はじめに
2025年NHLドラフトで、ニューヨーク・レンジャーズは1巡目指名を放棄し、中堅層の選手たちを中心に指名を行いました。注目は2巡目のマルコム・スペンスをはじめ、将来性あるDFたち。
とはいえ、全体を見るとレンジャーズの指名、個人的にはちょっと苦戦気味だったようにも思います…。実際の指名選手たちを振り返ってみましょう👀
参照記事:The Athletic「 New York Rangers NHL Draft guide: Picks, best fits and analysis」
🏒マルコム・スペンスはレンジャーズの未来を担えるのか?
The Athleticの記者が、ニューヨーク・レンジャーズの新たなプロスペクト(有望株)たちに何が期待できるか、そして彼らがファームシステムにどのようにフィットするかを詳述しています。
2025年ドラフト評価1:C+
マルコム・スペンスは、今季イリー・オッターズ2でのパフォーマンスによって評価が大きく下がりました。シーズン開始時にはトップ20指名候補と見られていた選手です。それでも私は彼を高く評価しています。
彼のオフェンス能力が目立つことはおそらくないでしょうが、スケーティングは良く、ハードにプレーし、セカンダリースコアラーとしての役割を果たせる可能性があります。ミドルシックス(2・3番手)ウィンガーになる明確な道筋が見えています。
このグループの他の指名選手に興奮するような存在はいませんが、スペンスの後に指名されたショーン・バーンヒルには興味を持っています。彼は非常に多才で、より多くのアイスタイムを得られる環境でどう成長するかを見てみたいところです。
ドラフト指名選手
43位:マルコム・スペンス(左ウィング)/イリー・オターズ(OHL)
2006年9月22日生|6フィート2インチ(約185センチ)|201ポンド(約92キロ)
カテゴリ:ラインナップ中位の選手
スケーティング:NHL平均
パックスキル:NHL平均
ホッケーセンス:NHL平均
競争心:ハイレベル
比較対象選手:イワン・バルバシェフ(ベガス・ゴールデンナイツ)
2025年のNHLドラフト、ニューヨーク・レンジャーズは1巡目指名権を持っていない中でも、注目すべき選手をしっかり押さえてきました。その中でも最も期待されているのが、全体43位で指名されたマルコム・スペンスです✨
前述のように評価が急落していても「中身のある選手だ」と指摘され、レンジャーズが見事に拾いました。
スペンスはシーズン前半に苦しむ場面もありましたが、シーズンが進むにつれてオフェンス面でのプレーが向上しました(今シーズン成績:65試合、32ゴール・41アシスト)。彼はこれまでにもカナダのU18代表チームで何度も主力を務めており、優れた実績を持っています(7試合、3ゴール・4アシスト)。
スペンスの最大の武器は、その競争心の高さです。彼は粘り強く働き、長身・スピード・努力を活かして多くのパック争いに勝ち、誰よりも先にパックに到達します。守備面でもハードに戻り、二方向で優れたフォワードとしてプレーします。
オフェンスで特に派手さはないけれど、速い展開の中でチャンスを生み出す能力はしっかりあります。フィニッシュ能力にはやや疑問が残る場面もありますが、ゴール前の“泥くさい”ゴールを取るのも得意で、勝負どころで頼れる存在になりそうです💪
「ダイナミック」あるいは「創造的」な選手とまでは言えないけど、その分、コーチが使いやすい実直で、非常に魅力的なミドルシックス・ウィンガーとして重宝される予感。
確かにここ一番に強そうなタイプ。オーバータイムになると、俄然力を発揮しそう。
🛡️未来の鉄壁ディフェンス?バーンヒル&ゴンチャルに注目!
