はじめに
発足からわずか2年、プロフェッショナル女子ホッケーリーグ(PWHL)の成長が止まりません🔥観客動員数や収益は当初の予想を大きく上回り、すでに拡張フェーズへ突入。2026年のミラノ五輪やヨーロッパ進出も視野に入れ、世界規模の展開が始まろうとしています🌍
この記事では、PWHLの現在地と未来へのビジョン、そして数字から見えるファンの熱狂ぶりをわかりやすく紹介します🏒✨
参照記事:ESPN公式サイト「PWHL plans further expansion, eyes 2026 Olympics to broaden reach」
プロフェッショナル女子ホッケーリーグ、今がまさに“始まり”の時✨
発足からまだ2年も経っていないのに、プロフェッショナル女子ホッケーリーグ(PWHL)の勢いが止まりません。観客動員数も収益も、当初の予測を軽々と超えていて、すでにバンクーバーとシアトル1が新たに加わり、拡張の第一段階に突入しています。
特にバンクーバーでは、今年1月のエキシビションマッチでPWHL史上最多の観客動員を記録しており、両都市での女子ホッケーへの高い関心を示している。これにより、リーグの市場拡大と、カナダとアメリカを跨ぐ新たなライバル関係の形成が期待されている。
でも、木曜日にAP通信との電話インタビューの中で、スタン・カステン2(リーグの諮問委員)が言うには、「まだまだ序の口だ。これからが本番」なんだとか!
彼が描くPWHLの将来について野心的な未来像は、ただのスポーツリーグにとどまらず、世界規模で展開していくビジョン。なんと、2031年には黒字化を目指しているというから驚きです😲
チーム数はもっと増える?拡大の可能性も!
最近追加されたバンクーバーとシアトルによって8チーム体制となったPWHLですが、カステンは「我々の『明白な運命(manifest destiny)』は、6チームではないし、8チームでもない」と明言。彼は今後数年以内に、さらに拡張されると見込んでいます。
将来的には北米全体、さらには他の大陸にも展開していきたいとのこと。つまり、2026年のミラノ冬季オリンピックを活用して国際的な展開を広げ、2031年に選手との現行CBA3(団体交渉協定)が終了する時点で収益化を実現する可能性も視野に入れています。
「すべての指標で、我々は当初の想定を上回っている。最初から北米北東部にあるニッチな6チームのリーグにとどまるつもりはなかった。いくつになるかはわからないが、我々の目指すところは、他の主要リーグと肩を並べるリーグになることだ。大陸全体、そして可能であれば他の大陸にも広がるような足跡を残していくことが目標だ」とカステンは語ります。
具体的な約束をすることは避けたものの、カステンは、今年の拡張で選ばれなかった主要市場の中に、2026-27シーズンまでにさらなるチームを加えるのに十分な関心があると述べました。
バンクーバーとシアトルの統合がどれだけ円滑に進むかによって、次の拡張段階のタイムラインが明確になると語っています。「シーズン中盤には、次に何をすべきかが見えてくると思う。そこから方針を決めていく」とカステン。
「翌年かその次の年になるかはわからないが、多くの人が想像するよりも早い時期になるだろう」と、近い将来のさらなる拡張も示唆しています。2026-27シーズンに新たなチームが加わる可能性もあるようですよ👀
オリンピックに合わせてヨーロッパ進出も!🌍
そしてもうひとつ注目なのが、2026年のミラノ冬季オリンピックとタイミングを合わせてヨーロッパ4に焦点を向ける方向性です。
カステンによれば、PWHLのスター選手たちが主に参加する女子ホッケートーナメントや、今後2年以内にヨーロッパでのエキシビションゲームの開催、選手育成を目的としてヨーロッパのリーグとの連携強化、さらには将来的にヨーロッパにチームを設立することについての議論がなされているなど、話がどんどん広がっています。
「ヨーロッパは我々の未来にとって重要な存在」とカステンは力を込めて語っていて、国際的なプレゼンスを高める絶好のタイミングになると期待しているようです。
「来年の国際舞台での我々の存在感は、非常に良いタイミングとなるはずだ。これは我々にとって幸運な一歩になると思う。オリンピック前、オリンピック中、そしてオリンピック後の時期は、我々の次なる発展段階にとって非常に重要」と彼は付け加えました。

いつか、日本の女子チームとも対戦してもらいたいにゃ。志賀紅音がオタワに1年在籍していたし、世界的にも日本の女子代表は成績を残しているわけで、あながち夢物語ではない。それが一つの契機になって、アジアリーグの創設に繋がれば、なおよろしい。日本側もどんどん働きかけていこう!
