はじめに
日本でも、totoやWinnerなど「スポーツくじ」が発売されていますが、海外では多種多様なスポーツ絡みのギャンブルが開催されています。かなり大きなお金が動くみたいで、それに関連したニュースが、たまにネットでも流れていますね。
まあ、買う・買わないは個人の自由なので、これ以上の言及はしませんが、何事も程々に。
今回はスポーツ・ベッティング、スポーツ・イベントの結果に対する賭けに関する記事です。といっても、ESPN.comのライターさんが「どんどん賭けましょう」と言っているのではなく、NHLレギュラー・シーズン後半戦を展望する中で、意外なことが起きるかも!?の予測です。
まだまだシーズンは終わっちゃいませんよ!って感じでしょうか。
トレードの期限が3月3日、それの結果次第じゃ、
ガラッと変わって強くなるチームも出るかもしれないにゃ。
その辺にも言及した記事だよ。
引用元:ESPN.com「NHL Betting: Everything you need to know for in-game wagers」。
最近のNHLは得点入りすぎ?
何十年もの間、NHLにおいて、チームが何度も何度もリードし、そのリードを手放すことのほとんどない場所でした。ゴールキーパーの能力が高すぎたのです。ディフェンスがオフェンスを上回っていたのです。テレビのチャンネルを変えれば、どこもゲームオーバー。
それは、ここ数シーズンのホッケー界で得点が爆発的に伸びる前の話です。現在、安全なリードは存在しません。そして、その傾向はNHLのゲームへの賭けにとって素晴らしいニュースです。得点は、昨シーズンよりわずかに増加しています。
13日(月曜日)の夜まで、各チームの平均得点は3.15点、昨シーズンの平均は3.14でした。
COVID-19のパンデミックが、昨シーズンの登録選手にもたらした大混乱(その結果、2021-22シーズンには記録的な数のゴールテンダーが出場した)を考えると、この平均得点が低下しなかったという事実は、攻撃が衰えていないことを示す明るい兆候です。
1試合あたりの総ゴール数も増加しており、昨シーズンは6.29だったのに対し、今シーズンは6.31となっています。
すべてのホッケーに賭けている人達は、ゴールキーパーの対決と、リーグで数少ないディフェンシブなチーム同士の戦いを除いて、ほとんどのスポーツブック(世界中のスポーツや国際的なイベントにお金を賭けて楽しむ行為)で、ゲームの得点合計が6.5にまで上がっているのを見ています。
(サンノゼ・シャークスがあなたの賭けの大黒柱です。今シーズン、52試合中34試合で、得点合計が平均を上回っています)。
NHLの逆転勝利王
そのオフェンスのすべてが、NHLで信じられないほどの逆転勝利につながっているのです。月曜の夜を見てください。
オタワ・セネターズは、カルガリー・フレームスとの対戦で、+140のマネーラインの劣勢でした。第3ピリオド・6分40秒、カルガリーはオタワに3-1のリードをつけていました。
※マネーライン=スポーツ・ベッティングの賭け方の用語で、試合結果の勝敗を2択で選択すること。ここでは、アメリカン・オッズを採用しており、それは100を基本単位として利益を表すオッズの表記方式である。
マイナス記号が付いている場合、100ドル獲得するために必要な金額を意味し、プラス記号が付いている場合は100ドルのベット当たりに獲得できる金額を意味する。つまり、セネターズに100ドル賭けると、140ドル(約18,000円)払い戻されることとなる。
第3ピリオドに入った時点でリードしていた21試合のうち、フレームスは4敗を喫しており、このカテゴリーではリーグの下から数えて3位に位置していました。オタワが反撃して同点に追いつき、延長戦で勝利しました。
2点差を付けられていたはずのセネターズの試合中での活躍は、高額なリターンを生んだことでしょう。
今シーズンの記録から見た逆転勝利王
繰り返しますが、これも例外ではありません。ESPN Stats&Informationの調査によると、今シーズンのNHLの試合の43%以上(851試合中364試合)で勝利したチームは、その試合のある時点でリードされていました。
※ESPN Stats&Information=ESPN社が運営するスポーツ専門のケーブルおよび衛星放送のテレビ・チャンネル内にある、各種スポーツのデータ分析部署のこと。
