした」。さらに、自分が優勝した翌年の2019年に、古巣のブルースが初優勝を飾ったことも自分のことのように嬉しかったと言います。
優勝を決めた翌朝の6時、オーシーは興奮冷めやらぬブルースの元チームメイトたちとフェイスタイムをしました。画面の向こうで大喜びする彼らを見て、「あのトレードは、僕にとってもブルースにとっても、最高の結果になったんだ」と確信したそうです。
かつてはブルースの一員として優勝したいと願っていた彼ですが、今はすべてが良い形でつながった(円を描いた)と感じています。

選手本人だけでなく、その父親までもがこれほどチームやファンに愛されるなんて、なかなかあることじゃないにゃ。迷子になったティムを優しく助けたファンのエピソードからも、彼がどれほどコミュニティの一部として大切にされていたかが伝わり、胸が熱くなる。最高の親孝行を見届け、多くの人に惜しまれながら旅立った「コーチ」。その温かなお人柄を偲び、改めて心から合掌。🙏✨
氷上のスナイパーと、テレビの世界への挑戦📺
オーシーといえば、2014年のソチオリンピックでの大活躍を思い出す方も多いのではないでしょうか。あの驚異的な連続シュートアウトゴールは、今でもファンの間で語り草になっています。
あの驚異的な連続シュートアウトゴール
2014年ソチオリンピックでのT.J.オーシーのシュートアウト活躍は、単なる「1〜2本決めた」レベルのものではなく、アイスホッケー史に残る劇的なパフォーマンスとして語り継がれている。予選リーグでのロシア戦は、2‑2で延長でも決着がつかずシュートアウトに突入。
当時の国際ルールでは、最初の3人ずつが打った後、点差がつかなければ同じ選手を何度でも再登板させることができるため、アメリカ代表監督ダン・ビルスマはオーシーに何度も打たせるようにしました。
オーシーはこの試合で6回ものシュートアウトに挑戦し、そのうち4本のゴールを決めた。そのなかにはロシアのスターゴールテンダー、セルゲイ・ボブロフスキーに対して決めたものもあり、とりわけ8回目のショットで決勝ゴールを決めた場面は、スタンドを埋めた1万1,000人以上の観客やロシアの地元ファンの期待を一気に静める劇的な瞬間となった。(usahockey.com)
このシュートアウトの意味は単に勝利をもたらしただけではない。アメリカ代表はこの勝利によって予選リーグでのランキングを上げ、トーナメントの有利な位置を確保。またオーシー自身はこの日以来「T.J.ソチ」という愛称で呼ばれるようになり、米国アイスホッケー界で伝説的な存在として語られるようになる。
これが伝説のシュートアウト、完全版だ!
「あの瞬間は、今振り返っても本当に現実味がありません」と彼は言います。実はオーシー、シュートアウトが大好きで、地球上のどこにいるよりもリラックスしてストレスを感じない時間なんだそうです🧊。当時はNHLでもシュートアウトで絶好調だった時期で、まさに運命が味方した瞬間だったんですね。
そんな彼がいま情熱を注いでいるのが、解説者としての新しいキャリアです。ESPNやモニュメンタル・スポーツといった放送局がキャピタルズのテレビサイドでの仕事をさせてくれたことに、心から感謝していると語っていました。
モニュメンタル・スポーツ
アメリカ合衆国ワシントンD.C.に本拠を置くスポーツ&エンターテインメント企業で、プロスポーツチームの運営やメディア事業を手がける重要な存在。2010年に実業家のテッド・レオニシスによって設立され、NHLのワシントン・キャピタルズ、NBAのワシントン・ウィザーズ、WNBAのワシントン・ミスティックスなど複数のプロチームを所有・運営している。
また、Capital One Arenaなどの主要スポーツ施設も管理し、地域のスポーツ文化と観客体験の向上に力を注いでいる。レオニシスはキャピタルズのオーナーとして1999年にチームを取得して以来、地域スポーツの発展と統合戦略を進めてきた。こうした多角的な事業展開により、Monumentalは単なるチームオーナーではなく、地域のスポーツ&エンタメ産業の中心的存在となる。
Monumental Sports Networkは、そのメディア部門として2023年に正式発足した地域スポーツ放送ネットワーク。以前は「NBC Sports Washington」として知られていたが、Monumental Sports & Entertainmentが完全買収を行い、名前を刷新。
ネットワークはNHLのワシントン・キャピタルズゲームやNBAのウィザーズ、WNBAのミスティックスなどの地元放送権を独占的に保持し、ライブ中継、「プレイ前後の分析番組」やチームの舞台裏映像など多様なスポーツコンテンツを提供している。
さらに、地域の高校・大学スポーツやオリジナル番組なども放送され、地域密着型のスポーツプラットフォームとして成長を続けている。視聴者は従来のケーブル放送に加え、アプリ「Monumental+」でライブ配信やオンデマンド視聴が可能で、スポーツファンにとっての主要な情報・観戦源である。
「競争心が強い人間なので、いつかはベンチの後ろに立つ(コーチである)自分を想像したこともありますが、今はその時ではありません」ときっぱり。コーチになると選手以上に家を空ける時間が長くなってしまいます。今はまだお子さんたちが小さいので、家族との時間を大切にしたいというパパとしての一面が垣間見えました👨👩👧👦。
オリンピック代表への想いと、ある決断🇺🇸