70位:ショーン・バーンヒル(右ディフェンス)/デュビューク・ファイティング・セインツ3(USHL)
2007年1月8日生|6フィート5インチ(約198センチ)|214ポンド(約93キロ)
カテゴリ:NHLの試合に出場する可能性あり
スケーティング:NHL平均未満
パックスキル:NHL平均
ホッケーセンス:NHL平均未満
競争心:NHL平均
レンジャーズが3巡目で指名したのは、注目の大型ディフェンスマン、ショーン・バーンヒル。彼のプレーやスタッツはあまり期待を抱かせるものではありませんが、それでも評価されたのは彼の身体的特性と、うまく成長すればプロとしてのポテンシャルがある点です。
身長6フィート5インチという大柄な体格ながら、スケートもこなす、いわゆる“素材型”の選手です。
バーンヒルは、USHLでの最初のフルシーズンとなる今年、強豪チームであるデュビュークで出場時間が限られていたものの(54試合、4ゴール・7アシスト)、パックを持ったときのスキルや、守備時の“ちょっとした荒さ”には光るものが🌟。ただし、そうしたプレーが見られるのはまれでした。
まだまだ粗削りですが、将来のトップ4ディフェンスを目指すポテンシャルは十分です。彼よりずっと上位で指名される選手たちと同等のツールを持っているため、試してみる価値はあり、「大化けするかも?」といった期待感が漂っています。
白っぽいジャージの18番の選手です。確かにデカい!他の選手が安心して攻撃に専念できそう。
89位:アルチョム・ゴンチャル(左ディフェンス)/スタルニエ・リシィ・マグニトゴルスク4(MHL5)
2006年10月25日生|6フィート0インチ(約183センチ)|143ポンド(約71キロ)
なんと、NHLで長年活躍したセルゲイ・ゴンチャル6の甥!彼はロシアのMHLで非常に良いスタッツを記録したシーズンを送っていて、ディフェンスマンとしては立派な成績を収めました(50試合、7ゴール・18アシスト)。
彼は上のレベルでも通用するスケーティングとスキルを持つ才能ある選手です。スムーズで力強いストライドがあり、攻撃参加も得意とします。パックを持った際には創造的なプレーを見せ、ブルーラインからのショットも力強いです。このまま成長すれば、プロ相手でもポイントを稼げるでしょう。
ただし守備面では少し不安あり…😅 パックを持っていない時の動きがやや足りず、6フィートというサイズの割にフィジカルなプレーが控えめで、そのあたりの改善が鍵となりそうです。
🇸🇪北欧からの刺客たちも注目!
111位:ミッケル・エリクセン(センター)/フェリェスタッドBK7 J20(J20ナショナル)
2007年9月13日生|5フィート11インチ(約180センチ)|185ポンド(約85キロ)
139位:ゼブ・リンドグレン(左ディフェンス)/シェレフテオAIK8 J20(J20ナショナル9)
2007年4月14日生|6フィート1インチ(約186センチ)|198ポンド(約90キロ)
さらにレンジャーズは、スウェーデンの2人の若手選手も指名しました。
まずはゼブ・リンドグレン。スウェーデンのJ20リーグ(38試合、4ゴール・15アシスト。トップ・チームにも5試合出場)、さらにはU18代表でも活躍している(16試合、1ゴール・3アシスト)堅実な二方向型DFです。華やかさはありませんが、パック扱いには一定のセンスがあり、安定したファーストパスを出すプレーでコーチからの信頼を得るジュニアディフェンダー。
ただしスケーティングは「まあまあ」といったレベルで、スキルも突出しているわけではないので、そのため、上のレベルにステップアップした際に、どれだけ通用するかは足元(スケーティング)次第だと考えられます。
次に登場するのはノルウェー出身のセンター、ミッケル・エリクセン。この選手に関してはあまり詳細が語られていませんが(40試合、22ゴール・21アシスト)、「ようやくセンターを指名した!」とチームのバランスを考えたときに重要な補強になったことは間違いありません👌
💥パスモアの“ポテンシャル爆弾”とラストピックたち
166位:サミュエル・ユング(右ウィング)/カルパット10U20(U20 SM-sarja11)
2006年5月18日生|6フィート3インチ(約191センチ)|172ポンド(約78キロ)
171位:エヴァン・パスモア(右ディフェンス)/バリー・コルツ12(OHL)
2006年12月5日生|6フィート4インチ(約195センチ)|209ポンド(約96キロ)
カテゴリ:NHLの試合に出場する可能性あり
スケーティング:NHL平均未満
パックスキル:NHL平均未満
ホッケーセンス:NHL平均未満
競争心:NHL平均以上
203位:フェリックス・フェールハンマー(左ディフェンス)/オレブロHK13 J20(J20ナショナル)
2007年4月11日生|6フィート1インチ(約185センチ)|185ポンド(約84キロ)
6巡目で指名されたエヴァン・パスモアは、今季、バリー・コルツでの出場機会こそ限られていたものの、今回のドラフトにおいてフィジカル能力がとにかく高い選手の一人です!💪
6フィート5インチの巨体を持ちながらスムーズに動けて、自分でパックを持って前進する能力に長けています。しかも守備面ではリーチを活かして、チェックに速く詰め寄ることができ、非常にフィジカルなプレースタイルにより、守備面で多くのストップを生み出す頼もしさがあります。
攻撃参加もできる選手ですが…問題はパックを持ったとき。足を使ってある程度の攻撃を生み出すものの、プレーメイクには乏しく、パックを扱うスキルにはまだまだ改善の余地があり、“使える素材”になるには時間がかかるかも?
