はじめに
オタワ・セネターズを中心に、この夏もNHLの動きが活発になりそうです。ジェイク・サンダーソンの急成長、クロード・ジルーとの再契約交渉、そしてやセネターズ移籍も囁かれる、バンクーバー・カナックスのエリアス・ペターソンの去就問題と、注目ポイントが目白押し👀。
今回は、それぞれの話題を深掘りした記事3本分の内容をまとめてお届けします。チームの未来を左右する決断の行方を、一緒に追っていきましょう🏒✨。
参照記事:The Hockey News「The Best Is Yet To Come: Senators Defenceman Jake Sanderson Finishes Tenth In Norris Voting」
成長と活躍の飛躍✨
オタワ・セネターズのディフェンスマン、ジェイク・サンダーソン(2020年ドラフト全体5位)は2024-25シーズンに大きく成長しました。NHL3年目にして、初めてノリス賞(リーグ最高のディフェンスマンに贈られる賞)候補のトップ10に入るという快挙を成し遂げています🏆。その努力は見過ごされることはありませんでした。
今年、そしてノリス賞は、自身2度目となるコロラド・アバランチのケイル・マカーに贈られています。
彼はセネターズの中でも特に頼れる存在で働き者、平均出場時間はチームの全選手中トップの24分27秒。ゴールもディフェンスの中でトップ(11)で、チーム全体では3位の57ポイントを記録しました。これはブレイディ・カチャックを1ポイント上回る数字です⚡。
パワープレーの司令塔としてもチームを引っ張り、ペナルティキルの出場時間もトップクラス。サンダーソンのスケーティング技術はリーグでも屈指で、狭いスペースでもパックを自在に操るテクニックにエリート級の能力を持つだけでなく、素早い動きや切り返しで自らそうしたスペースを作り出すことも多く、時間を稼ぎつつクリエイティブなプレーを生み出します。
強さと勝負強さ💪🔥
サンダーソンは身長6フィート2インチ(約188cm)、体重204ポンド(約93kg)と体格も抜群。その強さとフィジカルの成熟度について十分に評価されていませんが、これらの特徴は彼が成長を続けるにつれて、いわゆる「大人の力」とそれに伴う自信と共にさらに増していくでしょう。
そして何より、ビッグプレーで輝く選手です。特に印象的だったのが、4月のプレーオフ第1ラウンド、リーフス戦で延長戦に決めたゴール。
第4戦で3対3の同点だった場面で、彼は冷静にゾーンをキープし、見事なショットを放って相手ゴーリーであるアンソニー・ストラーズの上段隅を打ち破り、延長勝利を決めました。この一撃でセネターズのプレーオフで勝ち進む望みを繋げたんです⚡🏒(最終的には、セネターズの2勝4敗で敗退)。
セネターズ、もしやイケるかも!?と思わせる瞬間だったんですけどね。
しかし、オタワのファンの多くは、彼のすでに素晴らしいプレーをよく知っていて、ランキング上位にいる選手たちよりも彼の方がずっと優れていると感じているはず。
ちなみに、ノリス賞でサンダーソンに4位票3を入れた記者の多くは、セネターズを定期的に取材しない地域外の記者からのもので、これも彼がリーグ全体で注目されている一つの証かもしれません👀✨。
未来が楽しみすぎる!🌟⛸️
しかし、セネターズファンが最も興奮すべきなのはここです。サンダーソンはすでにリーグのトップ10に数えられる存在であり、このフランチャイズには彼のようなディフェンスマンはかつていなかったと強く主張できるかもしれません。それ自体が非常にワクワクすることです。
しかもサンダーソンはそれだけでなく、まだ22歳なんです!若さと才能が爆発しています🔥。
彼にはあと7年の契約が残っていて、年平均805万ドル(約11億57万円)というチームにとって非常にお得な内容。サンダーソンが選手として、そして人間として成長を続け、NHLのサラリーキャップも上昇し続けるとすれば、例えば3年後にはこの契約がどれほど価値あるものに見えるか、想像に難くありません。
ちなみにNHLのサラリーキャップは年々増えていて、2025年には9550万ドル(約137億2400万円)、2026年には1億400万ドル(約149億53万円)、2027年には1億1350万ドル(約163億810万円)まで上がる見込み。そう考えると、サンダーソンの契約がどれだけクラブにとってありがたいものかがわかりますね💰。