観客動員が大幅アップ📈ファンの熱がすごい!
カステンはオタワから電話インタビューに応じました。この日は、5戦3勝制のウォルター・カップ5・ファイナル第2戦が行われており、前回王者ミネソタが2対1の延長戦で勝利し、シリーズは1勝1敗のタイに戻っていました。
第2戦のハイライト映像です!スピード感もテクニックもNHL並みです!
PWHLの2シーズン目は、ファンの熱量がさらに高まったシーズンとなりました🔥初年度と比べて収益、スポンサー契約数などで大幅な伸びを見せています。1試合あたりの平均観客数は、昨年の5,448人から今年は7,260人へと大きく増加!特に9試合の中立地開催では、合計でなんと12万人以上(123,601人)のファンを動員しました👏
しかも得点数もアップしていて、1試合の平均ゴール数は4.8点から5.02点に。観る側もワクワクするような試合が増えているんです✨
トロント&モントリオールは好調、ニューヨークは苦戦…
観客数の伸びが特に目立ったのは、トロントとモントリオール。どちらも大きな会場で試合を開催するようになり、多くのファンが詰めかけています🏟️一方で、ミネソタとオタワは「ホーム」扱いの中立地開催を除くと、少し平均動員数が下がってしまいました。
そして、依然として動員数が伸び悩んでいるのがニューヨーク。サイレンズは2年連続で最下位に終わり、観客数もリーグで最も少ない1試合平均2,764人(昨年は2,496人)。でも、昨年よりは少し増えているのが救いです😅彼女たちはNHLニュージャージー・デビルズの本拠地「プルデンシャル・センター」で試合を行っています。
レギュラー・シーズンでは調子の上がらないサイレンズ、でも、この試合は勝利!
スポンサーもグッズも絶好調!💰🎽
PWHLはファンだけでなく、企業からの注目も集めています。今シーズンはチームのロゴやニックネーム6が発表されたこともあり、グッズの売り上げはなんと2倍に✨スポンサー契約も50%増加するなど、ビジネス面でもしっかり成果を出しています。
正確な金額は明かされていないものの、ビジネス運営担当のエグゼクティブ・バイスプレジデントであるエイミー・シーアも「手応えあり」と話していて、今後さらに収益を上げていくための土台ができてきているようです。
未来はもっと広がる!黒字化&スケジュール拡大も視野に📅
カステンは、PWHLが解決すべき課題もまだあることを認めており、プロモーション活動の強化や市場ごとの会場改善に取り組む意向を示しています。チームによっては観客数が伸び悩んでいたり、来月の拡張により、既存6チームの各チームが4人ずつ選手を失うことになりますが、それに対するファンの反応も懸念材料です。それでもなおPWHLは前進を続けます。
リーグ創設者の一人であるスタン・カステンにとって、23か月前にロサンゼルス・ドジャースのオーナー、マーク・ウォルター夫妻7とテニス界のレジェンド、ビリー・ジーン・キング8の支援のもと、23か月前にPWHLが設立されて以来、達成してきた成果を否定するものではありません。
PWHLの財政的支援者であるウォルターは、世界中のトップ女子選手を1つのリーグに集める「世界最高の女子ホッケーリーグを作る」という長期的ビジョンのもと、数億ドル規模の資金を提供しています。
カステンによれば、当初は1試合あたり1,000人の観客を想定していたのに、すでに累計100万人を超えるファンが試合を観に来ているというから驚きです😲「我々は非常に明確な上昇曲線に乗っており、今後は黒字化を目指せるようなシーズンを視野に入れることができる」と彼は述べ、2031年を見据えました。
カステンは「今はまだ黒字には程遠いけど、それで問題ない。初めからそうなると予測していた」と前向きに語り、2031年には黒字化を目指しているとのこと。
「しかし、黒字化が現実となれば、スケジュールを拡大することも考えられる。スケジュールが拡大され、収益が出る環境になれば、より多くの人により多くの報酬が行き渡ることになる。そうなれば本当に嬉しい。私はその時が来ることを心から願っている」。
まとめ:PWHLの今後に期待しかない🎉
女子ホッケー界の未来を切り開くPWHL。たった2年でこれだけの成長を遂げたこのリーグが、これからどこまで飛躍するのか――その動向から目が離せません!