88番の選手。無骨な感じしますが、こういうガシガシ来るディフェンスマン、嫌いじゃないです。
それ以外の指名では、サミュエル・ユング(右ウィング)とフェリックス・フェールハンマー(左ディフェンス)といった、あまり情報の少ない選手14も獲得。とくにフェールハンマーはドラフト全体のラストピックに近い位置での選出でした。
このあたりの選手たちは、正直「育成枠」という立ち位置になるかもしれませんが、それでも意外な成長を遂げることもあるのがドラフトの面白いところ。ファンとしては長期目線で見守りたいですね👀

ヨーロッパの選手が多いなぁ、これ戦略なのか、苦し紛れの選択だったのか、正直疑問の残るドラフトだったにゃ。来年の1巡目指名権を手元に置いたのも、指名用じゃなくて、トレードの駒にするつもりではなかろうか。「今年は欲しい選手いないんでスルー!」なんて余裕かますほど、レンジャーズの若手育成は進んでいるように思えないんだけど…。
📊レンジャーズのドラフト総まとめ!
今年のレンジャーズは、J.T.ミラーとのトレードの影響で1巡目の指名権を持っていませんでした。それでも、ドラフト直前、GMのクリス・ドゥルーリーは2026年の無保護1巡目を残すという判断を下し、今年の12位指名権15(バンクーバー・カナックスからピッツバーグ・ペンギンズが取得)をピッツバーグに譲渡。
これにより、ドラフト上位の有望選手を指名する可能性が制限されたものの、それでも中堅プロスペクト層をしっかり補強できた印象です。
なかでもマルコム・スペンスは、1巡目級の評価、トップ30にランク付けされていたにもかかわらず、1巡目から外れ、2巡目・43位で獲得できたのは大きな収穫✨ウィンガーは組織にとって最重要の補強ポイントではないものの、1巡目級のタレントを2巡目で獲得できたのは明らかに成功と言えるでしょう。
さらに、3巡目では2人のディフェンスマン、バーンヒルやゴンチャルといったロングスパンで育てたいディフェンス陣も加わり、これでEJ・エメリーやドリュー・フォーテスキューに続く若手ディフェンスマンが加わりました。センター不足と言われる中、ようやく4巡目でミッケル・エリクセンを指名できたのも◎、バランスのとれたドラフトとなりました。
“目玉級”の指名はなかったけれど、将来に向けての地盤はしっかり築けたと言える2025年のドラフト。これから数年の成長に注目です!📈
まとめ
マルコム・スペンスを筆頭に、ポテンシャル重視で将来性ある選手たちを集めた2025年のレンジャーズ。即戦力というより育成型の色が濃い構成でしたが、数年後に評価が変わる可能性も。じっくりと成長を見守りたいドラフトでした📈

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- A+: 最高評価。期待をはるかに上回る素晴らしいドラフトだったと評価される場合。複数の将来的なスター選手を獲得できた、あるいは指名順位からは考えられないような逸材を獲得できた、といったケースで使われる。
A: 非常に良いドラフト。
A-: 良いドラフトだが、わずかに懸念点があるか、最高評価には及ばない場合。
B+: 良いドラフトだが、A評価にはわずかに及ばない場合。
B: 概ね良いドラフト。
B-: 平均よりは良いが、改善の余地がある場合。
C+: 平均的なドラフトだが、良い点もいくつか見られる場合。
C: 平均的なドラフト。
C-: 平均よりは悪いが、D評価ほどではない場合。
D+: 悪いドラフトだが、わずかに良い点も見られる場合。
D: 期待外れのドラフト。
D-: 最低評価。非常に悪いドラフトだったと評価される場合。大きな失敗があったり、将来性のある選手をほとんど獲得できなかったりした場合など。
これらのプラスやマイナスは、アナリストがそのチームのドラフト戦略、指名された選手の潜在能力、チームのニーズとの合致度などを総合的に判断し、より詳細な評価を下すために用いられる。例えば、あるチームが全体的に良いドラフトをしたものの、特定の指名に疑問符が付く場合などに「A-」といった評価がされることも。
↩︎ - ペンシルベニア州エリーを拠点とする主要なジュニアアイスホッケーチームで、オンタリオ・ホッケー・リーグ(OHL)に所属。1946年にウィンザー・スピットファイアーズとして設立され、1996年にエリーに本拠地を置くまでに数回の移転を経験した。