奇妙なことに、ノリス賞の投票では、得点など攻撃的な数字が評価されやすい傾向があります。例えばモントリオールのレーン・ハトソンは素晴らしい若手タレントで、ポイント(ゴール+アシスト)でサンダーソンより9多いですが、パワープレーで多くの時間を任された反面、ペナルティキルにはほとんど出ていません(守備重視のスペシャルメンバーでは使えない)。
それに対してサンダーソンはすべての局面での信頼が非常に高く、ショートハンド(自チームの氷上人数が少ない場合)での出場時間はチームトップ、パワープレーでもチーム2位(トップはティム・シュッツル)という、あらゆる場面で信頼される選手です。
しかし、サンダーソンはカナディアンズのルーキーよりも9ポイント少なかったため、投票者たちはハトソンをより高く評価したようです📊。
ですが、チームがこれから成熟し、プレーオフでもより深く勝ち進むようになれば、もっと多くの記者たちがサンダーソンの実力に触れることになり、ノリス賞の流れに乗ってくるかもしれません🚀。彼が賞獲得への差を縮めるには、現在の成績にあと15〜20ポイントを加える必要があるでしょう😊✨。
そうなるかどうかに関わらず、オタワファンの皆さんにはワクワクする理由がたくさんあります😊!チームは2032年まで、真のナンバーワン・ディフェンスマンをしっかり確保していますし、ジェイク・サンダーソンの本当の全盛期は、まだまだこれからなんです✨🏒。

ノリス賞の投票結果を見ると、やはり攻守両面でチームを引っ張れる選手の名前がズラッと並んでるにゃ。「攻」の面、特にここ一番って時に得点やアシストできる選手になってほしい。今のNHLは昔と違って攻撃偏重型リーグ、記者達に印象を残すためには、重要な場面に顔を出せるポジショニングの良さを発揮すべきかな。
参照記事:Spectors Hockey4「There’s ‘A Gap to Bridge’ In Senators Talks with Pending UFA Claude Giroux」
契約交渉が正念場に突入📝
オタワ・セネターズは、ベテランのクロード・ジルーと再契約するために、シーズン終了直後から交渉を続けています。そして、どうやらジルー側も前向きな姿勢を見せているようです😊。
しかし、オタワ・サン5紙のインサイダー記者ブルース・ギャリオックによると、両者の間には「埋めるべきギャップ」があるとのこと。交渉は今、非常に重要な局面を迎えているそうです⚠️。
本来ならそこまで時間のかかる話ではないはずなのに、まだ契約がまとまっていないことは少し意外です。ただ、交渉は交渉。今週に入っても、ジルーがフリーエージェント市場に出る前(7月1日前)に合意に達するには、まだ隔たりがあると関係者は語っています💬。
その「隔たり」とは、契約期間や契約の構造に関するもののようです。ギャリオックによれば、セネターズ側は37歳のジルーに対して、これまで3年間の年俸650万ドル(約9億3300万円)よりもやや減額した1年契約を提示したいと考えているとのことです。ただし、どの程度の減額が適正かが焦点になっています💸。
ジルーの実力と契約への期待👊✨
ジルーは今シーズン、15ゴール・50ポイントを記録し、1試合平均18分12秒の出場時間を誇りました⏱️。彼は11回も20ゴール以上を達成しており、セネターズでの3シーズンで71ゴールを挙げています⚡。
パワープレーやペナルティキルでも貢献し、いまだに堅実なミドルシックス(第2〜第3ライン)のフォワードとしてチームに欠かせない存在です🏒。
先週、バッファローで行われたコンバイン(NHLスカウティング・コンバインのこと。その年のNHLドラフトを控えた有望な若手選手を対象とした評価イベント)で両者は話し合いを持ち、交渉は「合意成立に向けてさらに加速している」とギャリオックは伝えています🚀。
GMのスティーブ・ステイオス6も、7月1日のフリーエージェンシーが始まる前に合意に達することを望んでいますが、まだ多少の歩み寄りが必要だと話しています。
