前半戦最後のNHLスーパー16決定!クラーケンは上昇続ける!

NHLチーム紹介

はじめに  

 いよいよシーズン折り返し地点でのビッグ・イベント、NHLオールスターが開催されます。 

 オールスター・ブレイク中、きっと現地のファンはオールスターを楽しむと同時に、「今シーズンのおらが町のチーム、絶好調やな、プレーオフ進出は確定でしょ」「どうも、このままじゃあかんで…」等、いろいろ感想を述べ合っていることでしょう。 

 今回、NHL.com専属ライターの皆さんが「前半戦終了時、よく頑張った」16チームを選出、それぞれが各チームに付けた順位をポイント化して計算し、タイトルにある「スーパー16」を決定したものです。 

 毎週やっているものではありますが、ある意味、前半戦の総まとめ的記事になっています。   

讃岐猫
讃岐猫

先取りして申し訳にゃいが、

フライヤーズもコヨーテズもランキングどころか、

話題にすらならない…(涙)。

引用元:NHL.com「Super 16: Sabres back in power rankings; Kraken continue to climb」。 

「スーパー16」のシステム 

 バッファロー・セイバーズは、2週間前に脱落したスーパー16に戻ってきました。

 セイバーズは16位で、ワシントン・キャピタルズを3ポイント差でリードしています。3週間前に16位でした。 

 トップ6は先週から変わりませんが、2位のカロライナ・ハリケーンズは1位のボストン・ブルーインズとの差をわずかに縮め、投票権を持つメンバー2人によって1位に選ばれたことで、2つの投票ポイントを獲得しています。 

 ボストンは3週連続で満場一致で1位でした。 

 今週のSuper 16のテーマは、オールスター・ブレイク時の各チームの評価で、3月3日の2023年NHLトレード・デッドラインのほぼ1ヶ月前に、彼らが良くなったのか、悪くなったのか、あるいは我々が考えていた通りの位置にいるのか、ということです。 

 投票委員会から選ばれたメンバーは、ランク付けされた各チームとこれまでのシーズンについて感想を述べました。 

 覚えておいてほしいのは、毎週スーパー16を考えるために、ランキングがどのようなものであるべきかについて、13人の投票者は独自の見解をまとめていることです。1位は16点、2位は15点、3位は14点……といった具合に、それぞれのチームにポイントが割り振られていきます。 

前半戦最後のスーパー16は、このチームだ! 

 スーパー16は以下の通りです。

なお、元記事は16チーム全てにコメントが付されていますが、残念ながら数チーム分とさせていただきました。

ベスト3に入ったのは… 

1. ボストン・ブルーインズ(39-7-5) 総ポイント数:206 先週:1位 

 「あらら……ぶつかっちゃいましたね。真面目な話、前半の歴史的なペースを考えれば、シーズンが進むにつれて、ブルーインズは常に落ち込んでいき、下降線をたどることになるでしょう。

 しかし、NHLとアトランティック・ディビジョンをリードし、近い将来にはフォワードのジェイク・デブラスク(左ウィング、26歳)を復帰させる可能性を秘めている彼らは、まさに(オールスター・)ブレイク時に望む位置に留まっています。

 彼らは誰もが予想していたよりも良い状態を維持し、スタンレーカップのプレーオフに向けて全速力で前進しています」。-アマリーベンジャミン、スタッフライター

2. カロライナ・ハリケーンズ(34-9-8) 総ポイント数:197 先週:2位

 「ハリケーンズはまさに予想通り、メトロポリタン・ディビジョンの頂点に立ち、スタンレーカップの最有力候補のように見えます。 

 水曜日のバッファロー・セイバーズ戦に5-1で勝利したカロライナは連勝を7に伸ばし、フォワードのセバスチャン・アホ(センター、25歳)の得点で連勝した試合を6(9得点)に伸ばしました。 

 ハリケーンズは、5試合以外すべてフォワードのマックス・パシオレッティ(左ウィング、34歳)を欠いた状態で、これを実現しています。パシオレッティは、オフシーズンに腱の断裂を治すために行った手術から、1月5日に復帰しましたが、1月19日に再び断裂し、今シーズンを終えています。 