チームは2度のJ.ロス・ロバートソン・カップ優勝(2001-02、2016-17)と2度のウェイン・グレツキー・トロフィー優勝(2014-15、2016-17)を果たすなど、目覚ましい成功を収めている。ライアン・オライリーやコナー・マクデイビッドといった著名な選手を輩出し、マクデイビッドは2014-15シーズンにフランチャイズ史上最高の50勝にチームを導いた。
本拠地はエリー・インシュアランス・アリーナ。最近の動向としては、2019年のアリーナとの10年間のリース契約や、OHLおよびCHLで初のアフリカ系アメリカ人プレイ・バイ・プレイアナウンサーをフィーチャーした、2022年のキング牧師記念日ゲーム開催などが挙げられる。
↩︎ - アイオワ州デュビュークを拠点とするティアIジュニアアイスホッケーチームで、ユナイテッド・ステイツ・ホッケー・リーグ(USHL)に所属。2010年に設立され、ホームはImOnアリーナ。チームはノーザン・ライツ・ホッケーLLCが所有している。
2度のクラークカップ・プレーオフ優勝(2010-11、2012-13)と1度のアンダーソンカップ・レギュラーシーズン優勝(2012-13)を果たした。チームのロゴは、フルール・ド・リスの柄の剣と後光を持つゴシック様式の「D」が特徴。
↩︎ - 「スタリニエ・リシ」と呼ばれ、通称「スチールフォックス」。ロシアのマグニトゴルスクを拠点とするジュニアアイスホッケーチーム。メタラージ・マグニトゴルスクのアカデミーの一部であり、国内トップジュニアホッケーリーグであるマイナーホッケーリーグに所属。
2009年に設立され、ホームアリーナはアリーナ・メタラージ。主な功績として、2009-10シーズンにハルラモフ・カップで優勝し、2010-11シーズンには準優勝を果たしている。
↩︎ - Molodezhnaya Hokkeinaya Ligaは2009年創設のロシアのジュニアアイスホッケーリーグで、16~20歳の選手が対象。KHLと連携し、将来のプロ選手を育成する登竜門的存在。約30〜40のチームが参加し、レギュラーシーズンとプレーオフで「ハルラモフ・カップ」を争う。SKA-1946やロコモティフ・ヤロスラヴリなどが有力クラブ。
↩︎ - 1991〜2015年まで選手として活躍し、ワシントン・キャピタルズ、ピッツバーグ・ペンギンズ(2009年にスタンレーカップ優勝)、オタワ・セネターズ、ダラス・スターズ、モントリオール・カナディアンズなど、複数のNHLチームでプレーした。
攻撃型ディフェンスマンとして、NHLレギュラーシーズンで20ゴール以上を記録した初のロシア人ディフェンスマンとなり、2000年から2004年までNHLの全ディフェンスマンの中でポイント数でトップに立つなど、数々の功績を残した。
コーチとしては、ピッツバーグ・ペンギンズでディフェンス開発コーチおよびアシスタントコーチを務め、2016年と2017年のスタンレーカップ優勝に貢献。現在はバンクーバー・カナックスでディフェンス開発コーチを務めている。国際大会ではロシア代表としてオリンピックで2つのメダルを獲得。
↩︎ - 1932年11月10日に設立、スウェーデンのカールスタードを拠点とする。スウェーデン・ホッケーリーグ(SHL)が1975/1976年に設立されて以来、すべてのシーズンに参加している唯一のチームであり、10回の優勝を誇る最多のSHLタイトル獲得チームでもある。
また、2016-2017シーズンを除いて、2002年以降、株式資本の面でスウェーデンで最も裕福なアイスホッケークラブとして認識されている。ホームアリーナは2001年にオープンしたロフベリ・アリーナで、収容人数は8,250人。
↩︎ - 1975年のエリートセリエン(現SHL)創設以来の参加、そして降格期間を経て2006年にトップリーグに復帰。シェレフテオAIKは、スウェーデン選手権で4回優勝(1978年、2013年、2014年、2024年)しており、2011年から2016年まで6年連続でSHLチャンピオンシップ決勝に進出し、そのうち2回優勝している。