「交渉は両者の協力が必要だ」とステイオスGMは先週末にコメント。「双方で良い対話ができているし、共通の理解を見つけたいと思っています」と語りました🤝。
味方の動きをよく見ながらの技ありゴール。セネターズにはまだまだジルーが必要です。
参照記事:Spectors Hockey「Canucks Trade Rumors: 5 Teams Linked to Elias Pettersson」
バンクーバー・カナックスのエリアス・ペターソン、契約の重要局面⏳
バンクーバー・カナックスにとって、エリアス・ペターソンの今後についての決断が迫っています。彼の「フル・ノームーブ条項7」が7月1日に発動するため、契約を結ぶかトレードするかの判断を下すには、残り3週間を切っている状況です⚠️。
ペターソンは今シーズン、少なくとも問題の多いシーズンでした。8年総額9280万ドル(約133億3700万円、年平均1160万ドル=約16億6600万円)という大型契約の1年目にもかかわらず、彼の成績はキャリア最低レベルに落ち込みました。
2年前の102ポイント、2023-24シーズンの89ポイントから、今季は64試合でわずか45ポイント(15ゴール・30アシスト)にとどまりました📉。
インサイダーのデビッド・パグノッタ(The Fourth Period8)によると、カナックスはペターソンのトレードの問い合わせには前向きですが、「安値で手放す気はない」とのこと。
「価格はほとんど変わっていないか、変わっていないように聞こえる。つまり、チームは彼をBC州(ブリティッシュコロンビア。この州にバンクーバーがある)から引き抜くために相応の対価を支払う必要がある」とパグノッタは最近書いています💰。
ペターソンに関心を示す5チーム🏒
ペターソン(26歳)に興味を持つチームは5つ挙げられています。
バッファロー・セイバーズ
コロンバス・ブルージャケッツ
デトロイト・レッドウィングス
ミネソタ・ワイルド
オタワ・セネターズ
セイバーズは今シーズンすでに大きな動きを見せており、ディラン・コーゼンズをオタワに放出し、その代わりにジョシュ・ノリスを獲得しました。しかし、今夏もさらなる動きが予想されており、ペターソンの獲得は大きな一手となるでしょう⚡。
ブルージャケッツはキャップスペースに余裕があり、攻撃力強化のために大きな動きを狙っています。最近はミッチ・マーナー(UFA=制限なしフリーエージェント)獲得の噂もありましたが、それが不調に終わった場合、ペターソン獲得にかじを切る可能性があります👀。
レッドウィングス、ワイルド、そしてセネターズの動向👀
レッドウィングスはオフシーズンの優先課題として、セカンドラインのセンター補強を挙げています。ペターソンが2Cなのか、将来的に1C(ファーストライン)や3C(サードライン)になるのかはまだわかりませんが、もし調子を取り戻せば攻撃陣に大きなプラスになるでしょう⚡。
一方、ワイルドはリーグで3年連続で1試合あたりの得点数が下位3分の1に沈んでおり(2.74、32チーム中25位。トップはタンパベイ・ライトニング、3.56)、今夏は得点力アップを強く狙っています。
セネターズはティム・シュッツル、先述のコーゼンズ、シェーン・ピントの3人でトップ3センターを固めているようなので、ペターソン獲得に動くとは少し意外です🤔。
苦悩するペターソン。ユニの色が青から黒に変わるのか。あ、カナックスのセカンド・ユニの色は黒でした^^;。
まとめ
サンダーソンの飛躍、ジルーの去就、ペターソンのトレードの可能性——どれもチームの未来を大きく左右する重要なテーマです。オフシーズンとはいえ、目が離せない展開が続きそうです。今後の動向にも注目していきましょう👀🔥。

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- パックを直接味方にパスするのではなく、リンクのボード(壁)に沿って滑らせるようにパスする戦術。主に、相手の激しいプレッシャーをかわしながら、自陣ゴール裏やコーナーからパックを安全に持ち出し、味方フォワードやディフェンスに繋ぐ目的で使われる。
これにより、インターセプトのリスクを減らし、パックをクリーンに自陣ゾーンから出すことができる。