これからもアイスホッケーファンとして、そして一人のスポーツ好きとして、全力で応援していきたいですね💪🏒✨

ここまで読んでくれて、サンキュー、じゃあね!
【註釈】
- 2025-26シーズンより、PWHLに、新たにバンクーバーとシアトルの2チームが加わり、リーグは8チーム体制に拡大。PWHLバンクーバーはパシフィック・コロシアム、PWHLシアトルはクライメット・プレッジ・アリーナを本拠地とし、それぞれ初の西海岸チームとなる。
↩︎ - PWHLの設立と運営に深く関わる人物で、リーグの諮問委員会メンバーであり、運営組織「The Board」にも名を連ねる。MLBのロサンゼルス・ドジャース元社長兼CEOなど、複数のプロスポーツチームでの豊富な経営経験を持ち、PWHLを単一事業体として組織し、リーグの急成長を主導している。
↩︎ - Collective Bargaining Agreement:団体交渉協約(定)のこと。リーグ(経営者)と選手会(労働組合)の間で締結される重要な取り決め。これは、選手の年俸(サラリーキャップ、最低年俸など)、フリーエージェント(FA)制度、ドラフト、収益分配、福利厚生、規律・罰則など、多岐にわたる労働条件や権利を詳細に規定。
CBAの存在は、労使間の安定をもたらし、ストライキやロックアウトといった事態を防ぎ、リーグ運営の公平性を維持するために不可欠。
↩︎ - ヨーロッパの女子アイスホッケーは、スウェーデン、フィンランド、チェコなど各国に国内リーグが展開されている。フィンランドは世界トップクラスの強豪国で、近年はチェコの台頭も顕著。北米と比べてプロ化は発展途上だが、IIHF主催の国際大会でチーム力を高め、PWHLの成功に触発されて、リーグのさらなるプロ化と競技力向上への期待が高まっている。
↩︎ - 女子プロアイスホッケーリーグPWHLの最高栄誉を象徴するチャンピオンシップトロフィー。リーグ創設に多大な支援を行ったオーナー、マーク・ウォルター夫妻にちなんで名付けられ、宝飾ブランドのティファニーがデザイン・製作を担当。2024年の初代チャンピオンはPWHLミネソタ。
↩︎ - 2023-24シーズンは都市名で呼ばれていたPWHLの各チームだが、2024年9月に正式なニックネームが発表された。現在は、ボストン・フリート、ミネソタ・フロスト、モントリオール・ヴィクトワール、ニューヨーク・サイレンズ、オタワ・チャージ、トロント・セプターズの6チームとして活動。
↩︎ - ロサンゼルス・ドジャースのオーナーであるマーク・ウォルターは、金融サービス会社グッゲンハイム・パートナーズのCEOであり、2012年にドジャースを買収。妻のキンブラ・ウォルターと共にPWHLの唯一のオーナーでもあり、その創設に不可欠な支援を行った。
↩︎ - グランドスラム39勝を誇る偉大な選手であるとともに、女子テニス協会(WTA)の設立に尽力し、賞金格差是正を訴えるなど、女子スポーツのパイオニア。特に1973年の「性別間の戦い」での勝利は、女子アスリートの能力と男女平等の重要性を世界に示した。現在はPWHLの理事会メンバーを務め、女子ホッケーリーグの発展にも貢献。 ↩︎