その割合は、1943-44年以降のシーズンで3番目に高くなる見込みです。NHLの各チームは少なくとも6回の逆転勝利を挙げ、各チームはリードした後に少なくとも3回の敗北を経験しています。
しかし、オタワ・セネターズが月曜日に示したように、目を見張るのはマルチゴール(複数の得点)の復活です。勝利したチームが、試合中のある時点で2点差をつけられていた試合を見ると、これまでに89回ありました。
このペースが続けば、平均では史上3番目に高く、1986-87年以降では2番目に高くなるでしょう。これより高かったのは、多くの新ルールを導入した奇妙なロックアウト後の2005-06シーズンだけでした。
では、今シーズンの「逆転勝利の王様」を見てみましょう、13日(月曜日)までの記録からです。
ニュージャージー・デビルズ:25試合で先制され、15勝。
ボストン・ブルーインズ:24試合で先制され、14勝。
トロント・メープルリーフス:25試合で先制され、12勝。
今シーズンの第3ピリオドからの逆転勝利王:
ニュージャージー・デビルズ:第2ピリオド後に17回追いつき、5勝。
タンパベイ・ライトニング:第2ピリオド後に14回追いつき、4勝。
ニューヨーク・レンジャース:第2ピリオド後に14回追いつき、4勝。
したがって、NHLのスコアボードをざっと見渡すと、早い段階でリードがあった場合、あるいは2点以上のゴールでリードがあった場合でも、今日のリーグでは安全ではないことに注意する必要があります。
まあ、アリゾナ・コヨーテズがプレーしていなければね。先制されたのは31回で、そのうち逆転勝利は5勝、リーグで最も悪い勝率です。
なのに、コヨーテズの選手は移籍市場で引っ張りだこ。
選手層が薄いってことかにゃ。
スタンレーカップのオッズ
NHLのトレード期限は3月3日。シーズンを変える可能性のある名前がいくつかあります:
シカゴ・ブラックホークスのFW、パトリック・ケインとジョナサン・トーズ、サンノゼ・シャークスのFWティモ・マイヤーとDFエリック・カールソン、アリゾナ・コヨーテズのディフェンスマン、ヤコブ・チクルン、セントルイス・ブルースのセンター、ライアン・オライリー。
期限切れギリギリの大型トレードは、どれだけ早くスタンレーカップの未来に影響を与えるでしょうか?(影響があるのは)ニューヨーク・レンジャーズをおいて他にないでしょう。
ブルースのスター選手、ウラジミール・タラセンコとトレード交渉する前まで、レンジャーズのスタンレーカップ優勝オッズは20-1(21倍)でした。現在、レンジャーズは Caesarsで10-1(11倍)、BetMGMで14-1(15倍)となっています。1つの大きな取引が市場を変える可能性があります。
※Caesars=シーザーズ・エンターテインメントのことで、アメリカ合衆国にあるカジノホテルチェーン。米国最大級のカジノ・エンタテインメント企業。某県の世界的な統合型リゾート(IR)の開発に参加!?のニュースで、日本でも知られる存在に。
※BetMGM=公認スポーツブック(スポーツ賭博)運営企業の一つ。前述のCaesars、後述の DraftKingsも同様。2018年、最高裁判所の判断により、全国的にスポーツベッティングが実施可能となり、多くの州が解禁に踏み切っている。
そのためには、ダラス・スターズ、エドモントン・オイラーズ、ロサンゼルス・キングス、ニュージャージー・デビルズといったチームの動向に注目してください。
火曜日の時点で、Caesars、BetMGM、DraftKingsのオッズの集計に基づいて、スタンレーカップ優勝候補のトップ10を見てみましょう。
Boston Bruins 9/2
Carolina Hurricanes 13/2
Colorado Avalanche 13/2
Toronto Maple Leafs 10/1
Tampa Bay Lightning 11/1
Edmonton Oilers 13/1
New York Rangers 13/1
Dallas Stars 14/1
New Jersey Devils 15/1
Vegas Golden Knights 15/1
※倍率の計算方法=(分子÷分母)+1。よって、ブルーインズの「9/2」は(9÷2)+1=5.5倍。ハリケーンズとアバランチの「13/2」は(13÷2)+1=7.5倍となる。
優勝は無理っぽいが、注目株?