↩︎ - 攻撃側の選手がパックを相手のゾーンに深く打ち込み、その後選手全員でパックを追いかけてポゼッションを取り戻そうとする攻撃戦術。相手ディフェンスのプレッシャーを避けつつオフサイドにならないようにゾーンに侵入したり、相手ディフェンスにパック処理のミスを誘ったり、フィジカルな競り合いに持ち込んだりする目的で使われる。
パックを打ち込んだ後の迅速な追い込み(チェイス)とチームの連携が成功の鍵。
↩︎ - 投票結果の内訳は以下の通り。
2024-25 Norris Trophy Voting
Pts (1st-2nd-3rd-4th-5th)
1 Cale Makar, COL 1861 (176-13-2-0-0)
2 Zach Werenski, CBJ 1266 (13-132-38-7-1)
3 Quinn Hughes, VAN 918 (2-39-110-21-12)
4 Josh Morrissey, WPG 280 (0-5-18-41-32)
5 Victor Hedman, TBL 265 (0-1-11-55-38)
6 Rasmus Dahlin, BUF 120 (0-0-4-26-22)
7 Thomas Harley, DAL 60 (0-1-1-7-27)
8 Jaccob Slavin, CAR 60 (0-0-2-13-11)
9 Lane Hutson, MTL 42 (0-0-1-5-22)
10 Jake Sanderson, OTT 33 (0-0-0-9-6)
11 Evan Bouchard, EDM 29 (0-0-2-4-7)
12 Adam Fox, NYR 9 (0-0-1-0-4)
↩︎ - NHLのトレードニュースと移籍に関する噂に特化したウェブサイト。選手の契約状況、移籍の可能性、サラリーキャップの課題など、リーグ内で囁かれる様々な情報を「Rumor Mill」としてまとめて提供している。
他の主要メディアの確定情報と合わせて確認するのがおすすめだが、移籍市場の最新動向や水面下の情報に興味があるファンにとっては、常にチェックしておきたい情報源。
↩︎ - カナダのオンタリオ州オタワで発行されている日刊のタブロイド紙。地元のニュース、政治、エンターテイメントに加え、特にセネターズなどの地元プロスポーツチームに関する報道が充実しているのが特徴。現在はPostmedia Networkの一部として、デジタル版でも情報を提供している。
↩︎ - カナダ出身、NHLではボストン・ブルーインズ、バンクーバー・カナックス、エドモントン・オイラーズなどでディフェンスとしてプレイし、1001試合に出場した。カナダ代表としても2003年と2004年の世界選手権で金メダルを獲得。
選手引退後は、トロント・メイプルリーフスの選手育成アドバイザーやマネージャーを務め、その後ハミルトン・ブルドッグス(OHL)の社長兼ゼネラルマネージャーとして2018年と2022年にOHLチャンピオンシップを制覇。現在はオタワ・セネターズのホッケー運営部門社長兼ゼネラルマネージャーを務めている。
↩︎ - Full No-Move Clause / NMC(フル・ノー・ムーブ・クローズ)のこと。選手が契約期間中にチームの意向に反して移籍させられることを全面的に拒否できる、最も強力な保護条項。具体的には、トレード、ウェイバー、マイナーリーグへの降格、そしてエクスパンションドラフトからの保護がすべて含まれる。
これにより、選手は希望するチームや都市に留まる安定性を得られる。NMCは通常、NHLでのキャリアが長く、功績のある選手に付与されるもので、チーム編成やサラリーキャップ戦略に大きな影響を与えるため、契約交渉の重要なポイントとなる。
↩︎ - NHLに関するニュース、分析、そして移籍の噂やインサイダー情報を専門とするメディアプラットフォーム。公式ウェブサイトやSNSを通じて、最新の試合情報からチームの動向、選手の契約状況まで、ホッケーファンが深く知りたい情報を発信している。
特にトレードデッドラインやオフシーズン中の移籍ゴシップに強いことで知られており、独自の視点での情報提供が特徴。 ↩︎