 ハリケーンズは、トレード期限前に別の得点力のあるウイングを獲得しようと積極的であると予想されます。それ以外に、カロライナはブレイクの間に心配することはあまりありません」。-トム・グリッティ、スタッフライター 

3. ニュージャージー・デビルズ(32-13-4)  総ポイント数:169  先週:3位 

 「デビルズのシーズン・インには楽観的な見方もありましたが、誰もここまでとは予想できませんでした。復活の大きな理由は、7月8日、キャピタルズとのトレードで獲得した、9試合連続で先発勝利を収めているヴィテック・ヴァネチェク(ゴールテンダー)です。 

 この27歳の選手の移籍は、オフシーズンの中でも最も過小評価されているトレードの一つでなければなりません。デビルズは、健康なドギー・ハミルトン(ディフェンス、29歳)を先頭に、より強力な守備陣がゴール前に陣取っています。 

 ライアン・グレイブス(ディフェンス、27歳)、ジョナス・シーゲンターラー(同、25歳)、デイモン・セバーソン(同、28歳)、ブレンダン・スミス(同、33歳)はそれぞれ独自の方法で貢献しています。ジャック・ヒューズ(センター、21歳。64ポイント;33ゴール、31アシスト)はNHLで最高のシーズンを送っています。 

 キャプテンのニコ・ヒシエ(センター、24歳)は、その類まれな200フィートゲームをさらにレベルアップさせました。イェスパー・ブラット(左ウィング、24歳)は2シーズン連続で50得点を達成しています。 

200フィートゲーム=長さ200フィートのアイスリンクの3つのゾーンすべてで、強い存在感を示すプレーヤーの能力のこと。 

 ゲームが最も重要なときに、大幅に改善されたデビルズがどこまでやれるかを見るのは、興味深いでしょう」。-マイクG.モレアーレ、スタッフライター

4〜7位は… 

4. トロント・メイプルリーフス(31-13-8)  総ポイント数:167  先週:4位 

5. タンパベイ・ライトニング(32-15-1)  総ポイント数:163  先週:5位 

6. ダラス・スターズ(28-13-10)  総ポイント数:135  先週:6位 

7. シアトル・クラーケン(29-15-5)  総ポイント数:108  先週:9位

 「クラーケンは、NHL初のシーズンとなった2021-22年シーズン(27勝・60ポイント)よりも経験的に優れており、33試合を残して2勝3ポイント上回っています。ちょっと考えてみてください。これは明らかにばかげた発言だが、事実でもあります。 

 彼らのゲームはあらゆる面で良くなっています。マティ・ベニアーズ(センター、20歳)は、NHLの最優秀新人選手に与えられるカルダー・トロフィーの最有力候補であり、2023年のHonda NHLオールスターゲームに選出されたが、怪我で辞退しました。 

 ヴィンス・ダン(ディフェンス、26歳)は静かにリーグ最高のディフェンスマンの一人となり、主要メンバーとして出場時間を稼ぎ、攻撃的な衝撃を与えています。マーティン・ジョーンズ(33歳)とフィリップ・グルバウアー(31歳)のGKタンデムは、昨季欠けていた、地味であるが信頼できるものとなりました。 

 これらを総合すると、他の多くの点で予想を裏切った前半戦の中で、最高の物語のひとつになる要素を持っています」。–ショーン・P・ロアーク、エディトリアル・ディレクター

讃岐猫
讃岐猫

16チームの中でも、クラーケンは手放しの褒めようなんだにゃ。

とにかく大きな連敗をしないことを祈る!

8〜10位は…

8. ニューヨーク・レンジャーズ(27-14-8)  総ポイント数:106  先週:8位 

9. ウィニペグ・ジェッツ(32-19-1)  総ポイント数:105  先週:7位 

10. コロラド・アバランチ(27-18-3)  総ポイント数:82  先週:10位 

 「アバランチは、明らかにNHLの順位とスーパー16で、我々の思っていたよりも低いポジションにいます。スタンレーカップのディフェンディング・チャンピオンは怪我に悩まされています。 

