プレシーズンマッチ花盛り!デビルズのブラットがハットトリック!

アイスホッケー名勝負

はじめに

 NHL2023-24シーズン開幕まで、あと1週間ほどとなりました。6月のドラフト、7月のFA市場とそれなりにホットな話題は提供されてきましたが、レギュラー・シーズンがお楽しみ爆弾満載?なのは当たり前のことなのです。

 選手の移動によって、どんなケミストリーが生まれるのか、それをはっきりと予想させてくれるのが、プレシーズン・マッチ。

 NHLの場合、トレーニング・キャンプ開始から数日くらいで実戦練習→プレシーズン・マッチとなるので、そのスピードたるや、日本のプロスポーツのスローな展開に慣れている身にはまさに「秒」です。

 今回は10月2日の試合から、数試合お届けしましょう。

讃岐猫
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引用元:NHL.com「Preseason roundup: Korpisalo, Senators shut out Penguins

セネタースがGM交代のペンギンズを完封!

 10月2日(月曜日)、(カナダ)ノバスコシア州ハリファックスのスコシアバンク・センターで行われたピッツバーグ・ペンギンズ戦で、ヨーナス・コルピサロ(29歳)が第3ピリオドの18セーブを含む40セーブをあげ、オタワ・セネターズが3-0で勝利しました。

 (セネタースでは)ティム・シュテューツレ(センター、21歳)が1ゴール1アシストを記録し、リドリー・グレイグ(センター、21歳)とブレイディ・トカチュク(左ウィング、24歳)がそれぞれ得点しています。

 パワープレー6回で無得点だったペンギンズで、トリスタン・ジャリー(28歳)が23本のシュートを打たれ、2ゴールを許しました。

 第1ピリオド・8分2秒、グレイグがオタワに先取点をもたらし、17分48秒、トカチュクが2-0としています。

 第3ピリオド・17分40秒、シュテューツレがゴールネットを揺らし、3-0で勝利を手にしました。

※試合ダイジェスト映像はこちら↓。

ソロキン、股間を抜かれ5失点と大敗!

デビルズ6、アイランダーズ5:ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで、ニュージャージー・デビルズがニューヨーク・アイランダーズを抑え、ジェスパー・ブラット(左ウィング、25歳)がハットトリックとアシストを決めています。

 ニュージャージーでは、ジョン・マリノ(ディフェンス、26歳)が2ゴール1アシスト、ジャック・ヒューズ(センター、22歳)が1ゴール1アシスト、タイラー・トフォリ(右ウィング、31歳)とケビン・バール(ディフェンス、23歳)がそれぞれ2アシストを記録しました。

 アキラ・シュミット(23歳)は15セーブを挙げています。

 (アイランダーズでは)マシュー・バルザル(センター、26歳)が2ゴール1アシスト、ピエール・エングバル(左ウィング、27歳)が1ゴール1アシストを記録しました。

 イリヤ・ソロキン(28歳)は18本のシュートで5ゴールを許したため、第3ピリオド開始時、ケネス・アップルビー(28歳)に交代させられ、アップルビーは4セーブを挙げています。

 第1ピリオド・3分44秒、バルザルがアイランダーズに先取点をもたらすと、8分16秒、ブロック・ネルソン(センター、31歳)が2-0と突き放しました。

 10分2秒、マリノが2-1として反撃開始。

 第2ピリオド・2分14秒、ブラットのパワープレーゴールで2-2の同点に追いつきました。その後、3分54秒、左フェイスオフ・サークルからソロキンの5ホール(GKの股下)を抜き、デビルズが3-2とリードをします。

 6分3秒、エングバルによって3-3の同点に追いつきましたが、10分40秒、デビルズはマリノのゴールで4-3とします。

 12分21秒、ヒューズが右サークルの下からワンタイマー(パスされたシュートを直接シュート)で得点し、5-3になりました。

 第3ピリオド開始直後11秒、バルザルが得点し、アイランダーズは5-4の僅差に追い上げます。

 4分18秒、ブラットがハットトリックを達成し、6-4にしました。

 16分23秒、アンダース・リー(左ウィング、33歳)がリダイレクション(スティックで方向を変えること)で得点し、6-5としましたが、そのままで試合終了、デビルズが勝利しています。

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讃岐猫
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昨シーズンの最多勝利チーム、フライヤーズに完敗

フライヤーズ3、ブルーインズ1:フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われたボストン・ブルーインズ戦で、キャム・アトキンソン(右ウィング、34歳)がフィラデルフィア・フライヤーズのプレシーズン初ゴールを決めました。

 トラビス・コネクニー(右ウィング、26歳)とジョエル・ファラビー(左ウィング、23歳)も得点し、モーガン・フロスト(センター、24歳)はフライヤーズで2アシストを記録しています。サミュエル・エルソン(23歳)は13セーブを挙げました。

 (ブルーインズでは)モーガン・ギーキー(センター、25歳。シアトル・クラーケンから移籍)が得点し、ジェレミー・スウェイマン(24歳)がブルーインズで21セーブを挙げています。

 第1ピリオド・14分50秒、ギーキーはパワープレーゴールで、ボストンに先取点をもたらしました。

 第2ピリオド・1分10秒、アトキンソンは1-1の同点とし、バックハンド(スティックを持つブレード側の手のことをロアハンド、あるいはボトムハンドというので、その反対側のこと)を前にして得点しています。