注目すべき2つの「期待の薄い」チームがあります。キングス(35-1、36倍)とニューヨーク・アイランダーズ(52-1、53倍)。
マネーパックによると、キングスがプレーオフに進出する可能性は87%あります。60分あたりの予想得点数は7位と守備力はしっかりしており、トレード期限までに改善する可能性もあります。
※マネーパック=NHLの試合をライブでフォローし、リアルタイムでオッズの変化を見ることができるサイト。プレーオフのオッズ、選手・チームの詳細なスタッツも見られるから便利。
加えて、ウェスタン・カンファレンスは、イーストよりも、上位への門が開かれています。
アイランダーズには課題があり、プレーオフ進出の可能性はわずか18.4%です。しかし、カナックスのスター選手、ボー・ホルバートとのトレードを成立させ、イリヤ・ソローキンというリーグ屈指のゴールキーパーを擁しています。
私が話した何人かの関係者によると、アイランダーズはポスト・シーズンに向けて作られたチームだと信じています。もし、そのシーズンに入ったら勝てる可能性があります。
NHLでベットするなら、この有望株を
エドモントン・オイラーズがパシフィック・ディビジョン優勝(+200)
シーズンのこの時点で、ディビジョン優勝チームからプラスの賞金を獲得するのは非常に素晴らしいことです。
※(+200)=プラス側の換算は「(オッズで出ている数字 ÷ 100)+1」である。よって、オイラーズは「3」倍となる。
ブルーインズ(-10000)、ハリケーンズ(-300)、スターズ(-200)が今どれだけロックオンされているかを考えてみてください。マネーパックは、オイラーズにパシフィック・ディビジョン優勝の最高のオッズ(33.6%)を与えています。
※ブルーインズ(-10000)=マイナス側のオッズの高低は「数字が大きくなるほど倍率は下がる」という約束事がある。つまり、ブルーインズは優勝ド本命チームとなる。
ブルーインズ、アバランチ、リーフスとそれぞれ2試合ずつ、予定通りに楽勝とはいきませんが、ゴールテンディングが十分で、コナー・マクデイビッドとレオン・ドライザイトルの両方が健康であれば、ディビジョンのトップでフィニッシュしてほしいと思います。
コナー・ヘレビュイックのベジーナ獲得(+450)
※ベジーナ=最も優れたゴールテンダーに選ばれる賞。
ウィニペグ・ジェッツのネットマインダー(ゴールテンダーの別称)が、リーグのトップGKに指名される、この賭けを支持する理由は三つあります。
ボストンのリーナス・ウルマーク(-175)が本命で、アイランダーズのソロキン(+500)が3番目の選択肢です。彼らは両方ともイースタン・カンファレンスに所属しており、票を分ける可能性があるが、ヘレビュイックはウェストにいます。
しかし、大きな問題は、ヘレビュイックが、どのようにしてより良い数字を持っているウルマークよりも強力な主張をするかです。
これはどうですか:投票者は、ウルマークをボストンのディフェンス・マシンの産物と見なし、ヘレビュイックを著しく悪いディフェンスの背後にいる、事実上のウィニペグMVPと見なしているのです。
さらに、ヘレビュイックはシュート数とセーブ数でNHLをリードすることになるかもしれません。ワークレートは重要です(注:私はプロホッケー記者協会賞の投票者ですが、PHWAはベジーナに投票しません–NHLのゼネラル・マネージャーは投票します。
※PHWA=Professional Hockey Writers Associationの略称。新聞、雑誌、ウェブサイトに記事を書くアイスホッケージャーナリストのための北米の専門家協会。
ダラス・スターズ、ウェスタン・カンファレンスで優勝(+650)
スターズには、スター選手ジェイソン・ロバートソン率いる間違いなくホッケー界最高のラインがあり、トップ5のゴールキーパー、ジェイク・オッティンガーとベテラン選手によって層を厚くしています。
そして、ヘッドコーチのピーター・デボーアについての、この楽しい事実を忘れないでください。ニュージャージー・デビルズとサンノゼ・シャークスは、彼がベンチに入った最初のシーズンにスタンレーカップ・ファイナルに進出しました。
デボーアは去年の夏ダラスに雇われました。これはハットトリックの前触れでしょうか?
グレッグ・ウィシンスキーはNHLのシニアライターであり、ESPN2で平日夜6時から放送されている「Daily Wager」では、彼のベッティングに関する洞察を聞くことができます。
まとめ
オイラーズのいるパシフィック・ディビジョンは、1位のベガスから5位のカルガリーまで勝ち点差9の中でひしめき合っています。エドモントン・オイラーズは首位と勝ち点差3の4位、今回のライターさんの指摘通り、充分優勝を狙えるポジションにいます。
この5チーム間の星の潰し合いがどうなるか、残り30試合を切って、ますます白熱しそうです。パシフィック以外のディビジョンでは、やや上位陣の顔ぶれが決まってきつつあるので、かなり注目されるのではないのでしょうか。
まあ、シカゴ・ブルーインズの戦力の充実度は群を抜いているので、スタンレーカップを手にするのは、このチームで決まりそうですがね。
ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!