↩︎ - J20 Nationellは、スウェーデンのアイスホッケーにおける最高レベルのジュニアリーグ。以前は「J20 SuperElit」という名称だった。このリーグのチームは通常、プロのチームと提携しており、リーグは北(Norra)と南(Södra)の2つのグループまたはディビジョンに分かれている。
スウェーデンアイスホッケー協会によって運営されており、1995年に開始。
↩︎ - Oulun Kärpätはフィンランド北部のオウルを本拠地とするプロアイスホッケーチーム(Liiga所属)で、創設は1946年5月15日。最初はサッカーとバンディから始まり、1947年にアイスホッケー部門が発足。
ホームアリーナは1975年開業のOulun Energia Areena(収容6,614人)で、2006年から命名権契約により現名称に。国内リーグ(SM‑Liiga/現Liiga)で計8回の優勝、準優勝4回、3位入賞7回など、2000年代以降特に強豪となった。
欧州国際大会では、欧州チャンピオンズカップで準優勝2回(2005, 2006)、チャンピオンズ・ホッケー・リーグでは2016年準優勝の実績 。クラブの組織体制としては、Kärppä財団が運営母体。現在の本拠アリーナや育成制度を含め、地域のスポーツ振興に密着している。
↩︎ - フィンランドにおける20歳以下の男子アイスホッケー選手を対象とした国内トップレベルのジュニアリーグで、若手選手の育成とスカウティングの場である。Liigaクラブの下部組織が多く参加しており、将来のプロ選手が集う競争の激しい舞台となっている。リーグは毎年のレギュラーシーズンとプレーオフを通じて王者を決定する構成。
↩︎ - Barrie Coltsはカナダ・オンタリオ州バーリーを本拠地とするジュニアアイスホッケーチームで、現在はOHLに所属。1995年5月にOHLに加入し、それ以前はジュニアBリーグでプレーしていた。本拠地はサドロン・アリーナで、4,195席を擁し1995年12月に開館。
1999–2000シーズンにはJ. ロス・ロバートソン・カップを獲得し、同年のメモリアル・カップでも準優勝を果たしている。以来、セントラル・ディビジョンで複数回地区タイトルを獲得し、2009–10シーズンにはレギュラーシーズン最高成績を達成するなど常に上位争いに加わっている。59名もの選手がNHLでプレーした実績がある。
↩︎ - Örebro HKは1990年に「HC Örebro 90」として設立され、当初は地域のアイスホッケー愛好者に活躍の場を提供するクラブだった。その後2005年に現在のクラブ名に改称し、2000年代初頭から地道にリーグ階層を上昇。
2000–01シーズンにスウェーデン2部へ昇格し、2013年には昇格プレーオフで無敗を続けたのち、SHL(スウェーデン最上位リーグ)への昇格を果たした。
SHL昇格後、Behrn Arena(収容5,500人、1965年開業、2010–11年に改修)を本拠地として定着し、2013–14シーズンからトップリーグで戦っている。SHLでは11位(2013–14)、6位(2014–15)、そして中位の6~12位前後を推移する安定した位置をキープ。
↩︎ - サミュエル・ユングは、フィンランドのカルパットU20で44試合、22ゴール・10アシスト。プレーオフにも1試合出場しているが、ペナルティ・ミニッツが25分となっており、退場したのではないかと思われるが…。チェコU19では8試合、1ゴール・1アシスト。
フェリックス・フェールハンマーは、オレブロHK J20で43試合、3ゴール・18アシスト。プレーオフには4試合出場、1ゴール・3アシスト。トップチームの試合にも2試合出場している。
↩︎ - まず今年の1巡目指名権を、ミラーの元所属バンクーバー・カナックスへトレード。なお、この指名権は、トップ13内でレンジャーズが指名する場合に限り、2026年のドラフトに繰り越される条件付き。
レンジャーズは12番目の指名順だったため、条件が適用され、レンジャーズの手元に今年のドラフト1巡目指名権が残ったことになる。契約でレンジャーズは2026年の1巡目指名権をカナックスに譲渡しなければならないのだが、レンジャーズGMは今年の指名権を保護し、その代わり今年の1巡目指名権をカナックスに譲渡し、さらにカナックスからペンギンズへ譲渡したのである。 ↩︎