 58秒後の2分8秒、コネクニーが決め、2-1でフィラデルフィアがリードし、16分00秒、ファラビーが3-1とリードを広げました。

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突然の監督交代が吉となるか、ブルージャケッツ

ブルージャケッツ5、ブルース3:コロンバスのネーションワイド・アリーナで行われたコロンバス・ブルージャケッツvs.セントルイス・ブルースで、プレシーズン・デビュー戦となったブルースのトレイ・クルーグ(ディフェンス、32歳)はアシストを記録しています(ブルースは敗戦)。

 9月13日、ブルースでディフェンスマンが右足を負傷したため、10月1日、チームからクルーグが再評価1されると発表のあった後、クルーグは24分29秒もプレーしました。

 ブルージャケッツはブーン・ジェナー(センター、30歳)、キリル・マーチェンコ(右ウィング、23歳)、ジョニー・ゴードロー(左ウィング、30歳)、ジャスティン・ダンフォース(右ウィング、30歳)、コール・シリンジャー(センター、20歳)が得点しています。

 イワン・プロボロフ(ディフェンス、26歳。フライヤーズから移籍)とデイモン・セバーソン(ディフェンス、29歳。デビルズから移籍)はそれぞれ2アシスト、ジェット・グリーブス(22歳)は36セーブを記録した。

 セントルイスでは、ヤクブ・ブラナ(左ウィング、27歳)が2得点1アシスト、サミー・ブレイス(左ウィング、27歳)が1得点、カスペリ・カパネン(右ウィング、27歳)が2アシストを記録しています。ジョエル・ホーファー(23歳)は34セーブを挙げました。

 第1ピリオド・5分32秒、ジェンナーのゴールでコロンバスが1-0のリード、14分51秒、マルチェンコは自身のシュートのリバウンドで得点し、2-0とリードを広げます。

 17分24秒、ダンフォースのリストショット(手首を使ってスティックを短いモーションで振る打ち方)で、リードはさらに3-0と広がりました。

 第2ピリオド・4分49秒、シリンジャーのゴールで4-0となった後、11分20秒、ブラナが4-1とし、流れを引き寄せます。

 13分56秒、ブレイスのパワープレーによるゴールで、4-2としました。

 第3ピリオド・2分50秒にも、ブラナはパワープレーで得点して4-3としましたが、18分40秒、ゴードローがゴールネットを揺らして、ブルージャケッツが5-3で勝利。

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讃岐猫
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後半、リーフスの守備がザルとなる!

カナディアンズ5、メープルリーフス4(OT):トロントのスコシアバンク・アリーナで、トロント・メープルリーフスを破ったモントリオール・カナディアンズ所属のニック・スズキ(センター、24歳)は、延長戦開始31秒で得点し、2アシストを記録しました。

 第3ピリオド残り41秒、モントリオールのジョシュ・アンダーソン(右ウィング、29歳)が4-4の同点に追いついた後、スズキが勝ち越し弾を決めたのです。

 (カナディアンズでは)カービー・ダッチ(センター、22歳)とジョナサン・コバチェビッチ(ディフェンス、26歳)はそれぞれ1ゴール1アシスト、ショーン・モナハン(センター、28歳)は2アシストを記録しました。ジェイク・アレン(33歳)は24セーブを挙げています。

 メープルリーフスはジョン・タバレス(センター、33歳)が2得点、ティモシー・リルジェグレン(ディフェンス、24歳)が2アシストを記録しました。イリヤ・サムソノフ(26歳)は26本のシュートで5失点しています。

 第1ピリオド・3分24秒、マッティアス・ノーリンダー(ディフェンス、23歳)のパワープレーによるゴールで、モントリオールは1-0とリードしましたが、7分13秒、ノア・グレゴール(ディフェンス、25歳。シャークスから移籍)が1-1の同点に追いつくゴールを決めました。

 12分10秒、タバレスがプレシーズン初ゴールを決めて、トロントが2-1とします。

 第2ピリオド・14分45秒、マックス・ドミ(センター、28歳。スターズから移籍)はプレシーズン2点目となるゴールを決め、トロントが3-1とリード。

 19分48秒、ダッチのショートハンドゴール(味方が1人少ない状態で、ゴールを決めてしまうこと)により、3-2。

 第3ピリオド・11分38秒、タバレスは再び得点して4-2としましたが、13分43秒、コバチェビッチが4-3と1点差に詰め寄り、最後の最後でアンダーソンが同点に追いついたのです。

※試合ダイジェスト映像はこちら↓。

まとめ

 リーフス、ちょっと手を抜き過ぎ?3-1とリードしたまでは良かったのに、第3ピリオドの短い時間で立て続けに得点され、オーバータイムもいきなりやられてる。ニック・スズキの活躍は嬉しいけど、優勝候補に名を連ねるリーフスの仕上がり具合に一抹の不安が。

 フライヤーズは勝ったり負けたりで、調子いいのかどうか分かりません。新シーズンもまだ再建段階だとチームははっきり言っちゃってるので、あまり多くを期待していませんが、昨シーズンのような大型連敗だけは気をつけてほしいところです。

 NHL開幕後、1週間ちょっとでNBAも始まりますし、NFLもテイラー・スウィフトのおかげで?、いつも以上に何だか盛り上がっています^^;。NHLも負けずに盛り上がっていきましょう!

讃岐猫
讃岐猫

【註釈】

  1. 詳細はこちら→「Blues season preview: Krug, Kyrou to help bid to return to playoffs」(英文)。 ↩︎
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