ミラノ・オリンピックを控えるアメリカ代表についても、彼は冷静に分析しています。「今のチームは守備の硬さを保ちつつ、攻撃力もうまく上乗せできている」と手応えを感じているようです。もちろん、カナダ代表は実績も実力も兼ね備えた最大のライバルですが、今回のアメリカにはそれを打ち破るチャンスが十分にあると期待を寄せています。
また、シュートアウトの名手として知られるジェイソン・ロバートソンが代表から外れたことについても、自身の経験を交えて語ってくれました。
「彼が選ばれなかったことについて僕が言えることは少ないが、シュートアウトの得意な選手で、今年好調な選手だから、その選択について多くは言えない。ただ、私が選ばれたときも、ブランドン・サードが選ばれるべきだという人もいた」。
ブランドン・サードが選ばれるべきだという人もいた
当時のブランドン・サードが米国代表候補として高い評価を受けていたことがある。サードはフィジカルでありながら得点力も兼ね備えた2ウェイフォワード(攻守両面で活躍できる選手)として注目されており、特に2013‑14シーズン前半の活躍が評価されていた。
当時、伝説的なコーチであるスコッティ・ボウマンも、サードは米国オリンピックチームのロースター入りに値する選手だと公に語っていたことが報じられている。ボウマンはサードの強いフィジカル、スケーティング能力、ゴールへの嗅覚を評価し、「彼は本当に台頭してきている。足腰が強く、力強い選手だ」と述べ、若くしてNHLの強豪チームであるシカゴ・ブラックホークスの一員として活躍している点を高く評価していた。
実際、サードは2013年のスタンレーカップ制覇にも大きく貢献しており、チーム内での信頼と実績を積んでいたことがこの評価につながっている。
このような評価があったため、当時の代表選考過程では「若く勢いのあるサードも選考に値する」という意見が一部のファンや専門家の間で出ていたのである。オーシー自身の選出時にも同様に議論があり、「もっと経験豊富な選手やスタッツの高い選手を選ぶべきだ」という意見があったことを振り返っての発言でもある。
結果的にはオーシーがチーム入りしたが、サードが候補として名前が挙がるほど当時のコンディションと評価が高かったことが、この発言の背景にある。(nbcchicago.com)
ここで彼が引用したのは、有名なホッケー映画『ミラクル』のセリフです。「最高の選手を探しているんじゃない、適切な選手を探しているんだ」という言葉通り、選考には必ず計画と自信があるはずだと、後輩たちへエールを送っていました🏒。
今のブルースへ送る熱いエール📣
最後に、今シーズン苦しんでいるブルースについて、今回の印象的な勝利(1月13日・火曜日、対カロライナ・ハリケーンズ戦。3-0でブルースの勝利)をどう見たか尋ねられました。
オーシーは「彼らは本当に素晴らしかった」と称賛しています。カロライナはバック・トゥ・バックでの試合(連戦)ということでしたが、思っていたよりも良いスタートを切りました。それが予想外だったわけではなく、むしろバック・トゥ・バックで試合をこなしているときは、前日の勢いが残っていることが多いんです。
でも、何よりもゴールテンダーのジョエル・ホーファーのセーブや、身を挺してシュートをブロックしていた選手たちの姿に、まるでプレーオフのようなメンタリティを感じたそうです。
これまでのシーズンではオフェンスに苦しむ場面もありましたが、この試合ではチャンスを確実に決めていた点が大きな違いでした。シーズン後半に向かっている中で、ポイント的には厳しい状況かもしれませんが、この勝利は「自分たちが本気でやればできる」ということを示す、再スタートのきっかけになると信じています。
これまでのシーズンではオフェンスに苦しむ場面もありましたが
まず、スターティングセンターであり攻撃の中心であるロバート・トーマスの負傷離脱が、ブルースの攻撃力低下に直結している。トーマスはこれまでチームの得点とアシストでリードする存在だったが、怪我によって離脱した期間があり、その不在がチームの創造力と得点チャンスの数を大きく減らした。これによってトップラインの生産性が落ち、他の選手への負担が増えている。(ClutchPoints)
それに加えて、ブルースの主要得点者たちの一貫した生産が乏しいことも苦戦の要因。昨季に比べて主力フォワードのシュート数や得点率が低下しており、例えばジョーダン・キローや他のスコアラーの得点が過去のようなペースに至っていない。これにより、ゲーム全体を通じて得点機会を持ちながらも決定力不足に悩む場面が増えている。(archive.md)
また、ブルースは攻撃の組み立てやショット生成そのものが不十分であるとも言われている。シュート数が少なく、攻撃ゾーンでのフィニッシュにつながる質の高いチャンスを作れていないため、「持っている時間に比べて結果につながらない」状況になっているという指摘である。これがゴール数の低さに直結し、結果として試合終盤まで得点を奪えない試合が続いている背景となっている。(LWOSports.com)
加えて、スペシャルチーム(パワープレー)での成功率がリーグ下位に位置していることも、得点力不足の一因。パワープレーの機会があっても、それを活かしきれないことが多く、相手に対して追加得点を奪うチャンスを逃していると見られている。(NHL Insight)
まとめ
T.J.オーシーが語った物語は、激しいプレーの代償である背中の痛みさえも「勲章」と捉えるプロの覚悟と、周囲への深い愛に満ちていました。困難な状況でも「すべてが良い形でつながっている」と信じる彼の前向きな姿勢は、今を戦うブルースや、壁にぶつかっている私たちの背中を強く押してくれます。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