 フォワードのダレン・ヘルム(センター、36歳)、ガブリエル・ランデスコグ(左ウィング、30歳)、ネイサン・マッキノン(センター、27歳)、バレリ・ニチュシュキン(右ウィング、27歳)、ディフェンスのジョシュ・マンソン(ディフェンス、31歳)、ボーウェン・バイラム(ディフェンス、21歳)は、それぞれ相当な時間、休んでいます。 

 しかし、最近はより良いプレーを見せており(過去10試合で7勝3敗)、負傷状況も改善されているようですし、一方ではプレーオフのバブル(出場できるかどうか不確実な状態)に乗っているが、他方ではセントラルディビジョン3位以上を狙える位置にあります。 

 故障者の体調が回復して調子を取り戻せば、タイトル防衛戦に臨む可能性もあります」。-ニコラスJ.コトソニカ、コラムニスト

11〜16位は…

11. エドモントン・オイラーズ(28-18-4)  総ポイント数:76  先週:12位 

12. ベガス・ゴールデンナイツ(29-18-4)  総ポイント数:73  先週:11位 

13. ミネソタ・ワイルド(27-17-4)  総ポイント数:58  先週:15位 

14. ロサンゼルス・キングス(28-18-7)  総ポイント数:55  先週:13位 

 「予想していた通り、キングスは、パシフィック・ディビジョンのレースの中心にあります。53試合を終えた時点で、昨シーズンは65ポイント(29-17-7)で2位、今シーズンは63ポイントで2位と、シーズン前の成績をほぼカット・アンド・ペーストした形となっています。 

 シュート以外での得点は12点(今季169-昨季157)と増えましたが、失点は38点(今季182-昨季144)とあまりにも多くなっています。プレーオフ進出のためには、残り30試合で守備を固めなければなりません」。-ロバート・ラフラム、LNH(NHLのフランス語名の略称、Ligue Nationale de Hockey).com シニアライター 

15. ピッツバーグ・ペンギンズ(24-16-9)  総ポイント数:22  先週:14位 

16. バッファロー・セイバーズ(26-20-4) 総ポイント数:18  先週:ランク外 

 「セイバーズはこの時点で私の思っていたよりも高く、アトランティック・ディビジョンで4位、昨シーズンのプレジデンツ・トロフィーを受賞したフロリダ・パンサーズを2ポイント上回っています。4位以上になる可能性は低いが、イースタン・カンファレンスではワイルドカード争いの渦中にあります。 

 セイバーズはディビジョンの下半分にいて、意味のある試合をしているが、プレーオフ・レースの外側にいて、(レースの中にいるチームと)真剣勝負できるほどの候補にはならないと思っていました。シーズン前には、そう思っていたのです。 

 今もそうかもしれないが、2011年以来となるプレーオフ出場への期待は大きいです。特にバッファローが11月4日から19日にかけて0勝8敗と敗け続けた時には、その期待は大きくありませんでした。 

 セイバーズは順調にリバウンドを重ね、それ以来、NHLで最も安定したチームの一つとなっています。久しぶりにトレード期限前の買い手チームになるかもしれません」。-ダン・ローゼン、シニアライター

16位外のチームは…

 その他、ポイントを獲得したチーム:ワシントン・キャピタルズ15、ナッシュビル・プレデターズ7、カルガリー・フレームズ5、フロリダ・パンサーズ1 

 スーパー16から脱落:キャピタルズ(前回第16位) 

まとめ 

 NHL.com原文記事のサブ・タイトルにもあるように、クラーケンのランキングや評価がうなぎ上りなのが印象的です。創設されてまだ2年目のチーム、今の調子を維持すれば、ディビジョン1位どころか、カンファレンスの頂上にも立ちそうな勢いです。 

 さすがに「プレーオフ初心者のプレッシャー」という敵に勝てるかどうかは未知数ですが。 

 昨年度チャンピオン・アバランチの不調、好調であるにもかかわらず、安定しない守備陣のため、イマイチ評価の低いロサンゼルス・キングスが後半戦どうなるか。 

 ベスト3には入ってませんが、4〜6位のポジションをキープし、第4コーナー回った辺りで一気に上位を追い抜かんとしているメープリーフス、ライトニング、スターズ3チームにも注目です。 

 では、オールスターを楽しみましょう!  

讃岐猫
讃岐猫

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!

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